宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

55 / 85
アリスです。今回はタイトルにもあるように海鳴市への出張任務編を書きたいと思います。

それでは本編をどうぞ。


24話 出張討伐 in海鳴市 前編

ー機動六課 食堂ー

 

食堂ではお昼を迎えた職員達が銘々に昼食を楽しんでいた。

 

はやて「うーん、ここ最近まともにお昼を食べた記憶が無いから、こんなに平和なお昼は久しぶりな気がするな。」

 

なのは「だね。最近色々あったから。」

 

フェイト「私もキュータマに選ばれてそれがきっかけでスティンガーと付き合う事になって。なのはもラッキーと付き合ってるしね。」

 

なのは「うん。」

 

はやて「聞きたいんやけど、なのはちゃんとフェイトちゃんは、何がきっかけやったん?」

 

フェイト「私は、ミカさんの言葉かな。」

 

なのは「イッカクジュウキュータマに宿ってる女性だったよね?」

 

フェイト「うん。知ってるの?」

 

なのは「うん。ザンダバルドって奴が現れた時にチャンプさんから聞いた。」

 

フェイト「チャンプが皆に話したんだね。」

 

はやて「うん。さてお昼休みは限られてるし、そろそろ・・・」とはやてが言いかけた時、はやての通信端末にメールを知らせる着信がなった。

 

はやて「誰からやろう・・・」と疑問に感じたはやては、端末を開いてメールのチェックを始めた。 差出人の一番上の欄を見たはやては声を上げた。

 

はやて「おろ、アリサちゃんからや。」

 

なのは「アリサちゃんから?どんなことが書いてあるの?」

 

はやて「ちょっと待ってな・・・」そう言うとはやては、アリサから送られてきたメールの文面を読み始めた。

 

メールの文面を読み終えると・・・

 

はやて「なのはちゃん、フェイトちゃん、FWのみんなを司令室に集めてくれるか?どうやら出張任務になりそうや。」

 

なのは「スバル達を?何かあったの?」

 

はやて「海鳴市にジャークマターが出現したそうで、助けてくれって来とる。」

 

なのは「海鳴市に!?」

 

フェイト「海鳴市って言ってもどこに現れたのか正確な場所は書いてないの?」

 

はやて「それが海鳴市全域が黒いドームで覆われとるみたいで、太陽のあるうちに影に攻撃したら返り討ちにされたって来とるんよ。」

 

フェイト「影に向かって攻撃?」

 

なのは「影に何かあるのかな?」

 

はやて「さあ・・・兎に角急いで食べて招集掛けて、出掛けよう。」

 

なのは・フェイト「だね。」

 

その後、早急にお昼を食べ終えると、スバル達を司令室に呼び集め、出張任務に出掛ける事を告げた。

 

ー時空管理局 ミッドチルダ地上本部に向かうヘリの中ー

 

スバル「まさかまたなのはさん達の故郷に行けるなんて思わなかったです。」

 

ティアナ「スバル、遊びに行くんじゃないのよ。」

 

スバル「分かってるよ。ジャークマター討伐任務だよね。」

 

ラッキー「なのは達の故郷ってどんな所なんだ?」

 

なのは「ミッドと殆ど変わらないよ。空は青いし、太陽もひとつだし。」

 

ラッキー「そーなのか。行くのが楽しみになって来た。」

 

ー地球に到着後ー

 

その後も何度か転送ポートを中継し、ラッキー達が降り立ったのは湖畔に立つ別荘の前だった。

 

ラッキー「ここがなのは達の故郷・・・」

 

なのは「うん。と言っても今は黒いドームに覆われてるけどね。」

 

その時、1台の車がなのは達の前に止まり、中からブロンド色でセミロングの少女と紫色でロングヘアの少女が降りてきた。

 

???「なのは(ちゃん)!」

 

なのは「アリサちゃん!すずかちゃんも一緒だったんだ。」

 

すずか「うん。学部は違っても同じ大学だからね。」

 

なのは「そうだったね。 あ、紹介するね。こちら私達の幼馴染で友達の・・・」

 

