それでは本編をどうぞ。
ー機動六課 廊下ー
ツルギの制裁のため廊下をドタバタと駆けていくのは、なのはとラッキーの2人だけだった。小太郎は、ラッキーにお灸をすえるように言ってヴィータ達の研修のために離脱したのだった。
小太郎「さてと、戻ってヴィータさんたちの研修の続きをしなきゃ。」
ー機動六課 別室―
小太郎が戻ってくると、ラプターが尋ねた。
ラプター「被害にあってたのは誰なんですか?」
小太郎「なのはさんだよ。しかもツルギに壁ドンされてた。」
ラプター「か・か・か 壁ドンですか~!」
小太郎「そういえば、ラプターもされたことあったもんね・・・」
エリオ「あれ、でもなのはさんって確かラッキーさんと付き合ってるんじゃ・・・?」
小太郎「うん、そのラッキーも来て今はなのはさん&ラッキーVSツルギの追いかけっこ状態・・・」
キャロ「なんて言うかツルギさんも度胸ありますよね。」
ヴィータ「確かに。」
小太郎「それよりも僕は、ラッキーの一言がいまだに頭から離れないんだよね。」
ラプター「ラッキーの一言?」
小太郎「聞きたい?」
ラプター・ヴィータ・エリオ・キャロ「聞きたい(です。てーな。)」
小太郎「そう言うと思ってポルトが録音してたんだ。ポルト、再生よろしくね。」
ポルト・ニア[了解。]
そしてポルトから再生された音声を聞いた一同は・・・
ヴィータ「情熱的だな。」
エリオ「よく言ったね、こんな恥ずかしいセリフ。」
キャロ「うん。」
ラプター「はう~ロマンチックで情熱的です~。」
小太郎「僕もそれは思った・・・でさっきも言ったけど、なのはさん&ラッキーとツルギの追いかけっこ状態になってるから、もしかしたら廊下をドタバタと駆けていく音がするけど気にしないでね。まあ、あまりにもうるさいようなら僕に言ってくれれば対処はするよ。」
ヴィータ「どうするんだ?」
小太郎「アンドロメダキュータマを使うかオヒツジキュータマで眠らせる。」
ラプター「確かに。その方が効果的ですもんね。」
小太郎「さて、研修に戻るよ。ってどこまで話したっけ?」
キャロ「コイヌキュータマの効果を説明しようとしたところじゃなかったっけ?」
小太郎「そうだったね。コイヌキュータマの効果は、自分に使う場合は仔犬のように敵にじゃれて他人に使う場合は仔犬のように大人しくさせることが出来るんだ。」
エリオ「じゃれるだけ?」
小太郎「うん、じゃれるだけ。」
エリオ「あんまり戦闘向けの効果じゃないんだね・・・」
小太郎「うん・・・」
キャロ「でも、きっと何かの役に立つことがあるんじゃない?」
エリオ「だと良いんだけど・・・」
ラプター「次にキャロさんが使っているオトメキュータマですね。」
キャロ「戦闘で使ったときはワイバーンミサイルの発射トリガーになったけど、元の効果は何なのかな?」
小太郎「元の効果は女の子が使う場合は・・・」と小太郎が言いかけたとき、廊下をドタバタと駆けていく足音が響いた。
ヴィータ「まだ続いてたんだな。追いかけっこ・・・」
キャロ「でも流石にちょっと・・・」
エリオ「うん、これ以上続けられると話が耳に入ってこないかも・・・」
小太郎「だね・・・こうなったら実力行使をするしかないか・・・」
ラプター「小太郎が隊長で良かったです。」
ヴィータ「スターズの隊長として情けないぜ・・・」
エリオ「小太郎、捕まえるって言ってもどうするの?」
小太郎「そうなんだよね・・・動き回る人間を捕まえるにはアンドロメダキュータマが効果的なんだけど、無関係な人まで巻き込みかねないんだよね。かと言ってオヒツジキュータマを使うのが効果的かといえばこれもまた無関係な人を巻き込むから迂闊には使えないんだよね・・・」
ラプター「でしたら、ナーガの力を使うのはどうでしょうか?」
キャロ「ナーガさんの?」
小太郎「蛇の目を使うってこと?」
ラプター「はい。」
小太郎「確かに、それなら動きを止められる。」
ヴィータ「蛇の目って何なんだ?」
小太郎「ヘビツカイ座系の人たちは、少しの時間だけなら相手の動きを止められる能力を持ってるんだ。」
エリオ「すごい!そんな事が出来るんだ。」
キャロ「動きを止めた後はどうするの?」
小太郎「オヒツジキュータマは目を閉じられたらアウトだから・・・アンドロメダキュータマを使う。」
ラプター「それが良いと思います。」
小太郎「ラプター、ナーガに連絡して。」
ラプター「はい。」と返事をしたラプターは端末を操作してナーガを呼び出した。
ナーガ「どうした?」
