エロゲー世界に神様転生したのに負け組じゃないの?   作:のぶほし

12 / 17
改訂内容

タブレットから誤字を修正した際に、
コピペ範囲を間違えて本文がヘンになっており修正しました。


第12話 妖精計画プランB鋼鉄の灰熊退治

――――6923プロ会議室 2stリリース曲の選択、第13週――――

 

ドクツ第三プロダクションの会議室には、

代表のヘルマン・ヘスの他にプロデューサーが二人。

 

見習いから新米Pに昇格したマネージャーのゲッベルス。

新米から普通Pとして扱われるようになったシューペア。

 

小選挙区を通過しC級アイドル候補者となったレーティアは、

師匠である音楽プロデューサーの発明芸術家VTVNの元で、

担当の次女トレーナーと一緒にレッスンの最中だ。

 

6923プロは一人のアイドル候補者を五人で支援している。

少数精鋭が基本方針で簡単な受付や事務作業などは全て外部委託している。

 

この業界には12人ものアイドル候補者を

二人の新人プロデューサーと一人の事務員で支えている

超ブラック経営な芸能事務所も存在するというから

ヘス代表がどれだけホワイトな経営者か実感できるだろう。

事務所の規模は小さいが人脈や資本力は中堅クラスといえる。

 

会議室で話し合われる内容は主に三つ。

まずは中選挙区でのデビュー曲となる2stリリース曲の選択。

そして16エリアから選んで立候補できる中選挙区の決定。

最後にアイドル候補の育成およびレッスン方針の決定だ

 

はーい(,,゚Д゚)∩ゲッベルス先生質問です。

 

口火を切ったのは政策担当の実務家シューペアだ。

ゲッベルスが作成した企画書を見開き指摘する。

 

「妖精計画のプランBの冒頭が理解できません」

 

「貴方、企画書もまともに読めないの?」

 

冒頭には『ガシッ!ボカッ!クマは死んだ。スイーツ(笑)』とだけ書かれいる。

 

「仕方ないわね。童貞にも分かるように説明するわ。

 レーティアが立候補するべき中選挙区はグループAよ!」

 

「ちょっと待って! グループAは当選枠が一つだけ。

 しかも国防軍の大物が立候補するって……まさかクマっていうのは?」

 

「そうよ。前世界大戦の英雄“鋼鉄の熊”マインシュタイン国防大将よ。

 当選枠が一つってことは本命以外は雑魚と考えていいわ。

 モブ候補をレーティアがガシッ!と一掃して、

 大物クマをボカッ!と倒して、美味しいところは独り占め。

 まさにスイーツ(笑)よ」

 

思ってた以上にプランBは意外とまともな内容だった。

けど(ノ`△´)ノ ┫:・'∵:.┻┻:・'.:∵ わかるかーい!

 

「たしかにレーティアが立候補すればグループAは、

 死の組って呼ばれてる激戦区……に変貌する。

 マインシュタイン大将の所属する1188(よいパパ)プロは、

 業界で言えば中堅の事務所だ。6923プロなら規模で渡り合える」

 

「それにマインシュタイン候補者は党首なの。

 中選挙区(Bランク)唯一の特別公開討論(スペシャルオーディション)のTOP×TOP!にも出てくると思わない?」

 

「ふむ。たしかにマインシュタイン君ほどの逸材が、

 地域討論会(エリアオーディション)で負けるとは思えないね。

 グループAが死の組になれば党首討論会にも参加せざるを得まい」

 

「なるほど。馬鹿女(ゲッベルス)もプロデューサーとして一皮むけたな」

 

「貴方は包茎のままだけどね。童貞男子君(シューペア)

 

ぐぬぬ(>д<)

 

「それじゃあ、君たち。まずはグループAで立候補すると仮定しよう。

 中選挙区で最初に披露する2stリリース曲は何になる?」

 

「マインシュタイン候補は国防軍の大将。

 あえて相手の得意分野で戦うのが本物のアイドルでしょう。

 軍事政策を元にした『恋の電撃戦~ブリッツクリーク~』で勝負すべきです」

 

国防軍の大将と軍事政策で討論を交わすなど

航空参謀を目指してた人間としては胸が熱くなる。

勿論、負けるつもりもない。

 

「はあ……。これだから童貞男子は……

 いつまで包茎のままでいるわけ?」

 

( ゚д゚)この野郎。いつもいつも喰ってかかりやがって。

これだからボーカル(政策)ごとのダンス(実力)も理解できない素人は困る。

 

軍事分野のダンスレッスンに付き合ったが、

大天才レーティアは軍事技術の発明家だけではなく、

軍事指揮官としての能力も十分秘めているように感じた。

 

それにVR弾幕フライトシミュレーターの実力も中々だ。

史上最強ルナシュータ―の俺様(自慢)には遠く及ばないないが、

正規の飛行訓練を受けていないにも関わらず

イージーモードを初見クリアできるんだから大したものだ。

重点的にダンスレッスンを行えばノーマルクリアもできるだろう。

 

「ゲッベルスはレーティアが軍事分野では、

 大将のマインシュタインに流石に劣るとでも?

