それでは本編をどうぞ。
ー機動六課 食堂ー
ラッキーからなのはの目が覚めたと言うことを聞いていた機動六課の面々とキュウレンジャー達は、食堂にてなのはが来るのを待っていた。
そこへシーザーを肩に載せたなのはがやって来た。
なのは「あれ、皆もしかして待っててくれたの?」
ティアナ「はい。ラッキーさんから、なのはさんの目が覚めたと聞いてどうせならなのはさんとお昼を食べようと思って待ってました。」
なのは「そうなんだ。」
その時ガルがなのはの肩に載っているシーザーに気付いた。
ガル「なのはの肩に載っているのはシーザーガル。」
なのは「はい。シーザーが私に懐いちゃったみたいで。」
ガル「ほうじゃったか。」
スパーダ「なのはちゃん、お昼食べられそう?」
なのは「はい、お腹は空いているので食べられますよ。」
スパーダ「良かった。じゃあ、沢山作ったからお腹一杯食べて怖い思い出を忘れちゃお。」
なのは「はい。」
その後なのはも含めた機動六課とキュウレンジャーの面々は、スパーダが作った昼食をお腹一杯堪能し、午後に向けて英気を養った。
そして昼食終了後・・・ラプターが全員がいる内にと思ったのか発言した。
ラプター「皆さん、少し良いですか?」
ラッキー「どうした、ラプター?」
ラプター「ヴィータさん、エリオさん、キャロさんについて何ですけど・・・」
小太郎「3人について?」
ラプター「はい。小太郎は受講したから分かると思いますが、キュータマを所持している以上は新兵研修を受講することが義務付けられています。」
小太郎「確かに、エリオとキャロちゃんは研修なしで大きな戦いを2度もしてるし、ヴィータさんはキュータマに選ばれたばかりで戦力的に不安がある。 僕は良いと思うよラプター。」
ラッキー「俺も賛成だ。」
ショウ「ボクちんも良いと思うよ。」
エリオ「研修って言ってもどんなことをするの?」
小太郎「宇宙の歴史や88の星座、戦闘に関する基礎的なことを学ぶんだよ。」
ラプター「本来ならばリベリオン本部で研修をするのが良いのですが、ここは異世界なので当然リベリオン本部は存在しません。」
ラッキー「何処でするんだ?」
ラプター「ここの別室です。」
小太郎「ここで?」
ラプター「本当は、オリオンシップでやろうかなと考えていたのですが、出動があった時のことを考えると、ここの別室の方が良いだろうと思いまして。」
小太郎「確かに、オリオンシップからだと往復に時間がかかる。けど、ここの別室ならすぐに駆けつけられるから良いと思うよ。」という話を小太郎たちがしている裏では、なのはがラッキーに助けてくれたお礼を述べていた。
なのは「ラッキーさん、改めてありがとうございました。」
ラッキー「なのはが無事で本当に良かったぜ。」
なのは「小太郎君が忠告してくれたのに攻撃しちゃったから・・・」
ラッキー「そうだったのか。」
なのは「ハミィちゃんにも言いましたが、捕まってる間怖かったんです。自分はこれからどうなっちゃうんだろうって・・・」
ラッキー「なのは・・・」そう言うとラッキーは、なのはを抱きしめた。
なのは「ラッキーさん?」
ラッキー「泣きたい時は思い切り泣けば良いさ。俺が傍に居る。」
なのは「ラッキーさん・・・」と言うとなのはは、再び泣き出した。
それからしばらくして・・・
ラッキー「落ち着いたか?」
なのは「はい。 ラッキーさんの腕って陽だまりのような温かさがありますね。」
ラッキー「陽だまり?」
なのは「はい。助けてくれた時も、今もラッキーさんからは陽だまりのような暖かさが感じられるんです。」
ラッキー「俺が?」
なのは「はい。私はラッキーさんの陽だまりのような暖かさに惹かれたんだって実感しました。」
ラッキー「なのは・・・」
なのは「私、高町なのはは、ラッキーさんの事が好きです。私と付き合ってもらえま・・・ん!?」
「せんか?」と言い終わる前にラッキーによってなのはの唇を塞がれていた。
数秒後唇を離したラッキーが言った。
ラッキー「そこから先は俺に言わせてくれねーか? 俺はなのはを助けた時に決めたんだ。なのはの隣でなのはを守ると。だから、俺になのはを守らせてくれねーか?」
なのは「それって・・・」
ラッキー「俺もなのはの事が好きなんだ。こんな俺でよければ付き合って欲しい。」
なのは「はい。私で良ければ宜しく御願いします。」
