軍の命令により、私たちは呉鎮守府に集められた。
期待と不安。
それらは私たちの顔に描かれているもの。
長きに渡って繰り広げられていた深海棲艦との過酷な戦いはようやく終息を迎え、この二年は一体のイ級すら確認されていない。
鈍重なる大本営と日本政府は非常事態宣言をやっと解除し、愚かな私たち艦娘は素朴な国民たちと共に久々の平和を喜びあった。
腫れ物扱いで、提督ですら触ろうともしない存在。
同情的な提督ですら、精々食べ物を与えるくらい。
女として扱われた艦娘は誰もいない。
物として扱われた艦娘ばかりがいる。
飼い慣らせているかもしれない、猛獣の如き扱いさえ受けた。
恐れられた。
怖がられた。
艦娘が提督を襲った事実など、一度たりとて存在しないのに。
ケッコンカッコカリなどという欺瞞さえ、喜んで受け入れた。
口だけ出して手も出そうとしない指揮官に微笑む鎮守府生活。
世界の海を平和にするため、邁進する。
それこそが彼女たち艦娘の信念で矜持。
鋼鉄の艤装をまとい、笑顔で海域攻略に向かう勇敢な戦乙女。
それが、艦娘。
人ではない娘。
彼女たちは純粋過ぎた。
正直者は損をする、という歴史的な事実さえも知らなかった。
無知で無垢で懸命な彼女たちは、狡猾老練な化け物たちの駒に過ぎなかった。
小さな善意は大きな悪意に塗り潰される。
偽物の錦の御旗を振る者たちに騙される。
真顔で嘘をつく者でないと出世出来ない。
その出世した輩共に艦娘たちは騙された。
騙す気持ちをも騙しぬく者共に騙された。
内心怯え震える者たちが利用し尽くした。
絶頂期を過ぎると後は急転直下。
歴史を活かせない人間同様、彼女たちも巨大な社会を構成するちっぽけな歯車でしかなかった。
いや。
異物として排除される、異形の塊にしか過ぎないのを認識出来たのは既にどうにもならない事態に陥ってからだった。
『統合化』によって、同じ姿をした艦娘はそれぞれ一名ずつに収束され、艦種が変化した者たちは話し合いをしてひとつの結果へと変化した。
そして、『解体』。
艦娘でもなく、人間でもない存在へと彼女たちは変わってしまった。
中途半端な宙ぶらりんの生命体だ。
全員隠し通したために特殊能力があるままだったけれども、信頼出来る提督がいないと異能は使えない。
彼女たちの運命はまさに風前の灯。
愛してくれる殿方さえいるならば。
受け入れてくれる男はいないのか?
私たちは不要品だった。
明日をも知れぬ不用品。
救世主など存在しない。
艤装は既に没収された。
海へ逃げることも不可。
鎮守府は檻に変わった。
提督ももう一人だけだ。
私たちを冷たく見る男。
人ならぬ者ゆえなのか?
泣き喚く者怒り叫ぶ者。
交渉しようと努める者。
すべてが無駄に終わる。
誰か私たちを助けて。
ここから連れ出して。
誰か。
誰か。
答えて。
応えて。
ワタシタチヲタスケテ。
テイトク。
テイトク。
タスケテ。
ワタシタチヲタスケテ。
テイトク。
テイトク。
ワタシタチノテイトク。
戦争が終わって、ほんまめでてえのう。
島暮らしで甥っ子と一緒に芋や葡萄や蜜柑や酒などつくっとったが、行商人の藻国が詳しい話を教えてくれた。
呉鎮守府に、世界を助けてくださったありがたい艦娘たちが集まっているという。
丁度沢山薩摩芋も出来た。蜜柑もある。
持っていったら、喜んでくれるかのう。
薩摩芋と蜜柑を目一杯箱に詰め込んで、ワシはぽんぽん船のエクセリオンに乗って呉を目指した。
瀬戸の海は穏やか。
青い空がどこまでも広がっとる。
その内、漁船が何隻も普通に行き交うようになるじゃろう。
観光船や連絡船も多く行き交う時代になってゆくじゃろう。
平和が一番じゃで。
朝はようから出たんで、昼前には呉鎮守府に着いた。
いつもの軍曹さんがおらんのう。
というか、誰もおりゃあせんが。
でえれえ不用心じゃのう。
あれ?
