それでは本編をどうぞ。
ーミッドチルダ 市街地ー
パーキングに車を停めた後、スティンガーの操縦するボイジャーで市街地までやって来た。
スティンガー「そこまでだ、ザンダバルド!」
ザンダバルド「誰かと思えば、あの時のキュウレンジャーではないか。」
フェイト「あいつがザンダバルド・・・」
スティンガー「ああ。やつは一般市民を痛めつけ、異形の存在であるミカに憎悪と復讐心を植え付けさせた張本人だ。手加減する必要は無い。」
フェイト「つまり全力全開で倒しちゃって良いって事だね。」
スティンガー「ああ。 行くぞ!」
フェイト「うん。 バルディッシュ・アサルト セットアップ!」
スティンガー「スターチェンジ!」
スティンガーの声を合図にフェイトは、バリアジャケットに換装し、スティンガーはサソリオレンジへとチェンジしたと同時にキュースピアを持ち、フェイトは汎用形態のアサルトフォームではなく近接戦闘に特化した形態であるハーケンフォームに変えてザンダバルドに攻撃を開始した。
ザンダバルド「インダベー、かかれ!」
ザンダバルドの声でギョイサーベルを持ったインダベーたちが一斉に2人に襲い掛かってきた。
一方その様子をモニターで見ていたキュウレンメンバーと機動六課の面々は・・・
スバル「インダベーが大量に!?」
ティアナ「そもそもなんで二人だけで出かけていたのかしら・・・?」
チャンプ「そうか・・・今日はあいつの命日だから・・・」
ラッキー「チャンプ、あいつって誰のことなんだ?」
チャンプ「そうか・・・ラッキー達は知らなかったんだよな。」と言うとチャンプもラッキー達に語って聞かせた。
チャンプの話を聞き終えたキュウレンメンバーと機動六課の面々は・・・
ラッキー「俺達が谷底に落ちたチャンプ達を探していた時にそんなことが・・・」
なのは「酷すぎる・・・生まれ方は違っても同じ人間なのに・・・」
キャロ「しかもそうさせるように仕向けた相手が目の前にいるなんて・・・」
エリオ「スティンガーさんにとっては因縁の相手という訳なんですね・・・」
チャンプ「我輩にとってもな。」
ショウ「とは言え、こうも大量だと目的の相手に辿り着けそうに無い・・・そこで追加戦力を送ろうと思う。 キューレット・ザ・チャンス!」その声と共にキューレットを回すと出てきたキュータマは、青、金、黒、桃、紫、紅色の6色だった。
ショウ「今回はこの6人だね。行こう!」
ショウの一言で出撃メンバーに選ばれた6人は六課の屋上ヘリポートから各々のボイジャーに乗り込み、市街地へと向かった。
一方、市街地のフェイトとスティンガーは、大量に現れたインダベー達に苦戦していた。
フェイト「数が多すぎる!」
スティンガー「ああ、このままだと奴の元へ着く前にこっちが疲弊する!」と言ったその時だった。
?「二人とも避けタマえ!」という声が聞こえた。
二人が左右に避けたのとほぼ同時に紫色の弾丸がインダベーの一体を撃ち抜いた。弾丸が放たれた方を見てみると、ショウが変身に使用しているリュウツエーダーをライフルモードにしてトリガーを引いていた。
スティンガー「司令、皆!」
ショウ「スティンガー、フェイトちゃん、大丈夫かい?」
ガル「インダベーどもの相手は俺達が引き受けるけえ。」
バランス「チャンプ達はあいつに集中しちゃってくださ~い。」
チャンプ「良いのか?」
ツルギ「良いも悪いもあいつはお前達の敵なのだろう?俺様たちはお前達が気兼ねなく戦える様にするだけだ。」
スティンガー「確かにこのままだと、ザンダバルドの所へ着く前に俺達が疲弊するからな・・・済まないがインダベー共の相手を頼めるか?」
バランス「野暮ったいな〜頼めるかじゃなくて頼むで良いんじゃい?」
ガル「そうじゃけえ。」
スティンガー「そうだな。 俺達がやつの元へたどり着けるようインダベー共の足止めを頼む!」
ガル・バランス・ラプター・ショウ・ツルギ「オッキュー!」
スティンガー「俺と相棒、フェイトは引き続きザンダバルドへの攻撃に専念しよう。」
フェイト「私も?」
スティンガー「ああ。」
チャンプ「相棒、フェイトはミカのことを知らないんじゃあ・・・」
フェイト「大丈夫。スティンガーから聞いた。」
スティンガー「ああ。話したんだ、ミカのこと。」
チャンプ「そうか・・・」
フェイト「私も生まれ方に関してはちょっと特殊だから分かるんだ。」
チャンプ「どういう意味なんだ・・・?」
フェイト「詳しくは戦闘が終わった後で話すね。今は目の前の相手を倒すことを考えよう。」
チャンプ「だな。皆、行くぞ!」