???「アリサ・バニングスよ。宜しくね。」

 

フェイト「そして、もう1人も私達の幼馴染で友達の・・・」

 

???「月村すずかです。」

 

ラッキー「アリサにすずかだな。俺はラッキー。宜しくな!」

 

スティンガー「スティンガーだ。宜しく頼む。」

 

ナーガ「ナーガ・レイだ。シクヨロ。」

 

ハミィ「私はハミィ。宜しくね。」

 

スパーダ「僕はスパーダ。ピアチェーレ。」

 

小太郎「僕は佐久間小太郎。宜しくね。」

 

ツルギ「俺様は鳳ツルギだ。宜しくな。」

 

なのは「ちなみにラッキーさんは私の・・・」

 

フェイト「スティンガーは私の・・・」

 

なのは・フェイト「恋人です。」

 

アリサ・すずか「嘘ー!おめでとう!なのは!フェイト(ちゃん)!」

 

なのは「にゃはは・・・ありがとう。」

 

はやて「早速本題に入りたいんやけどアリサちゃん、メールで書いてくれた黒いドームって今も覆ってるこれのこと?」

 

アリサ「ええ。このドームが突然海鳴市を覆ってしまって・・・外部との連絡が一切できないの。」

 

はやて「妨害電波か何かやろうか・・・」

 

なのは「でも、電波だったら海鳴市全域を覆う必要は無いんじゃ・・・?」

 

すずか「それに、黒いドームに覆われた後から変なことが起きてて・・・」

 

はやて「変なこと?例えばどんな?」

 

アリサ「日照時間が長くなってるの。」

 

なのは「日照時間が?」

 

すずか「それだけじゃなくてあれを見てくれる?」と言ってすずかが高台の方を指した。

 

そこにはミッドで見慣れた遺跡のようなものが突き刺さっていた。

 

なのは「モライマーズ!?」

 

すずか「なのはちゃん達、あれが何か知ってるの?」

 

はやて「うん。あれと同じものを向こうの世界で見てるからね。」

 

アリサ「ねえ、あの遺跡みたいなものは一体何なの?」

 

フェイト「あれは、モライマーズ。惑星にあるプラネジュームを吸い取ってるんだよ。」

 

すずか「プラネジューム?」

 

はやて「惑星を構成してるエネルギーのことやよ。」

 

なのは「ミッドのプラネジュームだけを吸い取ってるのかと思ってたけど、こっちのプラネジュームも吸われてたんだね・・・」

 

フェイト「ねえ、このドームを壊すにはどうすればいいの?」

 

スティンガー「このドームを作っているダイカーンを倒せばドームは解除されるはずだ。」

 

なのは「でも、何処にいるのか分からないんじゃ攻撃のしようがないよ・・・」

 

はやて「確かに・・・せめて、場所さえわかればこっちからいけるんやけど・・・」とはやてが言った時だった。突然周囲が暗くなったのだ。

 

なのは「暗くなった・・・」

 

フェイト「だね。夜は普通に来るんだね・・・」

 

はやて「そやけど、日照が長いってことは夜の時間が短いって事やろ?」

 

ラッキー「お、はやて大当たりだ。夜の時間が短いから住民達は充分な睡眠が取れなくなっている。」

 

はやて「逆に言うと日照時間が長いから街の人達は過酷な労働を強いられているという訳やね。」

 

ハミィ「うん。」

 

フェイト「とにかく、このドームを作っているダイカーンを倒せればドームは解除され、町の人たちも元の生活に戻ることが出来る。」

 

ナーガ「だが、気を付けてくれ。このドームの中では通信が使えないんだ。」

 

はやて「なんやて!通信が使えないってホンマなんか?」

 

スパーダ「Si.元の世界に居たとき通信が出来なくて皆と連絡を取ろうにも取れなかったからね。」

 

小太郎「そうなんだ。」

 

はやて「小太郎くんも知らんかったんか?」

 

小太郎「僕はその時リベリオン本部に研修に行ってたから。」

 

はやて「そうやったんか。」

 