女学生さんがおるが。
なんでじゃ?
勤労奉仕隊の娘さん?
くれえ顔しとるのう。
まあ、こんなご時世じゃけえ、なんでかは聞かん方がええか。
「のう、女学生さん。ワシ、井東ゆうもんじゃがの、誰か軍人さんはおらんかのう。薩摩芋と蜜柑が沢山出来たけえ、艦娘の皆さんに食べてもらおうと思うて持ってきたんじゃ。」
「……え? あの、芋とみかんですか? その、どうしてここへ持ってこられたんですか?」
「おう、お国のために戦ってきた艦娘の皆さんへのねぎらいじゃな。ワシなりの。」
「……ねぎらい、ですか。」
「まあの。前から持ってきたりはしとったんじゃが、いつもは軍曹さんか門番の軍人さんに渡して帰っとったからの。今日はおらんみたいじゃが。」
「……前から持ってきてくださったんですね。」
「そうじゃ。まあ、ワシ程度に出来ることなんぞ、てえしてねえがの。艦娘の皆さんが頑張ってくれたからこそ、日本も世界も平和になったんじゃ。ワシなりのご恩返しかな。自己満足に過ぎんかもしれんが、まあ食べてみられえ。」
「……い、いつも、ありがとうございます。みんな……みんなおいしくいただきました。」
「そうか、そりゃあよかった。ん? あんた、艦娘かな?」
「は、はい、吹雪型駆逐艦一番艦の吹雪です。……う、うう……。」
「ど、どねえしたんじゃ、吹雪ちゃん。なんでそげに泣いとんじゃ?」
「あんた、吹雪になにをしたのっ!?」
女学生がもう一人現れた。
こっちは気が強そうじゃ。
「へ? ワシは芋と蜜柑を持ってきただけじゃが。」
「それだけで、吹雪がこんな風になるわけないじゃない! なにを言ったのっ!? 人間なんて! 人間なんて! 私たちに手のひら返しを! ここまでやって来てなじるだなんて! 恥を知りなさい!」
「ち、違うの、叢雲ちゃん。私、嬉しくて、嬉しくて、それで泣いたの。」
「ホント? ホントにそう?」
「うん、こちらの井東のおじ様が、いつもいつもおいしい芋やみかんを持ってきてくれていた人なんだよ。」
「……そうだったの。悪かったわ。」
「気にせんでええで。誤解は誰にでもあるけえの。芋と蜜柑を渡すけえ、みんなで食べてみられえ。じゃあ……。」
「あのう、井東のおじ様。」
「なんじゃ、吹雪ちゃん。」
「そ、そのう、お茶でも飲んでいかれませんか?」
「おお、そりゃ、ありがてえけど……ええんか?」
「吹雪がいいんなら、私から文句は言わないわ。」
「そいじゃあ、これらを先に運んでしまおうか。」
「厨房に持っていきましょう。」
「そうね、手伝うわ。」
厨房には美人のお姉ちゃんがいた。
白い割烹着に大きな胸乳の美女だ。
どことなくぼんやりとして見える。
そろそろ昼飯の準備をせんとおえんのじゃねかろうか?
なにがあったんじゃろか?
料理が上手くいかんかったんじゃろか?
「「間宮さん。」」
女の子たちが美人さんに声をかける。
からくり人形のように首を動かした。
「あら、叢雲ちゃんに吹雪ちゃん。」
なんとはなしにやつれて見えるのう。
でも、なんじゃ?
二人ともおかしいとは思っとらんの?
なして?
