東方開心劇    作:チャリタク

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本作品は三部作構成となっております。
設定がハチャメチャです。
私には文章力なんぞ存在しません。
ご高覧の際にはご注意下さい。




第11話「熱狂!弾幕舞踏会!」(前編)

南中高度が低い為、日差しは室内の奥まで差し込んでいる。今日のように晴れた日であれば、電気など付けなくとも充分明るい。

が、賃貸家具付きアパートの一室。机に向かって考え込んでいる自転車バカの表情は暗かった。

 

 

「うーん、どうしたものか……」

 

「あれ?いつになく真面目ですね」

 

「あぁ、文さんか。いらっしゃい。せめてひとこと言ってから入ってきて欲しかったかな」

 

「心臓に悪いからですか?」

 

「ザッツライト」

 

「だが断る!」

 

「うん、知ってた。まあ今更その性格が治るとは思ってないから良いんですけどね…やれやれ」

 

「そ、そんなに嫌だったんですか?」

 

 

顔色を伺うように、おどおどしつつ聞く文を見て、笑いながら答えた。

 

 

「へ?…あぁ、違いますよ。ちょっと考え事してて」

 

(良かったぁ…いよいよ嫌われたかと)

 

「そんなことより文さん。相談があるんですけど」

 

「は、はい。何でしょう?」

 

 

受けた話の内容は、要約すると以下のような物だった。

 

以前地底でさとりに言われた事を思い出していたのだ。

幻想郷──そこで生活する人妖の人気度・知名度は、確実に上がっている。仮想空間となってログインすればいつでも触れ合えるようになったことも大きい。

しかし。現に小傘が襲撃されたように、それを快く思っていない者が居るのも確かだ。

ならどうするか?

妖怪として権威を保つのが難しい以上、襲撃されないくらいに高めるしか無い。それこそアイドルのように。

もっと、良い方法は無いだろうか。

 

 

「それはまたかなりの難問ですね〜」

 

「やっぱりそう思います?」

 

「アイデアとしては私も賛成ですが、漠然とし過ぎてちょっと…」

 

「やっぱりかぁ、実はそこをどうするか悩んでるのが現状なんです」

 

「そうでしょうね」

 

「分かるんですか?」

 

「分かるも何も、貴方が今手掛けている品はいくつですか?」

 

「え?えーと…"Xanadu"、にとり's工房、カレンダー、俳句の四つで…あ」

 

「もう気づいたでしょうが敢えて言います。

貴方は既にイメージアップを行っているんですよ?私としてはこれらを継続するだけで充分だと思っています、ちらほらと依頼も来てますからね。後は世間に浸透させるだけでお釣りが来ますって」

 

「…いつになく嬉しいこと言ってくれるじゃないすか」

 

「部下の仕事ぶりを把握出来ないようでは、上司は務まりませんからね」

 

「ありがとうございます、でも今回ばっかりは諦める訳にゃいかないんすよ」

 

「…そっちこそ、いつになく格好良い事言うじゃないですか」

 

「期待された以上は出来る限り答えるのが部下の務めだと思ってます」

 

「…ま、まぁ。この話はこれくらいにして置きましょう。俳句の募集に関しては前回と同じく貼り紙をしておきます。何でしたらビラも撒きますが?///」

 

「備えあれば憂いなしです。お願いします」

 

「で、では行って参ります。それではー!///」

 

(…色々おかしかったけど突っ込まんでおこう)

 

 

顔を赤らめた文が飛んで行ったのは妖怪の山だ。

哨戒任務中の椛を捕まえ、先の出来事を話し始めた。

 

 

「ってな事があってね、危なかったわぁ〜。もう少しで浮気するとこだったのよ」

 

「そんな戯言言う為にここへ来たんなら即帰って下さい。ってか本当に何しに来たんですか?」

 

「いや、ちゃんと聞いてた?少しずれたけど大体分かったでしょう?」

 

「理解は出来ました。なれど、相談に来たのであれば人違いです。他を当たって下さい」

 

「そうじゃないの、あんたの部下を通じて山全体に広めてくれないかなって。出来る?」

 

「そういう事でしたか、これは失敬…

お任せ下さい、日没までには妖怪の山で知らぬ者は居なくなっているでしょう」

 

「流石、仕事の早さはピカイチね。じゃあ他当たってくるから」

 

(…他でもない貴方の頼みですからね、断る訳無いでしょうに)

 

「という訳なの、手伝って貰える?」

 

 

岩陰に目をやった椛がそういうと、”椛もみもみ”と表記された男が頭を掻きながら心底嫌そうにぼやいた。

 

 

「やれやれ、お前に頼まれなきゃ絶対手ぇ貸さない事なのに…仕方ねえな」

 

「そんなに嫌いなの?あのユーザー」

 

「いや、別に好きでも嫌いでもねえけどよ。ただ、嫁がこき使われるのが気に入らねえだけだ」

 

「それ言うなら普段の仕事が正にそうなんだけど……まあいいや」

 

 

その頃人里では。

 

 

(たまには家でのんびりってのも悪くないけど、やっぱり自宅近辺の地図くらいは覚えとかないと不便だし。出掛けるべきか…)

 

「おい兄ちゃん、随分ご機嫌そうじゃねえか。怨返しに来てやったぜ、感謝しな」

 

「はい?どちらさ…」

 

 

振り返った彼が最後に見たのは、勢いよく迫りくる釘バットだった。

 

 

 

 

「ではそういう事で!ご協力ありがとうございました!失礼しまーす!」

 

「礼には及ばないわよ?私はただ友人に、幽々子に頼まれただけですもの…しっかりやるのよ」

 

「それもそうですね、では!」

 

「本当にせっかちね、あいつ」

 

「宜しいのですか?あんな新規ユーザーなんかに知恵を貸すなんて」

 

「その台詞は幽々子にも言ったわよ…見事にスルーされたけど。

ったく、

”妖夢の喜ぶ顔が見れるなら、これくらい良いじゃない♪”

の一点張りだったし」

 

「畏まりました、夕食になさいますか?」

 

「あら、もうそんな時間なのね。橙ー、帰るわよー」

 

「はーい♪」

 

 

縦に、横に。旋回しながら飛ぶ文は、誰がどう見たって嬉しそうである。

スマホが着信音を響かせているのだが、気づいてはない。

 

 

(ふふっ…あの人、この事を知ったらどんな美味しい反応してくれるかな。楽しみ〜♪って電話?誰よこんな時……あやや、にとりさん?)

 

「もしもし、射命丸か!?大変な事になったぞ!」

 

「どうしたんですか?そんな大声で。少しはボリューム考えて下さいよ全く…」

 

「何呑気な事言ってるのさ!さっき早苗さんから連絡があったんだが実は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…え?自転車バカが意識不明の重体?」

 

 

続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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