艦これにスターデストロイヤーが来た   作:S300

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遅くなり申し訳ございません。

決して失踪とかじゃないんでご安心を。


Ⅴ 仕事

----舞鶴鎮守府 初霜とRoarの部屋

この人はなんて暇そうなんだろうか。

勿論実際は暇ではなく、秘書艦というかなり重要な役割がある。しかし彼女は、「用があったら内線で呼んでください。」

と提督に言い放ち。普段は自身の部屋でのんびりゴロゴロしている。

秘書艦は鎮守府で一人しかなれないばかりか、一日中提督と接することができる。いわば艦娘のあこがれの役職なのだが。

「Roarさーん。」

「おーい」

「聞こえてますかー」

三度目の呼びかけで、閉じていた瞼がゆっくり開く。

「なんですか。」

相変わらず無機質な声で答える。

Roarの声はかなり特徴的だ。

まず、感情を感じさせない。よって怒っているのか喜んでいるのかがよくわからない。

そして抑揚がない。自分がまるでロボットと話しているような気分になってくる。

だからRoarの着任から一か月たった今でもなれない者は多い。

「内線で提督がすぐ来てくれと。」

「わかりました。」

あの声にもいい所はあるんだろうな。初霜は思った。

直前まで寝ていても眠そうな声にならないもの。

 

----提督執務室

戸を叩く音が聞こえた。

「はいっていいぞ。」

戸を開いて中に入って来たのはRoar。この間の第六駆逐隊遭難の時からずっと秘書艦にしている艦娘だ。

「御用でしょうか。」

用がないならさっさと帰ると言わんばかりのまなざしで聞いてきた。

「ああ、次の作戦について大本営から資料が送られてきてな。」

「見せてもらってかまいませんか。」

「おう。」

そう言って資料を手渡した。

一瞬でRoarの顔が曇った。

「これは・・・かなりきつい内容ですね。」

ああ、提督は答えた。

「お前なら行間をどう読む。」

数秒悩んだのちRoarは答えた。

「この破格の任務報酬を見るに、私を出撃させろ。ということでしょうか。」

「その通り。しかも敵に察知されぬよう戦艦の利用を控えろ。これはもうきまりだろう。」

Roarがはぁ、とため息をつく。

「私の存在を報告したのですか。」

「正式には上げていないが。」

「それとなく伝えはした。ということですか。」

「ああ、そうなるとこの間新規で船籍にはいった駆逐艦だろうと感づいたわけだ。」

そこまで話したところで戸を叩く音がした。

手早く資料をしまったRoarが戸を開ける。

「失礼します。」

吹雪が入って来た。

「提督、演習の報告に上がりました。」

「ご苦労さん。そこに書類置いといて。」

「はい、あの・・・。」

「どうした、まだ何かあるのか。」

「よろしかったらRoarさんとも演習してみたいんですが。」

「他の鎮守府とでは物足りんのか。」

少し困らせることを言ってみる。

「い、いえそういうわけでは。」

「冗談だ、ちょうど用も終わったし。Roarも久々に動きたいだろう。」

Roarが答える。

「まあ、動きたいですけど。」

「よし演習を認める。ただし記録は作るな。」

「え、なんでですか。」

「何でもだ。分かったな。」

 




次回はRoarと吹雪の演習と、新作戦の冒頭を書かせていただきます。
いつになるか分かんないですが、よろしくお願いします。
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