そう言えば、二人とも……。
「元気を出して、とはなかなか言えないけどね。今、このおじさんから芋と蜜柑を貰ったのよ。見て。」
「私たちが頑張っているからって、井東のおじ様がわざわざ持ってきてくださったんです! 以前から、時々持ってきてくださっているそうですよ。」
「お芋? 蜜柑?」
じっと野菜と果物を見つめる、間宮さんという女性。
「う……う……。」
さっきの吹雪ちゃん状態じゃ!
どねえすりゃあええんじゃ!?
「お見苦しいところをお見せしました。」
「気にせんでええで。泣ける時に泣くんも大事なことじゃ。」
三人でわたわたしながらも、どうにか間宮さんの気分を落ち着かせる。
なんとかせにゃならんと手を握ったら、何故か彼女の顔が赤くなった。
とんでもないことが発覚する。
国のために奮闘し続けた艦娘たちが、なんとまあこの呉にずっとおらんといけんらしい。
それ、軟禁じゃが!
なんでじゃ!?
もしかしたら、みんないなくなってしまうかもしれんらしいとも聞いた。
はあっ?
訳がわからん!
そこへ、黒い軍服を着た気障ったらしい感じの眼鏡男が入ってきた。
お前か!
お前が提督をやっとんか!
「間宮さん、明日から艦娘の食事を減らす件ですが……げっ! 先輩! どうしてここにいるんですか!?」
「おう、上がらせてもらっとるぞ、我が後輩。救国の英雄たる艦娘たちの食事を減らすとは、どんな料簡じゃ?」
「えっ、えっ、あの、井東のおじ様と司令官ってお知り合いだったんですか?」
「学生時代からの腐れ縁じゃ。」
「僕の頼れる、素晴らしい先輩です。」
「なんでそげえに、いけしゃあしゃあと真顔で大嘘がつけるんかのう。」
「酷い言い種ですね、先輩。僕はいつだって誠実な人間なんですから。」
「ようゆうわ。」
「折角来られたんです。ちょっとお話しませんか? 執務室で。」
「ワシからは提督様となぞ、特に話すことなどなんも無いのう。」
「先輩、人助けが趣味ですよね。」
「そんな珍しい趣味なんぞ持っとらん。」
「間宮さん、先輩と一緒に執務室まで来てください。吹雪と叢雲は蜜柑を皆に分けてくれ。いいですよね、先輩。」
「人の話を聞かんところは変わらんのう。勿論、その為に持ってきたんじゃ。吹雪ちゃん、叢雲ちゃん、任せたわ。」
渋々後輩についていく。
執務室には、眼鏡をかけたきれいな娘さんがいた。
大淀さんという、事務の処理に長けた艦娘だとか。
こいつは、美人さんたちに囲まれて暮らしとんか。
その美人さんたちをこいつは……。
「今、艦娘たちは危機にあります。」
後輩は眼鏡をぴかぴか光らせながら、話の口火を切った。
「下手をすれば、艦娘全員命を失うでしょう。」
「……ちょっとええか。なんでそげな大事な話を一民間人のワシにする? それ、軍事機密違うんか?」
「危急存亡の危機なんです。形式に捕らわれていては、本質を見失います。」
「そんで? 日本がダメなら、海外の国に亡命させる手もあるん違うんか?」
「日本がわざわざ手放す訳ないですよ。有効活用もろくに出来ない癖に。」
「飼い殺しするつもりか。」
「ええ、その上、悪い知らせです。英国政府は先日公式に、英国艦娘の受け入れを拒否しましたよ。」
「なんで、英国政府が英国の艦娘を受け入れんのじゃあっ!?」
「彼女たち自身からすると英国も含めた世界のために戦ったという認識、英国の方からすると彼女たちはあくまでも日本のために戦ったという認識です。彼女たちは英国の国籍を所持していませんし、一応話の筋は通っています。あちらの陛下の承認も得られたとかで、永久追放扱いだそうです。酷い話ですよ、まったく。植民地の地元民扱いされなかっただけマシ、との見解もありますが。」
「あんの二枚舌外交、三枚舌外交の国めっ! おちょくりょんか!」
「あの国の伝統芸ですからね。ドイツもフランスもイタリアもソヴィエトもメリケンも、口裏を合わせたかのようにみな等しく同じ態度です。どうやら、我々の遥か頭上で皆さん握手されているようです。艦娘を受け入れようとする国外の国家は、現在一国も存在しません。」
