それでは本編をどうぞ。
ー第61管理世界スプールスー
小太郎の転移魔法でスプールスへとやって来たラッキー達は、映像で見ていた状況と現状を見て改めて悲惨さを知った。
小太郎「映像で見てたけど、実際に見るとまたひどいね・・・」
ラッキー「ああ、ジャークマターの奴らはこんな豊かな自然を壊そうとしてるのか。絶対に許さねーぜ!」
スティンガー「だな。」
スパーダ「とりあえず、先に転移してきてるエリオ君とキャロちゃんに合流しようよ。僕らはこの世界の事に詳しくないわけだし。」
ハミィ「だね。スパーダの意見に賛成。」
ハミィの意見を聞いた小太郎が自分の愛機であるポルト・ニアに指示を出した。
小太郎「ポルト、2人の魔力反応を探して。」
ポルト・ニア[了解、任せてお兄ちゃん。]
その言葉を聞いたラッキーが言った。
ラッキー「小太郎、貰ったデバイスと仲良くしてるんだな。」
小太郎「まあね、これから長い付き合いになる訳だし。」
とその時ポルト・ニアから反応があった。
ポルト・ニア[見つけた!西に10メートルの距離に2人の反応があるよ。]
小太郎「西に10メートルの距離にいるみたい。」
ラッキー「よっしゃ、早速行こうぜ。」
キュウレンジャー「うん。」
一方、エリオとキャロは・・・
エルオ「く・・・こいつ、強い。」
キャロ「エリオ君・・・」
エリオとキャロは2人の上司であるミラを守りながら、戦闘員を相手に善戦していたのだが後から現れた戦闘員よりも強い相手に苦戦していた。
カロー「我が名はジャークマターのカローが1人、エリードロンである。」
エリオ「カロー?どこかで聞いたような・・・」
キャロ「エリオ君、スティンガーさんが話してくれたジャークマターの階級って覚えてる?」
エリオ「ジャークマターの階級・・・下から戦闘員>ダイカーン>カローと上がっていくんだよね・・・」
キャロ「うん、そしてカローは下からも上からも3番目に来てるから・・・」
エリオ「じゃあ、相当強い・・・?」
キャロ「おまけにあのエリードロンってやつの左の腰についてるのって権力の象徴だよね。」
キャロに言われてエリオは改めてエリードロンの方を見る。見てみると確かにジャークマターの権力の象徴であるキョダインロウが付いていた。
エリオ「多分あいつを倒すとあの黒いのが割れるんだと思う。そうなったら、僕たちに勝ち目はないかも・・・」
キャロ「だよね・・・でもこのまま何もしないのはイヤだよ。あいつにこれ以上豊かな自然を壊されたくない。」
エリオ「僕も、キャロと同じでこのまま何もしないのはイヤだし、何より僕もだけどキャロがお世話になっている人たちをこれ以上傷つけられたくない。」
エリオ・キャロ「僕(私)たちが、絶対にスプールスを守り抜いてみせる!」
その時、2人の目の前にキューエナジーの渦が現れ、それぞれコイヌ座とオトメ座の星座を形作り、キュータマが出現した。
エリオ「これってキュータマ?」
キャロ「そうだよ。私たちの強い思いに答えてくれたのかも知れないよ。」
その時エリードロンがしびれを切らしたのか攻撃しようとしていたのだが、攻撃をする前に光弾が飛んできた。
ラッキー「そこまでだ、ジャークマター!」と言いながら、ラッキー達がセイザブラスターのグリップを押しながら駆け付けた。
エリードロン「久しぶりだな、キュウレンジャー!」
スティンガー「お前は、イテ座系カロー エリードロン!」
ハミィ「ウソ!元の世界で倒したはずなのに!」
小太郎「やっぱり、ドン・アルマゲが復活したとみて間違いないのかな。」
その時、エリードロンが小太郎を見て言った。
エリードロン「そこの水色の小僧も久しぶりだな。」
小太郎「エリードロン・・・」
エリードロン「お前もキュウレンジャーの一員になっていたのか。」
小太郎「そうさ!チキュウを守る希望の星になれたんだ!」
キュウレンジャーとエリードロンの会話を聞いていたエリオが尋ねた。
エリオ「皆さん、あいつと知り合いなんですか?」
スティンガー「知り合いなんてレベルじゃない。俺は一時期スパイとして活動する為にあいつの部下として行動していたし、小太郎に関してはあいつの人質だったからな。」
