狂う、狂った物語   作:ウ″ァイス

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それが炎の女王

それは依頼だった。仕事とも言えるだろう。最初は簡単そうにその話を聞いていた。

 

「なに。ただ管理外世界に落ちるであろうロストロギアの回収の手伝いと他回収者の妨害と、いったところかな?」

 

簡単だろう。と聞く昔と変わらず憎たらしい笑みを浮かべる青年に苛立ちを覚えながら答えた。

 

「もちろン殺してもいィンだろうなァ?」

 

「他の回収者のことかい?うーん、それは君に任せるとしよう。ただ面白そうなのがいたら僕に報告してくれると嬉しいな」

 

暇そうにクルクルと回転椅子で回りながら喋る青年を尻目に見て、壁にもたれる。目の前にいる“白衣”を着た青年はいつも何かをしていないと気が散るのか、例え人と話をしている時であろうがお構いなしになにかしている。髪弄るなり、椅子に座って周るなり、資料を整えるなり。数えればキリがないからしないが、すでに八年の付き合いのために慣れたために今はなんとも思っていたないが、昔は酷かった。

 

「まあ君のことだから全員殺すんだと思うんだけど、さ……」

 

つまらなさそうに呟く青年に少し違和感があった。だが気付かない。

 

「まあ頑張って来てよー」

 

呑気に手を振るう青年(バカ)を背後に扉を閉めた。

 

 

 

 

 

 

 

フードは焦った。隠れた顔の表面に汗が落ちていくのがわかる。それはもうじき迫る超小型の太陽とでも言える規模と熱量を持った砲撃のため。ただその暑さで汗が流れているわけではなく、命の危機というものに対して冷や汗も流しているという状況だ。

 

「フェンリルゥゥうううッッ!!?」

 

『JA』

 

手首に巻いていた槍の形をしたキーホルダーをその手にさらけ出してしまうほどにフードの人物は焦っていた。

 

『GET SET』

 

「凍えろっ、吹雪よ全てを凍りつかせ!」

 

『BLIZZARD COFFIN』

 

必死だった。普段しない詠唱まで行ってわざわざ術式を安定させて魔法の制度を上げる。いままでに弾幕を突破した者がいなかっために破られたことを考えていなかった。この八年ずっとこれで負けなしだったことからこれからもこれで終わらすことができるのだと考えていた。

 

対策なんてしてなかった。愚かだった。昔言われていたことだったというのにそれを放置していたのだからこれぐらいの罰は当然なのかもしれない。だが死ぬのはまっぴらごめんだとフードの人物は思う。

 

「砕けやがァれやァああ!!」

 

氷結変換。魔力を氷結させることができるようにする先天的な才能。少女が炎熱と愛称が悪いと思う者もいるともうだろうが魔法に限ってそんなわけにはいかない。それを超える魔法ならば魔法どうしでもそれを凍らせることは可能である。例えそれが燃え盛ってる炎であろうが。

 

吹雪が吹雪(ふぶ)く。パキパキと炎を凍らせながら吹雪は段々と勢力を強める。背後に炎の軌跡が消えたころにはそれは完全に凍りついていた。

 

「-ふ、ふんっ。やはりこの程度-!?」

 

焦ったわりに呆気なく凍りついた炎の塊を見て自尊心を取り戻しはしたが、まだ少女の猛攻は止まってはいなかったのだ。

 

「業火炎武-」

 

砕ける炎。凍りついた炎の塊を砕いて進む少女はその手に持った杖に炎を侍らかせながら振り上げる。キラキラと空を舞う氷の欠片(ダイヤモンドダスト)ごと燃やしつくすような勢いで炎は空中で蛇のようにうねり上がった。

 

『BLASTER EDGE』

 

振り下ろされる炎の刃。轟と砲身から吐きだされるそれはただ焼きつくすためだけのものではなくて、敵を斬り裂く炎の剣。人の身など触れれば溶かしてしまいそうなそれはなんの戸惑いもなく、フードの人物へと下され。

