東方開心劇    作:チャリタク

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本作品は三部作構成となっております。
設定がハチャメチャです。
私には文章力なんぞ存在しません。
ご高覧の際にはご注意下さい。


第3話「下請け始めました」

(いや〜、昨日は楽しかったなぁ〜。炎で包まれそうになったのは死を覚悟したけど)

 

 

鼻歌混じりで寝巻きに着替えているのは自転車バカ。あの後人里を探索し、どうにかアパートの一室を借りる事が出来た。ひと段落した所で程よい時間となり、ログアウトしたのだ。

 

 

(お、もうこんな時間か。おし、そろそろ寝よう。今日はどこへ行こうかな〜♪)

 

 

ヘルメットを装着し、睡眠薬を飲んで布団に入る。再び目が覚めると借家の中に居た。時刻はAM9:00。

前回はログイン時の時間帯を間違えた為、今日は昼夜を逆転させたのである。

じゃないとみんな寝てるし。

 

 

(さてと、本当にどこ行こっかな……いいや、悩むくらいなら文さん呼んだ方が早い)

 

 

腕の装置を通話モードに切り替え、数回の呼び出し音が鳴った所で切った。玄関から着信音が聞こえてきたからだ。玄関を開けると、ニヤニヤと笑う文がスマホを耳に当てていた。

 

 

「もしもしー?」

 

「……なんで数回コール音なった時点で既に来てるんすか。いや、呼んだけども」

 

「ふふん、私の速さを舐めて貰っちゃあ困りますね。このくらいは朝飯後ですよ」

 

「食ったんかい!」

 

「ごちそうさまでした!」

 

「おそまつさま…じゃなくて、実は」

 

「どこへ行ったら良いか検討もつかない。ならば知ってる人に案内して貰おう。でしょう?」

 

「…その通りです」

 

「新規ユーザーが考える事なんてお見通しですよ。ふふっ…さぁご案内しましょう。妖と人が織り成す忘却が集う里…幻想郷を」

 

「何スかその適当な……ッ!?」

 

 

甚だ唐突だが、あなたは飛行機に乗った事があるだろうか?俺は小学生の頃、一回だけある。

離陸への加速だけでもシートに押さえつけられたが、機体が浮くと更に酷くなった。指先すら動かせない程に感じた重力は今でも記憶に新しい。

まあ、要するに何が言いたいかと言うと……

 

 

「くぁwせdrftgyふじこlp!」

 

 

これそんなもんじゃねえええええ!

今現在俺は右手を握られている訳ですが、そこから順番に、手首・肘・肩・肩甲骨の辺りから初めて聞くような音が鳴ってます。めっさ痛いです。何だったら気絶しそうです。

そして景色が上から下に流れていってるし多分これ空飛んでます。生身です。風圧がパないので息も出来てません。

あ、ヤバい。何か彼岸が見えて来た。

 

そうして三途の川を渡る直前で速度は緩み、背後から抱きかかえられる形になった。背中に双丘が当たっているのだが、それどころではない。

 

 

「……大丈夫ですか?」

 

「……こ」

 

「こ?」

 

「これが大丈夫に見えるなら今すぐ眼科行ってこい!死ぬかと思ったわ!そして何故飛んだし!」

 

「地底に行くからですよー」

 

「答えになってな…ぬおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ…」

 

 

急激に速度が上がり、最早叫ぶ余裕すらなくなってくる。からの気絶。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれ?確かさっきまで飛んでた……いや、飛ばされてた気が…どこだここ)

 

「あ、気がついた。さとり様ー、起きましたー」

 

「!?」

 

 

飛び起きようとするが、身体に力が上手く入らないので思うようにいかない…っていうか寧ろ脚が細く震えている。仕方がないのでゆっくりと起き上がる。足元を見ると、赤いソファーに横たわっていたのだと気付く。頭があった場所には太ももがあり、見上げると黒の下地に何やら緑の模様の入ったゴシックロリータファッションのような服を着ている人物がいる。膝枕をされていた事に驚くも、叫ぶ気力が残っていないのでソファーに座りなおして挨拶。

 

 

「あ、どうも初めまして。新規ユーザーの自転車バカです。貴方は?」

 

「よくぞ聞いてくれた、あたいは灼熱地獄跡で怨霊の管理を任されている妖怪にしてこの地霊殿の主人、古明地さとり様のペット。火焔猫 燐って言うんだ。お燐って呼んでくれ!」

 

「……」

 

「説明が長くて何言ってるか分からんかったが、この人がお燐か。生で見ると思ったより背が近いなぁ

…ね。それだけ分かっていれば充分よ」

 

「!?」

 

「あらあら、心を読まれるのは初めてかしら?そんなおいしい反応は久しぶりね」

 

 

そう語るのはやや癖のある薄紫のボブに深紅の瞳を持ち、フリルの多くついたゆったりとした水色の服装をしている古明地 さとり。続けて話す。

 

 

「挨拶が遅れたわね、私は"みんなの心の病み"こと古明地 さとり。もう気づいてるでしょうけど人の心が読めるの。よろしくね」

 

「こ、こちらこそよろしくです」

 

「あの〜、もう良いですか?そろそろ本題に入りたいのですが」

 

『あ、どうぞどうぞ』

 

「今回自転車バカさんを連れてきたのは他でもありません。現在進行中の地底ピーアールprojectに参加して頂きたいのです!」

 

「地底……何故に?」

 

 

理解が追いつかないので聞き返すと、三人が代わる代わる答えた。

 

 

「原作や二次創作、さらには人気投票のおかげもあって、地底の世界は過去と比べて観光客が増えたの」

 

「でもまだ固定客がついたってだけなんだ。利便の悪さもあってか、守谷よりも数は少ない」

 

「このまま廃れていくのは何としても避けたい。そこでふと思いついたんですよ、短編でドラマを撮って地上で放送してはどうか ってね」

 

「でも何を撮ったら良いのか分からないの。なんせ初めてやる試みだから」

 

「頼むよ、協力しておくれ」

 

 

考え込む事、およそ5分。さとりが読み取った。

 

 

「なる程……そのアイデア頂いても?」

 

「あぁそっか、言わなくても分かるんでしたね。これならある程度需要がありそうだし、使えるんじゃないっすか?」

 

「さとり様、如何しましょうか」

 

「お燐、お空とこいしを連れてきてちょうだい。詳しいことは全員揃ってからよ」

 

 

 

かくしてさとりさん全面監修の元、撮影は始まった。色々とハプニングもあったらしいけど、俺はその場に居なかったからよく知らない。

1ヶ月後、ポストを除くとさとりさんから手紙が届いていた。感謝の言葉と撮影中のあれこれが書いてあり、読んでいて面白かった。敬具の代わりにタイトルが添えられていたのはわざとなんだろうか。

 

 

[地霊殿 エピソード0 〜もうひとつのサードアイ〜 ]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

続く。

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