宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

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番外編第2話です。今回は2月のバレンタインです。


番外編 2話バレンタイン 前編

ー2月13日夜 機動六課隊舎 食堂ー

 

はやて「さて、恋する女性の皆さんいよいよ明日に迫ってきました。」

 

なのは「明日か。」

 

小太郎「ハミィやなのはさんたちは分かるけど、何で僕まで食堂に呼ばれたのか分からないよ・・・」

 

ハミィ「明日って何かあるの?」

 

小太郎「チキュウでは明日2月14日はバレンタインデーと言って女の子が好きな男の子にチョコや花なんかを贈るっていう風習があるんだ。」

 

ハミィ「へー。」

 

フェイト「小太郎は私が呼び出すようにはやてにお願いしてたんだ。スティンガーの好みを知ってるのは小太郎だけだしね。」

 

小太郎「そうだったんだ。」

 

はやて「お菓子作りに関しては、実家が喫茶店のなのはちゃんと、私八神はやてが全面監修のもと皆さんの指導をさせて頂きます。」

 

小太郎「なのはさんの実家って喫茶店なの?」

 

なのは「うん、喫茶翠屋。家族で経営してる喫茶店なんだ。」

 

小太郎「そして、はやてさんはお菓子作りの経験があるの?」

 

はやて「元々一人暮らしやったさかい、料理全般が得意なんよ。」

 

なのは「私たちも作るけど、分からないことがあれば何でも聞いてね。」

 

小太郎「作るお菓子はもう決めてるの?」

 

はやて「厨房に残ってる材料を見て決めようかなって思っとるよ。」

 

小太郎「確かに。その方が何が作れるか分かるもんね。」

 

はやて「そういうことや。」

 

その後、厨房に入ったはやてからお菓子作りに必要な材料は一通り揃っているという報告を受けたなのは達は・・・

 

なのは「うーん・・・何を作ろう。」

 

フェイト「ねえ小太郎、スティンガーの好みって分かる?」

 

小太郎「兄貴はあんまり甘いものが好きじゃないんだ。だから、甘さ控えめのお菓子にしてみるのはどう?」

 

フェイト「甘さ控えめか・・・なのはに相談してみよう。」

 

はやて「私も小太郎君に相談があったんや。スパーダさんの好みって知らん?」

 

小太郎「スパーダは、基本食べる専門じゃなくて作る専門だからちょっと分からないや。」

 

ハミィ「スパーダと付き合いが長いのは私だから、私にも相談してね。とは言っても私も小太郎と同じ意見だから、あまり力になれないかも・・・」

 

はやて「そうやったんか。」

 

フェイト「なのは。」

 

なのは「どうしたの、フェイトちゃん?」

 

フェイト「スティンガーに甘さ控えめのお菓子を作ろうと思うんだけど、甘さ控えめのお菓子って何があるの?」

 

なのは「甘さ控えめか・・・トリュフチョコはどう?」

 

フェイト「トリュフか・・・うん、それにしようかな。レシピ分かる?」

 

なのは「分かるよ。小さい頃お店の手伝いしてたから。その前にちょっと待ってね。」

 

フェイト「小太郎に聞こうとしてたんだよね?」

 

なのは「うん。 小太郎君、ラッキーさんの好みって分かるかな?」

 

小太郎「ラッキーは、基本的には何でも食べるよ。」

 

なのは「うーん・・・とするとブラウニーか、パウンドケーキか、ガトーショコラって手もあるよね・・・」

 

小太郎「ハミィはもう決めたの?」

 

ハミィ「うーん・・・まだ。ナーガも基本的には何でも食べるでしょ?それで、悩んじゃって。」

 

小太郎「だよね。皆の好みが分かれば作りやすいけど、皆基本的には何でも食べるからね・・・」

 

ハミィ「そうなのよね、うーん・・」

 

ハミィやなのは達の悩む姿を見た小太郎は、自分も普段お世話になっているキュウレンジャーの皆や、ここに飛ばされて来てからお世話になっているなのは達に感謝の気持ちを込めて、お菓子を作ろうと考えた。

 

小太郎(うーん・・・何を作ろう?人数が多いからカップケーキやマフィンは無理だし、そもそも兄貴はあんまり甘いものが好きじゃないんだよな・・・あ、そうだ兄貴は甘さ控えめのスコーンにしようかな。そして、皆の分は・・・チョコチップクッキーにしよう。さてと、俺も作らなくちゃ!)

 

皆に作るお菓子を決めた小太郎は、チョコチップクッキーとスコーン作りを始めた。

 

一方のなのはは、未だにラッキーに渡すお菓子を決めかねていたのだが・・・

 

なのは「決めた!ラッキーさんに渡すお菓子はブラウニーにしよう。」

 

漸くラッキーに渡すお菓子が決まり、材料を準備してブラウニー作りを開始する。

 

一方のはやてとハミィは・・・いまだに何を作るか決め兼ねていた。

 

はやて「スパーダさんに渡すお菓子は何がええんやろうか・・・?」

 

ハミィ「ナーガに渡すお菓子、どうしよう?」

 

はやて「おろ、ハミィちゃんまだ決まらんかったんか?」

 

ハミィ「そういうはやてちゃんも、まだ決まらないの?」

 

はやて「そうなんよ。スパーダさんに渡すお菓子は何がええんやろうと思ってな。」

 

ハミィ「私も、ナーガに渡すお菓子は何が良いんだろうって思っちゃって。」

 

はやて「スパーダさんは料理人やろ?みっともないお菓子は出せへんから緊張してしまって。」

 