 

「舐めてンじャねェえぞォ!」

 

だがそれを許容するわけにはいかないのが世の常だ。

 

『ICE FANG』

 

槍の矛先に形作られた一つの牙。それは誇り。フードの人物が気付き上げた一つのプライドの塊と成った証そのものの形。

 

氷狼(フェンリル)の牙はァ……そンなちンけな炎に溶かされちまうほどォ、柔ァじャねえェンだよォオ!」

 

牙と刃が交差する。片や氷、片や炎。相反する二つの力は激しくぶつかり合い、お互いを削り合う。

 

「ぐっ!?」

 

「オゥ!?」

 

相反するからこそその力はお互いを弾き返した。だがそれでも上がった腕はまた目の前の獲物へと振り下ろされる。削られた炎と氷の欠片が空へと還元されながら、身を削り合いながら二人は腕を振るうのを止めることはない。

 

わかっているのだ。ここでどちらかが引くまでこのやり合いが止まることはないことが。

 

だがそれでも二人はそれを知っていても、確信していても腕を止めることはない。否、止められない。引くということは相手の力に押し負けたということだ。

 

つまり“負けた”ことになる。今、一瞬のこのやり取りでは負けたということになってしまう。引いた後でも尚戦いは続くとしてもそれでも負けたことを許容できる“二人”ではないのだ。

 

昔っから。

 

「潰れちまえッ!」

 

『POWER BOOST』

 

フードの人物が握る槍の牙が肥大化した。牙に注ぐ魔力をさらに増やし、強化したのだろう。その分大振りとなった一撃になるのだが、なぜか少女の腕は大振りとなった一撃と同じ、もしくはそれ以下の速度で振られた。

 

「-っ!!?」

 

炎が牙に押された。フードの下からクハッと笑いを押し殺したような声が上げられ、槍を振りかぶる。

 

「…っ」

 

弾かれた腕は大きく弧を描いて間に合いそうになかった。少女は今にでも振り抜かれそうになっている牙を見て小さく息を漏らす。

 

腕が限界だった。痺れを我慢して打ちあっていたが、さすがに強化された一撃に耐えられるほどとはいかなかった。先まではどちらも似たような威力で相殺されていてなんとか耐えられていたのだが、もうそれはできない。

 

「なに自棄(やけ)になってんだか……」

 

そもそも少女の本場は近接(こちら)ではない。相手は見るからに近接(そちら)が専門なんだろうが、それの舞台に下りてしまった時点でこちらに非が上がってしまうのは当然。

 

「これで……終いだッ!」

 

牙が動く。まるで獲物を狩る肉食動物のように首元へ喰らいつこうと。

 

「クイーンっ!」

 

だが狙った獲物が草食動物と誰が決めたのか。

 

『CARTRIDGE ROOD』

 

マガジンから弾丸を射出。ズガンと射出口から撃ちだされた薬莢はほのかに赤の軌跡を纏い。

 

「少しは女王の威厳を魅せないとね!」

 

砲身は新たに火を噴く。

 

『BAKING HEAT』

 

それはただの炎。剣の形すらなさずに、ただ噴出された炎。だがそれが少女の窮地を救うのだ。勢いは止まらない。まるでジェット噴射するように炎は勢いを上げて、少女を“落とす”。

 

「なッ!?」

 

あまりにもの勢いで消えたように見えたかもしれない。牙が裂いたのは虚しくも空に舞う炎の鱗粉(りん紛)と大気だけに終わる。

 

まさかの行動。これまでバカみたいに近接にこだわった少女はもうそこにはいない。確かに何事にも負けたくはないと少女は考えていた。だが、それにこだわって死んでしまえばもう終わりなのだ。戦いに置いて小さなプライドなど貫くなど愚者がすることである。

 

