宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

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アリスです。今回はラッキーにとって因縁のある敵が登場します。誰が登場するかは、本編を見てのお楽しみです。

それでは本編をどうぞ。


12話 なのはに迫る危機 前編

その日は、はやての元に届いた通信から始まった。

 

ー機動六課 部隊長室ー

 

はやてが自分の机で事務作業をしていると、通信を知らせる電子音がなった。はやては何事かと思い、端末を操作して応答する。そこにはカリムの姿が映っていた。

 

はやて「カリム、どないしたん?」

 

カリム「はやて、今から教会本部まで来られないかしら?」

 

はやて「今から?今は特に急ぎの用もないから大丈夫やけど・・・」

 

カリム「なのはさんとフェイトさん、それからはやて達が保護したっていう協力者の人と一緒に来てもらえるとありがたいのだけど・・・」

 

はやて「なのはちゃん達と一緒に? そうは言うてもカリム、ラッキーさんたちは全員で12人もおるんよ。その中から代表して1人と一緒に来るって言うんはダメかな?」

 

カリム「あら、そうなの?分かったわ。 それから、クロノ提督もいらっしゃるそうだから。」

 

はやて「クロノ君も?」

 

カリム「ええ。」

 

はやて「分かった。ほんなら支度してそっちに行くさかい待っとってな。」

 

カリム「ええ、待ってるわ。」

 

カリムの声を最後に通信が切れた。

 

はやて「さて、なのはちゃんとフェイトちゃんに連絡して、ラッキーさんたちの中から誰を連れて行くか相談せなあかんな。」

 

そう言うとはやては、なのはとフェイトに通信を繋いだ。

 

はやて「なのはちゃんフェイトちゃん、今ええか?」

 

なのは・フェイト「どうしたの、はやて(ちゃん)?」

 

はやて「さっき、カリムから通信が来てな。 今から教会本部まで来られないかって言われてな。」

 

なのは「今は、特に何も無いけど・・・」

 

フェイト「私も特に何も無いよ。」

 

はやて「ほんなら大丈夫やね。それから、ラッキーさん達も一緒にって言われたんやけど、流石に12人全員は無理やさかい、誰か1人を一緒に連れていくことになるんやけど、誰を連れていこうか?」

 

フェイト「私は、小太郎がいいと思うよ。」

 

はやて「理由は?」

 

フェイト「ラッキー達の中で一番しっかりしてるし、なにより古代ベルカ語が読めるのって小太郎だけだよね? 小太郎が読んでくれれば私たちも内容を知ることが出来るからね。」

 

なのは「私もフェイトちゃんの意見に賛成。」

 

はやて「確かに、小太郎くんなら一番しっかりしてるし、古代ベルカ語も読める・・・うん、小太郎君で決定やな。 なのはちゃん、小太郎くんに連絡してくれるか?」

 

なのは「うん。」

 

はやて「ほんならまた後で。」そう言ってはやては、通信を切った。

 

一方通信を切られたなのはは・・・

 

なのは「さて、小太郎くんいるかな?」と言いながら空中に展開したホロキーボードを操作して、小太郎を呼び出した。

 

ポルト・ニア[お兄ちゃん、通信だよ。 なのはお姉ちゃんから。]

 

その声に小太郎は、遊び相手をしていたシーザーから顔を上げてポルトの方を見た。

 

小太郎「なのはさんから通信?何だろう? はい、小太郎です。」

 

なのは「小太郎くん今大丈夫?」

 

小太郎「大丈夫だけど、どうしたの?」

 

なのは「実はさっきはやてちゃんから通信で、聖王教会本部まで行くって言われたんだけど、小太郎くんって古代ベルカ語が読めたよね?」

 

小太郎「うん、読めるよ。 そもそも聖王教会ってどんな組織なの?」

 

なのは「聖王教会は管理局と同じように古代遺失物(ロスト・ロギア)の保守管理を主な任務としている組織だよ。」

 

小太郎「つまり、管理局と協力関係にある組織ってこと?」

 

なのは「うん、大体あってる。 で、そこの1番上の人がはやてちゃんと古い付き合いがあってその人がラッキーさんたちと一緒に来てねって言ってくれたんだけど、全員で行っちゃうと部屋が狭くなっちゃうからだれか1人を連れて行こうって話になって白羽の矢が立ったのが小太郎くんと言う訳。」

 

小太郎「何となく分かった。ラッキー達の中では僕が一番しっかりしてるし、なのはさんも言ってくれたように古代ベルカ語が読めるのは僕だけだから、ラッキー達を代表して僕が聖王教会に行くってことだね?」

 

なのは「その通り!流石小太郎くん!」

 

小太郎「分かった。スパーダに出かけることを伝えていくからどこに行ったら良い?」

 

なのは「隊舎の玄関前に集合ってことでどうかな?」

 

小太郎「了解。」

 

なのは「じゃあ、隊舎の玄関前に集合しよう。」

 

小太郎「分かった、また後で。」

 

小太郎がそう言ったのを聞くとなのはは、通信を切った。

 

小太郎「さて、スパーダに声を掛けて玄関前に行かなきゃ。 シーザーごめんね。俺は出かける用事ができちゃったからラッキーの所に行ってね。」

 

小太郎がそう言うと、シーザーは悲しそうに「キューン。」と鳴いた。

 

小太郎「帰ってきたらまた遊んであげるから。」と小太郎が言うと、シーザーは嬉しそうにくるくると回り始めた。

 

小太郎「スパーダは今の時間食堂かな・・・」と小太郎は、シーザーを肩に載せてスパーダがいるであろう食堂へ向けて歩き出した。




いかがでしたか?前書きでラッキーにとって因縁のある敵が登場すると書きましたが、まだ登場しません。タイトル詐欺のようで申し訳ないです。何部作になるかは分かりませんが、続きは出来上がり次第投稿します。

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