完璧男と美少女   作:sylvi

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久しぶりです〜


50話 クリスマスデート 2

「はあ〜、色々買っちゃったぁ」

「俺はあんまり買ってないけどな」

買い物を終えた俺たちは、現在昼食を食べるべく店を見て回っている。

愛菜と俺とでは買ったものの数がだいぶ違う。女の子は色々と買うものあるんだな。

 

「ご飯、どこにする?」

「俺はどこでもいいぞ?」

「う〜ん...じゃあ、あれは?」

そう言って指で示したのは、パスタの店だ。

 

「いいな。行こうか」

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

「いらっしゃいませ、2名様でしょうか?」

「はい」

「こちらへどうぞ」

 

店員の後を付いていく

 

 

 

 

「ご注文が決まりましたら、そこのボタンでお呼びください」

「はい」

 

 

 

 

「何にするの?」

「何にしようか」

 

どれも美味そうだ。迷う。

よし、ナポリタンにしようか。

 

 

「俺はナポリタンにするよ」

「じゃあ私も」

「ボタン押すぞ?」

「うん。お願い」

 

俺はボタンを押した。

 

 

「何にされますでしょうか?」

「ナポリタン2皿で」

「かしこまりました」 

 

 

 

 

 

 

 

「ご飯食べたらどうしよっか」

「俺はどこに行くのでもいい。愛菜に任せるよ」

「零君って欲が無いね。行きたいところないの?」

「イルミネーション」

「それは最後でしょ?」

「そうだな」

「他は?」

「特に無いな。俺はお前と居られるのならどこでもウェルカムだ」

「そ、そっか...」

 

 

 

 

「お待たせしました」

 

店員がナポリタンを2皿持ってくる

 

 

 

「じゃあ食うか」

「うん」

 

「「いただきます!」」

 

 

 

 

 

「これ、美味しいね!」

「ああ、値段が高いだけではなかったな」

 

ナポリタン最高だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おやおやぁ? 桐生君じゃあないかぁ」

俺たちが食べ始めたすぐに、声がかけられた。

 

 

 

「何の用ですか、皐月先生」

「いやぁクリスマスに彼女とメシかぁ。青春してんなぁ」

「先生はボッチですか」

「失礼な。他の先生と食いに来てるよ」

「じゃあ何で俺たちの席に?」

「お前が青春してるの見てるとさぁ、なんか嬉しいよ。変わったなお前」

「俺は変わってませんよ」

「そんなことないよ!」

ツッコミを入れたのは意外にも愛菜。

 

「そうそう。最初の頃なんて、俺に近づくなオーラ出してたし」

「はぁ...」

 

出した覚えはない。

 

 

「邪魔したな。それじゃ、俺はこれで」

「さようなら!」

「さようなら」

 

これで俺は安心してナポリタンを食べられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お腹いっぱいだよ〜」

「ああ、俺もだ」

「それで、結局どこに行くか決めてなかったね」

「ああ。どうしようか」

「うーん...あ! ねえねえ」

「ん? なんだ?」

「ゲームセンター行こうよ!」

「はい?」

「だーかーらー、ゲームセンター!」

なんでゲーセン?

「高校入学してから行ってないからさ、久しぶりに行きたいなって思ったの」

「じゃあ行くか」

「レッツゴー!!」

 

俺、ゲームセンター行ったことないんだよな。

行ってみたいという気持ちはある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わぁ! 広いね!」

「ああ、広いな」

「零君は何がしたい」

「そうだなぁ...あれは?」

「ああ、太鼓の名人かぁ。昔は結構ハマってたよ」

「じゃあやるか」

「うん」

 

 

 

 

 

 

「二人で200円だって。100円ずつにしよっか」

「いや、俺が200円払うよ」

「それは悪いよ〜」

「いいよ、200円くらい」

「...わかった。ありがと」

「その代わり、やり方教えてくれないか?」

「初めてやるの?」

「ああ」

「ええとねえ、このバチで、赤の丸いのが流れたら面を叩いて、青の丸いのが流れたら縁を叩くの」

「分かった」

「じゃあまずは簡単からにしよっか」

「ああ」

 

 

 

 

 

ドンカッ、ドンカッ。

 

(簡単なだけあって余裕だな)

 

 

 

『もう一回遊べるドン!』

 

 

 

 

「愛菜、一番難易度高いのやろう」

「ええ!? 別にいいけど、大丈夫なの!?」

「ああ。愛菜は大丈夫か?」

「まぁ、クリアならいけそうだよ」

「難易度高いのどれ?」

「ええと、鬼レベルで難しさ10だね」

「じゃあこれは?」

 

俺はざいだま2000という曲を指で示した。

 

「これは結構難しいよ? 私クリアしかできない」

「愛菜もしかして太鼓の名人オタクか?」

「ち、違うよ!! ただ、面白いから...」

恥ずかしそうに言う姿は、天使だった。

 

「太鼓の名人オタクは嫌い?」

急にそんなことを聞いてきた。

 

「そんなわけ無い。俺はお前がどんなオタクだったとしても好きだ」

「零君...」

 

『残り時間10秒だドン!』

 