ラプター「ナーガ、今どちらに?」
ナーガ「管制室で読書中だったんだが。」
ラプター「少々こちらに来てもらえます?」
ナーガ「構わないが、何かあったのか?」
ラプター「それも含めて来ていただいたときに説明しますので。」
ナーガ「分かった。」
ラプター「ではお待ちしてますね。」と言ってラプターは通信を切った。
小太郎「どうだった?」
ラプター「来てくれるそうです。」
小太郎「良かった。動きを止めることが出来るのってキュータマ以外だとナーガの蛇の目が有効だもんね。」
それから数分後・・・ラプターの通信を受けたナーガがやって来た。
ナーガ「ラプターから通信を受けて来たんだが、どうしたんだ?」
小太郎「えっと、俺達がエリオ達にリベリオン式の新兵研修をやってるのは知ってるよね?」
ナーガ「ああ。」
小太郎「で、キュータマの効果について説明してたら廊下でドタバタと音がするから鎮めるのに力を貸してもらいたいって訳。」
ナーガ「成程、理解した。確かに騒がれては迷惑だからな。」
小太郎「理解してくれて助かるよ。」
ナーガ「俺はあまり騒がしいのは好きじゃないんだ。」
小太郎「やっぱり、サイレントスターだから?」
ナーガ「それもあるが、小太郎が貸してくれたこれを静かに読みたいと思っていたからな。」そう言ってナーガは手に持っていた冊子を掲げた。
小太郎「あー・・・ミッド文字とベルカ文字の違いを俺が分かりやすく纏めた冊子だね。まだ難しい?」
ナーガ「ああ。だが、小太郎が分かりやすく纏めてくれているお陰で違いについては何となく理解することが出来た。」
小太郎「そう、良かった。と、こんなことしてる場合じゃないや。ラッキー達が通り過ぎる前にナーガの力で皆の動きを止めてアンドロメダキュータマで拘束しなきゃ。」
ナーガ「だな。」
エリオ「ねえ、僕が使って見てもいい?アンドロメダキュータマ。」
小太郎「良いよ。」
エリオ「ありがとう。」と言うとエリオは、小太郎が持っていたアンドロメダキュータマを受け取り廊下に出るとラッキーたちが来るのを待ち構えた。
それから数分後・・・廊下をドタバタとかけてくる足音が段々近づいてきた。先頭を走っているのは追いかけられているツルギで、その後ろをラッキーとなのはが追いかけている状況だった。前方を見たツルギが叫んだ。
ツルギ「なんてこったー!挟み撃ちか!」
ラッキー「よっしゃ、ラッキー!!やっと捕まえられるぜ。」
なのは「さあ、ツルギさん観念してください!」
小太郎「挟み撃ち?残念だけど、ツルギだけが目当てじゃ無いよ!」
エリオ「そうです!僕達の目的は3人にあるんです!」
小太郎「そうさ!ドタバタ廊下で騒がれてこっちはいい迷惑なんだからね!」
ナーガ「それに、廊下を走ると危ないとは思わないのか!」そう言うとナーガは蛇の目を発動させて尚も走ろうとするラッキーたちの動きを止めた。
なのは「う、動けない・・・」
ラッキー「ナーガの蛇の目か・・・」
なのは「蛇の目?」
ツルギ「ヘビツカイ座系の人間は少しの時間だけなら動きを止められる能力を持っているんだ。そいつを使われたな。」
ナーガ「エリオ、今のうちに。」
エリオ「はい!」と言うと持っていたアンドロメダキュータマをブラスターにセットした。
セイザブラスター<アンドロメダ キュータマ! セイ・ザ・アタック!>
エリオはセットしたキュータマを手前に倒して、ブラスターの銃口をラッキー達に向けて発射した。
ラッキー「成程。ナーガの蛇の目で俺達の動きを止めた後、アンドロメダキュータマで拘束しようって作戦だったのか・・・見事に嵌ったな。」
なのは「つまり、私達成す術なし?」
ツルギ「動きを止められている以上大人しく捕まるしかないだろうな。」
こうして3人の追いかけっこは、アンドロメダキュータマによる拘束という形で幕を閉じたのだった。
なお、3人は罰として1週間食事抜きの刑となったことをここに追記しておく。
いかがでしたか?後半は研修から離れてしまった感がありますが、これ以上研修の話を続けると話が進まなくなってしまうので、アンドロメダキュータマによる拘束という形で締めさせてもらおうと思います。 それでは久しぶりのこのコーナーに行きましょう!
《キュータマ解説コーナー》
アンドロメダキュータマ・・・アンドロメダ座を司るキュータマ。鎖を生成し、対象者を捉えることができる他キュウレンジャー本編では、ミナミジュウジ座に張られた巨大なバリアを破ることが出来るキュータマの1つである。
それでは次回の本編でお会いしましょう。