高度が下がる。下がる。少女は落ちながら大きく空振りしたフードの人物を見据えた。それは確かな隙。大きなチャンス。

 

「業火招来……」

 

もともと遠距離に長けた身だ。この絶好な機会を撃ち損じるほど未熟でも、引き金を絞れないほど愚者ではない。

 

「ブラスタァァァァァ……レイーーッ!!」

 

『BLASTER LEI』

 

両手で構えた杖の引き金を惜しみなく、これでもかというぐらいに力強く引いた。ガガガガッと続けて排出されていく薬莢にも気にも留めず少女は的から視線を外さない。

 

 

 

 

 

 

 

それは光線。炎を限界まで圧縮して放ったそれはまさしく(ブラスター)光線(レイ)と言えた。大振りの隙でまだ槍を戻すことさえできていなかったフードの人物にそれを避ける術などなく。

 

だが防ぐと言っても少女のこれでもかといった具合まで込められた魔力に、それを後押しするカートリッジの魔力を上回る防御魔法など刹那とでも言える時間で用意することなど無理だ。断言できよう。

 

「勝った」

 

誰が言った。少女が言った。今だ光線を撃ちだす杖を両手で握りながら少女はそう確信したのだ。パキッっと不吉な音を鳴らす手元に気付かず少女はまだ早い勝利の確信を得た。

 

驚く暇も与えず、後悔させる余裕すら持たせない。高密度に圧縮された炎の光線はフードの人物を飲み込んだ。

 

『COMPLETE』

 

光線をすべからず撃ちだした杖は完了とただ一言告げて砲身から水蒸気を噴き上げた。冷却処理。魔法を使うことでデバイスに処理異常をきたせないために溜まった熱を逃がす。

 

「ちょっと……やりすぎたかしら?」

 

今だもくもくと煙幕のように煙を上げるそれを見ながら少女はそう言うが、別段と反省しているような兆しはない。

 

ポツポツと汗を落としはするが、それはやりすぎたことで心配しているわけではなく、ただ魔力を多く使いすぎたために来た疲労の汗だ。決して冷や汗ではない。

 

『思ってもないことを口にするのはよくないと思いますが?』

 

「……まあそうだけど」

 

まさか心を見透かされてるとは思わず注意する相棒につい口を尖らす少女。

 

「炎熱変換させた魔法だから非殺傷だからってただ失神するだけじゃすまないでしょうね」

 

殺さないための非殺傷設定だが魔力を炎に変換させているのだから当たれば無傷とはいかない。当たれば確実にノックダウンさせるような魔力を込めて撃ったのだ。“多少”の火傷は大目に見てほしいものだ。

 

『まあ今のが火傷ですむと思うのなら主は頭のない大馬鹿という考えになりますがね』

 

「うっ……」

 

数万度。溶岩の熱なんて勝負させることすらおこがましいその温度。太陽の熱とタメを張るその熱はいくら魔法で殺さないという設定がされてようと多少の火傷ですますほど柔な物ではないのは確か。それを本当に火傷ですむと思ってるのならそれはバカというよりただの考えなしだ。

 

「まああれだし?先に襲ってきたのはあっちだし?正当防衛じゃんわたし」

 

と少女は言うが防衛もここまでくればそれは“正当”ではなく“過剰”に入る。簡単に言うならば単にやりすぎだ、ということ。

 

『……こんなバカがわたしを使っているというのが信じたくありませんね』

 

もし彼女(デバイス)に口があったのならきっとため息を吐いていただろう。

 

 

 

 

 

空が明るかった。夕暮れもとうに過ぎ、夜の時間だと言うのに空は月明かりだけではなく、小さな小型太陽が浮かび上がってるような明るさを見せつける。

 

度々聞こえる上空の爆発音に道化は少し苛立ちと呆れをまじ合わせた感情で空を見上げていた。

 

「どこのバカですか?」

 

