ー機動六課 別室ー
昼食を終えたラプター達は、六課の空き部屋を利用してリベリオン式の新兵研修を始めようとしていた。
ラプター「それでは、研修を始めたいと思います。」
ヴィータ・エリオ・キャロ「お願いします。」
ラプター「先ずは宇宙の歴史から覚えてもらいますね。」
ヴィータ・エリオ・キャロ「はい。(おう。)」と3人が返事をしたのを聞くとラプターは宇宙の歴史について語り始めた。
それから30分後・・・
ラプター「と、言うわけでドン・アルマゲを倒したことで元の世界ではありますが、平和になったという訳です。」
ヴィータ「そんな大変な戦いがあったなんてな・・・」
キャロ「それが私たちの世界でも起きようとしているんだね・・・」
エリオ「絶対に惑星の破壊なんてさせない!」
と3人それぞれがラプターの話を聞いて感想や決意を語ると・・・
ラプター「皆さん、頼もしいです。」
小太郎「うん。」
ヴィータ「あたしらはそれぞれキュータマに選ばれた戦士だからな。それなりの覚悟はしてるさ。」
エリオ「そうだよ。僕達は自分達なりの覚悟を持ってこの力を手にしたんだ。その責任は重いと思って戦っていくよ。」
小太郎「その言葉戦い始めたばかりの頃の僕にも聞かせたいかも・・・」
キャロ「小太郎君は違うの?」
小太郎「僕の場合は、キュウレンジャーになれたってだけで過信してた部分があったから、兄貴に諭されるまで無茶な戦い方をしてたんだよね・・・」
エリオ「そうなんだ・・・」
小太郎「けど今は、ちゃんと状況をみて行動してるから最初に比べれば成長してるからね。」
キャロ「そうなんだ・・・」
小太郎「この話はお終い!次の内容行くよ!」
その言葉を聞いたヴィータたちは心の中で(誤魔化した・・・)と感じていた。
小太郎「次はキュータマの効果についてだよ。」
ヴィータ「キュータマって幾つあるんだ?」
エリオ「僕たちが、前に聞いた話だと各星座に1つずつあって、数が多いからチェンジキュータマとスキルキュータマに分けられるって話です。」
ヴィータ「宇宙の星座って何個あるんだ?」
小太郎「全部で88星座あるよ。」
ヴィータ「88もあるのか!?」
ラプター「はい。小太郎が説明してくれたように宇宙には88もの星座があります。その星座のキューエナジー、つまりその星座に息づく命そのものが集まってできたのがキュータマです。」
小太郎「3人とも、自分のキュータマを出してみて。」
そう言われてヴィータたちは、茶色い制服の上着のポケットに入っているキュータマを取り出した。
小太郎「今出してもらったキュータマは、元々チェンジキュータマとしてじゃなくて、戦闘の補助の役目を担っているスキルキュータマとして使われていたんだ。」
エリオ「じゃあ、それぞれ元の効果が違うの?」
小太郎「うん。それも含めて宇宙の88星座を全部見てみようか。」そういうと小太郎は上着のポケットから待機状態のポルト・ニアを取り出して言った。
小太郎「ポルト、宇宙の88星座表って出せる?」
ポルト・ニア[出せるよ。]という言葉を聞いた小太郎は・・・
小太郎「じゃあ、宇宙の88星座表出して。」と言った。
その言葉を聞いたポルト・ニアは空中に展開する形で宇宙の88星座表を出現させた。 ポルトから展開された88星座表を見たヴィータは・・・
ヴィータ「ホントに88星座存在するんだな・・・」と驚愕の表情を浮かべた。
小太郎「まずは、僕たちのチェンジキュータマの星座と皆のチェンジキュータマの星座を見て見よう。」
キャロ「うん。」
エリオ「シシ座、サソリ座、オオカミ座、テンビン座・・・」
キャロ「オウシ座、ヘビツカイ座、カメレオン座、ワシ座・・・」
ヴィータ「カジキ座、リュウ座、コグマ座、ホウオウ座・・・」
小太郎「そして、カニ座、オトメ座、コイヌ座が皆が変身する時に司っている星座だね。」
キャロ「見覚えのない星座もあるんだね。」
エリオ「うん。僕達が知っているのは・・・」
ヴィータ「シシ座、サソリ座、テンビン座、オウシ座、カニ座、オトメ座くらいだな。」
小太郎「有名な星座といえば、それくらいだもんね。」
ラプター「先程ヴィータさんが挙げられた星座は全て黄道12星座に当たります。」
キャロ「黄道12星座って確か・・・」
エリオ「小さい頃テレビで見てた占いの星座だね。」
ヴィータ「シシからホウオウまではラッキー達が変身する時に使ってるんだよな?」
小太郎「はい。」
キャロ「後の3つ カニ、オトメ、コイヌの効果は何なのかな?」
ラプター「では、カニキュータマから説明しますね。カニキュータマは、その名の通りカニ座を司るキュータマです。効果はカニのハサミで攻撃が出来ます。」
ヴィータ「つまり、攻撃に特化したキュータマって訳か。」
小太郎「その通り。次にエリオが持つコイヌキュータマについてだよ。コイヌキュータマは・・・」と小太郎が言いかけた時デバイスからアラートが鳴った。
エリオ「何?」
キャロ「一級警戒態勢じゃないよね?」
小太郎「ゴメン、僕のデバイス。」
ヴィータ「どういうことなんだ?」
小太郎「実は、デバイスを作ってもらう時にシャーリーさんには話したんだけど、ツルギはああ見えてかなりの脱ぎたがりなんだ。で、六課は女性が多いからそんな人達の前で突然脱いだら、騒ぎになるし、セクハラにもなるよね?だからそれを防止する目的でシャーリーさんに警報が鳴る機能を作ってもらってたんだ。それが作動したんだよ。」
ラプター「その警報が鳴ったってことは・・・」
小太郎「うん。間違いなくツルギが何かしたってことだね・・・」
エリオ「早く行った方が良いんじゃない?誰が被害にあってるか分からないけど・・・」
小太郎「だね。ちょっと行ってくる。」そう言うと小太郎は、研修をしていた部屋から飛び出すとツルギのいるところまで猛ダッシュで駆け出した。
いかがでしたか?1話で書き上げるつもりが書き切れず前後編に分ける形になりました。ツルギのセクハラの被害にあったのは誰なのか?それは後編で書きたいと思います。
それでは次回の本編でお会いしましょう。