ラッキー「ホントか?よっしゃ、ラッキー!!」と大声で言った為にスパーダ達がこちらに振り向いた。
スパーダ「ラッキー、どうしたの?」
小太郎「そうだよ。何かいい事でもあったの?」
ラッキー「ああ。しかもついさっきな。」
ラプター「つい先程?」
ショウ「何だろうね。」
ラッキー「なのは。」
なのは「はい。」
ラッキー・なのは「俺(私)達付き合う事になりました!」
スパーダ「Wow!おめでとう。」
フェイト「切っ掛けは、やっぱりあれ?」
なのは「うん。」
ショウ「こりゃ、おっタマげたね。」
はやて「なのはちゃん、おめでとう!」
なのは「ありがとう。」
ヴィータ「良かったな、なのは。」
なのは「ヴィータちゃん達が救い出してくれたお陰だよ。ありがとう。」
スバル「なのはさん、おめでとうございます!」
なのは「ありがとう、スバル。 ヴィータちゃん達の研修の話はどうなってるのかな?」
ラプター「はっ!そうでした。研修としてはここの別室を使わせて貰おうかなと思っています。」
なのは「なるほど。」
ラプター「3人には、小太郎が話してくれたように宇宙の歴史や88の星座それから戦闘に関する基礎的なことを学んで貰います。」
ヴィータ「座学と戦闘の両方をやるのか?」
小太郎「はい。」
キャロ「じゃあ、私達はラプターさんから宇宙の歴史や88の星座それから戦闘に関する基礎的なことを学んで行くんですか?」
チャンプ「戦闘に関しては、我輩が教官をさせてもらおうと思う。」
小太郎「チャンプ、エリオとキャロちゃんはそれぞれ別のウェポンを使ってるんだよ。」
チャンプ「そうなのか?」
小太郎「うん。エリオは、俺と兄貴が使ってるキュースピアだし、キャロちゃんは、ラプターが使ってるキューショットを最初の戦闘の時に使ってたから、今後もキューショットを使うと思うよ。」
キャロ「私、基本は皆のバックアップだからあまり前線に出ないんです。だから最初の戦闘でキューショットを使ったんです。」
エリオ「僕は、デバイスが槍型だからそれに近い形状のウェポンを使おうって思ってそうしたらスピアがあるって教えてくれて、だったらスピアを使おうって決めて最初の戦闘でスピアを使いました。」
チャンプ「そうか・・・」
ラプター「でしたら、戦闘訓練では私がキャロさんの専属に・・・」
小太郎「俺と兄貴がエリオの専属として指導しようか?」
チャンプ「確かに、同じウェポンを使っている人間の方が教えやすいか・・・分かった。相棒、ラプター、小太郎それぞれのウェポンの指導任せていいか?」
スティンガー・ラプター・小太郎「オッキュー。任せて(ろ、ください。)」
なのは「研修の期間としてはどのくらいかかるのかな?」
ラプター「ですよね・・・3人は魔導師という立場もありますから、研修は午前中のみとし、午後は魔導師としての訓練ということでどうですか?」
なのは「うん、その意見に賛成。」
小太郎「僕が研修を受けたときは2ヶ月くらいかかったかな。」
なのは「そんなにかかるの?」
小太郎「うん。宇宙の歴史や88の星座、それに戦闘の基礎知識だけでも覚えてもらいたいからね。」
なのは「分かった。」
ヴィータ「あたしは、ウェポンを使ってないからな・・・」
小太郎「そうだったね。僕も最初はウェポンを使わないで戦闘してたんだけど、修行のお陰でキュースピアを使えるようになったから、ヴィータさんもこの修行で自分の得意とするウェポンを探せば良いんじゃないかな?」
ヴィータ「ああ、そうさせて貰うさ。」
ラッキー「いつから始めるんだ?」
ラプター「そうですね・・・」
小太郎「チキュウの言葉に「思い立ったが吉日」って言葉があるんだけど、今からはどう?」
ラプター「つまり、お昼ご飯が終わってすぐということですか?」
小太郎「うん。」
ラプター「確かにこういう事はすぐの方が良いですもんね。小太郎の意見を採用します。」
小太郎「俺もアシスタントとして3人の研修に参加するよ。」
ラプター「ありがとうございます。小太郎!」
小太郎「じゃあ、お昼ご飯食べたら早速始めようか。」
エリオ・キャロ・ヴィータ「お願いします。」
こうしてラプターによる新兵研修が始まろうとしていた。
いかがでしたか?この回は結構難産でした。告白に関しては、何とか書き切れたのですが、研修の内容に関しては、次の回に書きます。
それでは次回の本編でお会いしましょう。