宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

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アリスです。今回は前話のあとがきどおりなのはの恋心について書きます。


15話 なのはの恋心

ー機動六課 医務室ー

 

ここにはラッキー達によって助け出されたなのはが眠っていた。

 

なのは「ん・・・ここ六課の医務室?」

 

眠っていたなのはが目を覚ますと、サイドチェストにはなのはの制服の上着が畳まれた状態で置かれており、その上には赤い子獅子が気持ちよさそうに眠っていたのだが、なのはの声で起きたのだろう。子獅子は起き上がるとなのはの制服の上着からなのはが眠っていた布団まで移動するとクルクルと周り始めた。

 

なのは「この子は・・・?」となのはが疑問に思っていると、医務室のドアが開きラッキーが入って来た。

 

ラッキー「なのは!目が覚めたのか?」

 

なのは「はい。 あの、どうして私は医務室で寝ていたのでしょう?」

 

ラッキー「覚えてねーか?俺たちがククルーガから助け出した後、ひとしきり泣いて俺の腕の中で寝ちまったんだ。」

 

なのは「そうだったんですね。運んでくれてありがとうございました。それから私の布団の周りをクルクルと周っているこの子は?」

 

ラッキー「こいつはシーザー。俺の子供の頃からの唯一の友達さ。なのはの目が覚めるまで付いてもらってたんだ。」

 

なのは「そうだったんですね。ありがとう、シーザー。」となのはがお礼を言うとシーザーは嬉しそうに「キューン」と鳴いてなのはの肩に乗っかってきた。

 

ラッキー「シーザーに懐かれたみたいだな。」

 

なのは「私が?」

 

ラッキー「ああ。俺たちの中で一番最初に懐かれたのがガルなんだ。」

 

なのは「もしかしてガルさんもシーザーもラッキーさんを大事に思っているから意思の疎通が出来たとか?」

 

ラッキー「正解だ。」

 

なのは「へぇ。」

 

ラッキー「さて、俺はなのはが起きたことを知らせてくるから。 シーザー、もう少しだけなのはに付いてやってくれ。」と言うとシーザーは「キューン」と鳴いた。

 

なのは「ありがとうございます。シーザーもありがとう。」と言ったのを聞いたラッキーは、医務室を出て行った。

 

なのは(ラッキーさんの腕の中で寝たって言ってたよね。多分泣き疲れて眠っちゃったんだ。今思えば恥ずかしいな・・・でも同時にラッキーさんの腕は陽だまりのような暖かさだったな。この気持ちって何なんだろう?スパーダさんに聞いてみよう。)と思っていた頃、廊下に出ていたラッキーもまた、なのはのことを考えていた。

 

ラッキー(ククルーガの恐ろしさと、自分が殺されるんじゃないかっていう恐怖心がなのはの心を支配していた。俺が傍にいればそんな事は絶対にさせなかった。なのはの傍でなのはを守りたい。この気持ちって・・・俺には分かんねーな。スパーダにでも聞いてみよう。)とお互いのことを思っていたのはまだ少し先の話。

 

 




本来なら新兵研修まで書きたかったのですが、恋心を書いていたら、字数をオーバーしそうなので新兵研修の話は次に持ち越しとなります。

それでは次回の本編でお会いしましょう。

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