とある戦線と来訪者達   作:T.I

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第二話 目覚めと真実

ってな訳で今に至るわけです。

 

で、俺はベッドの上で寝ています。とりあえず首を左右に振ってみるとベッドの横の椅子に腰をかけているビリビリに発見、少しばかり反省してもらいたい。早速説教垂れてみよう。

 

「オイ、ビリビリ。流石に右手使えない人に向かって本気の攻撃はーーー」

「ごっ、ごめん。その……ちょっと…羨ましかったっていうか……あの…。」

 

また後半の方から何言ってるのか分からないが、逆ギレはしてこない、反省しているようだ。

よくみるとコイツの目が赤い、泣いていたようだ。

 

「何だ、心配してくれてたのか?そんな泣かなくても上条さんは死にませんよー。」

「し、心配なんてするか‼ちょっと目にゴミが入っただけよ‼うるさいわね。」

「そっか、てっきり心配してくれてるものだと思ってたのに……。

それにさっきの顔の方が可愛いかったぞ?」

「かっ…かわ…………ッ⁈」

 

何故か顔を真っ赤になってまた俯いてしまう、またゴミが入ったのだろうか?

 

「それよりアンタ、あの…本当に大丈夫なの?」

「何を仰ってるんですか?この右手がある限り上条さんはレールガンでも何で……も⁇」

 

思い出した‼俺はあの時右手が使えなかった筈だ。では俺は何故生きてるんだ?レールガンなんか生身でくらったら即死だぞ?

しかも傷口は無いし、痛みも感じない。

 

「御坂‼何で俺は生きてるんだ⁈俺は…お前のレールガンが直撃したんだぞ⁈」

「………………………………」

 

御坂が無言のまま急に青ざめていく。

その時、この部屋の外から誰のか分からない声が聞こえてきた。

 

「おい御坂、答えてくれ‼」

「貴方、女の子を問い詰めてどうするのよ。彼女に思い出させない方がいいわよ?」

 

そう言ってガラガラとドアを開けて1人の女の子が部屋に入ってきた。

年齢は俺より1つ2つ上だろうか?青色を基調にしたセーラー服とミニスカート、紫色のロングヘ アーだ。

前の少女の事をあったし、警戒するべきだろう。

俺はベットから飛び起きて、御坂を庇いながら拳を構える。

 

「盗み聞きとはいい趣味じゃねぇな。アンタは誰で、この部屋は何だ?上条さんは只今人間不信中だ。アンタが敵なら容赦はできないぞ?」

「……はぁ、失礼ね。ここは保健室。貴方達の話を盗み聞きをしていたのは謝るけど私は貴方達の敵では無いわ。それに私は外で見張りをしていてあげたんだから、少しぐらい感謝しなさい。

貴方、何故即死確定の攻撃をくらって生きてるのか知りたいんじゃ無いの?」

 

ため息と一緒に返事をしてくる、敵ではなさそうだ。

「あぁ、そうなのか、悪かった。

とりあえずアンタの名前を教えてくれ。俺の名前は上条当麻だ。」

「私の名前は仲村ゆり。ゆりって読んでくて構わないわ。」

「そうか。じゃあ、ゆり、何で俺は生きてるんだ?」

「……それは貴方が死んでいるからよ。」

 

おいおい、せっかく仲間だと思ったらこいつまで意味の分からない事を言ってるじゃねぇか。

 

「何故死んだと言い切れるんだ?」

「その様子だと貴方は記憶が無いようね。理由は2つあるわ、1つ目は貴方達には無いようだけど私達には死ぬ前の記憶があるわ。そして2つ目はさっき体験したでしょうがここでは死んでも生き返るからよ。つまり、ここは死んだ後の世界なの。

そして私達は何度死んでも生き返る、いわば不死身の存在よ。」

「まじか……、不死身かよ。何か不幸だな。

……って、貴方達って。御坂、お前もか?」

「………うん、気がついたらこの世界?にいて、死んだって記憶は無い。」

 

大分落ち着きを戻した御坂はいつも通りになっていた。

ぶっ飛んだ説明だが嘘をついているようには見えない。とりあえずゆりのこの言葉を信じてみよう。

 

「でも、死んだら皆ここにくるのか?これが成仏ってやつか?」

「私達は成仏していないわ。成仏なんかしていたら死んだ以前の肉体でいるのが不思議だから。そして、私達は一様に十分に人生を全うできなかった連中なの。だから、この世界で未練を晴らそうって訳。分かったかしら?」

 

ん〜、難しい。上条さんの空っぽの頭では軽く容量オーバーな内容だ。

 

「ねぇ、何でアンタ達はあいつらとは服装が違うの?」

 

御坂が保健室のドアの間から見える学生とゆりの服装を比べて、唐突に質問した。

 

「あぁ、それはNPCよ。NPCは私達とは違う、自我が無いのよ。でもあいつらは人間にとても似ているのよ、ていうかほぼ人間。

知りたいならスカートでも捲ってみなさい、明日にはこの学校の全女子の的だし教師にはバレたら指導室送りよ?」

「あはは…、それはやめとくよ。

上条さんはそこまでして真実を知りたいとも思いません。信じますよ。」

「ありがとう。そして私達、見分け方は私と同じような格好をした奴と思えばいいわ。そいつらは死んだ世界戦線、かの死んだ後の世界で戦う最前線の集団よ。」

「戦線?戦うのか?

教師に犯行する集団なのか?」

「違うわよ。上条君も御坂さんも知ってるだろうけど、私達の戦線の敵は上条君を1度殺した犯人、天使よ。」

 

そうだったのか、そりゃそう見えるわな…。

やっぱり攻撃してきたからあの天使って奴は敵なのか…。できれば仲良くしたかったんだけどな〜。

そしてゆりは続ける。

 

「貴方達には私達、死んだ世界戦線に加わって欲しいの。加わってくれたら天使からの安全、身の守る術、何より仲間が手に入るわ。

どう?参加してもらえないかしら?」

 

行くとこ無いし、安全を保証してくれるのなら一応参加しておこう。

 

「……分かった、参加する。御坂はいいか?」

「………アンタが参加するなら私も行く。」

「良い選択をしたようね。それじゃあ、死んだ世界戦線へようこそ。私はリーダーよ。」

「「リ、リーダー⁈」」

「?そうよ。意外だったかしら?

とりあえず貴方達の歓迎会でもするからアジトまできて頂戴。」

「んな物あるのか?」

「実は教室のジャックしてるだけなんだけどね。」

 

苦笑い交じりに説明するゆり。

 

「何処にあるんだ?」

「旧校舎の校長室。そこで貴方達の能力とやらについて説明してもらうわ。」

 

能力を見た事無いのか?じゃあこいつらは学園都市外部の人間なのか。

 

「御坂さんは電気を操れるのよね?ちょっと来てもらえるかな?」

「えっ⁇私?……いいけど。」

「じゃあこの子とりあえず借りるわね。貴方はもう少し休んでから来なさい。いいわね?」

「…お、おう。分かった。」

 

そう言って少しテンパってる御坂の手を無理矢理引っ張って保健室から出て行ってしまった。

 

もう一眠りしよう。

俺ははそのまま寝てしまった。

 

 

 

 

 

流石に二度寝はよく寝れないな…。

とりあえず言われた校長室とやらに行ってみようか。

 

 

一応保健室の外に繰り出してみたのですが………、やっぱ広いな〜。これが学校かよ、学園都市の学校より広いじゃねーか。

そんな事思いながら辺りを眺めていると男の声がした。

 

「おい、あんた。ここが何処か分かるか?」

 

俺は振り向いた。

 

 

 

 

 

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