設定がハチャメチャです。
私には文章力なんぞ存在しません。
ご高覧の際にはご注意下さい。
Qお前の小説だけ他の人と比べて行間広くね?
A下書き読み返す時に見やすいようにしたかっただけなんや……(´・ω・`)
……そうか、そういう事か。
暗闇に放り出された自転車バカに、消された記憶が舞い戻る。
運営から課せられた、たった一つの誓約。先祖から託された、最後の希望。
もう逃げる事は許されない。そんな時間は無いのだ。いい加減で向き合わなければいけない。それが、”戦犯”の自分が果たすべき役割なのだ。
どこからか声が聞こえ、意識が戻った。倒れた自転車バカに寄り添うように、レミリアとフリーダム主義がしゃがみ込んでいる。
「ここは……そっか、俺気絶してたんだった」
「気がついたようだな」
「急に倒れるから心配したのよ?だって貧血の"それ"とは違ってたから」
「じゃあ水分不足っすかねー、まぁ特に問題ないんで大丈夫ですよ」
「嘘をつくな、明らかにそんなレベルじゃ無かっただろう」
「本当は何があったの?良ければ話してもらえないかしら?」
2人の心配を他所に立ち上がって帰ろうとする自転車バカは、笑顔で誤魔化す。
「だーいじょぶですって、こんなの立ちくらみの一種ですから」
「まぁ、お前がそう言うならこれ以上は聞かないが……」
「ならせめて、神社で健康祈願でもして来たらどう?」
「分かりました、そうさせて頂きます。じゃあこれで」
吸血鬼がお祈りかよ。
と思わずツッコミかけた辺り、元気なのは確かである。二人に一礼し、ドアを閉めた。
「なぁレミィ、"何か見えないのか?"」
「残念だけど、"今は何も"」
「そうか、なら仕方ないな」
紅魔館を出てから、自転車バカは腕の装置を使って博麗神社へと飛んだ。筈だったのだが、何故か着いた先が神社に上がる階段の途中だった。不思議に思いながらも上まで登ると、境内に大掛かりな屋台骨が真っ先に目についた。霊夢が組み立てを手伝っているのは分かるが、色違いの青い巫女服を着た人物が一緒になって組み立てている。誰なのか分からない自転車バカだったが、その人物の側を人形が飛んでいた為アリスと判明。賽銭(100円)を入れて、霊夢の意識をこちらに向けてから声をかける。
「よっす、2人して何やってんの?」
「あ、ちょうど良かった。これ手伝ってくれない?」
「……何をどういう感じで?」
「後30分くらいで人形劇をやるの、神社の客寄せを兼ねてね。
劇自体の準備は整ってるのだけど……肝心の舞台がご覧の通りなの。他の人形達は衣装を着させてるから手伝わせる訳にいかないし、って事で。ね?」
「心得た」
◆
演目を終え、見物料を回収した霊夢は賽銭箱を覗き込む。
「やれやれ、無事に終わって何よりだわ。おかげで
賽銭箱を覗きながら足をパタパタさせる霊夢を見て、アリスが小さく呟く。
「何故かしら、いま霊夢が賽銭と書いて生活費と読んだ気がしたわ。おかしいわね、台詞なんて見えないのに」
「奇遇だな、俺もだ」
「おっさーいせーん♪おっさーいせーん♪♪」
( (楽しそうで何よりです))
暖かい目で見守っていると、腕の装置が通話画面を起動した。
「あれ、電話だ。えっと……にとりさん?」
〈もしもし、今大丈夫かい?〉
「大丈夫だよ、にとりさんから電話なんて珍しいね」
〈かも知れないな、こないだ君に渡したtadがあるだろう?あれを持ってきて欲しいんだ〉
「こないだって……あのBluetoothの奴?」
〈そう、それ。完成させたのは良いんだけど、試運転一切無しでいきなり実戦投入したからね……異常がないか見ておきたいんだ〉
「なるほどね、了解っす。じゃあ今から持ってくよ」
〈あぁ、頼むよ〉
通話を切り、霊夢は話が出来る状態じゃないので訝しげな表情で会話を聞いていたアリスに言う。
「つー訳だから、俺はこれで」
「貴方も人が良いわね……自分が行かなくても彼女を来させたら良いじゃない、大体あんなデカイのどうやって運ぶのよ?」
「それなら大丈夫、"電源入れて浮遊させればどこへ行ってもついてくる"ってにとりさんから教わったし。あの工房内じゃないと使えない工具だってあるんだからさ、俺が行かないと駄目なんだよ。多分」
「そうだとしても、他にやり方はあるんじゃないの……って、もう居ないし」
「ん?どうかしたの?」
「あら、おかえりなさい。いやね?お茶でも出して貰えないかしらと思ってたのよ。緊張してたから喉渇いちゃって」
「良いわよ、ついでにお茶請け持ってくるからちょっと待ってて 」
(す、スキップしながら鼻歌歌ってる・・・!)
