東方開心劇    作:チャリタク

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本作品は三部作構成となっております。
設定がハチャメチャです。
私には文章力なんぞ存在しません。
ご高覧の際にはご注意下さい。


第二話「初投稿」

「ちょっと待った妹紅!それ俺じゃねええ!」

 

 

息を切らし、彼女を呼ぶ男は走ってくる。叫び声を聞いて動きを止めた妹紅の右腕は炎を纏っており、振り抜かれていたら命は無かっただろう。

 

 

「さ、鯖の味噌煮!?…が二人?どういうこと?」

 

「はぁ…はぁ…あっぶねー、間一髪だったな」

 

「あ、違うわ。本物はこっちか。じゃあお前誰だよ?」

 

「ちょ、ちょっと待って!何がどうなってるのか先に説明を求む!」

 

「はぁ?何言って…」

 

訝しがる妹紅を遮り、息を整えた男が話し出す。

 

 

「説明しよう!いや、この場合は違うな。紹介しよう!俺は鯖の味噌煮、そこで美しく燃えてる妹紅の旦那だ。よろしく!」

 

 

そういうと、鯖の味噌煮なる人物は妹紅の肩に手を回して引き寄せる。

 

 

「ちょ、おまっ…」

 

 

顔が赤くなり何も言えなくなった妹紅を見て、自転車バカの頭にはクエスチョンマークが無数に浮かんだ。

 

 

「だ、旦那?え、何、あんたら結婚してたんすか?」

 

「おいおい、愚問にも程があるぞ?数ある幻想郷の中で唯一、正式に結婚出来るのが此処なんだ。してて当然だろう?競争率は半端じゃないけどな。

それはそうと、お前こそ誰だ?見ない顔だが…」

 

「俺は自転車バカ、今日からここの住人になった新規ユーザーだ。今さっき、その不死鳥に危うく殺される所だったんだ。どうもありがとう」

 

「そうだったのか、俺の嫁が迷惑かけたな。ほら、お前も謝れ」

 

「あ、えと…その…すまない(-.-;)」

 

((やだ可愛い))

 

「そ、そうだ!お前新規ユーザーなんだろ?な、なら説明しなくちゃな!な!?」

 

「おっと、そうだな……おーい、射命丸やーい!!」

 

 

男は天を仰いでその名を叫ぶ。すると5分と経たない内に、うなるような風と共に1人の人物が舞い降りる。月明かりで照らされた黒い翼が、大きく、ゆっくりと動いている。

 

 

「はいはーい♪何かご用ですか?」

 

「こいつが今度の新規ユーザーだ、説明してやってくれ。俺らはこれで失礼するわ。じゃーな」

 

「あやや、行っちゃいましたか……まぁ良いでしょう。

さて、幻想郷へようこそ!ご存知とはおもいますが私、妖怪の山で文々。新聞という新聞を出している伝統の幻想ブン屋こと、射命丸 文と申します!以後お見知り置きを」

 

「はぁ、どうも」

 

 

ピコン!と腕につけた装置が音を立てる。装置を覗くと、画像の下に文章が書かれている。思わず朗読。

 

 

「ご、誤解だ!浮気なんかしてないって!…?何だこれ」

 

「お、さっそく投稿しましたね。ふむ、初投稿にしては良いんじゃないですかね」

 

「この、画面に表示されてる1とか10とかの数字は何なんです?」

 

「かいつまんで言うと、その1という数字は貴方の残基のような物です。余程の攻撃を受けない限りピチュるだけで死には至りません。

そして10という数字は貴方がスイッチを入れた状態での戦闘可能時間です。入れると一定時間だけ身体能力が向上するシステムです。1=1分なので今は10分が限度ですね。

因みに、長い人は1ヶ月以上ぶっ通しで行けます」

 

「1ヶ月!?ほえ〜…あ、どうすればスイッチが入るんですか?」

 

「人には特有の動作があります、絶対にその人しかやらない動きというものがね。それを見つけて下さい。そうすればスイッチが入ります。消す時も同様に動いて下さい」

 

「ラグビーで言うルーティンみたいなもんですか?いや、知らんけど」

 

「ざっくり言うとそんな感じです。他に質問はないですか?なければこれで失礼しますが」

 

「うーん、無いな。説明あざっした」

 

「お役に立てて何よりです。また何かあったら呼んで下さい。それでは!」

 

 

そういうと、自身の電話番号を書いたメモを残して来た時とは逆に音も無く去っていく。しばらく眺めた後、ぎこちなく腕の装置を操作して電話帳に追加し、ふと我に帰る。

 

 

(あ、そういやここ迷いの竹林じゃねーか!やべえ!どっから出るんだろう!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彷徨うこと1時間。腕の装置を活用し、どうにか抜け出せた。木の幹にもたれて座っていると複数人の声が聞こえてくる。会話を聞いていると、嫌でも穏やかな雰囲気でない事に気付く。

 

 

「な、言った通りだったろ?このロリ妖怪。さっさとヤっちまおうぜ」

 

「待て待て、こういうのはある程度慣らしてからの方がぜってー良いから。もちつけお前ら」

 

「バッカ、育てる楽しみを奪うんじゃねえよ。お持ち帰りしようぜ」

 

 

息を殺して様子を伺うと、赤いリボンを頭に結んだ金髪の少女が村人に囲まれている。今にも泣き出しそうだ。

 

 

(あいつら…何であそこまで強気なんだ?ルーミアもそうだ。人喰い妖怪だろ?なんで人間相手に怯えてんだよ)

 

 

「しっかしお前もバカだね〜。そんなリボンさえつけなきゃ、こんな目に遭わずにすんだのになぁ〜」

 

 

一人がニヤニヤしながら言うと、3人は下卑た笑みを浮かべて笑い出す。それを聞き、一つの仮定を導いた。

 

 

(ひょっとして、ここのルーミアはリボンの封印を解かなきゃタダのロリ妖怪なのか?だったら微塵も怖くないのも頷けるけど……さて、どうやってあの馬鹿共を…⁉️何か来る、何だあれ…人か?)

 

 

ドス黒く禍々しいオーラを放ちながら結構な速度で近づいてくる人が見える。目の焦点を合わせると、頭の上に出ているアイコンに⑨-③-③/糸工竹世 と出ているではないか。

 

 

「マズイ!投稿したボケの大半が旧暦ネタな事からその名が付けられたという旧暦の人だ!」

 

「説明乙!激おこプンプン丸じゃねえか!ずらかるぞ!」

 

「最早幻想郷でも死語だぞソレ!くそっ!良い所だったのによぉ!」

 

 

3人は一目散に駆け出した。だが、逃げ切る事は出来なかった。

ある程度近づいた瞬間、射程圏内に捕らえた旧暦の人は姿を消した。と同時に轟音が響き、3人は一瞬で地面に埋められた。肩から下がそれはもうすっぽりと。いつの間に立てたのか、

[彼らはドMです。どうか虐めてやって下さい]

という看板がセットになっている。

奴ら、気がついたらどんな反応をするのだろう。

 

 

「・・・」

 

 

自転車バカは考えた。

 

 

「ぷふっ」

 

 

ちょっとワロタ。

 

 

「ったく、俺の嫁に手を出すからこうなるんだ。覚えとけ、次は全裸にして木に括り付けてやるンゴ」

 

「怖かったのだー!」

 

「おおよしよし、もう心配いらないからな。無事で良かったよ。さぁ、帰るぞ」

 

「うん!」

 

 

手を取り合い、二人はネオンが輝く人里へと歩いて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く。

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