「橋本、急げ。もうすぐだぞ」
「うん!」
リーダー表示まであと3分。その間に早く巨木から離れて別の場所に行く。それが鬼ごっこで勝つための俺たちの作戦。
「よし、ここにするか」
「そうだね。周りに誰もいなさそうだし」
そしてリーダーの位置が表示された。
「おい、2組のリーダー結構近くにいるぜ!」
「よし、とっとと捕まえるか!」
3組の生徒達は固まって動き、リーダーを捕まえようとしていた。
「よし、表示終了だし戻るか」
「そうだね、早くしないと3組が来てしまうね」
俺たちは巨木の方へと向かった。
「くそ! 逃げるの早すぎだろ!」
「もう居ないぜ」
「まだ近くの草や木に隠れているはずだ。探すぞ」
「それにしても桐生君の作戦すごく楽で且つ勝てる方法だよね」
「まあ次は使えなさそうだがな」
「柳さんのクラスかい?」
「ああ。俺たちが次も逃げる側だとしたらこの作戦はそう通用するものじゃないだろうな」
「柳さんは学年一の頭脳だし作戦を見破るかもしれないね」
「ああ。でもまあとりあえずこの試合はもらったな」
「油断大敵だけど、僕もこの試合は勝てると思う」
「ああ。さて、恐らくあいつらは固まって動くだろうな」
リーダーが近くに居るとなると、敵は必ず集団で来て試合を終わらそうとすると予想していた。
なのでリーダー表示の少し前に木の上から、鬼が固まっていて且つ木から離れた場所を見つけ、表示時にその近くに向かった。
(そうすることで表示時に俺たちが居た場所を集団で探すだろう。となれば巨木の安全性が上がる)
実際巨木の近くに鬼は居ない。みんな集団の方へと向かったのだろう。
とある洞窟
「あ~あ、なーんか暇だなー。早く終わんねえかなあ」
「それなー。あー彼女欲しい」
「全くお前たちはたるみすぎている。風間、暇と言っている場合ではないだろ! 堺、彼女は試験が終わってから作れ!」
「うっせーよインキャメガネ」
「そーだそーだインキャメガネ」
「なっ!? この僕にインキャメガネだと!?」
「あーーーー早く終わんねえかなあーーーーー!!」
この洞窟では、風間龍也、そして龍也と同じくらいの低学力の
川の近くの洞窟では
「それでそれで、桐生君は甘えたりするの!?」
「うん。人前ではそんなことしないけど二人きりだと結構甘えたりするんだ! そこが可愛いんだよねぇ」
彼女たちの恋愛トークはまだまだ続きそうです。
それから数時間経った。
3組の生徒は焦りだし、2組の生徒は希望を抱いた。
「くそ! なんでリーダーが見当たらねえんだ!」
「2組のやつら一体どんな手を使ってやがる...」
「桐生君、この試合も残すところあと8時間だね」
「ああ。この試験は明日の8時に終わる。本当に長かった」
「うん。頑張ろうね!」
「ああ。最後まで捕まるなよ」
「勿論さ」
(さて、今のうちに作戦練っとかないとな)
船内 教員室
ここでは、島の上空からのカメラの映像を24時間モニターで見ることができる。
そして、鬼に捕まった生徒の元へ向かう教員たちが多数居るのだ。
「桐生...柳の本当の作戦に気づけないとお前は次の勝負、絶対に負けるぞ」
モニターを見ながら皐月はそうぼやいた。
特別試験もあと少しとなりました。
次回は2組と3組の試合が終わって柳VS桐生となります。