「意味がわからん! 国民は? あっちの国民は?」
「なにも知らされていないようですね。ただ、政府が受け入れない以上は逆らえないでしょう。」
「阿呆じゃ! みんな阿呆じゃ! 世界の平和のために尽くした艦娘たちをなんじゃ思うとるんじゃ! おかしいんか!?」
「先輩。」
「なんじゃ!」
「熊や虎を飼おうと思われます?」
「慕ってくれるならええと思う。」
「ああ、先輩はそっちの人ですか。」
「なんじゃ、そっちの人いうんは。」
「僕はどんなに慕ってくれようとも、熊や虎を飼おうとは思いません。」
「それと艦娘となんの関係がある?」
「僕たち提督からすると、艦娘たちと交流を持つことは熊や虎と仲よくなることに近いんです。」
「おめえのう、ふざけんなっ! こちらのきれいなお二人さんが泣きそうな顔をしとろうがっ!」
「外見は、きれいですよ。確かに。」
「もうええっ! どこの誰も引き取らんのなら、ワシが引き取る! 護国の英雄の皆さんをみすみす死地に送るなぞ、ワシには出来ん! こげに可愛い娘さんたちを! 人でなしどもめっ!」
「後悔されますよ、きっと。」
「きっと幸せになっちゃる!」
「出来ますか?」
「出来るわい!」
「先輩、女心がわからないでしょう?」
「抜かせ! ワシみてえな童貞にも出来ることはあるけえのう! 全員引き取る!」
「助かりますよ、先輩。まあ、精々死なない程度に頑張ってください。」
「おう、ワシらの生きざま見せちゃる!」
「三〇〇名ほどいますから大変ですね。」
「……は?」
「艦娘ですが、海外艦含めて一個中隊に支援小隊数個をくっつけたくらいの人員がいます。」
「そ、そげにおるんか?」
「今から引き取りを撤回されても、なんら恥にはなりませんよ。どうされます?」
「男に二言は無い! 女の子たちを路頭に迷わすなど、日本男児の恥! 艦娘たちは全員ワシが引き取る!」
「『侠』の考えですね。ご立派です。」
「皮肉か?」
「いいえ、僕にしては珍しく褒めているんですよ。昔、三国時代に徐元直という人がいました。直言(じきげん)をはばからず、他人のために泣くような人物だったとか。情にあつく義理深く、諸葛亮を劉玄徳に紹介したという大きな功績を残した人です。彼なくして、三国志は成立しなかったでしょうね。『侠』を体現する人物の一人として、僕は彼を尊敬しています。」
「ワシはそこまで偉い人じゃねえわ。」
「僕が高く評価しているんです。そこは誇ってください。出来る限りの便宜を図りましょう。」
「素直過ぎて、なんだかこわいのう。」
「『蟷螂の斧』に感服したんですよ。」
「ホンマかの?」
「ええ、勿論。」
「ところで、お前はどうなるんじゃ?」
「僕? ええ、運よく生き残れた僕も直に無職です。他の提督たちも全員クビです。軍事裁判で死刑になった人もいますね。まあ、再就職は少々手こずるかも知れませんが仕方ないでしょう。」
「ほうかな。」
「そうそう、艦娘たちへ些少ではありますが、退職金が渡されますよ。軍票ではなく、日本円で支払います。残念なことですが、国のために奉仕したからといって、それが必ずしも報われるとは限りません。古代ローマでも、名将ハンニバルを破った大スキピオが国からどんな目に遭わされました? まさに『狡兎死して走狗煮らる』ですよ。劉邦の部下であろうと、用済みになったら容赦なく処分。いえ、有能だから殺されるのは当然と考えるのでしょう。反乱でもされたら、鎮圧が大変ですから。古今東西、功臣を殺っていることは皆同じです。殺り方は異なっていますけど。歴史からなんにも学べませんでした、僕たちは。先輩が、彼女たちを導いてください。これが、僕からのお願いです。」
芋煮会をしたいと言ったら、中庭を使ってくださいと言われた。
東北の風習じゃったかな?