ガル・バランス・ラプター・ショウ・ツルギ「オッキュー! スターチェンジ!(ガリョウテンセイ!)」
チャンプの一言を合図にガルたちは変身し、インダベーの大群へと向かっていった。
インダベー達との戦闘を始めて数分が経過した頃、ガルとショウがぼやいた。
ガル「数が多すぎるガル!」
ショウ「こりゃタマらんね!」
バランス「けど、僕たつぃーが倒れたらスティンガー達の目的も果たせないよ!」
ツルギ「即ち俺様達は倒れるわけにはいかないって事だ。」
ガル「ほうじゃったな。俺達が倒れたらスティンガー達の目的が果たせんくなる。インダベー共覚悟しんさいや!」
ぼやいていたガルとショウもバランス達に正論を言われて改めて気合いを入れ直し、大量のインダベー達を再度相手にし始めた。
一方ザンダバルドを相手にしているフェイト達は・・・
スティンガー「ザンダバルド!あの時も言ったが、ミカの悲しみを利用したお前が、俺達に勝てると思うな!」
チャンプ「あの時は暴走状態で何も出来なかったが、今の我輩なら何でも出来る!」
フェイト「お前とミカさんとの間に何があったのか私は当事者じゃないから分からないけど、これだけは言える。人の悲しみを利用したお前に私たちは絶対に負けない!ミカさんの思いもスティンガーも、私が守る!」
とフェイトが言い切ったその時、目の前にエリオやキャロ、ヴィータにも現れたキューエナジーの渦が現れヘラクレス座の星座を形作り、キュータマが出現した。
フェイト「これって・・・キュータマ?」
すると、この様子を見ていたツルギが言った。
ツルギ「なんてこった!新たな救世主の誕生の瞬間を目撃したぞ。即ちこいつは伝説になるぜ!」
一方キュータマが出現したフェイトは、エリオとキャロに通信を繋いでどうすれば良いのか尋ねていた。
フェイト「エリオ、キャロ私にもキュータマが現れたんだけど、どうすれば良いのかな?」
エリオ「おめでとうございます!」
キャロ「説明しますね。まず、バルディッシュを待機状態に戻してください。」
フェイト「確か、デバイスとして展開しちゃうとセイザブラスターの機能が使えないんだったよね?」
キャロ「そうです。」
フェイト「分かった。 バルディッシュモードリリース。」
バルディッシュ[Yes Sir.]そう言うとバルディッシュは、台座に宝石が付いた待機状態へと戻った。
エリオ「待機状態に戻したら「セイザブラスターモード起動!」と言ってください。」
フェイト「分かった。 セイザブラスターモード起動!」
バルディッシュ[Yes Sir. SetUp constellationblastermode.]
バルディッシュは、返事を返すとその形を変えた。
形の変わったバルディッシュを見てフェイトが言った。
フェイト「これが、セイザブラスター・・・」
エリオ「はい。次に今手に持っているキュータマを見てください。」
フェイト「キュータマを?」
エリオに言われてフェイトは、先程出現したヘラクレスキュータマを見てみる。
フェイト「絵柄が半分しが出来てない・・・」
エリオ「見てもらったと思うんですが、絵柄が半分しか完成していないと思います。これを完全な絵柄にするにはキュータマの丸い部分を回してください。左右どちらでも構いません。」
フェイト「分かった。」返事をしたフェイトは、キュータマを回してヘラクレス座のシンボルを完成させた。
キャロ「キュータマが完成したら、セイザブラスターの一番大きな穴が開いている場所にキュータマをセットしてください。そうしたらブラスターから音声が鳴るはずです。」
フェイト「うん。」答えたフェイトは、キャロの指示に従ってセイザブラスターの1番大きな穴が開いている場所に先程完成させたキュータマをセットした。すると、セイザブラスターから・・・
セイザブラスター<ヘラクレス キュータマ!>という音声が鳴った。
フェイト「音声が鳴ったよ。どうすればいいの?」
エリオ「音声が鳴ったら、前に倒してトリガーが上がっているので、これを下げて、ブラスターをしている左手を地面か正面に向けてトリガーを引いてください。そうすれば変身できます!」
フェイト「了解、ありがとう。」お礼を言うとフェイトは、繋いでいた通信を消し、エリオの指示通りに前に倒し、トリガーを下げて、地面に向けてトリガーを引いた。すると、足元にバランスより薄い金色の星が出現し、正面に再度ヘラクレス座の星座が出現し、フェイスマスクを形成した。
いかがでしたか?1ページでは収まりきらずに分ける形になってしまいました。次回は決着と告白を書きたいと思います。
それでは次回の本編でお会いしましょう。