久しぶりにスポーツをして楽しかったよ。
やっぱり弾幕とかと比べれば、あまり動かないね。
でも、少しだけ汗かいたし、走り回ったし楽しかったよ。
「まぁ正直な話し、私達は何もしてないから物足りないわ。
と言う訳で、私達とも勝負しましょうよ」
「蓮子、正気?」
「このままだと物足りないから」
確かにあの間だ、3人は何もしてないからね。
折角一緒に来たのに私達がやってるところを見るだけはね。
「じゃあ、何か? テニスって奴をすりゃいいのか?」
「そうよ、あなた達3人と私達3人で勝負!」
「正気!?」
「大丈夫よ! あ、勿論手加減してね? 死にたく無いし」
「まぁ、雑魚相手に本気は出さねぇよ」
「け、結構口が悪いわね、あなたのお姉ちゃん」
「これがテュポーンお姉ちゃんだから」
「……えーっと、何? テュポーン? あー、聞いたことあるわー
滅茶苦茶強い怪物でしょ? ほら、ゼウスぶちのめした」
「あぁ、ぶちのめしたぞ」
「……」
あ、3人が固まっちゃった……そ、そう言えば正体を教えてない?
「そ、そう言えばもう1人の方はフェンリルとか言ってたような-」
「そうだね、まぁ狼だよ」
「フェンリルって、確かあれよね……眼帯付けた槍投げるおじさん食べた」
「あぁ、あいつは筋肉質で、全く美味しくなかったよ」
「……なる程、こりゃ強いのも納得だ」
「納得するなぁ!」
あ、あはは、そうだよね、うん。存在自体が規格外だからね2人とも。
神話に出てくる、凄い存在だもんねこの2人。
そう言う話を知ってたら、当然驚くよね。
「いやぁ、凄まじい存在なのは分かってたけど。なる程これはすごいわね。
世界とか簡単に崩壊させることが出来るレベルだったとは。
流石幻想郷、あらゆる存在が実在してるのかしら」
「いや、僕らは本来現実世界の生まれだよ」
「ほへぇ、こっちでも凄い存在ってのは生まれるのね。
しかしよ、そう言う話を聞いてしまうと秘封倶楽部としては
実に興味深い話よね。現実世界でもそう言うのは多々あるって事だし。
幻想郷というのも素晴らしいけど、こっちでも生まれるのなら
私はそう言う子達にもっと会ってみたいわ」
「確かにそう言うのは興味あるけど、今はそれより勝負!」
「蓮子……さ、最初やったときに分かったでしょ…」
「大丈夫大丈夫! あ、は、反応出来るくらいでお願いね」
「はぁ、分かったよ」
よーし、今度は6人で一緒にやるよ!
まずは私が最初、サーブをする感じ。
「はい」
「おぉ、は、速いけどまだ反応出来るわ! てりゃ!」
必死に走り出した蓮子ちゃんが私が打ったテニスボールを弾く。
そのボールはふらふらっと上がり、フェンリルお姉ちゃんの方へ行く。
「っと、これ位かな」
かなりソフトに飛んで来たテニスボールを返す。
「うわぁ! あ、危ない!」
返したテニスボールはメリーちゃんの方に飛んでいって
メリーちゃんは、辛うじて反応してその玉を返せた。
「わ、私でも弾けたわ! 手加減凄い上手いわね……」
「よーし、なら私も」
周りが凄いゆっくりとした玉が飛んで来てたからなのか
菫子ちゃんが少し意気揚々と構えてる。
だけど、メリーちゃんが弾いたのってテュポーンお姉ちゃんの方で
「おらよ!」
「……」
うん、分かりきってた事だけどテュポーンお姉ちゃんは手加減しても
普通の人じゃ反応出来ない速度で放っちゃうよね。
勿論だけど、菫子ちゃんは一切反応出来ず立ち尽くす。
ギリギリを凄まじい速度で飛んでいくテニスボールる。
かなりの風が吹き、少しだけ菫子ちゃんの髪の毛が揺らいだ。
「反応しろよな」
「反応出来るかぁ!」
「相変わらず、君は手加減が苦手だね」
「相当手加減したぞ!? ラケットも無事だしテニスボールも無事だ!
奥のネットだって別に貫いちゃいねーし大丈夫だろ!」
「気付いてよ、奥のネット貫いてるから。
貫いて壁で跳ね返ったのが戻ってきてるだけ」
「あ、マジだ。脆いな」
「君が怪力過ぎるんだよ……てか、ラケットもかなり消耗してるし」
「け、やっぱ人間の道具ってのは脆いな」
私達の力に耐える何かがあるとすれば
それはきっと、幻想郷産の何か何じゃないかなぁ…
もしくは月にいる人達が作った何かかも。
「面倒だから、もう素手でぶん殴ろうかな」
「君は実に馬鹿だなぁ、そんなんじゃもう君は遊べないよ」
「なぁ!」
「手加減も出来ない脳筋は、大人しくベンチに座ってれば?
と言うか、君が居たら向こうが全然楽しめないし。
それはフィルとしても嫌だろうから、ほら座ってな」
「わ、分かったよ! 加減する! 超全力で加減するから!」
「はいはい、じゃあもう一度やろうか。次にあんな風にやったら
大人しくベンチで座って見てなよ」
「く、くそぉ!」
け、結構容赦ないというか、半ば脅迫に近かったけど
その脅迫の影響かテュポーンお姉ちゃんは凄い手加減が上手くなった。
と言うか、手加減しすぎて逆に打ち返せないことが増えた。
「うぐぐぅ! か、加減しようと思ったら打てねぇ!」
「ほら、君のせいで負けてるよ-?」
「くぅ! 狼めぇ! 俺は負けず嫌いなんだ!」
「最初と同じ様にやったら」
「わ、分かってるよ! くっそぉ!」
「……あ、あの子乱暴そうだけど、割と可愛いわね」
「よっぽどフィルの事好きなんだね、流石お姉ちゃん」
「私はあそこまで蓮子のこと好きじゃないけどね」
「酷いなぁ、まぁ確かにあそこまで溺愛はされたくないけどね」
「じゃあ、サーブ行くよー」
「ぜ、絶対に打ち返してやらぁ!」
「まぁ、頑張りなよ-」
だけど、結局凄い手加減してるテュポーンお姉ちゃんは
殆ど玉を返すことが出来ず、私達のチームは負けた。
でも、何だかとても楽しかったよ。テュポーンお姉ちゃんが
あそこまで必死に頑張ってるのを見るのは珍しいし
何だか、面白かった。負けてもこれは遊びだからね。
楽しんだ方が勝ちだよ。でも、そう言う点で言えば
負けちゃったのはテュポーンお姉ちゃんだけかも知れないね、あはは。
まぁ、テュポーンお姉ちゃんも楽しそうだったし、引き分けかもね。