オルカです。
今年最初の更新です。
本当なら、1/1に投稿する予定だったのですが、神田明神へ初詣に行ってまして、その道中に夜勤明けの眠気からレッドブルで翼を授かろうとしたわけです。
前日から計算して通算四本目のレッドブル。
参拝終わるころに、具合が悪くなりました。
で、気付けば今日の昼頃でした。
オーバードーズ怖いわぁ……。
飲食店にはお客様用の出入り口と従業員用の裏口がある。
従業員用の裏口は、従業員以外に食材や機材などの仕入れ業者が出入りするので、目立ちはしないが大型車や大量の段ボールを出し入れしやすい程度の広さは確保されている。
食品は店内の冷蔵庫や冷凍庫へ仕舞うが、割り箸や補充用の食器、期間限定メニューや店の備品などは裏口付近にプレハブが設置されていて、そこに仕舞われている。
そのプレハブの設置個所が物陰になるような形になっていて、そこに従業員用の喫煙所が設置されている。
一応休憩室は喫煙OKなのだが、夕方帯のメンバーは学生が多いので、俺は外の喫煙所で吸うことにしている。
「……ってな感じで人が気を使ってるのに、お前らは」
「気にしない気にしない、マッツンが気を使ってるのはホールメンバーもよく分かってるから」
「いいじゃないッスか。俺らはコーヒーですし、喫煙所でのまったり会話も良いッスよ」
いや、副流煙とかも気にしてるんだが……。
本人たちが良いのならいいのか?
「休憩室に押し込もうとはしないのな」
「ことりに煙の匂い付ける訳にいかないっすわ」
「佐藤ちゃんのそういう所ブレねぇなぁ」
「本人に伝えられなきゃ意味ねぇっすわ。で、玲央はどうだ?」
「俺は、東條先輩がいいな」
「原ちゃんは包容力を求めてんのかな?」
スパーっと斜め上に煙を吐き出し、ニシシッと笑う。
原ちゃんと佐藤ちゃんとは、高校生と大学生の差があるが、世間一般の年齢差で考えるとそんなに離れてはいない。
俺自身、2年前は高校生だったんだし。
「「人のこと言えねぇっつの、このロリコンめが!」」
「ハモるな、笑うな、ロリコン言うな!」
そりゃ、仲の良い矢澤や星空の二人は、幼く見える容姿だが星空だって可愛らしい部分があるし、矢澤なんて俺と2歳しか違わないんだぞ。
それに、矢澤の奴は子供っぽい見た目に反して、中身は実年齢より大人っぽい部分がある。
星空は……、天真爛漫って言うのかなああいうの。
「いや、だってマッツンの身長が大体180ぐらいで、矢澤先輩が150前後……」
「身長差が約30センチ以上……事案っすわ」
「双方、合法の年齢なんだがなぁ」
ふと、佐藤ちゃんや原ちゃんの後ろに視線を向けると話題の人物が立っていた。
頭に青筋を浮かべて。
あ、やばい。
チラッと腕時計を確認すると、休憩時間が終わりそうだ。
たぶん、呼びに来てくれたのだろうが、如何せんタイミングが悪かった。
「ア・ン・タ・達~?」
グワッシっと握られる二人の肩。
気のせいだと思うが、二人の方からメリメりと音が鳴っている気がする。
いや、俺の錯覚だろうな、うん。
「ヒトが休憩時間終わりだからって呼びに来てみれば……、面白いこと話してるじゃない?」
佐藤ちゃんはアチャーッといった顔を、原ちゃんはどこか遠い目をしている。
お前ら諦め早すぎだろ。
「バカなこと話してないで仕事しなさい! 特にキッチンはメイン二人が休憩で抜けてるから大変なのよ!!」
「「すんませんっしたー!?」」
そう叫ぶと矢澤は、佐藤ちゃんと原ちゃんを店の中に叩き込む。
二人も慌てて店の中に引っ込んでいく。
「まったく、アンタも早く戻りなさいよ?」
そう言いながら、喫煙所の壁に寄り掛かるように立つ。
学生の矢澤には喫煙所は縁の無い場所のはずだが……。
「へいへい。……たばこの匂い付くぞ?」
「ちょっとなら構わないわよ。喫煙席の接客もしてるのよ? あそこの方が煙がすごいわ」
喫煙席と禁煙席が分かれているから、ホール側のスタッフはタバコの煙に晒されることが多い。
確かに外で風上に居る矢澤には気にならないのかもしれないな。
「休憩か?」
「ええ、ちょっと飲み物買ってくるわ」
「そっか、そんじゃ、俺も戻るかね」
ジュッと音を立ててタバコを煙缶に捨てる。
水を溜めているので、火事になる可能性はないが、火種を全て煙缶内に落とすようにする。
「そうなさい、責任者」
「そうするよ、兼任者」
さて、休憩も終わったんだ。
ラストスパートと行きますか。
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「23番テーブル、季節野菜のドリア上がったぞ」
どうも、原田玲央です。
現在、矢澤先輩に怒られて、厨房に戻った途端に修羅場が始まった。
「15番テーブル、チーズハンバーグ定食1、ステーキ定食1、野菜炒め定食1にゃ!」
「了解。原ちゃん! 野菜炒め定食の手順覚えてるよな!?」
「はい!」
「そのまま調理してくれ。俺の方でチーズハンバーグとステーキを仕上げる!」
賄いでスタッフ達の注文を作っていた時に、野菜炒め定食は作っていた。
いくつか合格を貰ったものの一つだ。
「分かりました!」
調理手順は全部頭に入っている。
数回ほど作ってもいる。
やってやろうじゃねぇか!
