宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

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アリスです。今回は前回ククルーガに囚われてしまったなのはの救出作戦編を前後編に分けて書きたいと思います。


13話 なのは救出大作戦!前編

ー機動六課 訓練場ー

 

ラッキー達は訓練場で魔法を使った訓練を続けていた。そこへ小太郎から緊急通信が届いた。

 

小太郎「皆、今どこ?」

 

ラッキー「今はみんな揃って訓練場にいるけど、どうかしたのか?」

 

小太郎「緊急事態だよ!特にラッキーにはね。」

 

ラッキー「俺にとって緊急事態?」

 

小太郎「ククルーガが復活したんだ!しかもなのはさんを拐ってる。」

 

ラッキー「なんだって!」とあまりに大きな声だったので周りのハミィ達も集まってきた。

 

ハミィ「ラッキー、どうしたの?」

 

ラッキー「ククルーガが復活した・・・しかも、なのはを拐ってるって。」

 

ハミィ「ウソ!ククルーガまで復活してるの!?しかもなのはちゃんを拐ってるってどういうことなの?」

 

小太郎「なのはさんがククルーガの挑発に乗せられて、ブラスターを撃っちゃったんだ。それを吸収されて全部お腹に貰ってしまって。」

 

スパーダ「Mamma Mia・・・ククルーガはラッキーを狙ってたよね。じゃあ、なのはちゃんはラッキーを呼び出す為の人質ってこと?」

 

小太郎「うん・・・ククルーガも言ってたよ。 女は預かった。返して欲しければ、力ずくで来いって。」

 

ラッキー「ククルーガめ!」

 

スパーダ「ちょっと待って、ククルーガが復活してるってことは当然テッチュウや・・・」

 

ナーガ「アキャンバーも復活してると見て良さそうだな。」

 

スティンガー「それにアントン博士もだな。」

 

小太郎「それと、ククルーガの攻撃を防ぐのにタテキュータマを空になるまで使っちゃったからタテキュータマは暫く使えないよ。」

 

ラッキー「分かった。」

 

小太郎「とにかく、俺達もそっちに戻るから。皆を集めて緊急会議をしよう。」

 

キュウレンジャー「オッキュー。」

 

ラッキー達の返事を最後に小太郎からの緊急通信は切れた。

 

ナーガ「おそらく、ククルーガからメッセージが来るかもしれない。管制室に行かないか?」

 

スパーダ「だね。管制室に行こう。」

 

ー機動六課 管制室ー

 

ラッキー達が管制室に入ると、バランスとチャンプ、ラプターとショウが管制室にいた。

 

ラプター「ラッキー、どうしたんですか?」

 

ラッキー「ククルーガが復活した。」

 

ラプター「ククルーガが!」

 

ラッキー「ああ。しかもなのはを拐ってる。」

 

ショウ「なのはちゃんを?どういうことなんだい?」

 

ラッキー「俺達も小太郎から聞いたばかりなんだが・・・」と言いかけた時、目の前にモニターが展開された。 そのモニターは管制室のみならず、六課の建物全体に展開されており、機動六課で働いている局員たちは、何事かと思い展開されたモニターを見つめていた。管制室でも展開されたモニターを見ながらラッキーは叫びたくなる気持ちを必死に抑えていた。一方ラッキーの肩に載っているシーザーは、「ウー!」と低い唸り声を上げていた。なぜならモニターに映っていたのはククルーガだったからだ。

 

ククルーガ「この世界の人間どもは初めましてだったよな!そして、久しぶりだなキュウレンジャー共!特にシシレッド!俺はお前を倒すために地獄の底から蘇ったのさ!」

 

スティンガー「狙いはラッキーか!」

 

ククルーガ「そうだ! さて、餓鬼には言ったが、改めて言わせてもらおう。」そう言うと、ククルーガは自分が立っていた場所から少しズレて後ろにいる人物を映した。

 

スパーダ「なのはちゃん!」とスパーダが叫んだ。

 

モニターに映っていたのは天井から伸ばされた鎖で両腕を拘束されたなのはだった。

 

ラッキー「ククルーガ!なのはをどうするつもりだ!」

 

