膨大な
あまりにも膨大な
鉄の塊が
海の底に沈んだ
敵味方関係なく
砲撃
雷撃
爆撃
降り注ぐ死の咆哮
あっけなく皆殺し
死は平等に訪れる
生き残れるは異能
ほんの僅かな幸運
一ミリに満たない
ほんの僅かなズレ
身を守る筈の
鉄の装甲をも
溶かさんとした熱量
破壊のためなる熱量
影すら残さない熱量
幾多の命をも奪った
感情持たぬ死の熱量
その余熱は
戦後の艦娘をも蝕み
幾夜も眠れぬ夜を
過ごさせる
生き残ったことが
必ずしも幸運とは
言えない
散らなかったことが
幸せの道に続くとは
限らない
それは
次の地獄へと繋がる
いざないでも
あるのだから
ここは
戦後ののんびりした
瀬戸の島
海幸彦が
よく来たなと囁く島
囁きは風を呼び
血の繋がりを求める
助け合い
譲り合い
互いの熱量で
生きる糧をあがなえと
死兆星の輝きが囁く
山幸彦はただ微笑むだけ
やさしく悲しく囁くだけ
風に紛れる言葉呟くだけ
『熱量』
ちっちゃな妖精たちが
情熱を促す
今日は、たくさんたくさんのおねえちゃんたちが島に来ました。
きさくおじさんが、お国のえいゆうであるかんむすさんたちをつれてきたからです。
あらかじめでんぽうをくろいせびろのもこくさんからもらっていたので知ってはいたけれど、あらためてたくさんたくさんのおねえちゃんにびっくりしました。
かんむすさんたちは、このろくもんとうできさくおじさんやぼくたちといっしょにくらすのだそうです。
たくさんたくさんかんむすさんたちはたたかってきたから、このしまでゆっくりくらしたいそうです。
みんなみんなきれいなおねえちゃんばっかりなので、ぼくはびっくりしました。
ほえー、とながめていたらなんにんものおねえちゃんにぼくはかこまれました。
そして、おねえちゃんたちはぼくのせわがしたいときさくおじさんに言います。
おじさんはおねえちゃんたちにぜひともおねがいしますと言いました。
たくさんたくさんのおねえちゃんが、いっぺんに出来ました。
やまとさん、むつさん、ふそうさん、かがさん、そうりゅうさん、うんりゅうさん、ちとせさん、たかおさん、あたごさん、まやさん、ちょうかいさん、たつたさん、あがのさん、うしおさん、しらつゆさん、はまかぜさん、ながなみさんがあたらしいぼくのおねえちゃんです。
とてもうれしいです。
おぼうさんみたいなすがたのようせいさんがつえをじめんにつきたてると、おんせんがふきだしてきました。
「みんなで一緒に入りましょうね。」
やさしいこえで、やまとさんが言いました。
新一が早速艦娘たちとなかようなって、安心した。
よう出来た子なんじゃが、ちょっと気の弱いところがあるけえな……なんかおっぱいの大きな子ばかりじゃな。
「これは興味深いですね。」
ワシの隣にいる大淀さんが、手帖に鉛筆でなにやら書き込んどる。
「喜作さんは私たちの他に、どんな子から世話をされるのがいいですか?」
不意に聞かれたんじゃが、びっくりした。
「は?」
「相撲の時によく見ていた子たちがいいですか?」
「そ、その、大淀さん、なにようん?」
「私たち二名では、とても提督の熱量を御しきれないと思うんですよ。」
「いや、その、ワシ、女の子と付きおうたことは無いけえ、ようわからんのですわ。あ、ワシ、大奥みてえなのがええとは思っとりゃせんけえのう。大淀さんと間宮さんを大切にしたいと思っとんじゃ。」
「私たちは毎日突き合っているじゃないですか。毎日失神するのは、あまり好ましく思えません。」
「その、無理をさせとったら誠にすまんことで……。」
「いいえ、提督を責めている訳では……責められているのは私たちの方ですね。毎回攻め落とされていますし。」
「そげえに大変ですか?」
「あと数名いた方が、心身的に安全ではありますね。」
「ワシ、そねえに絶倫じゃったかのう?」
「ええ、私たちの腰が抜けそうなくらいに。」
そこへ透け透けの吹雪ちゃんが現れた。
「あっ、司令官! 温泉ですよ、温泉! 温泉が噴き出てきました!」
「吹雪ちゃん? あんた、びしゃこじゃが。大淀さん、タオルか手拭いか、なんかの用意を! 温泉!? こねえな島に?」
「はい、早速準備します。」
