戦姫絶唱シンフォギア ~Dの軌跡~   作:天狐空幻

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もっとだ、もっとカデンツァヴナ姉妹の百合力(ゆりりょく)を私に分けてくれッ!!

シンフォギアXD。
その内、2人で1人みたいなシンフォギアカードが出そうで怖い。
特にひびみくが最強と見た。

デジストハッカーズメモリー。
最初買うか迷ってたのよ。でも、パッケの背後に見たことのあるデジモンを見た瞬間、買うのを決めました。
まぁリリスモン最強にしてウンチで経験値がっぽするんでしょうけど……。


交わる世界 004

 少女達の願いを聞き入れた藍は更に地下へと進んでいく。

 進むに連れて壁や天井が崩壊して火災まで発生しており、更には人間らしき亡骸も多くなっていく。

 そんな中――

 

 

「ッ! アレはッ!?!?」

 

 

 眼に入った光景に藍は絶句する。

 言うなれば巨大な蛹らしき物体に、それに対峙するように眼と口元から血を流す少女。そこまでは良い。いや、全体的に言えばダメなのだが今は良い。

 問題はその対峙しあう蛹と少女の間にいる存在が問題であった。

 バスケットボール位の灰色のお玉じゃくしに、計六本の鉤爪を生やしている。

 この存在こそが藍が目標にしていた『カテゴリーα』、デジモン名『アルカディモン』である。

 アルカディモンは少女に向って獲物(エサ)を見るかのように見詰めていた。

 

 

「セレナッ!」

 

「逃げ、て……マリア姉さん」

 

「ギチギチッ!」

 

 

 不気味な声で鳴きながらセレナと呼ばれる少女に襲い掛かる。

 だが、寸前で巨大な二振りの剣が壁となって遮り、その剣の出現にアルカディモンは跳ねるように後方に下がった。

 

 

◆◆

◆◆◆

◆◆

 

 

 私セレナは死ぬ筈だった。

 ただ、それは予想外の出来事で終わり別の死が待ち受けていた。

 F.I.S.で管理していた完全聖遺物『ネフィリム』を歌を用いらないで機械のみで起動させる実験。でも、起動は出来たが制御下から離れ『アルビノ・ネフィリム』と化して実験室内を暴走しだした。そして、その暴走を止められるのは私の絶唱(うた)だけ。

 マリア姉さんは止めたけど、このまま暴走を続かせる訳にもいかない。

 シンフォギアを身に纏い『ネフィリム』と対峙する。

 

 

「ッ!」

 

 

 恐怖が無い訳ではない。

 絶唱での死の恐怖も、無い訳ではない。

 それでも、姉さんやマム、切歌や調たちを守れるのは私だけ。なら――

 

 

「--Gatrandis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el baral zizz--」

 

 

 全身に味わった事のない激痛が走るが、それでも私は歌を止めない。

 戦いは嫌いだし、傷付き傷付けられるのも嫌い、だから私のシンフォギアとしての能力は誰もが傷付かない"エネルギーベクトル操作"。これで『ネフィリム』を起動する前まで戻す。

 私の絶唱は放たれ『ネフィリム』を抑えようとした瞬間、ソレは現れた。

 

 

「ギチギチ」

 

「えっ?」

 

 

 巨大なお玉じゃくしみたいな生物が突如として姿を現した。

 急な出来事に驚きながらその生物と視線が交わり、私は先程より背筋を凍らすほどの恐怖に見舞われた。

 アレは『ネフィリム』とは比較に成らない()かがある。

 足が竦み、奥歯が震え、身体に力が入らない。

 そんな恐怖を感じていると全身から力が抜けていく感覚に襲われ、次に強烈な光と衝撃に襲われた。そして、次に見た光景がボロボロとなった実験室が炎に包まれ、蛹へと成った『ネフィリム』だった。

 私はまだ『ネフィリム』に絶唱の効果を発揮させてない。それなのに『ネフィリム』は既に蛹へと成っている。なら誰が――

 

 自然と私の視線は突如として現れた生物に向け、一つの結論に至った。――私の絶唱のエネルギーと『ネフィリム』のエネルギーを喰らった?

