それでは本編をどうぞ。
ー機動六課 デバイスルームー
なのは達は医務室を出ると、シャーリーを先頭にデバイスルームへと来ていた。
シャーリー「ここがデバイスルームだよ。私は普段ここにいるからメンテナンスや機能の追加をしたいときは私に声をかけてね。」
小太郎「うん。」
シャーリー「さて、デバイスを製作する前に皆の魔導師ランクを見させてもらうね。」
そう言うと、シャーリーはシャマルから受け取っていたデータを端末に挿してラッキー達のデータを確認し始めた。すると・・・
シャーリー「これはシャマル先生が頑丈な機体にしてくれって言ったのも頷けるわ・・・」
シャーリーは医務室を出る前にシャマルから言われていた言葉を思い出していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
シャマル「ラッキーさんとツルギさんに関して何だけど、ラッキーさんは計測不能、ツルギさんはSランクの値を示しているの。本来なら能力限定をつけるところなんだけど、ラッキーさんたちはあくまで協力者という立場上、私たち正規の局員と違って能力限定を付けられないの。だから、頑丈な機体をよろしくね。」
シャーリー「分かりました。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
その時は半信半疑だったが、モニターに展開した情報を見てシャーリーは決意した。
シャーリー(絶対に頑丈な機体にしてみせる!)
シャーリー「さて、これからデバイスを製作していくんだけど、デバイスについて希望はある?」
小太郎「僕とスティンガーは戦闘で長槍を使っているから、デバイスは槍型が良いかな。」
シャーリー「小太郎君たちは槍型だね、了解。」
ラッキー「俺は戦闘で大剣を使ってるから、デバイスも使い慣れた大剣形態で頼むぜ。」
シャーリー「ラッキーさんは大剣形態ですね、了解しました。」
その後も希望を聞いていき、全員の希望を聞き終えるとこう言った。
シャーリー「皆さん、ありがとうございました。いただいた希望通りにデバイスを製作しますね。完成するまでの目安は大体一ヶ月くらいですので、楽しみにしていてくださいね。」
小太郎「ちょっと待って、デバイスを作る前だよね?」
シャーリー「うん、もしかして機能の追加を希望する?」
小太郎「うん、その追加する機能を今話し合って大丈夫?」
シャーリー「うん、大丈夫だよ。」
小太郎「良かった。 司令、はやてさん、ちょっと良い?」
ショウ・はやて「どうしたんだい(どないしたん?)小太郎(くん)?」
小太郎「ジャークマターはいつ、何時どの世界を襲うか分からないでしょ?その時に僕たちだけじゃ対処が難しいと思うんだ。」
ショウ「確かに、それにボクちんたちはこの世界に詳しくない。」
はやて「なるほど、もし連戦なんてことになったら、体力を消耗してるのに小太郎君たちが出動せなあかんから、負傷するのは確実やもんな。」
小太郎「それにキューエナジーだって無限にある訳じゃ無いんだ。使い続ければいつかは枯渇しちゃう。」
なのは「そうなんだ。」
小太郎「だからブラスターをデバイスに組み込ませる形で量産してもらおうと思うんだけど、どうかな?」
はやて「それは、ええアイデアや。」
ショウ「うん、ボクちんも小太郎の意見に賛成だ。」
小太郎「ありがとう、2人とも。 シャーリーさん、決まったよ。」
シャーリー「どうするのかな?」
小太郎「僕たちが使っているセイザブラスターをデバイスに組み込んでもらえないかな?」そう言って左腕に巻かれたセイザブラスターを見せた。
シャーリー「理由を聞いても良いかな?」
小太郎「ジャークマターはいつ、何時どの世界を襲うか分からないし、もし連戦なんてことになったら、僕たちだけじゃ対処しきれないんだ。それにキューエナジーだって無限にある訳じゃ無いから。」
