完璧男と美少女   作:sylvi

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48話 ビッグマリンワールド

ピンポーンと、部屋のチャイムが鳴る。

 

ガチャ

 

「おはよう、零君」

「おはようございます、命さん」

「昨日はちゃんと寝られた?」

「はい、寝ましたけど...どうしたんです?」

「いや、私とのデートが楽しみすぎて夜寝られなかったら悪いなと思って」

ニヤニヤして言う命さんに、少し意地悪しようと思った。

「凄く寝られたので、安心してください」

「もうっ!」

そう言って頬を膨らます姿は可愛い。流石は高度聖導高校の美少女トップ10の一人だ。

 

「早く行くよ!」

目も合わせず言ってくるあたり、機嫌を損ねているんだと思う。

そんな彼女には

 

「はい、行きましょう」

と言って、微笑みかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清条家の車に乗ること1時間30分。

ビッグマリンワールドに着いた。

 

 

 

「凄い! とっても大きいね!」

子供の様に目を光らせ、喜ぶ命さん。

 

「俺はどこからでもいいので、命さんの行きたいところに行きましょう」

「うん!」

 

俺たちはビッグマリンワールドの中へと入った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おっきいね」

ジンベエザメをまじまじと見て、ぼやく命さん。

「そうですね。凄く強そうです」

「零君の方が強いでしょ」

 

はい?

 

「なんでです?」

「だって、君は喧嘩とか負けそうな気がしないもん」

「そんな事無いですよ」

「でも9対1は凄いね」

「誰から聞いたんですか?」

「皐月先生」

 

あの野郎...

 

「君が私に竜咲君の部屋聞いてくるからさ、何があったんだろうって思って。君の担任の皐月先生が何か知ってるかなと思って聞いたの」

「先生は喧嘩のことしか言って無かったんですか?」

「うん。それにしても、竜咲君が独裁政権を放棄するなんてどうしたんだろうと思ってたの。まさか零君絡みとはね」

「仕方なかったんですよ。俺にも事情がありましたから」

「わあ! タツノオトシゴ!」

「......」

 

聞いていたのかいなかったのか。まあどっちでもいいけど。

 

 

「今度あっち行こ!」

「はい」

 

俺は先輩に流されるまま、色々見た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あ~凄かったぁ。色々見れて楽しかったよ」

「俺もです。普段見れない先輩の姿を見れて良かったです」

「へぇ、どんな姿?」

「魚を見るたび子供の様にはしゃぐ可愛らしい姿です」

「もう、君はそういうこと素で言えちゃうんだね」

「事実、本当に可愛かったですしね」

「あんまりそういうの言ってると柊さんに怒られるよ?」

「大丈夫です。俺も愛菜も絶対にお互いを裏切りませんから」

 

俺は絶対に愛菜を悲しませることはしない。

彼女の為ならなんでもする覚悟はあるつもりだ。

 

「凄いリア充感溢れてるね」

「彼氏彼女がいるからリア充、とは俺は思いませんがね。自分自身が毎日を楽しんだならそれでもうリア充だと思います」

「ふふ、そうかも。零君はなんか変わってるね」

「そうですか?」

「うん。普通の人が言わないこと言うしさ」

「ま、それが俺です。それに俺はちゃんとした普通の人間ですよ」

「え、どこが? 頭いいし、運動できるし、冷静だし、それに強いし。君が普通ならもう世界は天変地異だよ」

 

天変地異...

 

「零君はさ、どんな中学生だったの?」

「普通でしたよ」

「嘘。普通じゃないでしょ。少なくともバレーは上手だったんでしょ?」

「まぁ、バレーだけですね」

「普段の生活とかは? 家に帰ってから何をしていたか、とかさ」

「予想でどうぞ」

「う~ん...ゲーム? 勉強? あ~もう、分かんないよ。答えは?」

「秘密です」

「うわ~聞いといてそれ言う?」

「答える、とは言ってないので」

「もう、いつか絶対教えてもらうからね!」

「聞いてもつまらないですよ」

「別にいいの! ほら、もう入口だから帰るよ!」

 

そう言って俺の手を引っ張っていく命さん。

 

 

 

 

 

 

 

今日の水族館は楽しかった。

だが、3日後にはまたデートなのだ。

クリスマスプレゼントを買っておかなければ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日はありがとね。楽しかったよ」

「俺もです」

「クリスマスデート、しっかりね」

「はい。ありがとうございます」

「うん、それじゃあね」

 

そう言って、命さんは自身の寮部屋へと戻って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はあ...」

さっきは無理に別れるようで感じ悪かったかな。

でも、あんまり話してると好きすぎになっちゃいそうだよ。

 

 

 

 

 

 

「恋って難しいなぁ」

 

 

 




お久しぶりでございます。
なんかここ数日、書く気になれなくて...
すいませんでした!!!

そしてそして、なんかデートばっかりもすいません笑
次クリスマスデートなんです笑
でも、3学期入ってからは、新しい展開にしようかと思います。
それでは、次回お会いしましょう!
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