 

 

「あ……あっ……」

 

「ギチギチ」

 

「ひっ!?」

 

 

 絶唱のバックファイヤで動けない私に真紅の瞳が見詰めてくる。

 真紅に輝くその瞳は不気味に笑っているように見え、更に私は恐怖で身が竦む。

 

 

「セレナ! セレナッ!!」

 

 

 マリア姉さんの呼ぶ声が聞える。

 私は恐怖しながらも視線をマリア姉さんに向けようと身体を動かす。

 そこには今にも泣き出しそうなマリア姉さんがいて、後ろのF.I.S.スタッフに助けを呼ぼうとしていた。

 

 

「誰か! 私の妹がッ!!」

 

「貴重実験サンプルが自滅したか!」

 

「それより、あの生物は何だ!?」

 

「実験はタダではないんだぞ!」

 

「ッ! どうしてそんな風に言うのッ!? 彼方達を守るために血を流したのは私の妹なのよッ!?」

 

 

 セレナ姉さんが声を荒げて泣いている。

 でも今は泣いている暇などない。このままじゃ、この生物は私達を――そう思った瞬間、その生物は私に突撃して来て、

 

 

「セレナッ!」

 

「逃げ、て……マリア姉さん」

 

「ギチギチッ!」

 

 

 

 

――斬ッ!!!!――

 

 

 

 

「えっ?」

 

 

 巨大な剣にてその生き物の突撃は弾かれた。

 私の左右に見た事のない2つの存在が姿を現し、守るように背を向けていた。そして私の背中を優しく包む優しい温もりが伝わり、ゆっくり視線を上げた。

 

 

「あな、たは?」

 

「良く無事だった。後は任せろ」

 

 

 F.I.S.では見た事ない東アジア系の顔質に黒髪の男性。

 その優しげに微笑む顔に気が抜けたのか身体が崩れ落ち、男性はそんな私を支えてお姫様抱っこをしてくれた。

 お姫様抱っこ。

 絵本などで読んで憧れた事のある抱っこが此処で叶うとは思っていなかったので驚いてしまう。すると、天井が崩れだし無機質な瓦礫が降注いできた。

 

 

「スレイヤードラモン」

 

「分かっている!」

 

 

 右にいた青い存在は刺していた大剣を振り抜いた。

 大剣の刀身は蛇の様にくねらせながら伸びていきマリア姉さんに降注ごうとしていた瓦礫を粉々に切り裂いてしまう。

 そして私に降注ごうとする瓦礫は、

 

 

「ガイオウモン」

 

「御意ッ!」

 

 

 左にいた黒い存在も刺さっていた大剣を抜き両手で持った二本の剣を振るい、それは斬戟の衝撃波となり全てを切り裂いて粉々にせしめた。

 私のそんな光景を見詰めていると男性は険しい顔を浮ばせた。

 

 

「チッ、進化しやがった」

 

「しん、か?」

 

 

 男性が向けている視線の後を追うと、その先では先程の生物の光の繭に包まれていた。

 生物の光の繭に包まれ数秒後、その繭を砕いて新たな姿に変わって現れた。

 全身ピンク色で両手足に大鎌を思わせる一本の鉤爪、足はカンガルーに似ており背中には突起物が見られる。そして、更に鋭くなった眼光が私を見る。

 息を呑み恐怖で身体を震わせて男性の服に捕まる。

 

 

「成長期か……お前ら気合い入れろよ」

 

「油断はせんさ」

 

「常在戦場。抜かりはしない」

 

「そうか――行けッ!!」

 

「「応ッ!!」」

 

 

 男性の合図と同時に一斉にアレに突撃していく。

 2体の動きは俊敏であり私程度の眼では追いきれず、大剣を振っているのだろうが剣先の軌跡しか見えないほどに速い。

 そんな戦いに見惚れていると男性はマリア姉さんの元に歩き出した。

 

 

「セレナ!」

 

「マリア姉さん」

 

 

 目元には涙を浮ばせ心配そうに私を見詰めてくるマリア姉さんと、奥から駆け寄ってきてくれたマムも心配そうにしていた。

 マリア姉さんは不審そうに男性を見詰める。

 

 

「あの、彼方は?」

 

「悪いが話は後でここは危険すぎる。避難できる場所にこの子を」

 

「貴方が何者かは後で問い質すとして、確かに今は避難を優先しましょう」

 

