宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

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今回は番外編として、キュウレンジャーがお正月の事を知るお話です。


キュウレンジャーメンバーの誕生日などの番外編
番外編 1話 お正月


ー機動六課 食堂ー

 

はやて「皆、あけましておめでとさんや。」

 

小太郎「皆さま、あけましておめでとうございます。」

 

ラッキー「はやて、小太郎何やってるんだ?」

 

小太郎「年明けの挨拶だよ。チキュウでは、年が明けると今年も宜しくお願いしますという意味を込めてお互いに挨拶をするんだ。」

 

ラッキー「そーなのか?」

 

はやて「うん。」

 

小太郎「それから、年賀状が届くのもお正月だし、お年玉がもらえるのもお正月の楽しみの1つだよね。」

 

はやて「お年玉か~なんや懐かしいわ。」

 

小太郎「僕もだよ。今までずっとキュウレンジャーとして戦ってきたから、お年玉も年賀状ももらってないよ。」

 

スティンガー「お年玉に年賀状?」

 

なのは「説明するね。年賀状はお世話になった人に贈る挨拶状でお年玉は主に小さい子に親戚の叔父さんやおばさんからもらえるお小遣いの事だよ。」

 

小太郎「あとお正月の風物詩って言ったら、何があったっけ?」

 

なのは「凧あげ、駒回しくらいかな。」

 

ラプター「チキュウのお正月にはそんなことをするんですね。」

 

スパーダ「料理はどんなものがあるのかな?」

 

ツルギ「正月に食べる料理と言ったらおせちに決まってる。」

 

スパーダ「おせち?」

 

小太郎「うん。新しい年の始まりを祝って食べる料理だよ。」

 

スパーダ「どんな料理があるのかな?」

 

小太郎「俺が覚えてる限りでは煮物や栗金団、伊達巻なんかがあるよ。」

 

はやて「それぞれの料理に意味があるんよ。」

 

ナーガ「意味があるとはどういう事だ?」

 

フェイト「その料理に込められた願いがあるってことだよ。」

 

ハミィ「何の料理にどんな意味があるの?」

 

小太郎「まず、俺がさっき言った伊達巻から。 伊達巻は見た目が巻物に似ているんだけど、そこから学業が上手くいくようにという願いが込められているんだ。」

 

なのは「次にレンコンだよ。これは煮物にも使われているんだけど、切った時に穴が沢山開いてるんだ。でその穴から将来を見通せるようにという願いが込められているんだよ。」

 

その後も小太郎やなのは達を中心におせちに込められた願いを紹介していった。

 

小太郎「何だか話してたら久しぶりに食べたくなっちゃったな。」

 

はやて「ホンマや。ミッドにはおせちなんてあらへんし。」

 

2人はスパーダの方を見る。

 

小太郎「お願い、スパーダ 俺達も手伝うからおせち作って。」

 

スパーダ「Oui.お安い御用だよ。」

 

はやて「ホンマに!?」

 

スパーダ「僕も、小太郎たちの故郷の味についてもっと知りたいと思っていたし、お任せあれ。」

 

小太郎の一言からおせち作りが始まった。もちろんメインの料理人はスパーダだが、アシスタントとして味を覚えている小太郎とはやても一緒に厨房にたって調理をしている。

 

そして2時間後・・・

 

スパーダ「皆、完成したよ。本来なら完成したおせちは重箱に詰めるみたいなんだけど、ここにはないから直接お皿から取ってね。さあ皆ボナペティ。」

 

スパーダの言葉を聞いたラッキー達は我先にとお皿に取り始める。

 

スパーダ「シーザーにも分けてあげるよ。」

 

そう言うとスパーダは小さめのお皿を取り出し、シーザー用に幾つか取り分けそれをシーザーが食べやすいように小さくしてシーザーの目の前に差し出した。

 

シーザー「キャルー。」

 

シーザーは、嬉しそうに一鳴きすると差し出されたそれをほおばり始めた。

 

ラッキー「美味いか、シーザー?」

 

ラッキーが尋ねるとシーザーは、これまた嬉しそうに「キューン。」と鳴いた。

 

小太郎「これこれ、この味だよ。」

 

はやて「ホンマやな。海鳴の家で食べてた味と同じや。」

 

おせちの味を覚えているはやてと小太郎はそれぞれが感慨に浸っていた。

 

スパーダ「小太郎、はやてちゃん こんな美味しい料理を教えてくれてありがとう。」

 

小太郎「お礼を言うなら俺たちの方だよ。スパーダ無茶なお願いを聞いてくれてありがとう。」

 

スパーダ「無茶でも作る。それが、宇宙一の料理人を目指している僕の信条だからね。」

 

尚、お皿に大量に盛られた料理はキュウレンジャー及び六課前線メンバーが残さずに全て食べた。

 

スバル「あー美味しかった。」

 

ティアナ「そうね。なのはさんたちの故郷の味をまた1つ知ることが出来たわ。」

 

エリオ「僕は特に黒豆がおいしかったです。」

 

キャロ「私は栗金団が。」

 

小太郎「皆の口に合ったようで何よりだよ。」

 

ラッキー「いやいや、小太郎がいたから俺たちはこんな美味い料理が食べられたんだ。だから、俺たちは小太郎に会えてよっしゃ、ラッキー!」

 

小太郎「そう言ってくれると、俺としても嬉しいな。 さて皆、年明けの挨拶はまだ終わってないよ。」

 

ラッキー「そーなのか?」

 

小太郎「うん、みんなで一緒に言おうよ。」

 

ショウ「ラッキー、挨拶をするならこれを使いタマえ。」

 

そう言うと、ショウはオレンジ色のキュータマをラッキーに投げ渡した。

 

ラッキー「サンキュー、司令。行くぞ!」

 

そう言うと、ラッキーは投げ渡されたキュータマを、自分のセイザブラスターにセットして手前に倒した。

 

セイザブラスター<フリソデ キュータマ! セイ・ザ・アタック!>

 

ブラスターの音声と共にラッキー達の服装が振袖と袴に小太郎は子供用の礼装に変わった。

 

はやて「私らが着ているのは振袖やね。」

 

小太郎「皆が着ているのは袴で俺は子供用の礼装だね。 では、改めて・・・」

 

キュウレンジャー・機動六課「「本年も、宜しくお願いします。」」

 




いかがでしたか?ジャンジャン投稿していくので今年も「宇宙の救世主と魔法少女改稿版」をよろしくお願いします。

《キュータマ解説コーナー》
フリソデキュータマ・・・本作オリジナルキュータマ。服装を変えることが出来るキュータマ。女子の場合は振袖に男子の場合は袴に、小太郎は子供用の礼装に変える力を秘めたキュータマである。

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