先から道化はこの一言に尽きる。

 

「バカみたいに魔力を使って……感知がまともにできもしないじゃない……」

 

洩れるため息。夜道を照らす街頭の下をゆっくりとした歩調で歩きながら道化は言う。どこぞの魔導師(バカ)か道化には知りはしないが、空の上で魔力をふんだんに使って戦闘しているせいで道化の感知魔法に支障をきたせている。

 

感知という分野が得意ではない道化にとって探し物であるある宝石が放つ魔力を感じるということだけでもかなりてこずるというのに、まったく別の二つの魔力がぶつかりあって、周囲に散りばってくれるものだからもはや道化にとって探知不可能とまでに言わせる具合だ。

 

基本的に力任せが得意な道化であるからこそ、感知など器用なことなど期待するだけ無駄であるのだが、それでも誰かに邪魔される。そもそも上空の魔導師たちは意図していないとしても、それでも邪魔になるということだから性質が悪い。

 

「はあー……」

 

またため息が漏れた。項垂れたい気持ち全開の道化だが、そうするわけにもいかずいったいこの感情を誰にぶつければいいのかと自棄になってしまいところ。そこに。

 

「ん……?」

 

民家の屋根を飛び跳ねながら近付く黒い物体が見えた。見てしまった。

 

「んーー」

 

にやける口元を止めることなどできはしない。そもそも止める気もない。もし道化が仮面など付けず素顔であったのならそれを見た誰かはきっとこう言うのだ。

 

--あれは悪魔の微笑みだった、と。

 

「やっぱりあれだよね。苦労した分はいつか返るってやつ?」

 

すでに足は動きだし、ゆっくりとしたペースは走りに変わる。ダッという疾走感をもたらしそうな音を立てて地面を蹴った道化は意気揚々と街を駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

少女は思った。

 

なにかおかしい、と。

 

「パイロクイーン……」

 

『どうしましたか主?』

 

いつまで経っても晴れない煙り。確かに直撃したのは見たわけではないが、あのタイミングで防ぐことも避けることなど不可能だ。だからおかしい。煙は晴れない。

 

「まだ終わってないかもしれないわ」

 

手に握った相棒をもう一度力を込めて握りしめる。そろそろ右腕の痺れもとれてきた頃合なのですでに支障などきたしていない。魔力はそれなりに使ってはいるが、それ以外は万全。

 

『まさかあれの直撃を喰らってまだ動けると主はお思いですか?』

 

そう言う相棒に少女は否定したいところなのだが、どうにも否定できない。煙が晴れないのはまだいい。だが、どうにもおかしいのだ。直撃して気を失っているのならなぜ奴は“落ちて”こないのか。気を失ったまま魔法を使えるものなどこの世にはいない。

 

だからこそおかしいのだ。少女がこうして空に浮かんでいられるのもそれは飛行魔法というプロレスの恩恵のお陰。つまり魔法の力だ。それはあのフードの人物にも変わりはないはずだ。

 

炎の光線(ブラスターレイ)の直撃を受けて失神しているなら直撃を受けた時点で相手は空から落ちていたはずだ。なぜ気付かなかったのか。少女は舌打ちしたい気持ちで煙の中を睨んだ。

 

そもそもなぜ少女は初めにその事実に気付かなかったのだ。空の上から落ちると言うことはそれは死を意味するのだ。少女は相手を殺す気などさらさらなく、落ちていくフードの人物を救出する気まであったというのに、まるで“強制的”にフードの人物から意識を逸らされたかのように少女は相棒と普段と変わらずに会話していた。

 

おかしいのだ。おかしすぎるのだ。気付いてしまうと自分に失笑してしまうほどに違和感があり、不甲斐ないどころか穴があれば自分から入りたいぐらいに。

 

もし普段の少女が先の少女を見ていたのならあんたはバカかと罵声するぐらいに。

 

違和感がありすぎて逆に気付けなかった。

 