 いつもレーティアのことを大絶賛する割に珍しく弱気じゃないか」

 

「は?(威圧) 貴方こそ何言ってるのよ!

 アイドル総統選挙で見るべきは、ライバルの敵対候補じゃないの。

 党首討論会や審査員を気にするより! 大事なのは有権者よ!

 どうやってアイドルのファンを増やすかって考えるのが、

 私たちプロデューサーの仕事でしょ? 間違ってるかしら?」

 

「ふむ。この勝負はシューペア君が一本取られたね。

 政策参謀として頭はキレるが、

 優秀な人間特有の視野狭窄になりがちなのが弱点だ。

 まあゲッベルス君は、少しシューペア君に厳しすぎると思うがね」

 

「すいません。ヘス代表、気を付けます」(お辞儀)

 

シューペア君も童貞扱いしてごめ~んね(๑´ڡ`๑)てへぺロ♡

 

絶対に本気で謝罪するつもりなのが伝わって来る――

 

でも可愛いから許す!!

 

「で、ゲッベルスが選んだ2stリリース曲は?

 また作詞も作曲もVTVN先生にお願いするのか?」

 

「いえ、ちゃんと貴方が用意してきた課題曲から選んだわ。

 1188プロは保守政党なの。つまりアピールすべきは家族層よ。

 そう考えれば“ドクツ民の団結”をテーマにした

 カントリーミュージックの『READY!!』が2stリリース曲に相応しいわ」

 

「ふむ。1st曲はビジュアル特化の挑戦的な新曲。

 次に大人も子供も満遍なく楽しめる曲を持ってくるんだね」

 

「そうレーティアはViDaVoの走攻守が揃ったアイドルなの。

 芸能情報誌では一極集中型って紹介されちゃったから訂正も必要ね」

 

「ああ、俺が提出した大海賊《でらべっぴん》のアイドル・レポートか」

 

「ふむ。資料を見せて貰ってもいいかね?」

 

【レーティア・アドルフ】

 

イメージレベル:Lv7(噂のアイドル)

ランク:小選挙第XXX区、首位当選

所属:6923プロ代表アイドル候補(党首) 

分類:一極集中型《スペシャル》

属性:天才肌《キュート》

 

Vi(外見):B+ 小選挙区でのデビュー曲が初週100万DLは快挙

Da(手腕):E? 露出が少なく低評価

Vo(政策):C? デビュー曲は素晴らしいが政策の中身が不明

 

推定アイドル戦闘力:7200LP

 

[エルによるコメント]

衝撃デビューを果たした噂のアイドル候補者だが露出が少ない。

パフォーマンスのスタイルからビジュアル特化だと推測した。

ビジュアル一辺倒であれば、露出は増やすべきだろう。

 

「そういえば推定アイドル戦闘力って何よ?」

 

「おいおい。もう少し業界のことは勉強した方がいいんじゃないの?」

 

「あんたみたいな理屈倒れの頭でっかちになりたくないのよ。

 そっちこそリフレでも行って、のーみそこねこねと

 頭髪マッサージして貰った方がいいと思うわ。禿げるわよ?」

 

_| ̄|○ il||li 肉体的な暴力ならともかく言葉の暴力はアカン

 

「ふむ。シューペア君が鬱死したので私が代りに説明しよう。

 イメージレベルがアイドルの三要素ViDaVoの総合値および

 現在の知名度や評判から計測した目安というは知ってるね?」

 

「ええ。私は今のレーティアはViDaVoの総合値なら

 ブレイクアイドル級(Lv9)の実力があると思ってるわ。

 けど評判や知名度を考えたらLv7には納得もしてるわ」

 

「推定アイドル戦闘力は総合値をより具体的に算出したものだ。

 ViDaVoの 三要素を7*3=21段階で評価している。

 下からF/E/D/C/B/A/Sの順だね。更に+-があって?は不明だね。

 LPはエルポイント、通称でアイドル戦闘力と呼ばれている。

 同じ条件の舞台《ステージ》で戦えば、

 アイドル戦闘力が高いアイドルが勝つという考えだね」

 

「営業マン《スカウト》のヘス代表から見てどう思われます?」

 

