Live版 WORKING!!   作:みずしろオルカ

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 どうも、みずしろオルカです。

 色々とメッセージを頂きまして、応援のコメントがとてもうれしいです。
 やっぱり感想とかメッセージがあるとモチベーションアップに繋がりますね。

 徐々に関係性を変化させつつ、変わらない部分を……難しいですね。


第7話 勉強会

 私の幼馴染の凛ちゃんが、どうやら恋をしているようです。

 と言っても私が見ただけなんですが……。

 

 ファミリーレストラン『ワグナリア』。

 スクールアイドルの活動費の為に何人かはアルバイトをしています。

 私もスーパーの託児所でアルバイトしてるし、希ちゃんなんてワグナリアと神社を掛け持ちしている。

 

 穂乃果ちゃんは実家の和菓子店を手伝ってる。

 絵里ちゃんは生徒会のお仕事が忙しいから私達で止めている。

 海未ちゃんは部活動の方を優先している。

 

 その代わり、μ's活動の部分を支えてくれる立場に立ってもらっているし、ありがたいです。

 

「かよちん、かよちん! 松岡さんがね! チャーシューオマケしてくれたんだよ」

 

 お昼休みにそれぞれのアルバイトの近況報告みたいな形で雑談をしている。

 今日は一年だけ。

 二年は課外授業で外での食事みたいだし、三年は調理実習でそのままご飯になるらしい。

 

 凛ちゃんの松岡さん話はほぼ毎日な様な気がする。

 私も真姫ちゃんも会ったことも話したこともある。

 μ'sのメンバーで凛ちゃん達のアルバイト先に食べに行って、その時に会った。

 

 ことりちゃんや穂乃果ちゃん、海未ちゃんの幼馴染の佐藤さんも一緒に働いていたし、結構ワグナリアで会議とかやったりするんですよ。

 その時に、さすがに客席を長時間占有するのはいけないという事で、松岡さんが休憩室を貸してくれました。

 

「凛って、いつも松岡さんの話ばかりしてるわよね」

 

「そうかな?」

 

「そうよ、私も花陽もそんなに松岡さんと話したことないのに、人柄把握してるし……」

 

 主に苦労人というイメージなんだけどね……。

 そして、松岡さんには私たちの話が良くされているらしい。

 

 先日、松岡さんに

「ああ、小泉さんですか。西木野さん共々、星空から話は聞いてますよ」

 と、笑顔で言われたときは、色々と凛ちゃんに問い正したくなった。

 

「うーん、そんなに話してないと思うけどなぁ」

 

「凛、三日連続で松岡さんの話なの気付いてる?」

 

「え!? そんなにかにゃ!?」

 

 正確には昼食の時の話が三日連続なんだけどね。

 私は登下校時もあるから、あまり会っていない人なのに、妙な親近感があるんだよね。

 

 これだけ私達に話して来るのに恋愛感情が無い訳もないと思う。

 これは本人に自覚があるかどうか、だと思う。

 

 

********************

 

 

 ワグナリアの休憩室。

 私達μ'sのメンバーはよく利用させてもらう場所です。

 

 店長さんがことりちゃんの叔母さんらしいので、色々と優遇してもらって、松岡さんも気を使ってくれます。

 

 自動ドアをくぐると、独特の来店チャイムが店内に響く。

 それに反応して店員が一人、パタパタと足早に来てくれる。

 

「いらっしゃいませ~……って、小泉と西木野か、少し待っててくれマッツンに確認するから」

 

 そう言うと小走りにキッチンへ向かっていく。

 ことりちゃんや穂乃果ちゃん、海未ちゃんの幼馴染の佐藤優一さん。

 

 海未ちゃんが言うには、穂乃果ちゃんが走り出して、ことりちゃんがフォローして、海未ちゃんがブレーキをかける。

 そして、後片付けは佐藤さんがやるのが基本だと言っていた。

 練習の時とかによくドリンクを差し入れしてくれたりとμ'sの活動を色々と支えてくれている一人でもあります。

 

「おう、いらっしゃい。店長から許可は貰ってるから、休憩室使いな」

 

 そう言って、松岡さんが奥から出てきて私達を休憩室へ案内してくれる。

 なんでも、一応は責任者が案内しないとセキュリティ上、良くないと言っていました。

 

「お邪魔します」

 

「よろしくお願いします」

 

 真姫ちゃんと二人で頭を下げて、松岡さんの後ろをついていく。

 店内はあまりお客さんは入っていないみたいで、さっきの佐藤さんがファミリー席のお客さんにコーヒーを運んでいた。

 

「あ、花陽ちゃんに真姫ちゃん。来とったんやね」

 

 パフェを運んでいる希ちゃんに会った。

 ワグナリアの制服が似合ってて可愛いなぁ。

 

「後で凛ちゃんも休憩入れるからお願いな」

 

 今回は一年組でワグナリアに来た理由がこれなのです。

 凛ちゃんの勉強会!

 

「はぁ、凛が逃げるからいつも休憩室借りることになっちゃってごめんね希」

 

「ええんよ。ウチも赤点組には頑張ってもらいたいしな」

 

 ちなみに、穂乃果ちゃんはことりちゃんと海未ちゃんが付きっきりで教える予定です。

 でもにこちゃんが不安で、絵里ちゃんは生徒会の仕事で、希ちゃんはにこちゃんと休憩が合わせられないから、勉強を教えられない。

 

「にこは大丈夫なの? 流石に私達じゃ三年生の勉強は教えられないし……」

 

「うん、さすがに凛ちゃんとにこっちがホール抜けるとウチは教えられんからな。やから、ちょっとした助っ人頼んでるから楽しみにしたってな」

 

 そう言うとパタパタとパフェを運びに行ってしいました。

 助っ人?