「……!」((((;゚Д゚)))))))
「大丈夫よ上海、あれはただ単に機嫌がいいだけなの。別に切れてる訳ではないわ、確かにブチ切れても鼻歌歌うけども」
「……ワカラナイ、何ガドウ違ウノ?」
「こういうのはね、理解するんじゃないの。感じ取るものなのよ、覚えておきなさい」
「ソウイウモノナノ?」
「まだあなたには難しいかも知れないわね……いいわ、中へ行きましょう?早く行かないとせっかくのお茶が冷めちゃうわ」
「ハーイ!」o(^▽^)o
◆
「はい持ってきたよー。このマークがある場所に降ろせばいい?」
「そうしてくれると助かる、位置はこっちで調整するからそのまま電源を落としてくれ」
「はいはーい」
そう言って浮遊しているtadの電源を切ると、静かに着地する。工房は入り口のドアが広くない為、外で降ろさないと中へ運び込めないのだ。
tadを載せた台車を中へ入れ、見た目をチェックするにとり。
「ありがとう、外傷は無さそうだね……うん、カバーも付けてあるから日焼けも問題なしだ」
「まぁ使った日は曇ってたし」
「それもそうだ……さて、中の点検をするから外で待っててくれない?精密部品を触られても困るし、塗装もするから」
「分かった、終わったら知らせて。適当に時間つぶして来るわ」
「恩にきるよ」
(あんだけ高性能なんだし、時間かかりそうだなぁ……他の派生世界でも覗いて見るか、全然見た事無かったし)
腕の装置を使ってボケて本来の世界へ飛び、お題やボケ投稿者の名前をタップする。
本来の世界は住宅やビルといった建物しかない為、基本的にボケラーは何かしらの派生世界で過ごしているのだ。
(だからボケラーのマイページに行けば色んな派生世界に行けるんだったよな……ガイドロボ曰く)
かくしてTo L◯VEるやサザ◯さん、こ◯亀といった派生世界を覗いて回り、1時間程経過したことに気づいたがまだ彼女から連絡は来ない。
そんなに掛かるのか
と一旦戻り彼女の様子を伺うが、どうやら分解した部品を組み立てている最中のようだ。窓から離れて辺りを見回すと、背もたれに手頃な木があったので座って寄りかかる。すると、尻尾が二本ある猫が寄ってきた。
敵意は無く、自転車バカの足元にすり寄って一回りすると横に座った。
「……」
辺りを見渡す。物陰に隠れた妖怪や人間はおらず、にとりも工場に籠ったきりの筈。
どーせ言葉通じないだろうし、いっか。
ネコの頭を撫でながら、感情を吐露した。
「ほんと、勘弁してくれって話だよ。ただ単に幻想郷で楽しく過ごせたら良いなって思ったから、こちとら高い金出してヘルメット買ったんだ。
なのに気が付いたら地球が滅ぶから何とかしてくれって流れになってんだぞ?話がデカすぎて訳わからんわ」
「……大変だニャー」
「うそだろめっちゃ流暢じゃん喋れたのかよ」
「習得したのは最近だからあんまりニャれてないんだけどね、聞くくらいなら出来るよ」
「マジかよ。俺もう人里行っても野良猫が魚くわえて逃げるトコ見られねえじゃん・・・!」
「サザエさんじゃニャいんだから」
「何しょうもない事で落ち込んでるんだ、話が逸れてるぞ」
「えっ嘘、にとりさん居たの?」
「あ、しまった」
光学迷彩を起動して話を盗み聞きしていたのだが、反射的にツッコんでしまったにとり。
誤魔化しても遅いと悟り、解除して姿を見せる。自転車バカと目線の高さを合わせた。
「点検が終わったから知らせに来たんだが、深刻な話が聞こえたから隠れてたんだ。その、申し訳ない」
「……まぁ、良いよ別に」
「ね?聞くくらいなら出来るって言ったでしょ?きっと力になってくれるニャ」
「ッ!」
野生の猫又が会話に割って入ると、自転車バカの脳内をトラウマに近い思い出が駆け巡った。拍動が激しくなり、鳩尾の辺りが痛み出す。
