東方半獣録   作:幻想郷のオリオン座

234 / 245
招待状を届けに

さて、レミリアお嬢様達と幻想郷を回るとはね。

そりゃまぁ、僕はあまり料理は出来ないしね。

僕は食べる専門だし、料理はあまり得意じゃない。

 

「……ふむ、1つ聞きたいことがあるわ」

「なんだい?」

「何故、あなたは私に日傘を差さないの?

 そして、何故私は熱いと感じ無いのかしら。

 灰になると思うのだけど、サッパリ」

「フェンリルが能力で日光を食べてるんだってー」

「そう言う事、日光を捕食する空間を出してる。

 吸血鬼にとって有害な部分を食ってるって感じ」

 

だから、護衛で僕らを選んだのは正解だ。

まぁ、僕らは存在が異常だから

この面子で姿を見せたら警戒されそうだが。

 

「はぁ……べ、便利ね、あなたの能力……

 あなただけなの? フィルは出来るの?」

「出来るよ、だってこの能力は

 フィルの能力の一部でしか無いんだ。

 僕らだってフィルが生み出した力の一部だし」

「なる程ねぇ、流石はフィルとしか言えないわ。

 でも、何故フィルはその能力を使わないの?」

「フィルは自分を過小評価してるからね。

 自分じゃ出来ないと思ってるからね。

 ただまぁ、その方が僕らにとっても都合が良い。

 フィルは力が凄すぎて、下手に干渉すると

 世界が修正出来なくなるからね」

「そ、そう」

 

フィルは僕ら全員よりも遙かに強いからね。

下手に干渉すると色々と不味い。

 

「あ、そう言えばガルーダだっけ」

「あ、そうッスね、ガルーダっす。

 呼びやすいように呼んでくれて良いっすよ?

 ガーちゃんでもルーちゃんでも

 ダーちゃんでも良いし、ルーダでも良いっす。

 もしくは可愛い可愛い後輩ちゃんでも」

「あなたの能力ってなんなの?」

「あ、無視っすか、はい。

 まぁいいや、とりあえず能力っすね。

 ふっふっふ、教えてあげましょう!

 うちの能力は概念を飛び越える能力っす!」

「どう言う事?」

「時間という概念を飛び越える。

 空間という概念を飛び越える。

 まぁ、そんな感じで色々な要素を

 飛び越えることが出来るって事っす。

 あ、本気を出せばっすけどね。

 普段は能力を無効化してるッスよ」

「だから俺と戦えって言ってんだろ?」

「概念を破壊しながら追ってくるので駄目っす」

 

普通に考えて、テュポーンが概念を壊しながら

ガルーダを追いかけ回すようになったら

世界が大惨事になっちゃうだろうね……

世界というか、この次元が悲惨だ。

 

「なんか滅茶苦茶ね、あなた達。

 でも、それもフィルの力の一部なんでしょ?」

「そうッスね、フィルちゃんの能力の一部っす」

 

フィルが使えば、空間は粉々になるかもね。

まだ手加減が出来てないから、使えないだろう。

僕らの場合はそこまで影響が出るほどに

強いわけじゃないから、あまり手加減は不要だけど。

 

「あの子が凄いのはよく分かったわ。

 ただまぁ、その話はもう良いわ。

 取り合えず大事なのは私達が

 両手を振って日の下を歩けると言う事。

 

 ただ、あなたの能力で無効化してるなら

 あなたから離れると危ないのよね?」

「そうだね、あまり離れすぎると危ないよ。

 そうだなぁ、僕から半径50メートルだ」

「け、結構距離あるのね……」

「それ以上は影響的にあまり良くないからね」

「そう、ただそれだけ動けるなら十分ね。

 では行きましょう」

「まずは何処に?」

「そうね、博麗神社に行きましょう」

「はいはい、了解です」

 

さて、あの巫女の所か。

僕ら相手に戦おうとはしないだろうが

あまり刺激を与えると戦おうとするかもね。

だから、あまり刺激を与えないでおこう。

 

 

 