シャーリー「なるほど、分かったよ。」
小太郎「六課の中でデバイスを持っているのは?」
はやて「前線メンバーは全員が持ってるし、後方メンバーは、私とシャマルとリインと、ヴァイス君もやったかな。それからデバイスは持ってないけど、シグナムの融合騎のアギトと、ザフィーラも六課の一員やよ。」
小太郎「つまり全員で14人?」
はやて「うん。」
小太郎「その人たちを全員呼んでもらって良い?」
はやて「さっきの説明をするためやね。」
小太郎「うん。」
小太郎の言葉を聞いたはやては、呼び出しをするためにデバイスルームに設置してあるマイクに近づくと、呼び出し音を鳴らして全員をデバイスルームに呼んだ。 それからしばらくして、はやての呼び出しを受けた六課のメンバーがデバイスルームに集まった。
ティアナ「八神部隊長から呼び出しを受けたんですけど、何かあるんですか?」
小太郎「うん、僕がお願いしたんだ。」
キャロ「小太郎君が?」
小太郎「うん、皆のデバイスに新しい機能を加えてもらおうと思ってね。」
エリオ「新しい機能?」
小太郎「うん、僕たちが使っているセイザブラスターを皆のデバイスにも組み込もうと思って。」
スバル「理由を聞いても良いかな?」
小太郎「ジャークマターはいつ、何時どの世界を襲うか分からないし、僕たちが使っているキュータマのエネルギーだって無限にある訳じゃ無いから戦力の増強をしたいんだ。」
ティアナ「なるほど、そういうことなら全然問題ないわよ。」
スバル「うん、それに自分たちの世界は自分たちで守りたいし。」
小太郎「ありがとうございます。 それから僕たちも前線のメンバーとして戦うので宜しくお願いします。」
スバル「それって前線の分隊が増えるってこと?」
なのは「そうだよ。12人いるから6人ずつの分隊が2つ。」
ティアナ「部隊分けは、どうなっているんですか?」
ラッキー「俺が隊長を務めるレグルス分隊と、小太郎が隊長を務めるポラリス分隊の2つの分隊だ。」
エリオ「レグルス分隊とポラリス分隊・・・」
ティアナ「戦力が増えてくれれば、戦術の幅が広がるわ。」
エリオ「はい、今までとは違う連携もできるかも知れません。」
キャロ「私も賛成です。」
小太郎「ありがとう、皆。 ブラスターの機能を組み込むために皆のデバイスを預かることになっちゃうけど大丈夫?」
キャロ「組み込んでる間はデバイスがないから訓練が出来ないですよね?」
なのは「その間は訓練をお休みにするから問題ないよ。」
小太郎「ゴメンね、皆。」
エリオ「気にしないで、むしろ僕たちの方がお礼を言うべきなんだから。」
キャロ「そうだよ。惑星の消滅を阻止するために戦ってくれるんだから、私たちがお礼を言うべきなのに。」
小太郎「ありがと。エリオ、キャロちゃん。」
はやて「デバイスを持ってる人たちは皆シャーリーに預けてな。それ以外の人たちはどうしようか・・・」
小太郎「デバイスを持っていない人は直接シャーリーさんに作ってもらおうと思ってるよ。」
はやて「私はどうしよう・・・」
小太郎「はやてさんってデバイス持ってるんだよね?」
はやて「持ってはいるんやけど、AI機能が搭載されてないんよ。」
小太郎「AI機能が搭載されてないの?」
はやて「うん、私は小太郎くんたちと同じ古代ベルカ式の魔導師何やけど、デバイスとAI機能の相性が悪うてな。」
小太郎「そうなんだ。」
はやて「そやけど、ブラスターの機能を組み込むならAI機能があった方がええよね?」
小太郎「でも、相性悪いんじゃ・・・」
シャーリー「八神部隊長、セイザブラスター機能使用時のみAIを付けましょうか?」
はやて「そんなこと出来るん?」
シャーリー「はい、流石にセイザブラスター機能使用時は、音声が無いと分かりづらいと思いますし。」
