それでは本編をどうぞ。
ーミッドチルダ市街地ー
ラッキー達はなのは達の案内で初めて来たミッドの中心部を楽しんでいた。
ラッキー「市街地ってこんな感じだったんだな。」
ハミィ「(゚∀゚)キタコレ!!可愛いショップが沢山あるよ。」
スパーダ「ブラボー!この世界の食料も興味が湧いたよ。」
小太郎「兄貴!あれ手芸屋さんじゃない?」
スティンガー「そうだな。小太郎良く見つけたな。」
小太郎「えへへ。なのはさんたちのぬいぐるみも作ってあげようかなって思っててさ。」
スティンガー「成程。そのぬいぐるみ作り俺も手伝って良いか?」
小太郎「うん。むしろ兄貴に手伝って貰わないと終わらないかも。」
と、それぞれが中心部の街並みを堪能している一方、バランス達隊舎組はというと・・・
ラプター「皆さん、今頃は街の中心部で遊んでますよね。」
バランス「だと良いよね〜。僕達は隊舎でお留守番だけど・・・」
ガル「しょうがないガルよ。建物が密集している場所は大抵動物お断り仕様なんじゃけん。」
チャンプ「我輩たちを連れて行けないお詫びとしてお土産を買って帰ってくるとも言ってたじゃねーか。」
ラプター「ですね。皆さんのお土産を楽しみにしながらお留守番をしていましょう。」
とラプターが言ったとき、一級警戒態勢を知らせるアラートが鳴り響く。
ラプター「一級警戒態勢!?状況を確認します!」
そこへ、部隊長室にいるはやての顔がモニターに映された。
はやて「一級警戒態勢のアラートが鳴ったけど、何事なん?」
バランス「今ラプターが確認中!」
ラプター「分かりました!ミッドの中心部にジャークマターが現れたんです。」
はやて「なんやて!?ミッドの中心部って言ったら今なのはちゃんたちが行ってる場所やないか!」
ラプター「それだけじゃないです!カローの姿も確認できました!」
はやて「インダベーのみならずカローまで!?」
ラプター「はい。」
はやて「確認されたカローは?」とはやてが尋ねると
ラプター「どうして・・・」と返事になっていない声が返ってきた。
バランス「どうしたのさってこれは・・・」
チャンプ「どうかしたのかってこいつは・・・」
はやて「どないしたん?」
ラプター「スティンガーになんて言えばいいのやら・・・」
はやて「今度のカローはスティンガーさんに関係あるん?」
バランス「関係あるどころじゃないよ。実のお兄さんだもん・・・」
はやて「なんやて!?」
チャンプ「カローの名はスコルピオ 元の世界で相棒を救った後、ドン・アルマゲの攻撃から我輩たちを庇ってくれたんだ。」
ラプター「とにかく、私は皆さんにこのことを知らせます!」
はやて「お願いや。」
はやての声を聞いたラプターは、自分のセイザブラスターに呼びかけた。
ラプター「皆さん、今どちらにいます?」
ーミッドチルダ市街地中心部ー
小太郎「あれ、ラプターから通信だ。 はい、小太郎です。」答えたのは小太郎だった。
ラプター「小太郎、皆さんは?」
小太郎「みんな一緒にいるけど、何かあったの?」
ラプター「皆さんに休暇は終了だと伝えてください。ジャークマターが現れました。」
小太郎「ホントに!?」
ラプター「はい。それからカローも出現しています。」
小太郎「誰なの?」
ラプター「スコルピオです・・・」
小太郎「そんな・・・」
ラッキー「どうしたんだ、小太郎?」
先を歩いていたラッキーが、小太郎が着いて来ていないと分かると同じように先を歩いていた仲間たちを止めて小太郎のところまで戻ってきた。
小太郎「ラッキー、皆を集めて。」
ラッキー「分かった。皆来てくれ。」
なのは「どうかしたの?」
小太郎「皆、ゴメンけど休暇は終了だよ。」
エリオ「まさか・・・」
小太郎「うん、そのまさかだよ。ジャークマターが現れたんだ。しかもカローも一緒に現れたみたい。」
ハミィ「カローって誰なの?」
小太郎「・・・・」
ナーガ「小太郎、どうした?」
小太郎「兄貴には酷かもしれない。」
スティンガー「俺にとって酷?」
小太郎「現れたカローは、スコルピオだって・・・」
スティンガー「な・・・なんだって・・・」
エリオ「スコルピオって誰なんですか?」
ナーガ「スティンガーの実の兄にしてサソリ座系のカローだ。」
キャロ「実のお兄さんがジャークマターの幹部って事ですか?」
スティンガー「ああ。とにかく今はジャークマターが先だ。」
それからラプターの案内でジャークマターの出現場所まで駆け付けた一同は、恐るべき光景を目の当たりにする。
いかがでしたか?前後編になるように書き切ろうとしましたが、収まりきらずに3部作に分ける形になりました。そして、名前だけの登場となりますが、スティンガーにゆかりのある人物と言えばキュウレンジャーファンならお馴染みのスコルピオです。(スティンガーにゆかりのある人物は2体います。)
そして小太郎の口調に関しても書いておきます。キュウレンジャーメンバーの前では従来通りの「俺」ですが、なのはやフェイトなどの年上組には「僕」エリオとキャロは同い年なので、小太郎とエリオはお互いに呼び捨てでキャロは小太郎君と呼んでいるという設定です。
それでは次回の本編でお会いしましょう。