それでは本編をどうぞ。
ー機動六課隊員寮 廊下ー
小太郎からのバレンタインプレゼントを受け取ったナーガは、その足で隊員寮のハミィの部屋へと向かっていた。
ナーガ「ここか。」足を止めて入室を求めるブザーを鳴らす。すると中から「どうぞ。」という返事が返って来たので、ナーガは部屋の中へと入る。
ハミィ「いらっしゃい。」
ナーガ「済まない、待たせたか?」
ハミィ「隊舎から寮までは、距離があるから気にしてないよ。」
ナーガ「そうだな。」ふと、ナーガはハミィの机の上にラッピングされた袋が置いてあるのを見た。
ナーガ「ハミィ、あれは小太郎からのバレンタインプレゼントか?」
ハミィ「うん、まさか私たちの分まで作っていたとは、知らなかったけどね。」
ナーガ「ああ、おまけに機動六課の面々の分まで作っていたのだから、小太郎はごいすーだ。」
ハミィ「うん。 私もナーガに渡そうと思って、マフィン作ったんだ。受け取ってもらえると嬉しいな。」
ナーガ「俺のために?」
ハミィ「うん、はやてちゃんからレシピを教わりながら作ったんだ。最も初めて作ったから、味の保証はできないけどね。」
ナーガ「だが、ハミィの手作りだということは分かる。」
ハミィ「私ってさ、思ったことを直ぐに口にしちゃうからナーガが悩んでた事も気付けなかったし、その後ナーガがアキャンバーに付いて行った時は、私の言葉が原因なんだって何度も自分を責めた。」
ナーガ「だが、怒りの感情をコントロールできたことで、俺はメタルに変身できるようになった。だからあまり自分を責めないで欲しい。」
ハミィ「私、ナーガに助けられてばかりだね。」
ナーガ「助けられてばかりとはどういうことだ?」
ハミィ「ミナティの一件で、戦えなかった私を慰めてくれたこともそうだし、カラス座系の惑星で怒りのあまりアントン博士の偽物に突っかかりそうになった時も私を止めてくれたよね、ありがと。」
ナーガ「あの時も言ったが、ホシ★ミナトの一件は俺のような被害者を出したくなかったからだというのと、アントン博士は宇宙一の頭脳を持つ天才だ。慎重に動いた方が良いと思っただけだ。」
ハミィ「私、今まで自分の中に芽生えたこの気持ちは何なんだろうって思ってたけど、ようやくわかったような気がする。私、ナーガに恋してたんだ。」
ナーガ「俺に恋?」
ハミィ「うん。さっきも言ったけどミナティの一件もそうだし、カラス座系の惑星の事もそうだし、何より私自身ナーガが戻ってきてくれて嬉しかった。この気持ちは恋以外の言葉じゃ表せないと思う。」
ナーガ「つまり、俺がハミィのハートを盗んだってことなのか?」
ハミィ「うん、そして私はハートを盗まれちゃったかな。」
ナーガ「だが、俺は泥棒だ。ハミィを幸せにできる自信なんて・・・」
ハミィ「こういうのは、気持ちが大事だよ。」
ナーガ「気持ち・・・」
ハミィ「改めて言うね。 私ハミィはナーガ・レイの事が好きです。こんな私でよければ付き合ってください。」
ハミィの告白を受けナーガは、しばし考えてから返事をした。
ナーガ「さっきも言ったが、俺は泥棒だ。そんな俺でも良いと言うのであれば、俺からも宜しく頼む。」
この言葉を聞いたハミィは・・・
ハミィ「つまり、私と付き合ってくれるってこと?」と尋ねた。
ナーガ「ああ。」
ハミィ「(゚∀゚)キタコレ!!嬉しい。」
ナーガの返事を聞いたハミィは、喜びの表情を見せた。
ハミィ「言い忘れてたけど、来月のホワイトデー楽しみにしてるね。」
ナーガ「ホワイトデーとはなんだ?」
ハミィ「今日の逆で、男の子から女の子にチョコとかのお返しをあげる事だよ。」
ナーガ「それに加えて小太郎へのお返しもという訳か。」
ハミィ「だね。小太郎へのお返しは私も一緒に考えてあげるよ。多分、私達全員とはやてちゃんたちの分を作ってプレゼントしただろうから、小太郎へのお返しは私達全員で、考えた方が良いアイデアが浮かぶよ。」
ナーガ「そうだな。」
ふと時計を見ると、夜中の12時を指していた。
ナーガ「長居をしてしまったな。朝練に間に合わなくなるから、そろそろ部屋に戻る。」
そう言って部屋をあとにしようとしたナーガを引き止めるように制服の袖を引っ張ったハミィは、振り返ったナーガの唇に自分の唇を当てた。 一瞬何をされているのか分からず、瞳を開けたままハミィからのキスを受けていたナーガだったが、次第に状況を理解し瞳を閉じてハミィからのキスを受けた。 やがてハミィの唇が離れるとナーガは尋ねた。
ナーガ「今のは・・・キス?」
ハミィ「うん、せっかく付き合うことになったのに、何もしないのは寂しいから。私からの初めてだよ。」
ナーガ「確かに、付き合うことになったのに何もしないのは寂しかったかもしれない。 ありがと、ハミィ。 と本当に朝練に間に合わなくなるから部屋に戻らないと。」
ハミィ「そうだね。私も引き留めちゃってゴメンね。お休み、ナーガ。」
ナーガ「ああ、お休みハミィ。」
その言葉を最後にハミィの部屋から退室したナーガは、廊下で考えていた。
ナーガ(ハミィへのホワイトデーのプレゼントか何を送ればハミィは喜んでくれるのだろうか・・・)と考えていたが、全くと言っていい程、浮かんでこなかった。
ナーガ(ダメだ、全く浮かんでこない。誰かに聞くのが一番早いか。 さて、誰に聞こう?バランスに聞くのは違うだろうし、ここは付き合いの長いスパーダに聞くのが良いか。)とスパーダに聞くことにしたナーガだが夜の遅い時間ということもあり、明日の朝聞くことにしようと考えながら、寮の自分の部屋へと足を進めた。
告白まで書くことが出来ました。長かったようで短かったバレンタイン個別編もこれで終わりです。次は番外編ホワイトデーになります。
それでは、次回の本編でお会いしましょう。