特別試験の存在が発表された日の夜、高度聖導高校全1年生の携帯端末に、特別試験の内容がメールで送られた。
●ルールと対戦クラス
第1ゲーム 1年1組VS1年4組 鬼 1組
第2ゲーム 1年2組VS1年3組 鬼 3組
・第1、第2ゲームで勝敗が決まり次第、勝ったクラス同士、負けたクラス同士でゲームを行う。
・優勝クラスにはクラスのメンバー全員に50000円与える。2位、3位のクラスにはメンバー全員にそれぞれ20000円、5000円与える。
・最下位のクラスは、メンバー全員の平常点を減点する。
●鬼ごっこ 具体的内容
・各ゲームは2日間行う。
・鬼側は逃げる側の体に触れることで逃げる側の人間を失格にする。ただし、逃げる側が女子の場合は胸や尻に触れてはいけない。触れた場合、鬼側が失格となる。
・失格となった生徒の元には、教員が現れ、教員の指示に従い、島に停船している船の中へ入る。
・逃げる側のクラスで一人リーダーを決める。
・リーダーが失格となった瞬間、鬼側の勝利となる。
・2日間の間でリーダーが失格とならなかった場合、逃げる側の勝利となる。
・2日間、鬼側、逃げる側全員に携帯端末を渡す。端末はマップ機能のみ使用可能で、試験開始から8時間毎にリーダーの位置が5秒間表示される。
・全生徒には、ゲーム中GPS付きの腕時計型体温計を付けさせる。体温計が異常な数値となった場合、教員がその生徒の元へ現れる。尚、体温計を外した場合は失格となる。
・ゲームをしていないクラスは、船の中で待機となる。
・リーダーが体調不良の場合、失格となっていない生徒にリーダーを任せることができる。
・午前0時1分から午前3時0分までは、鬼側は逃げる側を失格にすることはできない。
以上がルール内容である。
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「なるほどな。中々ハードだな」
俺は寮で鬼ごっこの内容を見ていた。
「初戦に勝てば柳とは決勝で当たるのか」
柳の初戦の相手は竜崎のクラス。
竜崎のことだからもう何もしないだろう。
「俺たちが逃げる側か。良かった」
リーダーの位置がGPSで表示させるとはいえ、鬼側より逃げる側の方が有利だ。リーダーさえ隠しておけば勝てるゲームだ。
「しかしまあ、鬼ごっこなんかして何になるんだ?」
そう言い時計を見る。
午後5時10分
(よし、行くか)
「まさか、貴方から呼んでいただけるとは思いませんでした」
「話しておきたいことがあるんだ」
「なんですか? 桐生君」
俺は以前竜崎と密会をした場所に柳を呼んだ。
竜崎の時と同様、手紙だ。
「今度の特別試験、俺と勝負しろ」
「....ふふ」
柳が笑う。しかし、目は笑っていない。
「やっと私と勝負してくれる気になりましたか。いいですよ、その勝負受けて立ちます」
「だが、条件がある」
「なんなりと」
「この勝負で俺が勝った場合、二度と俺の平穏を崩そうとするな」
「了解です。では、私が勝った場合のことも言っていいですか?」
「ああ」
そう答えると、柳は考える素振りをし、言った。
「桐生元帥を殺してください」
「っ!? 何故そんなことを言うのか理由を聞いてもいいか?」
「今は言いません。ゲーム次第です。ちなみに、私か貴方が初戦のゲームで敗北した場合はどうします?」
「その時は勝負は別の機会にする」
「了解です」
柳はくるりと回転し、俺に背中を見せるように立った。
「それでは、勝負できることを楽しみにしていますよ」
そう言い残し、去って行った。
「俺は絶対にお前に勝つ。そして、元帥にも...」
遂に明らかとなった内容!
次回からは特別試験です!