完璧男と美少女   作:sylvi

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52話 正月は彼女と

1月1日 新年を迎える日。

初日の出を見るために夜から外にいる人もいれば、部屋に籠もってお餅三昧の人もいる。

俺たちは後者の方。

 

「零君、お餅できたよ?」

「ああ」

 

お雑煮を食べるため、机に座る。

 

 

「それじゃ、改めて」 

愛菜がそう言い

 

 

 

 

 

 

 

「「あけましておめでとうございます!」」

2回目の挨拶をした。

0時を回った時、あけおめは言ったのだが、まあ気にしない。

 

 

 

 

 

「「いただきます!」」

 

二人で一斉にお餅を食べ始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わ〜、たくさん人いるね〜」

「そりゃ正月だしな」

 

お餅を食べた後、俺たちは神社に来た。

予想以上の人の多さに驚いた。

 

 

 

 

「おうおう、お前ら来てたのかよ」

そう言い俺たちに近づいて来たのは風間龍也。

男子数名も一緒だ。

「龍也か。あけおめだな」

「零あけおめ〜。柊さんも」

「うん! あけましておめでとうございます! 今年もよろしくね」

 

いつもながらの愛菜スマイル。

 

 

 

「ああーー! 柊さんに挨拶されちまったよぉ!」

「今日はー大吉の日なり〜」

「天の階段が見えてしまった...」

 

 

おいおい、新年早々大丈夫かお前ら。

龍也は苦笑いかよ。

 

 

「さて、お二人さんの邪魔しちゃわりいからこの辺で。じゃな」

「おう」

「ばいばーい」

「「〜〜〜〜!!」」

 

愛菜のばいばーいに反応した男たち。

 

 

 

 

 

 

それから俺たちは絵馬を書いて、鐘を鳴らすべく行列に並んだ。

 

 

 

 

 

 

「零君は何を願うの?」

「秘密だ」

「ええー、教えてよ〜」

「秘密だ」

「むぅ」

 

そんなに可愛い顔されても無理だ。恥ずかしいからな。

 

 

 

 

そしてついに俺たちの番となる。

 

 

 

ガラガラ

 

鐘を鳴らし、手を合わせる。

願いを込めた鐘鳴らしは終え、次はおみくじタイムだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「零君! 大吉だよ!! ふっふっふ!」

驚いた顔をしたかと思えば、すぐさまドヤ顔となる。

 

さて、俺も引くか。

 

箱の中から一枚の紙を取り出す。

 

 

「何吉? 大? 中? もしかして大凶!?」

予想は勝手だが、大凶はやめろよ。本当に来るかもしれないだろ?

 

俺は期待せず、紙を広げる。 

 

 

 

 

 「大吉だ....」

「え!? 嘘!?」

 

どうやら俺には運がついてるのか。

 

「完璧男はくじでも完璧かぁ」

相変わらずだと言わんばかりに空を見つめる彼女。

 

 

「今のはただ単に運だろ」

「千里眼でも持ってるの?」

「そんなわけないって」

 

他愛のない話をし、俺たちは寮へと帰る。

 

 

 

 

 

 

 

帰りの電車の中、お姫様は眠っていた。

人混みの中歩きまくったのが疲れたのだろう。

俺の肩に頭を乗せ、可愛らしく寝息をたてる。

 

 

 

「お前は何を願ったんだ?」

勿論返事は帰ってこない。

 

「俺の願いはな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お前と自由に生きていくことだ。

 

 

 

 

この願いが叶うかどうかは、正直なところ分からない。

 

 

 

 

 

「3学期は荒れそうだな」

そう思わずにはいられなかった。

 

 

 




次回から3学期?
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