『他人を頼る』
それは、負け組であり戦犯である自分が一番やってはならない行為。
あの国を。国に住まう住人を。滅亡の危機に追い込んでしまったから。
死に物狂いで立て直そうとした先祖の努力は報われる事も評価される事もなく、歴史の闇に葬られてしまったのだ。
頼る事は、許されない。自分も他人も、誰も信頼してはならない。たった独りで、逞しく生きねばならない。
それが、己に課せられた罪なのだから。
「……ごめん、帰るわ。スピーカーは明日にでも取りに行くから」
「待て。話は終わってないぞ」
方向転換してロープウェイに向かう彼の肩を、にとりは掴んで離さない。特に抵抗するでもなく、自転車バカは振り返った。
「……何すか」
「地球が滅ぶって本当かい?もし本当なら、そんな重大な話をどうして今まで話してくれなかったんだ」
「滅ぶって言い方は適切じゃないかもしんないけど、ホントですよ」
「何故、独りで抱え込んでいたんだ」
「別に抱え込んでた訳じゃありません。個人的な事だから言わなかっただけです」
「……ッ!」
肩を掴んだ手に力を込める。
わざとらしい丁寧語に、冷めた目つきと話し方。まるで、「お前には関係ない」と言わんばかりだ。
自身が信頼されていない事実を叩きつけられ、怒りがふつふつと湧き上がる。矛先は、自分と相手だ。
「ふざけるなよ」
「何がですか?」
「そんな大事の何処が個人的なんだ。君の言い方だとまるで、滅ぼせる力を持った奴と単騎で勝負すると言ってるような物じゃないか」
「仰る通りですよ、最初からそのつもりです」
「いい加減にしろ!」
拳を振りかざす。2秒ほどためらった後、振り抜いて顔面を殴り飛ばした。倒れた自転車バカは、口元の血を拭いつつ起き上がった。文句を言おうとしたが、地面に落ちる水滴が見えた。驚いて顔を上げる。
「に、にとりさん……?」
「こんなにっ、一緒の時間をっ、過ごしてきたじゃないか。死を覚悟した私をっ、二度もっ、救ってくれたじゃないか……!」
「……」
「どうして信じてくれないんだ!私はっ……私達は!決して君を裏切ったりなんかしない!大切な仲間だ!友人だ!いつでも君の傍に居る!君が望むなら……っ、何だってしてあげるから!!」
「……!」
「だから……お願いだから……!」
こみ上げる嗚咽に言葉が途切れる。重たい静寂を打ち破るように、ボソッと話し始めた。
「信頼してない訳じゃないすよ」
「……え?」
「本当は凄く感謝してるんです。孤独に押しつぶされそうになってた俺に、ここまで暖かく接してくれたんですから。
貴女を助けたのは習慣だからじゃ無くて、心から助けたいと思ったからです。もしもこの世界に居る誰かが欠けてたとしたら、俺は今ここに居ない」
「だったら!」
「だからこそ言えなかったんです。話したら、あの時みたいに失いそうで……」
「盟友……」
乱雑に頭を掻く。
静まれ俺の心。今だけは、恥ずかしさを押し殺してでも。臭い台詞になっても。感謝を伝えないといけないんだ。
固く閉ざしていた扉を、ゆっくりと開く。
「……力を貸して下さい。俺だけじゃ、どうにもならないんだ」
涙を拭った彼女は、笑顔で手を差し伸べた。
「勿論さ!その為に居るんだ!」
「……ありがとう」
固い握手を交わし、二人は家に入って作戦会議を始めた。
続く。
おまけ。
自転車バカ「あれ、そーいや猫又は?」
猫又「ええ話しや……」(´;ω;`)
にとり「あ、全部聞いてたのね」
文「これ記事にしたらファン増えますよ?どーします?」
自転車バカ「いや、あの、恥ずかしいんでマジ勘弁して下さい」
文「えー?勿体ない……」
にとり(これ絶対記事にする流れだな)
翌日ホントになったそうな。
自転車バカ「射命丸の大馬鹿野郎は何処だ!?」
はたて「八雲紫とコミケに行きました!」