「…いつまで隠れているつもり。いくら煙で姿が見えないって言ってもすでにわたしは気付いたのよ?」

 

狼はいまだ倒れず牙を隠して待っていたのだ。呑気に帰り立つ獲物の寝首を裂くために。

 

「流石。と言ったところかな。安全基準を無視したカートリッジシステムを使うだけはあってそこそこにできるみたいだね?」

 

声質が違った。そこで声を返してきたのが自分を襲ったフードの人物でないことがわかったが油断はできない。段々と晴れていく煙だがまだそれでも姿が捉えられるほどに見えてはいない。声からして男だということだけはわかったが、それだけで相手の実力などわかったものではない。

 

「まあ僕が割り込まなかったら確実に君の勝ちで終わったんだろうけどそうもいかないんだよね。まだこの子には利用価値は残っているし、失うには惜しいんだ」

 

見えたのは白衣。それこそ医者やどこぞの科学者が来ていそうな真っ白な白衣だ。

 

「医者……?」

 

「ノンノンっ。ナンセンスだよ君」

 

意味としては頭は大丈夫か、だろう。もし文章なら語尾に音符マークが付きそうな具合。その言葉の意味に少女は気付きはしなかったがなにか良くないことを言われたのを理解はできた。

 

だから顔が少ししかめっ面になるのも仕方ない。

 

「僕は医者というより科学者だね」

 

治療など専門外だと言うその男。だったらなぜという疑問が少女には思い浮かぶ。科学者は利己的な存在だ。全てがそうだとは言わないが基本的に科学者というものはそういものだろう。

 

だがと言って少女には色々考えるつもりなどない。少女に重要なのはその科学者がなぜここになどではなくて。

 

「あんたはわたしの敵?」

 

敵かそれではないかのどちらかだけ。それを聞くまでは構えた杖も下ろすこともできない。

 

「そうだね。君にとってどちらがいいなんて聞くのは野暮だろうけどあえて僕は聞こうじゃないか。君はどう思ってるのかな?」

 

もちろんそこは少女にとって敵ではないことが望ましい。そういうことだが、そう答えてもその男が敵ではないなんて誰が言えるのだ。そんなことは男しかわかることができないことであり、まさしく聞くことなんて野暮でしかない。

 

敵であるか、ではないかなんて言うならば男の気分にもよるのだから。

 

それに。

 

「おいてめェ……」

 

「おや。これはこれは……えらく痛めつけられたものだね?油断でもしてたのかな?」

 

煙は完全に晴れた。白衣の男の後ろには被っていたフードを燃やされ、所々焼けたローブと煤を顔に付けた金髪の少年がいる。直撃はしてなくともあの熱量と炎は白衣の男もタイミング的にも完全に防げはしなかったのだろう。焼けたローブがそれを物語っている。

 

「文句が言いたいのはわかるよ?でもね。それで君が無事だったという証拠はないね」

 

なにか言いたそうな金髪の少年を押しのけて言う白衣の男。閑話休題(ともかく)。少年がまだ気を失っていない(起きてる)ということは今だ勝負は付いてない。少年は槍を収める気などさらさら在りはしないだろう。

 

「結局は敵ってことでいいんでしょ?」

 

「うん?まあそうだね。そうなるね」

 

ニ対一。正直分が悪いのはわかりきったことだ。杖を持つ手に手汗が、ごくりと鳴る喉も少女の気持ちを代弁してくれる。

 

「まあ僕としては関係ないことだから手はださないつもりだったのだけれどねー。そう判定されては出すしかないでしょ」

 

顔が歪む。ついつい舌打ちまでして少女の感情を表現してしまった。憎たらしく笑みを浮かべる白衣の男の扱いに間違えてしまったことが少女にとって悔やまれるがこれ以上はそうもいかない。

 

「……やってやろうじゃないのっ」

 

開戦だ。

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