東方半獣録   作:幻想郷のオリオン座

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新章をスタートすることにしました。
ここからはシリアスさは若干薄れ
可愛い路線を進んでいきたいと思います!


第2部、狼メイドの奮闘記!
異変の後


あの宴会の後、レミリアお嬢様に進言して

私は幻想郷を巡り、ご迷惑を掛けた人達にお礼をして回った。

 

色々な人とお話しした。地霊殿へ行って

お礼をして…色々な人に出会った。

その中で私は出会った人達に何かを与えられたのかな?

私が与えられてばかりだったように思う。

 

だって私は皆に助けて貰っただけなんだから。

皆の助けになってはいない…なんて、こんな風に考えるべきじゃ無いよね。

皆が私を助けてくれたのは、きっと私も少しだけ皆の役に立てたから。

そう思うべきだと思う。自分を否定的に考えるのは私の悪い癖。

何か良いことがあったら素直に感謝してお礼を出来るようにすれば良い!

 

助けになっていたのかって疑問を抱く前に助けになろうとすれば良いの!

助けてくれたんだから、今度は私が助けようとすれば良いだけ!

だから今度は私は頑張って皆の役に立てるようになろう!

 

「フィル、ちょっと私の部屋の掃除お願い」

「はい! お任せください!」

 

早速お嬢様からのご命令だ! 今日も頑張って紅魔館で働くぞ!

咲夜さんの負担を少しでも減らせるように私が頑張る!

 

「何だかあの異変の後から、フィルのやる気が凄いわね」

「本当の意味で自分の問題を解決出来たんだし、当然だと思うけどね」

「しかしパチェ、あなたもあの異変の後から、結構積極的になったわね。

 今まで殆ど図書館に籠もってただけのあなたが私の部屋まで来るなんて」

「共通の目的を協力して達成するというのは精神的に大きな影響を与える物よ」

「今までずっと自分の世界に籠もってたからね、パチェは」

「魔法使いは基本そんな物よ。

 ま、あの子が起した半獣異変で色々と変ったでしょうけど」

 

半獣異変…私が暴れちゃった異変を幻想郷ではそう呼んでいる。

幻想郷を揺るがすレベルの大異変で、幻想郷の力ある妖怪達が協力し

辛うじて異変を止めることが出来た、大異変…私、本当に酷い事しちゃった。

 

で、でも! 1度起しちゃったことはどうしようも無いから

迷惑を掛けちゃった分! 頑張って恩返しをして汚名返上を目指す!

 

「よーし、やるぞー!」

「何だか前以上に騒がしくなって賑やかになったわね」

「今までだって妖精メイドが騒いでたじゃ無いの」

「あの賑やかさとはちょっと違うでしょ…」

「お姉様ー!」

「ちょま、うげ!」

 

いきなりレミリアお嬢様のお部屋に入ってきたフランお嬢様が

レミリアお嬢様に飛びついた…い、痛そう…

 

「ふ、普段…も、もう少し優しくお願い…」

「ごめんね、でも急いで伝えたい事が!」

「駄目よ、フィルは今、私のお部屋の掃除で忙しいの」

「じゃあ、お姉様が遊んでよ。暇してたんだから」

「いやよ、今は優雅にブレイクタイムよ」

「あなたはどんな時でもブレイクタイムでしょ」

「それ、どう言う意味よ!」

「そのままの意味よ、毎日暇そうにしてるって事」

「な、す、少なくともあなたには言われたくないわね、パチェ」

「魔法の研究は重要な仕事だからね

 何もしないで紅茶ばかり飲んでるあなたとは違うわ」

「はぁ!?」

「あ、あの…レミリアお嬢様、パチュリー様…

 喧嘩は…いや、喧嘩には見えませんけど」

「……ははん、良いわ、面白い事を考えたわ!」

 

お、お嬢様の表情が…これは確か、悪い事を考えてるときの表情だ!

お嬢様が無茶振りをする時に、良くこんな表情をする!

片目を瞑り、少しだけにやけて八重歯を見せているこの表情は間違いない!

