それでは、本編をどうぞ。
ー機動六課隊員寮 廊下ー
隊舎の食堂にて小太郎からのバレンタインプレゼントを受け取ったラッキーは、その足で隊員寮のなのはの部屋へと向かっていた。
ラッキー「ここだよな。」
ラッキーは目的地としているなのはの部屋の前に来た。扉の前に立ち入室を求めるブザーを鳴らす。すると中から「どうぞ。」と返事が返ってきたので、ラッキーは中へと入る。
なのは「いらっしゃい、待ってたよ。」
ラッキー「おう。あれ、そのクッキーもしかして・・・」
なのは「私達も小太郎くんから貰ったんだ。こっちに来てからお世話になってるから、そのお礼にって。シグナムさんは知ってたみたいだけどね。」
ラッキー「そうなのか。」
なのは「私もバレンタインチョコ作ったんだ。受け取ってもらえると嬉しいな。」
ラッキー「もちろん、受け取るさ。」
なのはは、ラッピングした袋をラッキーに手渡した。
ラッキー「これ、ケーキか?」
なのは「うん、正確にはブラウニーっていうケーキだよ。」
ラッキー「ブラウニー?それがこのケーキの名前なのか?」
なのは「うん、味は保証するよ。」
ラッキー「どんなものでも、なのはが作ったものなら喜んで受け取るさ。」
そう言って、ラッキーはなのはからラッピングされた袋を受け取った。
ラッキー「チキュウにはいろんなケーキがあるんだな。」
なのは「うん、チーズケーキに、シュークリーム、アップルパイなど数えだしたらキリがないよ。」
ラッキー「そんなに種類があるのか?」
なのは「うん。」
ラッキー「それにしてもなのはってケーキの事詳しいんだな。」
なのは「うん、実家が喫茶店だからね。」
ラッキー「へー、今度行ってみたいな。」
なのは「任務で行くことがあれば、海鳴の街を案内してあげるよ。」
ラッキー「楽しみにしてるぜ。」
なのは「それからホワイトデーも楽しみにしてるね。」
ラッキー「ホワイトデー?」
なのは「うん、バレンタインの1ヶ月後に今度は逆で男性から女性にお返しをするんだよ。」
ラッキー「そーなのか。俺お菓子作りなんてしたことねーからな。」
なのは「そうなの?」
ラッキー「ああ。料理全般はスパーダの得意分野だからな。」
なのは「けど、小太郎君からも貰ってるんだよね?」
ラッキー「そうなんだよな。小太郎にはチキュウのことで世話になってるし、ああ見えて弟を守りながらたった2人だけでジャークマターのチキュウ支配に抵抗し続けていたから、それを労う意味でも何か返せたらって思ってるんだよな。」
なのは「うーん・・・何が良いのかな?」
ラッキー「小太郎は基本何でも食べるから、特にこれが好きだっていうものが分かればいいんだけどな・・・」
なのは「なるほど。じゃあ、小太郎君に渡すものについては私も一緒に考えてあげるよ。」
ラッキー「良いのか?」
なのは「うん、それに私達も小太郎君からもらってるし、小太郎君へのお礼のお菓子は私たち皆で作ろうよ。」
ラッキー「そうだな、その方が何かアイデアが出るかもしれない。サンキューなのは。」
なのは「私も、自分の分のお返し楽しみにしてるね。 お休みなさい。」
ラッキー「ああ、お休みなのは。」
その一言を最後にラッキーはなのはの部屋を後にした。
ラッキー「なのはのお菓子と小太郎へのお返しのお菓子、何が良いかスパーダたちと相談しながら作った方が良さそうだな。」
そう言うと、ラッキーは隊員寮の自分の部屋へと歩き始めた。
何とか書き上げることが出来ました。次はフェイト&スティンガーです。
それでは次回の本編でお会いしましょう。