Fate/Nilotpalagita Synopsis   作:時雨

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二話目の投稿です。

今回は会話文が多めになっています。

果たして、気を失ってしまった彼女はどうなってしまうのか。


見知らぬ天井

 深い、闇の中だった。

 

 私を見ると、周りの人たちが一斉に罵倒を浴びせてくる。この世界の人で知り合った人、前世で通っていた学校の先生、クラスメイト、そして自分の親。

 

「お前は不吉な子どもだ。親だけ死んで、何故子どものお前が生きている」

 

「本当に■■■■は相変わらずこの教科の成績が悪いな。やる気あるのか?大学受験があるのに」

 

「■■■■ってなんか不気味だよね。何か言っても表情一つ変えないし」

 

「■■■■、何でこんなこともできないの。将来、困るのは自分なんだよ?」

 

 ……あぁ、五月蝿いな。だからなんだ、もう過去のことなのに。どうしてこうもしつこく夢に出てくるのか。君らの言うことはもう聞き飽きたし、何とも思わない。

 

 普通は、この世界で死んだ両親に罵倒される夢を見るのだろう。「何でお前が生きているんだ」と、そう言われて恨み言を散々吐かれるのだ。

 

 今はまだそのような夢は見ていないが、いつか見るときがくるのだろうか。

 

 ──願わくば、どうかこの夢が早く覚めますように。

 

 

 *********************************************

 

 

 

 意識がゆっくりと浮上する。

 

 私が目を開けると、灰色の見知らぬ天井が視界に広がった。やけに重い体を起こして回りを見渡してみると、なんとも質素な部屋がそこにあった。

 

 この部屋の主は今はいないようで、水を打ったようにしんと静まり返っている。

 

「……というより、なんでここにいるんだろう」

 

 森で過呼吸を起こしてしまったのは覚えているのだが、その後のことはさっぱり覚えていない。きっと、森で会った彼が私を運んで、ここで介抱してくれたのだろう。勝手にそう自分で解釈して、体を起こしたときに捲れた布を再び自分にかけ、大人しくここにいることにした。

 

 ……もし、その予想が外れていたら、いろいろと詰んでしまうが。

 

 自分の予想が当たっていることを願いつつ待っているとカタン、と戸が開く音がした。どうやら帰って来たようだ。ミシミシと床が軋み、倒れる前に見た彼が部屋に入ってくる。

 

「お、起きたか。調子はどうだ」

 

「大分よくなりました」

 

「そうか」

 

「迷惑をかけてすみません」

 

 私が頭を下げて彼にそう言うと、気にするなとでもいうように笑って私の近くに座る。やはりこの家の主は彼で間違いないようだ。

 

 予想が当たったことにホッとしつつ、介抱をしてくれたお礼を彼に伝える。

 

「介抱してくれてありがとうございます」

 

「どういたしまして。いや、それにしてもすまないことをしたな」

 

 彼はばつが悪そうに頭を掻く。何かされたっけ?と疑問に思っていると、相手はとても言いづらそうに口を開いた。

 

「あー、その、親のことだ。まさかあんな反応をされるとは思っていなかったからな」

 

「…………」

 

「そう怖い顔をするな。だから、悪かったと言っているだろう」

 

「……怖い顔をしてるつもりはないんですけど。親のことは、少し動揺してしまっただけです」

 

 あの時は不意に聞かれたから、驚いてしまっただけで決して、地雷が爆発したのではない。誰がなんと言おうと、違うったら違うのだ。

 

「そ、そうか」

 

 彼は少しどもりながら、私から目をそらす。……そんなに怖い顔をしているのだろうか。前世ではよく仲の良い友人に、「某英雄ではないけれど、目で人を殺せそうなぐらい絶対零度の目をしているときがあるよね」と言われていたが、そんなに冷たい目をしているつもりはない。

 

 ともかく、親に関することは完全ではないが、心の準備はできている。言葉にはしていないが、恐らく彼は私が何故あんな反応をしたのか気になっているはずだ。私はひとつ、大きく深呼吸をした後にゆっくりと言った。

 

「親は、死にました。つい、最近のことです」

 

 それを聞いて彼は一瞬、目を見開いたが、すぐさま納得したかのように頷く。

 

「……やはり、そうだったか」

 

「えっ」

 

 彼の言葉に、私は思わずそう返してしまった。まさか、気づかれているとは……。

 

「誰だってあんな反応をされたら、さすがに察するだろう。それに、お前をここに運んで来るとき、少し魘されていたからな」

 

 呆れたような顔で、彼は私にそう言う。確かに、いくら鈍感な人でも、聞いたとたんに過呼吸を起こされたら気づくか。おまけに、魘されていたのなら尚更。

 

 そう考えに耽っているうちに、眉間にしわがよっていたらしい。彼が自分の眉間に人差し指をトントン、と軽く叩いて「しわがよってるぞ」と私に教えてくれた。

 

「子どものうちからそんな顔をしていると、将来気難しい顔になるぞ」

 

「余計なお世話です」

 

 気難しい顔って、どんな顔だよ。心の中でツッコミをする。考え事をしていると眉間にしわがよるのは、前世からの癖なんで。直すのは難しいと思う。

 

 その後、お腹は空いていないか?と聞かれたので、正直に空いてます、と伝えると果物を一つこっちに投げて渡してくれた。案外、彼は面倒見がいいのかもしれない。

 

 私は渡された果物をしげしげと眺めて、そう思った。




明けましておめでとうございます。

さっそく、私は福袋ガチャ(三騎士+α)を引きましたがなんと、クリスマスで来てくれなかったエレキシュガルが来ました。新年ガチャは葛飾さんが二人も……。なんで二人も来たんだろう(白目)

欲を言うと、インド兄弟か、ジャンヌオルタが欲しかったです……!
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