ハミィ「そうなんだ。私の場合は、元々ナーガって感情を捨てた種族の生まれなんだけど、私たちと過ごすうちにいろんな感情を覚えてくれて。それでお菓子でさらに距離を詰めたいなって思ってるし、出来れば告白したいとも思ってるんだよね。」

 

はやて「告白か~確かにバレンタインにはもってこいやね。」

 

ハミィ「ありがとう。だから、ナーガにはもっと喜んで欲しくて・・・」

 

その時、ピンクの髪をポニーテールに纏めたシグナムがやって来た。

 

シグナム「主はやて。テスタロッサと高町それからハミィも。皆さんで何をされているのですか?」

 

はやて「シグナム、これは明日のためのお菓子やよ。」

 

シグナム「明日・・・あー、バレンタインでしたね。その為のお菓子作りというわけですか?」

 

はやて「そうやよ。良かったらシグナムもツルギさんに作る?」

 

シグナム「そうですね、私も作りましょう。材料は厨房にあるものを使えばよろしいですか?」

 

はやて「うん。一通りの材料は揃ってるから、レシピを考えるとええよ。」

 

シグナム「では、そうさせて貰います。」

 

そう言うと、シグナムもツルギに渡すお菓子を作る為に制服の上着を脱ぎ、袖を捲る。

 

残っている材料を見るために厨房の中へ入ると、そこで小太郎と会った。

 

シグナム「何だ、佐久間も一緒だったのか。主はやてたちはテーブルの方で作業していたが、お前はなぜ1人で?」

 

小太郎「シグナムさんもツルギに渡すお菓子作りですか?あ、丁度いいタイミング。実は、ついさっき皆に渡す分のチョコチップクッキーが出来たんです。1つ味見してもらって良いですか?」

 

シグナム「ああ、主はやてに良かったら作ってみたらどうかと勧められてな。 成程、我々への感謝の気持ちを込めてという訳か、1つ頂こう。」

 

小太郎「それだけじゃなくて、普段からお世話になっているラッキー達にも感謝の気持ちを込めてるんです、どうぞ。」

 

そう言うと小太郎は、焼きあがって冷ましていたクッキーを1つ手に取りシグナムに渡す。

 

シグナム「美味しい。これは中々良い出来だ。」

 

小太郎「ホント!?良かった。」

 

ふと、シグナムは小太郎の作りかけのスコーンを見て尋ねた。

 

シグナム「このスコーンは誰に渡すんだ?」

 

小太郎「これは、兄貴もといスティンガー用にしようかなって。兄貴はあんまり甘いものが好きじゃ無いから。」

 

シグナム「成程。先程のチョコチップクッキーは、黙っていた方が良いか?」

 

小太郎「はい。出来れば、黙っていてもらえると助かります。」

 

シグナム「では、私達だけの秘密という事だな。と私は残ってる材料を見るために厨房に来たんだった。」

 

小太郎「材料はまだまだ十分に残ってますよ。」

 

シグナム「そうか・・・ツルギの好みは分かるか?」

 

小太郎「ツルギも基本的には何でも食べますよ。」

 

シグナム「そうか、戸棚に抹茶があったような・・・あ、あった。私は抹茶ガトーショコラでも作るとしよう。」

 

小太郎「抹茶ガトーショコラ・・・良いかも。」

 

シグナム「ところで、主はやてとハミィは何をしているのだ?」

 

小太郎「2人とも作るお菓子が決まらないみたいです。」

 

シグナム「あーそう言えば、スパーダはシェフでナーガは感情を捨てた種族の生まれだと言っていたな。それでか?」

 

小太郎「うん。ねえ、シグナムさん。」

 

シグナム「何だ?」

 

小太郎「シグナムさんは、どうしてツルギの事を好きになったの?」

 

シグナム「私は、最初聞いたときはまるで私たちと一緒だなと感じたんだ。」

 

小太郎「シグナムさん達と同じ?」

 

シグナム「ああ。特に私は、あいつと魔力変換資質も魔法術式も同じだし・・・」

 

小太郎「後、古い時代から生きてることや・・・」

 

シグナム「永遠の命を捨てたこともな。」

 

小太郎「確かに、何となく似てるかも。」

 

シグナム「前から聞こうと思っていたのだが、何故キュウレンジャーに志願を?」

 

小太郎「元々、弟と2人だけで抵抗してたんだけど、ラッキー達に会ったことで、宇宙全体を救えると思ったんだ。」

 

シグナム「成程。お前なりの信念があったという訳か。」

 

小太郎「はい。」

 

シグナムと小太郎は抹茶ガトーショコラとスコーンを作りながら話をしているうちに後は冷やすだけ、焼くだけとなった。

 

シグナム「後は冷蔵庫で冷やせば完成だな。」

 

小太郎「僕も後はオーブンで焼いて冷ませば、完成かな。」

 

シグナム「クッキーは誰かに見られないうちにラッピングした方がいいだろう。」

 

小太郎「そうですね。ラッピング用の袋と口を縛るものってありますか?」

 

シグナム「あったと思うが・・・少し待っていてくれ。 あったぞ。」

 

小太郎「ありがとうございます。」

 

小太郎は、差し出されたそれらをお礼を言って受け取ると、5~6枚ずつに分けて袋に入れていき、口を縛った。

 

小太郎「ハミィとはやてさんは、作るお菓子決まったのかな?」

 

シグナム「どうだろうな。」

 

そのハミィとはやては・・・

 

ハミィ「悩みに悩んだけど決めた。私は、マフィンにする。」

 

はやて「ほんなら私はカップケーキにしようかな。」

 

はやてとハミィも漸く作るお菓子を決めてお菓子作りに取り掛かろうとしていた。




1話で書き上げるつもりが収まりませんでした。何部作になるかわからないけど、続きを書くので楽しみにしていてください。
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