はやて「ほんならお願いしようかな。」
シャーリー「では、ラッキーさん達のデバイス製作と同時進行で八神部隊長のデバイスにAI機能を取り付けますね。」
小太郎「ブラスターを組み込むなら、僕達のブラスターも組み込んでもらっていいかな?」
シャーリー「理由を聞いても良い?」
小太郎「デバイスとブラスター両方持つのは大変だし、持ち運びの観点から見ても1つの方が楽だしね。」
シャーリー「なるほど、確かに両方持つのは大変だもんね。分かった。小太郎くんのセイザブラスターも組み込ませてもらうね。」
小太郎「ありがとう。」
そう言うと小太郎は、自分の左腕に巻かれていたセイザブラスターを外してシャーリーに預けた。それを見ていたラッキー達は・・・
ラッキー「確かに、持ち運びの観点から見たら1つの方が良いよな。俺のブラスターも組み込んでくれねーか?」
シャーリー「もちろん、皆さんのデバイスにもお使いのセイザブラスターを組み込ませて頂きますよ。」
ラッキー「ホントか!?」
シャーリー「持ち運びの観点から見て1つの方が良いですよね?」
スティンガー「確かに、デバイスとブラスター両方持つのは荷物が増えるだけだしな。」
ハミィ「賛成!!」
ナーガ「小太郎、ゴイスーなアイデアだ。」
バランス「確かに、小太郎ナイスアイデアで~す。」
そう言うと、ラッキー達も自分の左腕に巻かれているセイザブラスターをはずしてシャーリーに預けた。
ショウ「ボクちんは杖飾りとして、そのままリュウツエーダーに装備しようかな。」
ツルギ「俺様は、普段は持っていないが皆がデバイスに格納させるというのであれば、俺様のホウオウシールドも格納してもらうとするか。」
シャーリー「皆さん全員デバイスに組み込ませるということでよろしいですか?」とシャーリーが尋ねたので代表でラッキーが「ああ。」と答えた。
シャーリー「分かりました。では皆さんのデバイスにお使いのセイザブラスターを組み込ませてもらいます。他に何か要望はありますか?」
小太郎「あ、じゃあ僕からもう1つ良いかな?」
シャーリー「何かな?小太郎くん?」
小太郎「大声じゃ言えないことなんだ。」
そう言うと、小太郎はシャーリーの近くまで来ると耳元で小声で呟いた。
小太郎「もう1つって言うのはツルギに関する機能なんだ。」
シャーリー「ツルギさんに関する機能?」
小太郎「うん、六課の人たちは知らないと思うけど、ツルギってああ見えてかなりの脱ぎたがりなんだよね。で、六課には女性が多いじゃない?その前でツルギが突然脱いだら、当然騒ぎになるし、セクハラにもなりかねないでしょ?」
シャーリー「確かに。騒ぎになるし、セクハラにもなるわ。」
小太郎「そこで、ツルギが脱ぎそうになったら、警報が鳴る機能を僕のデバイスに追加でつけて欲しいんだ。」
シャーリー「なるほど、セクハラ防止をする訳か。良いよ。」
小太郎「ありがとう。」
シャーリー「今言った機能だけで大丈夫?」
小太郎「うん、大丈夫。デバイスって精密機械だから一機作るのにどれくらいかかるか分からないけど、頑張ってね。」
シャーリー「ありがとう、最高のデバイスを作るから楽しみにしててね。」
その言葉を最後になのは達はデバイスルームを出た。廊下をしばらく歩いたところで小太郎がラッキー達にこう言った。
小太郎「さて、皆にはミッド文字とベルカ文字を覚えてもらわなきゃね。」
ラッキー「そうだったな、頼むぜ小太郎。」
小太郎「オッキュー、ビシビシ行くから覚悟してね。」
こうして、デバイスの完成を待つ間に小太郎は、ラッキー達にミッド文字とベルカ文字更には古代ベルカ文字や魔法の始まりなどの歴史を教えながら、日々を過ごしていった。
いかがでしたか?デバイス所持まで書けませんでした。この次はデバイス所持から書きたいと思います。
それでは次回の本編でお会いしましょう。