「お手柔らかに。ガルゴモン、頼むぞ?」

 

「OKだよ!」

 

「えっ何、この生物!?」

 

 

 私達の後ろから大きな耳を持った犬の獣人?が両手の機関銃を掲げていた。

 マリア姉さんが驚く中、獣人はこの場にいる私達を抱えてF.I.S.スタッフ達がいる場所まで飛んだ。

 

 

「邪魔だ退け!!」

 

「うわぁーー!?」

 

「飛んできたッ!?」

 

 

 急に飛んできた事にスタッフ達は驚き慄きながら逃げ出す。

 広がったスペースに私達を下ろしてクルッと振向いて戦っている場所に向って声を荒げた。

 

 

「避難したから全力でGOだよ!!」

 

 

 その瞬間、強烈な衝撃波が私達を襲ってきた。

 暴風と化す衝撃破は斬戟となって実験室の壁や天井を切り裂いていく。

 甲高い金属音の弾く音、床のコンクリートを砕く音、荒狂う暴風の音、それらの色々な音が響き渡る中、またしても男性は難しそうな表情を浮ばせていた。

 

 

「アレでも押し切れないってかッ?」

 

「えっ?」

 

 

 ――ギンッ!!!!――

 暴風と衝撃が止み、残ったのは金属の甲高い音だけ。

 実験室の中央にピンクの生物が左右から大剣を両鎌で防ぎ切っており、接触部分から火花を散らしていた。

 そんな光景に青と黒の2体が悔しげな声を漏らした。

 

 

「これで斬れぬかッ!?」

 

「クロンデジゾイドではあるまいにッ!?」

 

 

 せめぎ合いながら2体は両手に力を籠めて圧殺するかの如く押していく。だが――

 

 

「ギャアッッッ!!」

 

「「ッ!?!?」」

 

 

 それ以上の力で2体は吹き飛ばされ、そのままこっち側に飛ばされてきた。

 行き成りの出来事に身体を硬直していると男性が私を守るように抱きしめてくれた。そして、2体はそのままスタッフ達がいる場所に叩き付けられた。

 

 

「ッ! 大丈夫か!?」

 

 

 男性の心配するように声を掛ける。

 その声に青と黒は瓦礫の山から這い出てきた。

 

 

「あぁ。だが、コレは厄介だな」

 

「建物倒壊を警戒しながら戦うなど厄介極まりない」

 

「何だ、言い訳か?」

 

「冗談は休み休み言うが良いスレイヤードラモン?」

 

「それだけ言えれば大丈夫そうだなガイオウモン?」

 

「当然」

 

「なら行くぞッ!!」

 

「言われるまでもないッ!!」

 

 

 2体は瓦礫や埃を払って大剣を構えなおす。

 だが、第二ラウンドは起きる事はなかった。何故なら、

 

 

「あっ、アイツ逃げる気だ!!」

 

 

 そのピンクの生物は光の輪っかを出現させてその中に入ろうとしていた。

 男性もそれに気付いて眼を丸くして驚きながらも手を翳し、それと同時に青と黒の2体が一気にピンクの生物に斬りかかる。だが、

 

 

「くそっ!」

 

「逃したかっ!」

 

 

 斬られるより先に輪っかに入っていったピンクの生物は姿を消してしまった。

 その結果に男性も苦虫を噛み締めたような苦い顔を浮ばせ、歯を強く噛み締めていた。その後、男性は深い溜息を吐いて渡しに顔を向けた。

 

 

「大丈夫か? 怪我は?」

 

「あっ、いえ、大丈夫、です」

 

「そう」

 

 

 男性は安堵するように微笑を浮ばせる。

 そこで私はある事に気付いた。

 この男性の名前を私は知らない。

 名前を聞く為に問おうと声が掛けようとするが、全身に痛みが走り意識が朦朧としてきた。

 

 

(あぁそうだ私、絶唱してたんだっけ?)

 

 

 急な出来事の連続のすっかり忘れていた。

 意識が朦朧とする中、私は必死に男性の名を問おうとするが声も出せない。そして、そのまま男性の衣服を握り締めたまま意識を落とした。

 

 

 




何故、シンフォギアXDの運営はセレナよりウィル博士を最初に出したのでしょう。未だに謎。

序でにバトアリで最近見ないなウィル博士。
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