「さあっ、行きましょう!」
確かに、温泉が湧き出とった。
あったかい飛沫(しぶき)が飛んできとるが。
こげなん聞いたことがねえで。
きゃーきゃー言いながら濡れとる女の子たち。
まあ、この辺は田畑もねえし、丁度ええかな。
温泉は湯量も熱量も充分なようじゃ。
艦娘たちの体の線がくっきり出ておって、ドギマギするのう。
吹雪ちゃんに引っ張られたワシもびしゃこになってしもうた。
「妖精さんたちは、帝政ローマ式のテルマエ・ロマエを建築するそうですよ。」
トンテンカントンテンカンと、なにかを作る音がしとる。
「お風呂ですよ、お風呂!」
興奮した吹雪ちゃんが服を脱ぎ出す。
既に服を脱いだ艦娘たちが何名もおって、急ぎ掘ったらしい即席の温泉に浸かっとった。
新一も沢山の艦娘に包まれて入浴しとる。
吹雪ちゃんに脱がされてしもうたが、ワシの主砲は臨戦態勢じゃった。
恥ずかしいのう。
変に隠すのもどうかと思うたが、艦娘たちがびっくりしてじいっと見つめるけえ取り敢えず手拭いを腰に巻いといた。
「あの、司令官、今の単装砲はなんですか?」
「う、あれはのう、ナリナリテナリアマレルモノじゃ。」
「ナリナリテナリアマレルモノ?」
「う、うむ。男にしか付いとらんもんじゃ。」
「あの、じゃあ、新一君にも今のような単装砲が装備されているんですか?」
「ま、まあ、そうなるのう。」
「で、そのナリナリテナリアマレルモノはなにに使うんですか?」
「主に排水用じゃな。」
「排水?」
「水分を喉からとる。その後余分なもんが体から出て行く。汗もそうじゃ。主なもんはこのナリナリテナリアマレルモノからしゃあしゃあと出て、無事体外に排水するという寸法じゃ。」
「見てみたいです。」
「は?」
「ナリナリテナリアマレルモノからどんな風に排水しているのか、私、見てみたいです!」
「そ、その、見る程のことでもねえで。」
「私、喜作さんのことをいっぱい知りたいんです!」
おねえちゃんたちとおんせんにはいりました。
おねえちゃんたちのおっぱいはとってもおおきかったです。
じっと見ていたら、まやおねえちゃんが言いました。
「おう、新一。おっぱい吸ってみるか?」
「えっ?」
ほかのおねえちゃんたちもびっくりしています。
「人間を含む動物の赤ちゃんは、母親の乳を吸うんだってよ。新一くらいのちっちゃいガキもおっぱいをたまに吸うって、前に兵隊から聞いたことがあってよ。ほれ、ほれ。」
にこにこしたまやおねえちゃんがぼくにみっちゃくして、おっぱいをちかづけてきます。
もう四年生だけど、ぼくはおねえちゃんのおっぱいをちゅーちゅーしてみました。
なんだかなつかしくて、はやくになくなったお母さんのことをおもいだしました。
「ははは、赤ちゃんみてえだな、新一。」
まやおねえちゃんが、どんどんきらきらしてきました。
「とっても嬉しそうね、摩耶。」
「おう、なんだか気持ちいい。」
あたごおねえちゃんとたかおおねえちゃんが、ぼくにちかづいてきました。
二人のおっぱいもちゅーちゅーしました。
みんなのおっぱいをちゅーちゅーします。
さいごに、うしおおねえちゃんのおっぱいをちゅーちゅーしました。
やまとおねえちゃんが、ぎゅっとぼくをだきしめます。
「ずっとずっと傍にいますからね、提督。」
ていとく、ってかいぐんのえらい人のことですよね。
どうして、おねえちゃんはぼくのことをていとくとよぶのでしょうか?
どったんばったんおおさわぎし、おにぎりをたべておみそしるをのみました。
まみやさんたちはとってもりょうりがじょうずです。
よるねむるとき、おねえちゃんたちはじゃんけんをしてだれがぼくをだっこしてねるかきめました。
おねえちゃんたちは、とってもさみしがりやさんみたいです。
やまとおねえちゃんとむつおねえちゃんにだきしめられながらおやすみしました。
やまとおねえちゃんがおっぱいをちゅーちゅーしてほしいと言ったので、ちゅーちゅーしてあげました。
むつおねえちゃんもちゅーちゅーしてほしいと言ったので、してあげました。
あしたからはいっぱいいっぱいさかなをつったりおうちをたてたりやさいをつくったりおさけをつくったりとたいへんです。
あしたもはれるといいな。