宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

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アリスです。番外編バレンタイン中編です。

それでは、本編をどうぞ。


番外編 2話 バレンタイン 中編

ー機動六課 食堂ー

 

漸く作るお菓子が決まったはやてとハミィは、それぞれが必要な材料を準備していた。

 

はやて「やっと作るお菓子が決まったわ。」

 

ハミィ「だね。早く決めた人達は、もう飾り付けとかラッピングしてるよね・・・」

 

はやて「まあ、私たちは決めたのが遅かったからね・・・」

 

ハミィ「けど、お陰で作るお菓子は決まったよね。私はマフィンで・・・」

 

はやて「私はカップケーキ。」

 

ハミィ「私マフィンって1回も作ったことがないんだよね・・・上手く出来るかな?」

 

はやて「大丈夫やよ、私が教えるから。」

 

ハミィ「ありがとう、はやてちゃん。」

 

はやて「ほんなら早速生地作りからいこうか。」

 

ハミィ「お願いします。」

 

こうしてはやてとハミィもマフィンとカップケーキ作りをスタートさせた。

 

一方厨房では、少々困った問題が発生してしまっていた。その問題とは・・・

 

小太郎「ちょっと待って、シグナムさん。」

 

シグナム「どうした、佐久間?」

 

小太郎「厨房の冷蔵庫に入れて冷やそうとしてますよね?厨房の冷蔵庫はスパーダが使うから冷蔵庫に入れてたら、スパーダに見つかっちゃいます。」

 

シグナム「む、確かにそうだな。」

 

小太郎「隊員寮の冷蔵庫も見つかる危険があるからアウトだよね・・・ここ以外で冷蔵庫のある場所・・・そうだ、オリオンシップのキッチンの冷蔵庫!」

 

シグナム「オリオンシップのキッチンの冷蔵庫?」

 

小太郎「オリオンシップっていうのは、僕達が普段生活しているバトルオリオンシップのことです。そこなら、今は誰もいないからガトーショコラを冷やすのにもってこいなんですよ。」

 

シグナム「成程。確かに厨房の冷蔵庫ならスパーダが毎日開けるから、ツルギへのバレンタインプレゼントが見つかってしまうという訳か。」

 

小太郎「多分、皆のプレゼントも匂いに敏感なラッキー達が嗅ぎつけるからここでの作業はこれ以上無理だよ・・・」

 

そこへ、マフィンとカップケーキを焼こうとはやてとハミィがやって来た。

 

ハミィ「どうしたの?」

 

小太郎「はやてさん、ハミィ 焼くのにどれくらいかかる?」

 

ハミィ「私は、20分ほどで焼けるよ。」

 

はやて「私は、30分ほどかな。」

 

小太郎「焼く分は問題ないか・・・」

 

そこへ、なのはとフェイトもブラウニーとトリュフを持って厨房に来た。

 

なのは「どうしたの?」

 

小太郎「なのはさんはブラウニーで、フェイトさんはトリュフか・・・」

 

なのは「小太郎君?」

 

小太郎「実はちょっと拙いことが発覚したんです。」

 

はやて「拙いこと?」

 

小太郎「オーブンを使うものは問題ないんですけど、冷蔵庫を使うものが拙いんです。ハミィ分かるよね?」

 

ハミィ「そうか、スパーダが冷蔵庫を開けちゃう!」

 

小太郎「正解。これじゃあ、プレゼントの意味が無くなっちゃうからどうしようかと思ってたんだけど、オリオンシップなら今は誰もいないから、冷蔵庫が使えるんです。」

 

はやて「確かに。この中で冷蔵庫を使うのは?」とはやてが尋ねると、フェイトとシグナムが手を挙げた。

 

はやて「ライトニングの隊長コンビか。後は全員焼いた物の粗熱を取るだけ?」

 

なのはが代表して首を縦に動かした。

 

小太郎「とりあえず、なのはさんのブラウニーって焼くのにどれくらいかかりますか?」

 

