Fate/Nilotpalagita Synopsis   作:時雨

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彼女のお話。

初投稿です。誤字・脱字が無いか、内心ドキドキしています。それでは、物語をお楽しみください。


序章
プロローグ


 今日は、いつも通りの何の変哲もない日だった。学校に行って、授業を受けて、友人(クラスメイト)と話して……。

 

  本当に、いつも通りの、つまらない日だった。

 

  別に、今の現状に不満はない。平和なことはよいことだと思うし、何か事件事故に巻き込まれて大変なことになるよりかはよっぽどましだろう。

 

 まあ、何か面白いことが一つや二つ起こってもいいんじゃないかとは常々思っていたりするのだが。

 

 それはともかく。私は今、不本意なことに親から買い物を頼まれてしまったので、仕方なくいつもお世話になっているスーパーに向かっていた。

 

 夕方ということもあり、帰宅途中の学生やサラリーマン、私と同じくスーパーに向かっている主婦などが歩いているのがちらほら見える。今頃、買い物を頼まれていなかったら家でのんびりしながらゲームができたのに……。

 

 面倒だなぁ、と思っていたそのとき。

 

 ──ガラッ

 

 と、何処かから音がした。

 

  何だろう?周りの人が上をしきりに青ざめた顔で指差している。不思議に思って、私も上を向いてみると──

 

 ──吊り下げられていた鉄柱が、自分に向かって落ちてきていた。

 

「えっ」

 

 私は一瞬、頭が真っ白になった。落ちてくる鉄柱が、まるでスローモーションのようにゆっくりと動いて見える。

 

「おい、早く逃げろ‼」

 

 誰かが、そう叫んだ。逃げなければいけないのは頭では理解しているが、体がその場に縛りつけられたかのように固まって動かない。必死に体を動かそうとしているが、相変わらず指の一本も動いてくれず、悲鳴をあげたくても、口が開いてくれない。周りの人たちは「早く逃げろ」と遠くで騒いでいる。正直言って、五月蝿(うるさ)い。こっちは逃げたくても逃げられないんだってば。

 

 そして、ついに。

 

 ──ドシュツ

 

 何ともいえない鈍い音が、五月蝿かったこの場所に響く。自分の全身に激痛が走り、口から真っ赤な血が吐き出され、コンクリートの地面に真紅の花を咲かせた。そのとたん、女性の耳を(つんざ)かんばかりの悲鳴が先ほどとは打って変わり、静まり返った空間に響き渡る。

 

 どうやら鉄柱は、私の体を貫いてコンクリートの地面に突き刺さっているらしい。実際、激痛に襲われている最中だが、微かに自分の体が浮いているのが分かる。簡単に言うと、串刺し状態になっている。

 

 ……なんだか某プロジェクトのようだ。いや、普通はトラックが主流なのだろうけれど。ちなみに、こうして呑気に考えているが、体は滅茶苦茶痛いし、口の中は血塗れで気持ち悪いし、周りは五月蝿いし、目が霞んでくるしでいろいろとまずい状態だ。遠くで、救急車のサイレンの音が聞こえるが、それもだんだんと聞こえなくなっていく。

 

(あぁ、これ、死ぬのかなぁ。)

 

 ふと、私はとあるゲームを思い出す。

 久しぶりにハマってプレイしていた、あのゲーム。まだ全部クリアしていないが、世界観がとても好きだった。

 

(生きてたら、また、やりたいな。)

 

 視界が、黒く染まる。その思いを最後に私は、意識を手放した。深い、深い、闇の中へと。

 

 ──おやすみなさい。よい夢を。

 

 音が無い世界で、誰かがそう、呟いたような気がした。




どうでしたか?まだ、プロローグしか考えついていませんが、これからゆっくりと更新していく予定です。

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