ラッキー「ああ。」
エリオ「一度倒した敵が復活・・・」
その時、小太郎がエリオとキャロの手に握られているキュータマに気付いた。
小太郎「エリオ、キャロちゃん、その手に持っているものって・・・」
エリオ「うん、キュータマが現れたんだ。」
キャロ「私たちがスプールスの自然とここでお世話になっている人たちを守りたいって願ったら、キュータマが現れたんだ。」
ラッキー「そうだったのか。よっしゃ、ラッキー!」
小太郎「皆は先に変身してて、俺は2人にブラスターの使い方を説明しながら戦うから。」
スパーダ「確かに。大人の僕たちが説明するよりも、同い年の小太郎が説明した方が分かりやすいかもね。」
小太郎「そう言うこと。」
ラッキー「小太郎、説明は任せたぞ。」
小太郎「オッキュー、任せて。」
その言葉を聞いたラッキー達は、一足先に変身して、エリードロンとの戦闘を始めた。
戦闘を始めたのを見た小太郎は、2人に向き直り説明を始めた。
小太郎「さて、説明するね。」
エリオ・キャロ「うん、お願い。」
小太郎「まず、2人とも申し訳ないんだけど、デバイスを待機状態に戻してくれる?」
エリオ「デバイスを?」
小太郎「うん、僕たちも受け取った時に聞いたんだけど、デバイスとして展開しちゃうとブラスターの機能が使えなくなるんだって。だから、ブラスターの機能を使う時は待機状態にしてから使うようにしてね。」
エリオ・キャロ「分かった。 ストラーダ(ケリュケイオン)モードリリース。」
小太郎の言葉を聞いたエリオとキャロは、それぞれのデバイスを待機状態に戻した。
小太郎「待機状態に戻したら、「セイザブラスターモード起動!」って言ってみて。」
エリオ・キャロ「うん。 セイザブラスターモード起動!」
ストラーダ・ケリュケイオン[All Right. SetUp constellationblastermode.]
ストラーダとケリュケイオンが変わったのを見て、エリオが声を上げた。
エリオ「ストラーダとケリュケイオンが変わった・・・」
キャロ「これがセイザブラスター・・・」
小太郎「うん、変身の仕方を説明するね。2人が今手に持っているキュータマは、見てもらったら分かると思うんだけど、絵柄が完全じゃないんだ。どうやって完全な絵柄にするのかって言うと、キュータマの丸い部分をまわして絵柄を完成させるんだ、やってみて。」
小太郎に言われてエリオとキャロの2人は、キュータマをまわして星座のシンボルを完成させた。
小太郎「次に、完成させたキュータマをブラスターの1番大きな穴が開いてる場所にセットしてね。そうしたらブラスターから音声が鳴るはずだから。」
そう言われてエリオとキャロは、先程まわしたキュータマを小太郎に言われたとおりにブラスターの1番大きな穴が開いている場所へとセットした。するとブラスターから<コイヌ・オトメ キュータマ!>という音声が聞こえてきた。
小太郎「音声が聞こえたら、セットしたキュータマを前に倒して。」とここまで説明しながら、小太郎も自身のキュータマをまわしてセイザブラスターにセットし、前に倒した。するとセイザブラスターから<コグマ キュータマ! セイ・ザ・チェンジ!>という音声が聞こえてきた。エリオとキャロも前に倒したようで、同様にブラスターから<セイ・ザ・チェンジ!>という音声が鳴った。
小太郎「前に倒したら、ブラスターのトリガー部分が上がってるから、これを下に下げてブラスターをしている左手を地面か正面に向けてトリガーを引いて。そうしたら変身できるよ。」
そう言われてエリオとキャロは、地面に向けてトリガーを引いた。すると地面に水色とレモンイエローそしてミントグリーンの星が現れ、正面にキュータマが出現したときに見えた星座のシンボルが再度浮かび上がり、フェイスマスクを形成した。
いかがでしたか?変身したのはエリオとキャロの2人でした。 また長くなりそうなので前後編に分けたいと思います。
それでは次回の本編でお会いしましょう。