宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

59 / 85
如月ストです。今回は前話で脱獄したスカリエッティに対する会議のシーンを書きたいと思います。

それでは本編をどうぞ。


27話 会議

ー機動六課 ブリーフィングルームー

 

ここには先の指名手配犯脱獄の報せを受けて機動六課のFW及びキュウレンジャーの面々が集まっていた。

 

はやて「皆、お揃いやな。今回集まって貰ったんは他でも無い。私らが一年前に苦労して捕まえたジェイル・スカリエッティが脱獄したちゅう報告を受けて集まって貰った次第や。」

 

ここで、スカリエッティのことを知らないキュウレンジャーを代表してスティンガーが質問した。

 

スティンガー「話の腰を折るようで済まないが、そのスカリエッティという男はどういう奴なんだ?」

 

その質問にはフェイトが答えた。

 

フェイト「ジェイル・スカリエッティ。私達が1年前に捕まえた広域次元犯罪者。」と空中にモニターを出しながら説明した。

 

はやて「ミッドチルダを混乱に陥れた都市型テロの首謀者や。」

 

小太郎「そんな男が脱獄したの?一体誰が手引きを・・・?」

 

なのは「幸い軌道拘置所の監視カメラが脱獄を手引きしたと思われる人物を映してたみたいだからフェイトちゃんが借りてきてくれたよ。」

 

フェイト「うん。どこへ逃げたとしても私がもう一度捕まえるよ。」

 

ナーガ「どういうことなんだ?」

 

フェイト「この男は機動六課結成前から私が長年追いかけてた一級捜索指定の広域次元犯罪者だからね。」

 

ナーガ「そうなのか。」

 

フェイト「うん。さあ監視カメラの映像を見てみよう。」

 

その後はやて達はフェイトが借りてきた軌道拘置所の監視カメラの映像をじっくり見てみることにした。

 

そこに映っていたのは牛型のロボットとケースに入れられた脳みそだった。 それを見たキュウレンジャーの面々は合点がいったように「成程ね。」と呟いた。その声に機動六課の面々は疑問を持った。

 

なのは「何か分かったんですか?」

 

小太郎「ゴメンね、僕達だけで納得して。脱獄の手引きをしたのは牛型汎用破壊兵器ゼロ号とアントン博士だよ。」

 

機動六課「牛型汎用破壊兵器ゼロ号とアントン博士?」

 

はやて「どういう人物なんや?」

 

バランス「アントン博士はチャンプの生みの親と言える存在で、ゼロ号はいわばチャンプのプロトタイプってところかな。」

 

エリオ「チャンプさんは元々リベリオンで作れたんじゃないんですか?」

 

スパーダ「チャンプは元々ジャークマターで破壊兵器として作られたんだ。」

 

ティアナ「チャンプさんが破壊兵器として作られたってホントなんですか?」

 

チャンプ「ああ。我輩もそのことを知ったのは過去に遡った時だったがな。」

 

シャーリー「過去に遡る・・・そんな事出来るんですか?」

 

ラッキー「ああ、トケイキュータマを使えば簡単に遡れる。」

 

小太郎「トケイキュータマを手に入れるのにかなり苦労したけどね・・・」

 

キャロ「苦労したって何があったの?」

 

小太郎「それに関してはまた改めて話すよ。 それよりもアントン博士達はどうやって軌道拘置所に侵入したのか考えてみようよ。」

 

なのは「そうだね。」となのはが言ったその時だった。六課の会議室に直接通信を報せる音が鳴った。

 

はやて「誰やろ?会議中やのに・・・」そう言いながらモニターを表示させると地上本部であることを表すエンブレムが浮かび上がった。

 

はやて「地上本部の上層部からや・・・ はい、八神です。」

 

地上本部の上層部「八神二佐、衛星軌道拘置所から囚人が脱獄したという報告が上がってきているが、これは事実なのか?」

 

はやて「はい、事実です。現在本事案に対する対策会議の只中です。」

 

地上本部の上層部「無論だ!1年前に地上を混乱に陥れた犯罪者を野放しにするなど言語道断!必ず捕らえるのだ!更に脱獄を手引きしたと思しき人物に関しても報告を頼みたい。」

 

はやて「分かりました。この会議が終わり次第、部隊長である私と、テスタロッサ・ハラオウン執務官、さらに民間協力者の方一名を伴ってそちらへ出向します。」

 

地上本部上層部「待っているぞ。」そう言うと、通信は切れた。

 

小太郎「はやてさん、今の通信何だったの?」

 

はやて「地上本部のお偉いさんが説明を要求してきたんや。」

 

スティンガー「成程、ジャークマターに関しての説明か。そう言えばこちらへ飛ばされてから一度も説明せずに今まで戦ってきてたんだな。」

 

フェイト「そう。さらにスカリエッティが脱獄したことでまた1年前のようなことが起きるのを恐れてるんだよね。」

 

ナーガ「都市型テロの再発か・・・」

 

なのは「うん。」

 

はやて「何にせよもう一度捕まえなミッド地上が再び混乱に陥るのは事実や。何としても逮捕せなあかん。」

 

小太郎「それに、アントン博士達は何を企んでるのか聞き出さなくちゃ。」

 

ラッキー「そうだな。」

 

ハミィ「うう・・・私またアントン博士に突っかかりそう・・・」

 

ナーガ「突っかかる前に止めるさ。」

 

ハミィ「ありがと。」

 

その後も監視カメラの映像を見ながらどうやって脱獄したのかなどを話し合っていった。

 

 




いかがでしたか?本編で地上本部の上層部から出向命令を受けたはやて達は誰を伴って地上本部へ行くのか?それは次回のお楽しみです。

それでは次回の本編でお会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。