そして今回は、スティンガーに所縁のあるカローが登場します。それが誰なのかは本編を読んでのお楽しみです。
それでは本編をどうぞ。
ー機動六課 オフィスエリアー
スコルピオとの戦いから1週間ほど経ったある日のことだった。
オフィスエリアで事務仕事をしていたフェイトの元をスティンガーが尋ねた。
フェイト「スティンガー、どうしたの?」
スティンガー「この世界でカモミールの花って売ってるのか?」
フェイト「カモミール?花屋さんに行けばあると思うけど、どうしたの?」
スティンガー「今日はこれの命日なんだ。」そう言って取り出したのはイッカクジュウキュータマだった。
フェイト「そのキュータマは?」
スティンガー「イッカクジュウキュータマだ。」
フェイト「イッカクジュウキュータマの命日ってどういう事?」
スティンガー「正確に言えば、イッカクジュウキュータマの中に宿ってる女の命日でな。その女の唯一の救いだったのがカモミールの花って訳なんだ。」
フェイト「そうなんだ。 良いよ、案内してあげる。出掛ける支度をしてくるから隊舎の玄関前で待っててもらえるかな?」
スティンガ「ああ。」
スティンガーの返事を聞いたフェイトは、纏め掛けていたファイルをセーブして椅子から立ち上がり、寮の部屋へ車のキーを取りに行き、スティンガーが待つ隊舎の玄関前へと行った。
フェイト「お待たせ。」
スティンガー「いや、寮の部屋までキーを取りに行っていたのだろう?だったら問題ないさ。」
フェイト「だね。じゃあ、行こうか。」
市街地へと向かう車の中でフェイトは、イッカクジュウキュータマの宿主の女性について尋ねてみた。
フェイト「ねえ、イッカクジュウキュータマの宿主の女性ってどんな人なの?」
スティンガー「名前はミカ・レーツ。俺とチャンプはミカって呼んでたがな。」
フェイト「ミカさん・・・」
スティンガー「ああ。ミカは、チキュウ人とイッカクジュウ座の獣人の間に生まれたハーフで右手がイッカクジュウ座特有のものだったんだ。」
フェイト「つまり、異形の存在だったってこと?」
スティンガー「ああ。それが原因で生まれ故郷の住人達から「化け物」呼ばわりされていたんだ。」
フェイト「酷い・・・生まれ方は人それぞれなのに・・・」
スティンガー「ああ。だが、それ以前に住民たちを痛めつけていた奴が存在してな・・・」とスティンガーが言いかけたときに車内に緊急事態を知らせるアラートが鳴った。
フェイト「一級警戒態勢!?何があったの?」
すると別のモニターが展開されそこに新たな顔が投影された。
チャンプ「相棒、我輩だ。」
スティンガー「何かあったのか?」
チャンプ「お前さんたち、今どこにいる?」
スティンガー「ミッドの市街地に向かう車の中だが・・・」
チャンプ「だったら丁度いい。お前さんたちが向かっている市街地方面にジャークマターの出現が確認された。」
スティンガー「なんだって!」
チャンプ「出現したのは、我輩たちにとってスコルピオ、アントン博士に続く因縁の相手 ジョウギ座系ダイカーン ザンダバルドだ。」
スティンガー「相棒、その情報は古いぞ。」
チャンプ「古いとは・・・?」
スティンガー「奴はジョウギ座系カローに昇格していたんだ。」
チャンプ「なんだと!?」
スティンガー「相棒が知らないのも無理はない。谷底に落とされた後また暴走状態となったお前は、そのまま何処かへ行ってしまっていたからな。」
チャンプ「そうだったな・・・」
スティンガー「俺たちが一番近いんだよな?だったら・・・」
フェイト「うん。パーキングに車止めてスティンガーのボイジャーで行った方が早いかもね。」
チャンプ「我輩たちもすぐにそっちに向かうから何とかそれまで持ち堪えてくれ!」
スティンガー「オッキュー。了解した。」
スティンガーの返事を聞いたのを最後にモニターは閉じられた。
フェイト「急いだ方がいいよね?飛ばすからしっかり捕まっててね!」
そう言うとフェイトは、最寄りのパーキングへとスピードを上げて走らせた。
いかがでしたか?ここで、本編に関して補足させてもらうと、フェイトは目覚めた後、なのはの話を聞いて自分たちが停めたパーキングまで車を取りに行っています。
名前のみの登場となりますがスティンガーに所縁のあるもう1体のカローと言えば、Vシネマに登場したジョウギ座系カローであるザンダバルドです。
次回は本格的に戦闘回と新しい戦士の登場そしてフェイトの告白まで書きたいと思います。
それでは次回の本編でお会いしましょう。