「じゃあざいだまやるか」

「うん! 負けないからね!」

 

 

 

ドンカッ、ドドンカドンドンドンドンカッ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「れ、零君、強すぎるって!」

「え? そうなのか?」

「これ見てよくそんなこと言えるね!」

 

 

画面には、俺と愛菜のスコアが表示されており、俺は

1190850、愛菜は1055860と表示中。

 

「何でこんなスコアなの!?」

「そりゃミス1回だからか?」

「うぅ...ショック。完璧男はここでも揺るがないんだね...」

「いやマグレだって」

「そんなわけないよ! まだ二回しかしてないのに!」

「ま、気にするなよ」

「はぁ、また練習しに来よかな」

「付き合うよ」

「ありがとう」

 

 

 

こうして、俺と愛菜は広いゲームセンターを遊び尽くした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もう暗くなってきたね」

「そうだな」

「そろそろ、イルミネーション見に行かない?」

「行こうか」

「うん」

 

二人でイルミネーションの方へ歩いて行った。

勿論手を繋いで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「綺麗...」

「ああ、綺麗だ...」

大きなクリスマスツリーが光り輝く光景。

絶対に忘れないだろう。

 

「零君、君に渡したい物物があるの」

「奇遇だな、俺もだ。」

「じゃあ、交換しよっか」

「ああ」

 

愛菜はバッグの中から、俺はコートのポケットから、リボンで結ばれ、紙袋で包まれたある物を取り出す。

 

 

 

 

 

 

 

「「メリークリスマス!!」」

 

 

俺たちはクリスマスプレゼント兼誕プレを交換した。

 

 

 

 

 

「開けていい?」

「いいぞ。俺も開けるから」

 

 

 

二人同時に紙袋を開ける。

 

 

 

 

 

「あ...ふふふ」

「お...ははは」

「これは流石に笑っちゃうよ」

「そうだな」

 

 

俺がプレゼントしたのはピンクのマフラーで、愛菜から貰ったのは黒のマフラーだった。

 

 

「巻いていい?」

「ああ。俺も巻く」

 

 

 

 

 

 

 

 

「暖かいな」

「うん。すっごい暖かい」

「ありがとうな」

「私の方こそありがとうね」

 

俺たちはまたイルミネーションを見た。

 

 

「来年も来ようね?」

「ああ、来よう」

「零君!」

「え.....ったく、お前は本当に甘えん坊だな」

 

愛菜が俺の名前を呼ぶと同時に、胸に抱き着いて来た。周りに少々人がいるのにお構い無しだ。クリスマスだからテンションが高いのかは分からない。

だが、それは俺とて同じ。

彼女の背中にゆっくりと、優しく両手を回す。

 

 

 

 

 

 

「身長差があるから、全てを包み込んでくれる感じ、好きだよ? 癖になっちゃう」

「俺も、お前を胸の中で抱きしめることができて最高だ」

 

しばらく抱き合い、俺は彼女を開放した。

すると、愛菜は周りを確認し始めた。

 

「みんな、もう帰っちゃったね」

「ああ、そうだな」

 

 

先程までとは違い、俺たちの周りの人はもう片手で数える程しかいない。

 

 

 

 

 

 

 

 

「キス...したい」

普段あまりキスなど言わないのに、今日はやけに素直に言う愛菜。

 

 

「俺もだ」

 

すると、彼女は目を瞑り顎を少し上に傾けた。

妖艶はその唇に、俺は優しく自分の唇を重ねた。

「ん.......」

愛菜が俺の背中に再び両手を回す。

俺も回す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数秒間の甘いキスは終わりを告げる。

 

「気持ち...良かったね」

笑顔で言ってくる。可愛すぎだろ。

 

「ああ、気持ち良かった」

「それじゃ、帰ろっか」

「ああ」

「ご飯どうしよっか?」

「帰りに何か食材買って一緒に作らないか?」

「賛成!」

 

 

 

 

 

俺たちはスーパーで食材を買い、その後は愛菜の部屋で晩ごはんを作って食べた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お腹いっぱい〜」

「結構食ったな」

二人同時に寝そべる。

 

 

 

「次はいつ一緒に出かけられるかなぁ」

「正月初詣行かないか?」

「うん! 行こう!」

「決まりだな」

 

 

 

 

 

俺たちの冬休みは、あと少しで終わりを迎える。

3学期からは、今までより苦労もするだろう。

でも、二人でなら何でも乗り越えることができると思う。

当たり前だが、この一年、一番距離を縮めたのは愛菜とだ。最初は友達、そして恋人。

何にも興味が無かった俺だが、多少の変化はあったと思う。

彼女のおかげで人の温もりを知ることができた。

そして、もっと何かを知りたい。人間の探求心は無限大だからな。

 

 

 

「愛菜」

「なーに?」

俺が起き上がり名前を呼ぶと、彼女も起き上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「大好きだ。これからも俺の隣に居てくれよ」

素直に言う。すると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「当たり前だよ、君の隣は...一生私だけのものだから」

その笑顔は、イルミネーションより輝いていた。

 

 

 

 




次回はキャラ紹介かなぁ
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