スパーダ「けど、小太郎が送ってくれたヒカリキュータマのお陰で、ドームを作っていたダイカーンを倒すことが出来たんだから今回も倒そうよ。」

 

ナーガ「だな。」

 

ラッキーとハミィは、これまでの話を聞いて推理していた。

 

ラッキー(暗いドーム、長い日照・・・)

 

ハミィ(通信妨害・・・陰からの攻撃・・・こんなことが出来るのはあいつしかいない)

 

長らく黙ったままだったラッキーとハミィに気づいたのはなのはだった。

 

なのは「ラッキーさん、ハミィちゃんさっきから黙ったままだけど、何か心当たりでもあるの?」

 

ラッキー「ああ。俺たちが元の世界に居たときに戦ったダイカーンの中に今回の特徴にピッタリ当てはまるダイカーンが居たなって思ってな。」

 

フェイト「そのダイカーンの名前は?」

 

ハミィ「名前はシャイドス。影の中を移動しながら自分の陰口を言った人物に対して闇討ちを仕掛けるダイカーンだよ。」

 

はやて「影から影へと移動する・・・つまり日陰者って訳か。」そう言った時だった。

 

フェイト「眩しい!」とフェイトが言ったので、何かと思って上を見ると太陽が出ていて辺りを照らしていた。それと同時に何処からか声がした。

 

???「俺のことを日陰者だと言った奴はだれだ!」

 

はやて「何処から声がするんやろう?」とはやてが言ったその時だった。突然はやてめがけて何かが攻撃をしてきた。

 

咄嗟のことに防御が間に合わないかと思われたが、ギリギリのところでシールド魔法を発動させて直撃を防いだはやてだった。

 

はやて「どこから攻撃が来たんや!?」

 

ラッキー「恐らくはやての影からだ。」

 

はやて「私の影から?そう言えば、日がでとったんやね。けど、それがどうして攻撃に繋がるん?」

 

ラッキー「さっきも言ったがシャイドスは、影の中を移動しながら自分の陰口を言った人物に対して闇討ちを仕掛けることが出来るからな。」

 

はやて「つまり、うちが言うた言葉が原因なんか?」

 

ラッキー「ああ。俺もあいつに何度か吹っ飛ばされたからな。」

 

はやて「そうやったんか。」

 

ラッキー「けど、俺達にはこれがあるからな。」そう言ってラッキーが取り出したのはヒカリキュータマだった。

 

なのは「ラッキーさん達は、宇宙を救った英雄なんだよ。」

 

フェイト「詳しくは後で話すね。」

 

アリサ・すずか「うん。」

 

ラッキーはヒカリキュータマをセイザブラスターにセットしながら言った。

 

ラッキー「今からヒカリキュータマを使ってシャイドスを引きずり出す。」

 

なのは「引きずり出せば、攻撃ができるようになるの?」

 

ハミィ「うん。ヒカリキュータマの効果は絶大だからね。」

 

ラッキー「引きずり出したらすぐに戦闘になるからな・・・アリサ達は建物の中に入ってくれ。」

 

アリサ「分かったわ。」そう言うとアリサとすずかは、コテージに入って行った。

 

アリサ達がコテージに入った事を確認したラッキー達は、変身しヒカリキュータマのタイヨウモードを使いシャイドスを引きずり出すことに成功した。

 

シャイドス「影がなくては隠れられない!」

 

ナーガ「こいつがシャイドスか?」

 

ラッキー「ああ。」

 

ハミィ「元の世界にいたときはヒカリキュータマが無くて苦労したけど、今回は一気に片が付きそうだね。」

 

ラッキー「ああ。シャイドス!今度こそお前を倒してやる!」

 

シャイドス「倒せるものなら倒してみろ!」

 

ラッキー「行くぞ、皆!」

 

キュウレンジャー・機動六課「オッキュー(了解!)スターチェンジ!(セット・アップ!)」

 

ラッキーの言葉を合図に全員が変身、或いはバリアジャケットへの換装を行い、インダベーやシャイドスとの戦闘を始めた。




いかがでしたか?1話では収まらず、何話かに分けて投稿する形になりそうです。

それでは次回の本編でお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。