「星空! 11番テーブルのマンゴープリンは出せそうか?」
「えっと……。 もうすぐ食べ終わるから、もう準備してもいいと思うにゃ!」
「了解! 東條! 矢澤の休憩終わりまで回りそうか!?」
「う~ん、これ以上増えるとなると、ちょっと危ないかもなぁ」
うわぁ、あれが責任者ってやつかぁ。
マネージャー、店長、料理長、料理長補佐、フロアチーフ。
店によるらしいが、これが基本権限が大きい順の並びになる。
この店では、マネージャー>店長=料理長≧料理長補佐=フロアチーフという順番になっている。
料理長は基本的に夕方帯は出勤せず、ほぼ全権を料理長補佐が振るうことになっている。
今日のホールスタッフは東條先輩、矢澤先輩、南さん、佐藤ちゃん、星空さんの5人。
基本的にこの四人で回るのだが、今は矢澤先輩が休憩中で南さんがほぼホールに出ずっぱりの状態だ。
佐藤ちゃんは急遽食器洗いに回っているので、ホールに戻るにしても洗い物の心配がある。
「矢澤を呼び戻すか……? いや、買い物に出てるし、消耗品の買い足しも頼んだから呼び戻せないな……」
「うーん、だったら原田君ちょーだい?」
「は?」
「うぇ?」
変な声が出た。
俺は萌えキャラじゃないぞ。
「オーダーは取れないけど、配膳とかレジなら一通り教えてるし、キッチンはもうすぐ落ち着きそうやろ?」
「確かに今の三つの定食がハケれば俺一人でも回るが……」
そう言いながら、ハンバーグを皿にのせてチーズを振りかけていく。
考え事しながらできるのかよ。
つか、俺のあずかり知らぬところで俺の処遇が話されてるというのはどういうことだ!?
「ことりちゃんがホールに出ずっぱりなように、こっちに常駐してくれるスタッフがいるだけで随分違うし、是非とも原田君が欲しいんよ」
なんだろう、わかってて言ってるんじゃないだろうな東條先輩。
この流れはホールの手伝いに行くのか?
「原ちゃん、野菜炒めどうだ?」
「もう盛り付けでおわりです」
そう言いつつ、さらに調理が終わった野菜炒めを盛り付けていく。
皿の端にソースが付くと拭き取らなくてはならないから、慎重にきれいに盛り付けていく。
「なら、それ終わったらホールのヘルプ行ってくれ。東條にホールの基礎は教わってるんだろ?」
「そうですけど、それってみんな教わってるんですよね?」
「いや? キッチンとホール両方知ってるのは俺と矢澤ぐらいで、後はみんな専門職だけだぞ?」
「え?」
「え?」
噛み合わない話に、ギギギっと音が出そうな動作で一人へ目を向ける。
「いやぁ、原田君の飲み込みが早いから楽しくなって……」
テヘッという表情でこちらを見ている東條先輩。
くっそ、かわいいな……じゃなくて!?
「勢いでホールの仕事まで教え込んだと……」
「俺は常人の倍の仕事を覚えてたのか……」
どおりでマッツンからの要求と東條先輩からの要求の差があるわけだ。
漫画みたいなやり取りをしてしまったじゃないか。
「まぁ、おかげで原ちゃんをヘルプに出せるか。俺はもうキッチン専門だし、キッチン側の兼任者を原ちゃんにしておこうか……」
「え、いや、あの……」
「せやね。原田君の所属、にこちゃんと同じ兼任者にしておくな~」
「いや、ですからマッツン? 東條先輩!?」
俺の処遇が俺が関われない形で進行してる。
そして東條先輩、絶対に俺を兼任者にしようとしてましたよね?
いま、小さくガッツポーズしましたよね?
計画的犯行ですよね!?
「とりあえず、原ちゃんは休憩室に予備のホール制服があるはずだから、それを着てヘルプ入ってくれ」
「あ、原田君のサイズの制服なら用意してるから予備のロッカー見てみてな?」
「確信犯だと!?」
その日、俺のタイムカードの職業欄の記載が、キッチンからキッチン&ホールに変わった。
仕事量が倍加し、時給が少し上がった。
新作のスナイパーライフルが出る予定なので、まぁいいかっという気分になった。
M40A5、アメリカ海兵隊が改良したスナイパーライフルだ。
海兵隊のファンとしては是非とも購入したい。
ちなみに、東條先輩は確信犯という事でマッツンに怒られてた。
まぁ、ガミガミというよりは、呆れ半分の注意程度な感じだった。
俺の扱いが分かった気がしたなぁ。
矢澤先輩にはいい笑顔でサムズアップを向けられた。
無性にその親指を逆に曲げてやりたくなった。
いかがだったでしょうか?
書き溜めていた分を少し変更しております。
オリキャラ全員喫煙者で書いてたのですが、さすがに高校生で堂々喫煙者ってのもまずいと思い書き直しています。
お酒とたばこは二十歳になってから!
三十路の叔父さんとの約束だ!
というわけで、今年も一年宜しくお願い致します。