ククルーガ「この女にはシシレッド、テメーを呼び出す為の人質になってもらった。返して欲しければ、全員で来るんだな!」そう言うとモニターは消えてしまった。

 

ハミィ「ラッキー、どうするの?」

 

ラッキー「小太郎が帰って来たら会議をするって言ってたよな?バランス達も集めて対策会議をしよう。」

 

スティンガー「だな。」

 

それから30分後・・・

 

聖王教会に行っていた小太郎達が帰ってきた。

 

小太郎「ラッキー、帰りの車の中でククルーガからのメッセージ見たよ・・・」

 

はやて「何も出来んかった・・・小太郎くん聖王教会では守ってくれておおきにな。」

 

小太郎「謝るなら僕の方だよ。何とか守ろうとしたんだけど、飛ばされちゃったし・・・」

 

スパーダ「小太郎は良くやったよ。ククルーガの方が1枚上手だっただけさ。」

 

フェイト「謝罪合戦になりそうだからこの辺にしよう。どうする?」

 

ラッキー「はやて、皆を呼んでくれるか?」

 

スバル「その必要は無いです。」と声がした方を見れば、スバル達が管制室に集まっていた。

 

フェイト「スバル、ティアナ・・・」

 

ティアナ「ここじゃ狭いですよね。会議室に行きませんか?」とティアナの一言で、ラッキー達は会議室に移動した。

 

ー機動六課 会議室ー

 

ティアナ「どうぞ」

 

ラッキー「ありがとな。 さて、皆も映像を見ていたからわかると思うが、なのはが拐われた。」

 

エリオ「あいつは、一体何者なんですか?」と疑問を投げかけた。 すると・・・

 

小太郎「あいつは、フクショーグン ククルーガだよ。」と答えたのは小太郎だった。

 

キャロ「フクショーグンって確か・・・」

 

ラッキー「ショーグンの下の階級だ。」

 

エリオ「この前僕たちが倒したカローよりも強いってことですか?」

 

ラッキー「ああ、強さも半端じゃねーんだ。」

 

スバル「そんな奴が、なのはさんを・・・」

 

エリオ「なのはさんを助け出すって言っても具体的にはどうするんですか?」

 

ラッキー「方法としてはハミィがなのはを救い出して、それからククルーガに向けて一斉攻撃って感じだな。」

 

ティアナ「ハミィさんが?」

 

ハミィ「つまり私の能力でなのはちゃんを救出して、ラッキーの空間支配能力で皆のところへ戻って、それから一斉攻撃って感じ?」

 

ラッキー「ああ。」

 

キャロ「ハミィさんの能力って何ですか?」

 

ハミィ「私は、カメレオン座系の産まれだから姿を消すことが出来るんだ。」

 

はやて「保護色か。確かにそれならあのククルーガとかいうやつに気付かれずになのはちゃんを助け出せる。」

 

スバル「保護色ってなんですか?」

 

フェイト「カメレオンは敵から襲われないように自分の姿を周囲と同化することが出来るんだ。」

 

スバル「そうなんですね。」

 

エリオ「ラッキーさんの能力っていうのは?」

 

ラッキー「フェイト達には説明したけど、俺にはシシ座とオリオン座2つの星座系の血が流れてるんだ。その力を使った能力のひとつが空間支配能力ってわけだ。 これは離れた空間同士を繋ぐことで瞬間移動が可能になるんだ。」

 

ティアナ「そんなことが出来るんですか?」

 

ラッキー「ああ。」

 

小太郎「そしてラッキーにはもう1つ能力があるんだけど、これは説明するよりも実際に見てもらった方が良いよね。」

 

ラッキー「ああ。 皆、俺に力を貸してくれ。」

 

機動六課・キュウレンジャー「もちろん!」

 

エリオ「絶対になのはさんを助け出しましょう!」

 

その後の調べでなのはが囚われているのがラッキー達が飛ばされて来た第8臨海空港跡地であることが分かり、キュウレンジャーと機動六課のなのは救出作戦が始まった。




いかがでしたか?前編では救出作戦の始動を書きましたが、後編では救出作戦の実行と機動六課の誰か一人がここで変身するので、それを含めた戦闘を書きたいと思います。

それでは次回の本編でお会いしましょう。

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