「……あのねぇ、今は昼よ? 真っ昼間。

 吸血鬼が出歩いて良い時間じゃ無いし

 そもそも、傘を差さないで来る時間じゃ無いわ。

 多分、フェンリルの能力なんでしょうけど

 何でここに来てるのよ」

「あら、流石は霊夢ね、フェンリルの能力だと

 一瞬で見抜くなんて、それもお得意の勘かしら」

「フィルの事を知ってたら想像出来るわよ」

 

そう言って、彼女は手に持ってるお茶を飲んだ。

 

「で? 掃除はしないの?」

「あいつがしてるし」

 

緑髪のメイド服を着たよく分からない奴だ。

あれは確か、フィルが博麗神社で見つけた

確か、るーことだっけ? る~ことだっけ?

 

「フィルが見つけた奴だっけ」

「そうね、るーことって言ってたわね」

「あぁ、そう言えば…」

 

オカルト異変の時だったかな。

あの時、レミリアお嬢様も一緒に居たしね。

 

「で、そんな世間話をしに来たわけ?」

「そう言うわけじゃ無いわ、これよ」

 

霊夢の言葉に反応し、レミリアお嬢様が

持ってきてた招待状を取り出した。

 

「何これ」

「パーティーの招待状よ」

「パーティーねぇ、最近はやってなかったのに」

「フィルも大分馴染んできてるからね

 だからそろそろ、パーティーをしようとね。

 ちょっとした催しも用意してるの」

「催し?」

「そう、チーム対抗弾幕勝負!

 トーナメント制にして戦うつもりよ。

 そして、優勝者はフィルを1週間貸し出すわ」

「……それ、了承済みなの?

 まぁ、あの子なら了承してそうだけど」

「その通り、了承済みよ」

「……はぁ」

 

結構呆れてるね、霊夢。

そりゃまぁ、レミリアお嬢様の行動は

かなり呆れるような行動だしね。

 

「で、ルールは決めてるわけ?

 あんたの事だし、決めてないんでしょ?」

「いや、決めてるわ。

 同時に弾幕勝負をする形で」

「それ、なんの面白味も無いわね」

「な、き、気に入らないの!?」

「そうよ、簡単に決着付くわ。

 フィルの貸し出しを賞品にしようって思うなら

 参加人数も結構な数になるし

 ただチーム対抗だっけ? で、戦っても

 弱い奴と強い奴が戦うようになれば

 何も面白く無い消化試合になるわ」

「た、確かに……」

「なら、考え直しなさい」

「そうね……」

「じゃあ、お姉様、こう言うのはどうかな。

 こう、咲夜に頼んで迷路を作り出すの。

 その迷路で道具を探したりして

 道具によって弾幕を使える様にする」

「何よそれ」

「ほら、アビリティカードだっけ

 ああいうのもあったし、それをなんかしてさ」

 

バトルロイヤルみたいな形式にするつもりかな。

あのメイドさんに迷路なんて出来るのかな。

でもそうだなぁ、紅魔館はあのメイドの能力だっけ。

あのメイドの能力で広くしてる形だから

迷路にすることも可能なのかも知れない。

 

あるいは、あの月の賢者とかね。

でも、あの賢者が何かするとは思えないけど。

 

「まぁ、どんなルールにするかは関係無いけど。

 私は参加するつもり無いし」

「何よ、フィルに色々とお願い出来るのよ?」

「あのねぇ、ここは一応、神社だからね。

 本来なら、あんたの後ろに居るフェンリルとか

 テュポーンとか、そこら辺が来たら

 博麗神社の神様が怒りかねないのよ?」

「そうだね、確かに僕らが来たら困るしね」

「そうよ、一応神社だしね」

「うーん、そうなの……まぁ、ここだけじゃないしね」

「また何処か行くの?」

「えぇ、招待状を渡さないと駄目だしね」

「あまり騒ぎを起さないでよ?」

「えぇ、そのつもりよ」

 

まぁ、僕らは結構警戒されそうだしね。

あまり騒がないようにしようかな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。