「芸能界のA級トップアイドルで標準値が出てるから分かり易い。

 Fは零、Dは十の位、Cは百の位、Bは千の位、Aは万の位だろうね。

 以前から業界ではランク(階級)が一つ違えば、

 オーディションの勝率は一割だと言われていた。

 私の経験からも納得のいくものだね」

 

「なるほどー。じゃあレーティアの現在ビジュアル評価は、

 今のところ上から三番目のBランクの上位って扱いなわけね。

 扱いとしてはビジュアル特化でも、

 中選挙区を突破してB級アイドルになれるってことね!」

 

「ちょっと待ったー!!」

 

「ふむ。復活したシューペア君、何かあるのかね?」

 

「こっちを見て下さいよ!」

 

 

【アイゼン・マンシュタイン】

 

イメージレベル:Lv8(話題のアイドル)

ランク:小選挙第XXX区、首位当選

所属:1188プロ代表アイドル候補(党首) 

分類:平均型《ノーマル》

属性:情熱家《パッション》

 

Vi(外見)C+:渋い外見が一部の層にバカ受けし写真集もヒット

Da(手腕)B+:鋼鉄の熊と呼ばれた前大戦におけるドクツの英雄

Vo(政策)B-:軍事政策に強く保守層や家族層の支持を受ける

 

推定アイドル戦闘力:12900LP

 

[エルによるコメント]

デビュー当時はビジュアルが弱点と思われていた。

しかし渋い外見が一部に評価されている話題のアイドル。

国防軍が送り込んで来た大型新人で階級も現役大将。

リーダシップもありダンス(手腕)の実力は間違いないだろう。

昔気質のドクツ人で流行曲(経済政策)や歌謡曲(雇用対策)を苦手とする。

曲を聴いたが拳の利いた演歌(国防政策)や歌劇(愛国保守)を得意としており

ボーカリストとしての能力も期待以上にある。

 

[補足]

当初は分類をダンスの一極集中型《スペシャル》としていたが、

現状を踏まえて平均型《ノーマル》に変更する。

ただし万能型《レジェンド》寄りの平均型であることに注意。

中選挙区の突破は確実な実力があり、大選挙区でも十分通用するだろう。

しかし芸能界でトップアイドルになれるかどうかのギリギリラインだ。

大選挙区では中堅プロダクションから敏腕Pの所属する大手への移籍もあり得る。

 

「イメージレベルだとランク(階級)が一つ違って、

 推定アイドル戦闘力も5000以上離されてますよ!

 これって党首討論会が不味いじゃないです!?」

 

前世の記憶にあるエリート戦闘民族の王子(ベジータ)部下(ナッパ)くらいの差を感じる

 

(((( ;゚д゚))))アワワワワ

 

「まあまあ、落ち着き給えシューペア君。

 レーティア君のレポートをよく直したまえ」

 

「大事なのはボーカルとダンスは暫定評価ってことね。

 レーティアの分類は一極集中型《スペシャル》じゃないわ。

 彼女の才能は万能型《レジェンド》をも超える

 究極万能型《アルティメット》なのよ。

 それに元々ビジュアルはレーティアの一番の苦手分野。

 小選挙区の間の短期集中レッスンで徹底的に矯正したものよ。

 それでビジュアルの一極集中型《スペシャル》になったのよ?」

 

「ハッ、そうかレーティアは、

 元からボーカル(政策)は得意としてたし、

 政策を実現するためのダンスレッスンにも積極的だ!」

 

「そ、そういうことよ。心配する必要はないの。

 レーティアには四大討論会-グランドスラム-を制覇して、

 アイドル総統になってもらうんだから!」

 

「よし。それじゃあ中選挙区のエリア選択はグループA。

 そして2stリリース曲はカントリーミュージックの『READY!!』。

 ここまでは二人とも問題ないかね?」

 

「「はい!」」

 

「さて私が懸念している一番の問題はレッスンなんだ……」

 

「え? レーティアのレッスンは順調よ。

 課題だったビジュアル面も克服できたし、日々凄い勢いで成長しているわ。

 いや、あれは殆ど進化ね」

 

「はい。俺もダンスとボーカルを中心に

 レーティアのレッスンには参加していますが、

 ゲッベルスと同意見です」

 

「ふむ。君たちの実力ではまだ気づいていないのも仕方あるまい――」

 




暁で連載中のR-18えろかみ大帝国(勝ち組)では、
デーニッツの幕間が投稿されて、次はゲッペルスのエロみたいです。
やったね!

えろかみ大帝国(勝ち組)の方は、
原作ゲームの数値を表に出さないようにやってますが、
こちらの負け組の方は反対に徹底的に数値化に挑戦。
原作ゲームで書かれていない前日譚のゲーム化です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。