設定がハチャメチャです。
私には文章力なんぞ存在しません。
ご高覧の際にはご注意下さい。
午前九時。いつものようにログインした自転車バカを出迎えたのは、ログインと同時に鳴る着信音だった。
「うわっほい!」
吃驚しつつも腕の装置を見ると、通話画面が宙に浮かび上がっている。文からだ。スマホの要領で電話を取る。
「おはようございます。ログインと同時に電話かけるの止めて貰えませんか?」
「おはようございます。いやね、いい加減チャイムだと飽きるかと思いまして」
「そこまで気ィ使えるんならログインと同時になんかすんの止めてください。大体何で俺ん家知ってんすか」
「椛が千里眼で」
「マジでか」
「無駄話をしてる時間はありません、さっさと妖怪の山に行きますよ」
と言うと文は通話を切り、持っていた合鍵で玄関を開ける。勿論、本人に了承など得ておらず無断で作った物である。抗議する彼を遮り、手を取ってロープウェイへと歩いて行った。
「ここで合ってるんですよね?」
「…?そうですよ、お伝えしたじゃないですか」
「いや、それはそうなんすけど。なんかこう…寒くないですか?」
「あぁ、それは…」
「あたいが居るからだよーん!」
「!?」
突如現れた人物の身長はかなり低く、青い服装に氷の羽根を持っている。髪は薄めの水色で、ウェーブがかかったセミショートヘアーに青い瞳。背中の羽は六枚で、青の大きなリボンを付けている。服装は青いワンピース(スカートの縁に白のぎざぎざ模様)を着用し、首元には赤いリボンが巻かれている。足元には水色のストラップシューズを履いており、何とも動きやすそうだ。
「やっぱりあんただったのね。何?またしばかれに来たの?」
「やだよ!出会って3秒でしばかれるなんて理不尽過ぎるよ!」
「AVの宣伝文句で似たようなのがあったな」
「とりあえず冷気しまいなさい、迷惑だから」
「あ、うん」
(おぉ、寒くなくなった。ここのチルノは冷気の出し入れが出来るんだ)
「で?用件は済んだ?ならさっさと帰る」
「だーかーらー!」
「もういい、私が説明するよ。チルノじゃ無理だ」
「あ、にとりさん居たんすね」
「光学迷彩で様子を見てたんだ、チルノがどうしても
"自分で説明する!"
って言って聞かないから」
「「説明?」」
「そうだよ!一言も出来てないけどな!」
「実は、こいつら⑨インテットが虹川三姉妹と一緒に今日ライブをやるんだ。それを見せようと思ってね」
「あやや、雑誌の件では無かったんですね」
「虹川?あぁ、プリズムリバーの事か。でも何で?」
「雑誌の件では世話になってるからな、礼をしたいんだ。それに…」
「それに?」
「ほ、本当の事を言ったら断られるかと思って…///」
(絶対友達少ないだろこいつ)
(お前、空気は読めるのな)
(なんたってサイキョーですから!)
「いや、関係ないだろ」
「ん?どうかしましたか?」
「何でもないっす。ライブは分かりました、それとにとりさんがどう関係あるんです?」
「この人はライブで使うスピーカー(JBL)の提供主なんです。ま、スポンサーみたいなものですよ」
「今から最後のリハやるし!見てってよ!」
「うーん、リアルじゃ一度もライブを生で見る機会無かったし……良いね!見させて貰うよ!」
「決まりだな、それじゃあついて来て。会場はこっちだ」
先導されるまま歩くこと30分。だんだんと視界が開けてきた。
木々を抜けると広大な平野が広がっており、中央通路の付いた特設ステージが一つ。それを囲むように露店が立ち並んでいる。
「到着〜!どうだ、広いだろ!」
「おぉー!」
「何度来ても素晴らしい広さですね、建築を鬼に依頼したのは伊達じゃなかったか」
「マジっすか、どうりで広い訳だ」
「最大で5千人入れるんだぞ!しかも飲食店のブースまであるんだぞ!凄いだろ!」
「超パに出演したのが効いてるな。しっかりいいとこ取りが出来てる」
「お、焼きそば発見!あっちにはとうもろこしも!すっげえ!あ、しまった。金足りるかな?」
「全然話聞いてませんね……やれやれ、あれじゃ唯の小学生ですよ」
「尻尾降って喜んでるよ、さては全部回るつもりだな」
「おーい、自転車バカー!ステージの上に立ってみるかー?」
「まじで!?行く行くー!」
「素直で良いじゃないですか。嫌いじゃないでしょう?ああいう人」
「同感だ、毎日が楽しくて仕方ないって目をしてる。私の工場に欲しいな」
「駄目です、あんな使える人なかなか居ないんですから」
「ケチ」
「何とでも」
顔を見合わせ、同じタイミングで笑い出す。
「はぁ…おや?メンバーに挨拶してますね」
「段取りの打ち合わせもあるし、行こう」
この後めちゃくちゃ楽しんだ。食い物もひとつひとつ丁寧に作られてたから美味しかったし、値段も良心的だった。ライブはどうやら今年で5年目なんだとか。チルノの歌やMCが上手かったので納得出来た。途中、来客の中に妹紅とルーミアの姿を確認出来た。声をかけようとしたが旦那と腕組んで幸せそうなので止めた。邪魔しちゃ悪いや。他にも居るには居たらしいけど、人の多さで良く分からなかった。ちょっとショック。
全部終わった頃にはすっかり日が暮れており、星が田舎のばあちゃん家で見た時と同じくらい良く見えた。
「いやー楽しかった。それ以外の感想が浮かばない」
「嬉しいこと言うねぇ。後であたいから皆に伝えとくよ」
「話の腰を折るようだが、時間は大丈夫なのか?」
「…!おっと、7時か。そろそろ起きなきゃまずいな。ありがとうにとりさん。じゃ、失礼します」
「ばいばーい…さて、我々は後片付けをしますか」
「だな」
「家に帰るまでがライブだ!」
「たまには良いこと言うじゃない。⑨のくせに」
「む、一言余計だ!」
「⑨のくせに」
「カムバック褒め言葉!」
「褒め言葉?あぁ、良い奴だったよ…」
「大ちゃーん、いつもの事と言えばそれまでなんだけど2人が苛めるー!」
そう叫んで走り出したチルノの背中に、そっと呟く。
ふうん……仏頂面しか出来ない訳じゃないんだ。
「ん?何か言ったかい?」
「いえ、何も?」
続く。
おまけ。
自転車バカ「そういやチルノが超パに出た時ってどうだったんすか?」
文「そりゃもう大変なお祭り騒ぎでしたよ!」
にとり「全部言うと長いから要点を纏めて言うと、
①博麗神社の本堂からZUN様が出てきて
「今年の超パにチルノが幻想郷を代表して出る」
と御告げになった。
②チルノを見る為に博麗大結界の仕組みを作り替えて幻想郷にパソコン・スマホ・Wi-Fiを完備。
③箱根駅伝よろしく皆でコメントしてリアルタイムで視聴&応援。
④帰ってきたチルノを胴上げしてチルノの出番を繰り返し再生しながら大宴会。
ま、こんな感じかな」
文「そして名実共に彼女は妖精最強の称号を得た訳です。
映像もありますけど見ますか?」
自転車バカ「是非」