完璧男と美少女   作:sylvi

56 / 66
56話 鬼ごっこ

特別試験の存在が発表された日の夜、高度聖導高校全1年生の携帯端末に、特別試験の内容がメールで送られた。

 

 

 

●ルールと対戦クラス

 

第1ゲーム 1年1組VS1年4組 鬼 1組 

第2ゲーム 1年2組VS1年3組 鬼 3組

 

・第1、第2ゲームで勝敗が決まり次第、勝ったクラス同士、負けたクラス同士でゲームを行う。

 

・優勝クラスにはクラスのメンバー全員に50000円与える。2位、3位のクラスにはメンバー全員にそれぞれ20000円、5000円与える。

 

・最下位のクラスは、メンバー全員の平常点を減点する。

 

 

 

 

 

●鬼ごっこ 具体的内容

 

・各ゲームは2日間行う。

・鬼側は逃げる側の体に触れることで逃げる側の人間を失格にする。ただし、逃げる側が女子の場合は胸や尻に触れてはいけない。触れた場合、鬼側が失格となる。

・失格となった生徒の元には、教員が現れ、教員の指示に従い、島に停船している船の中へ入る。

・逃げる側のクラスで一人リーダーを決める。

・リーダーが失格となった瞬間、鬼側の勝利となる。

・2日間の間でリーダーが失格とならなかった場合、逃げる側の勝利となる。

・2日間、鬼側、逃げる側全員に携帯端末を渡す。端末はマップ機能のみ使用可能で、試験開始から8時間毎にリーダーの位置が5秒間表示される。

・全生徒には、ゲーム中GPS付きの腕時計型体温計を付けさせる。体温計が異常な数値となった場合、教員がその生徒の元へ現れる。尚、体温計を外した場合は失格となる。

・ゲームをしていないクラスは、船の中で待機となる。

・リーダーが体調不良の場合、失格となっていない生徒にリーダーを任せることができる。

・午前0時1分から午前3時0分までは、鬼側は逃げる側を失格にすることはできない。 

          以上がルール内容である。

―――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 

「なるほどな。中々ハードだな」

 

俺は寮で鬼ごっこの内容を見ていた。

 

 

 

「初戦に勝てば柳とは決勝で当たるのか」

 

柳の初戦の相手は竜崎のクラス。

竜崎のことだからもう何もしないだろう。

 

「俺たちが逃げる側か。良かった」

 

リーダーの位置がGPSで表示させるとはいえ、鬼側より逃げる側の方が有利だ。リーダーさえ隠しておけば勝てるゲームだ。

 

 

「しかしまあ、鬼ごっこなんかして何になるんだ?」

そう言い時計を見る。

午後5時10分

 

(よし、行くか)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか、貴方から呼んでいただけるとは思いませんでした」

「話しておきたいことがあるんだ」

「なんですか? 桐生君」

 

俺は以前竜崎と密会をした場所に柳を呼んだ。

竜崎の時と同様、手紙だ。

 

 

「今度の特別試験、俺と勝負しろ」

「....ふふ」

柳が笑う。しかし、目は笑っていない。

 

「やっと私と勝負してくれる気になりましたか。いいですよ、その勝負受けて立ちます」

「だが、条件がある」

「なんなりと」

「この勝負で俺が勝った場合、二度と俺の平穏を崩そうとするな」

「了解です。では、私が勝った場合のことも言っていいですか?」

「ああ」

 

そう答えると、柳は考える素振りをし、言った。

 

 

 

 

「桐生元帥を殺してください」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っ!? 何故そんなことを言うのか理由を聞いてもいいか?」

「今は言いません。ゲーム次第です。ちなみに、私か貴方が初戦のゲームで敗北した場合はどうします?」

「その時は勝負は別の機会にする」

「了解です」

 

柳はくるりと回転し、俺に背中を見せるように立った。

 

 

 

「それでは、勝負できることを楽しみにしていますよ」

そう言い残し、去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

「俺は絶対にお前に勝つ。そして、元帥にも...」

 

 

 

 

 

 




遂に明らかとなった内容!
次回からは特別試験です!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。