なのは「はやてちゃんのカップケーキと同じ30分だよ。」

 

小太郎「だったら、なのはさんとはやてさんそれからハミィはオーブンで一緒に焼いて。その方が時間短縮にもなるし、順番を待たなくても済むよ。」

 

なのは「確かに、その方が良いかも。」

 

小太郎「とりあえず僕は、ボイジャーの準備をしてくる。焼けたら、そのままオリオンシップまで直行しよう。」

 

ハミィ「だったら、私も準備した方が良いよね?はやてちゃん、マフィンをお願い。」

 

はやて「了解や。」

 

小太郎(本当はもう1人か2人来て欲しいんだけど、バレンタインプレゼントを見られるわけにはいかないから仕方ないか。)

 

それから30分後、マフィンとカップケーキそしてブラウニーが焼きあがったはやて達が、屋上ヘリポートへとやってきた。

 

小太郎「皆、ボイジャーの準備は完了したよ。忘れ物はない?」

 

はやて「大丈夫や。」

 

小太郎「本当は何機かに分かれて乗った方が良いんだけど、皆に見つかる訳にはいかないからね。この2機だけで行くから狭いと思うけど我慢してね。」

 

なのは「気にしないで。むしろ場所を提供してくれたことに感謝してるんだ。」

 

はやて「うん。小太郎君が言ってくれんかったら、隊舎の冷蔵庫で冷やしてたと思うし、私らも隊舎の中で粗熱を取ってたかも・・・」

 

小太郎「それから、熱をとる人の為にプライベートルームに寄った方が良いよね?熱をとる人は僕の部屋を貸すよ。」

 

ハミィ「私の部屋も貸すよ。」

 

なのは「ありがとう、小太郎くん、ハミィちゃん。」

 

小太郎「行こう、見つからないうちに。」

 

なお、ボイジャーへの搭乗振り分けはなのはとフェイトが、小太郎のボイジャーへ、はやてとシグナムがハミィのボイジャーへ乗っている。

 

ーバトルオリオンシップー

 

小太郎「着いたよ、ようこそ僕達の宇宙船へ。」

 

はやて「これが、小太郎くんたちの宇宙船・・・」

 

小太郎「付いてきてね。」

 

小太郎とハミィの案内でなのは達は、バトルオリオンシップのキッチンへと向かう。

 

小太郎「ここがキッチンだよ。」

 

はやて「凄い、設備が充実してる。」

 

小太郎「その言葉、スパーダもオリオンシップのキッチンに初めて入った時に言ってたんだ。」

 

なのは「そうなんだ。」

 

小太郎「さあ、ガトーショコラとトリュフ冷やしちゃお。」

 

フェイト「そうだね。」

 

フェイトとシグナムはそれぞれガトーショコラとトリュフを冷蔵庫に入れた。

 

小太郎「これで、キッチンでの用事は終わったね。後は、僕とハミィのプライベートルームで熱をとる人達だけだよね?」

 

なのは「うん。」

 

小太郎「じゃあ、部屋に案内するから付いてきてね。」

 

そう言うと、小太郎を先頭になのは達は、それぞれ小太郎とハミィのプライベートルームへと歩き始めた。

 

しばらくして小太郎たちは、それぞれバレンタインプレゼントを置いて、隊舎に帰ってきた。

 

ー機動六課 隊舎ー

 

小太郎「明日いつ取りに行く?」

 

フェイト「夕食の前に取りに行きたいかな。」

 

小太郎「だね。夕食の前に取りに行って、それぞれ自分の好きな人たちと2人きりの時に渡した方が良いよね。」

 

はやて「恥ずかしいけど、その案採用やな。」

 

小太郎「じゃあ、また明日。」

 

なのは・フェイト・はやて・シグナム・ハミィ「おやすみ、小太郎(君、佐久間)。」




中途半端な気もしますが、区切りがいいので、今回はここまでとさせてもらいます。

それでは、次回の本編でお会いしましょう。

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