 

「咲夜! 咲夜来なさい、咲夜ー!」

「はい、お呼びでしょうかお嬢様」

 

あ、相変わらず唐突に出てくるな、咲夜さん。

何もレミリアお嬢様の背後に出て来なくても良いのに。

 

「ちょ! あ、相変わらずあなたは背後に立ちたがるのね」

「主の背に付き従うのが従者の努めなので」

「いや、驚かせたがってるだけでしょあなた」

「そんな滅相も無い、お嬢様がこの程度で驚くとは思っていませんわ」

「そ、そうよ! ま、まぁ慣れてるからね、この程度で驚くはずが無いわ」

「え? さっき驚いて」

「驚いてないわ! フラン、私は驚いてない!」

「あ、うん…そ、そうだね」

 

今日のレミリアお嬢様はカリスマがブレイクしてるなー

いっつも威圧感たっぷりなのは近寄りがたいけど

レミリアお嬢様はよくこんな風になるから少し気楽に近寄れるよ。

 

でも、格好いいときは格好いいのが凄いよね。

あの時のレミリアお嬢様とフランお嬢様は本当に格好良かったし。

 

「まぁ、レミリアお嬢様が驚いているか否かはこの際どうでも良くて

 私をお呼びになった理由はどの様な? 部屋の掃除はフィルに任せております。

 既にフィルも掃除の腕は十分ですし、私が出る幕は無いと思いますが」

「フィルの家事スキルが確実に成長しているのは分かってるし、疑っては無いわ。

 だから、あなたを呼んだのはフィルのカバーという訳では無いの」

 

レミリアお嬢様と咲夜さんに少し褒められた!

直接じゃ無いけど、凄く嬉しい…もっと頑張ろう!

 

「はぁ、ではどのような?」

「私に家事を教えなさい!」

「……」

 

レミリアお嬢様の言葉を聞いた咲夜さんが、露骨にいやそうな顔をした。

い、いくら何でも、その表情は露骨だよ、レミリアお嬢様も気付くよ

 

「ちょ! 何よその表情!」

「いえ、お嬢様に家事を教えるのはフィルに家事を教えるより大変そうだなと」

「何を馬鹿な、確かにフィルの吸収率は目を見張る物があるわ。

 この短期間で掃除をほぼ完璧にマスターしているけど

 少なくともよ! 私に家事を教えると言うのは妖精メイドに教えるよりは

 遙かに楽に決ってるでしょ?」

「いえ、妖精メイド達への指導は諦めてます」

「諦めるな!」

「いや無理ですよあれ…掃除を指示したら、むしろ部屋が散らかるんですよ?」

「ま、まぁ根気よく指導すれば、きっと成長出来るわ、長い目で見ないと」

「でも、確かに妖精メイドの指導よりはお嬢様の指導の方が楽ですね」

「でしょ? だから教えなさい、パチェに暇してるとかもう言わせないわ!」

「何だか面白そうだし、私にも教えてよ咲夜!」

「…し、しかしですね、私にはまだ食事の用意などもあります。

 フィルに料理を任せるのは、まだ少し不安もありますし…多くなるから」

「あ、あはは…すみません…」

 

私が料理をすると、どうしても多めに作っちゃう…

まぁ、全部食べられるんだけど…殆ど私1人で食べるし…

いや、料理を沢山食べないとお腹が一杯にならないって訳でも無くて

出された料理に合わせて食べる量は決るし…でも、自分で作るってなると

どうしても沢山作っちゃうんだよね…あはは。

 

「なら、フィルがレミィとフランに教えれば良いんじゃ無いの?

 料理はまだ無理だとしても、掃除はかなり上手になったんでしょ?

 掃除だけじゃ無くて、図書館の本の位置まで

 大体把握してるけど…こぁの代わりに司書をやって欲しいわ」

「え、ちょ! パチュリー様!?」

「冗談よ冗談、そんな焦った表情見せなくても良いわよ」

 

覚えているというか、大体予想なんだけどね。

その予想が大体当ってるって感じだし、覚えては無いかなぁ。

 

「フィルを図書館の司書にするのはあり得ないとしても

 パチェの案は中々に面白いわね」

「え、ほ、本当にやるんですか!?」

「勿論よ、私はやると言ったら絶対にやるわよ」

「何だかお姉様とフィルの3人で遊ぶ感じで嬉しいかも」

「フラン、これは遊ぶんじゃ無いの、仕事をするのよ仕事を」

「え? お姉様、仕事なんてしてたっけ?」

「今からするの! 一緒にやると言うならちゃんとしなさいよ!」

「中々面白いですね、フィルにも良い刺激になると思いますし。

 フィル、誰かに物を教えると言うことは同時に自分の為にもなるわ。

 お嬢様と妹様に満足していただけるよう、しっかりとご指導してあげて」

「は、はい! お任せください!」

 

わ、私がレミリアお嬢様とフランお嬢様に掃除を教えることになるなんて…

こ、これは…何だか大変な事になりそうだよ…が、頑張らないと!




活動報告にも書きましたが、仕事の関係上毎日投稿は難しいですが
少なくとも週に1度は投稿しようと思います。
投稿時間は5時頃に投稿になります!
これからも東方半獣録をよろしくお願いします!
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