 

「助っ人って誰でしょうか?」

 

「さぁ? ま、休憩室で凛を待ってれば分かるでしょ」

 

 真姫ちゃんと一緒に休憩室の椅子に座ると、松岡さんが再び入って来た。

 手にはお盆。

 

「もう少ししたら、星空に休憩入れさせるから少し待っててな。はい、お茶とお菓子。勉強中に摘むといい」

 

「あ、ありがとうございます」

 

「それじゃ、ごゆっくり。また後でね」

 

 

********************

 

 

 経済・経営系の大学に通っている俺としては、ある程度は高校生の勉強を教える知識はある。

 というか、割と頑張って勉強とかしてたから推薦取れたし、特待生に選ばれて半分の学費で大学に通っている。

 

 その代わり、四年間上位の成績を維持する必要があるけどな!

 

 だけど、そのお陰で普通より安く通えている。

 

「松岡、ここの計算なんだけど……」

 

「どれ……。これはさっきの公式を使うんだ。ここを普通に計算すると、さっきの公式に当てはまるだろ?」

 

「あ、ホントだ」

 

「ひっかけみたいなものだ。公式の形になるように計算してみるといいぞ」

 

 バイト先の休憩室で矢澤と星空相手に、俺と小泉、西木野が教えている。

 ホールから二人も抜けるから流石に東條が矢澤の先生役で入るわけにもいかず、キッチンの俺に白羽の矢が立ったという訳だ。

 

 今は一人前になったばかりの原ちゃんがメインで回してくれているから大丈夫だろう。(適当)

 

「あの、松岡さん。ありがとうございます! にこちゃんや凛ちゃんだけじゃなく私達まで……」

 

 矢澤に教えながら、星空の勉強で小泉達でも詰まった場合は俺が教える。

 まぁ、西木野がすげぇ頭いいみたいだからほとんど無いけどな。

 

「気にするな。矢澤や星空がバイト来れなくなったらこっちも困るからな。それに、大学生だし多少は教えられないとな」

 

 まぁ、英語とかは全然ダメだから教科は選ぶが……。

 英語以外はそれなりにやれるが、英語は教えられるレベルには達していない。

 

 もしかしたら西木野の方が英語は上だろう。

 星空が言うには全教科すごい点数らしいし。

 

「どれ、何か食っていけ。俺が奢ってやる」

 

「そ、そんな……悪いで」

 

「よっしゃ! 松岡! デザートも良いわよね!!」

 

「……いいだろう。ただし、今日の予定分を全部終わらせるならだ」

 

 グダグダしている分、勉強の進みは悪い。

 エサでも出して、やる気を上げないと心配になるレベルだ。

 

「ほら、星空も……肉野菜炒め味噌ラーメンでどうだ?」

 

 チャーシューではなく、肉野菜炒めをたっぷりと味噌ラーメンに盛り付ける賄いで、星空の好物だ。

 まぁ、野菜と肉の期限が切れそうじゃないとやらないから、中々出せない。

 今回は、自腹を切っていい思いさせるか。

 

「ホント!? 松岡さん、いつも頼んでも作ってくれないから、食べられるなら勉強も頑張るにゃ」

 

「現金な奴だな。ほら、小泉さんと西木野さんも頼むといい。功労者には相応の報酬が必要だよ」

 

 四人分の注文を聞いた後、調理の為に一度休憩室を出る。

 その際にチラッとホールを見たが、ほとんど客が入っていない。

 まぁ、いつもの状態だ。

 

 キッチンは、原ちゃんがバタバタと慣れない手付きでだが、調理をしている。

 一品ずつ作ることもあるが、殆どは並行作業。

 品を完成させても、盛り付けの時に内容が取っ散らかることもある。

 

「原ちゃん、勉強組に賄い作るからこっちの一角使うぞ」

 

「うえぇい!? やりながらでいいんで、手助けしてくれないっスか!?」

 

 どうやら、取っ散らかっているようだ。

 まぁ、何事も経験だが、やり方を見続けて、自身に取り込む事が原ちゃんには必要だ。

 放置は成長するかもしれないが、同時に間違ったスタイルに行きやすい。

 取っ散らかった頭の中を落ち着かせる為にも、手伝うべきだ。

 

「わかった、わかった。2番卓と4番卓は引き受けるから残りはちゃんとやってくれ」

 

「了解!」

 

 取っ散らかったなら、処理する個数を少なくすれば、スムーズに行ける。

 面倒な卓番の注文を引き受ければ、さすがはキッチン&ホールの兼任者になる事をアルバイト初日から東條に決められていただけはあり、すぐに処理を始める。

 経験さえ積めば、まだまだ伸びる。

 

 ……俺の代わりに料理長補佐(生贄)になれるかな?

 

 その日の勉強会は予定よりも矢澤と星空の勉強の進みが良く、小泉達に感謝された。

 同時に俺の財布は軽くなったが……。

 

 社員割効いてても俺含めて五人分はお財布にダメージがあったか……。




 いかがだったでしょうか?

 彼女たちの魅力を引き出すにはまだまだ修練が足りないです。

 次の話は誰になるか……お楽しみに!

 よろしければ、評価や感想をお願いいたします。
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