大鍋を使って、芋をどんどん煮てゆく。
ワシみたいなおっさんの元に行くと聞いて怒る子喚く子泣く子もおったが、大淀さんや間宮さんや吹雪ちゃんが粘り強く説得してくれたのと芋煮が意外と好評で、ほんの少しは安心感を持たれたようじゃ。
こんなにええ娘さんたちを、どねえするつもりだったんなら!
その夜。
客室をあてがわれたワシは、思いもよらん話になったと日中起きた数々の事態を室内で反芻する。
ワシが甥っ子と住んどる笠岡諸島の六門島には、昔村上水軍だか海賊だかがおった砦の趾がある。
あっこを改修したら、なんとか住めるじゃろうな。
井戸もあるし、五〇〇の軍勢が立て籠れるらしい。
山羊の乳も鶏も足らんが、その辺は仕方ないのう。
寝るところや風呂も、早急に作らんとおえんのう。
物入りだらけじゃ。
美濃柱さんや藻国らにいろいろ持ってきてもらわにゃおえんのう。
しかし、なんでワシを提督呼びしたり司令官呼びしたりする艦娘たちがあげえにおったんじゃ?
ワシ、軍人さんじゃありゃせんのに。
コンコンと部屋の扉を叩く音がした。こんな夜更けに一体誰じゃ?
「どうぞ。」
入ってきたのは大淀さんと間宮さん。
二人とも寝間着姿じゃ。
思わずドキドキするが。
なんか、用なんかのう?
「どげんしたんじゃ?」
声をかける。
「あっ、あの、提督。そ、そのですね。」
「よ、夜伽に伺わせていただきました。」
「はあ?」
「我々二名はどうなってもいいんです。」
「ですから、他の子たちには無体なことをしないで欲しいんです。」
「きれいな娘さん、って言われて私たちは大変嬉しかったんです。」
「今まで、他の提督を含む軍の方々からは一度もそんなことを言われませんでしたから。」
「提督。貴方のためなら、我々二名はなんでもします。やり方が全然わかりませんけれども、一生懸命ご奉仕します。」
「私からもお願いします、提督。貴方の望まれるままに致しますから、どうかどうか他の子たちへの手出しは無しにしてください。どうすればいいかわかりませんが、提督のために頑張ってご奉仕します。」
「あんな。」
「「はい。」」
「あんたらはワシのことを勘違いしとる。」
「「そ、そんな……。」」
「ああ、そっちじゃねえんじゃ。あんたらの体が、ワシの目的ではないということを言いたかったんじゃ。」
「「えっ?」」
「ワシはな、こげに不細工なご面相じゃが、女の人に酷いことをしたことなぞ、一度もありゃせん。そもそも、ワシは童貞じゃからな、あんたらみたいな素晴らしい別嬪さんたちと仲よくなれたら、それはもう嬉しゅうて嬉しゅうてたまらんじゃろう。だが、こんな形で要求するなんぞ、下の下じゃけえ。あんたらが無理することはねえんじゃ。素敵な男が現れた時に、そういうことをすればええんじゃ。」
「「提督……。」」
「さあ、はようお帰り。明日から忙しくなるんじゃけえ。きれいなあんたらのやさしい気持ちだけ受け取っとくわ。」
「「決めました、提督。」」
「ん? なにをじゃ? おうふっ、二人ともなにを……おえん、おえん、全部脱いで布団に入ってきたらおえ……。」