宇宙の救世主と魔法少女 改稿版   作:如月スト

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如月ストです。令和最初の投稿となり今回も続きを書いて行きます。

それでは本編をどうぞ。


番外編 13話 世間を騒がす快盗と正義を貫く警察 中編2

ー海鳴市 市街地ー

 

銃撃の音を聞いたなのは達は、アリサ達に先に翠屋に向かうように言うと銃撃戦が行われている場所まで走っていた。

 

なのは「何が起きてるのかな?」

 

はやて「分からへん。」

 

ラッキー「そもそも、市街地で銃撃なんて普段からあるのか?」

 

フェイト「有り得ないよ!普段から戦争してる国だったら銃撃もあるけど・・・」

 

なのは「それは現地で確かめようよ。」

 

はやて「そうやね。ここであれこれ詮索してもしゃあないし、急いで銃撃戦が行われとる場所まで行けば何か分かるかも知れん。」

 

なのは「そうだね。兎に角!今は急ごう!」

 

なのはの言葉で一同は足を早めて銃撃戦が行われている場所まで走った。

 

漸く銃撃が行われている場所まで着いたなのは達は、そこで驚きの光景を目にする。

 

なのは「何だろうあれ・・・?」

 

はやて「3人で1体を相手にしてるんやろうか・・・?」

 

ラッキー「敵の怪物はどう見てもジャークマターじゃねーな。」

 

フェイト「それに3人のスーツのモチーフって怪盗なのかな?」

 

一方フェイト達に見られていることを知らない3人と一体は・・・

 

???「ったく!ちょこまか動きやがって!」

 

???「ああ、おかげでコレクションも取りづらい!」

 

???「けどけど、コレクションさえ盗っちゃえばこっちが有利になるんだから頑張ろう!レッド、ブルー。」

 

レッド「だな。最初にも言ったけど改めて・・・予告する。アンタのお宝頂くぜ!」

 

???「盗れるものなら盗ってみやがれ!」

 

その言葉を聞いたなのは達は・・・

 

なのは「お宝って金庫か何かに入ってるのかな?」

 

ハミィ「見て!怪物の右足のところ!」

 

ナーガ「金庫がある。だが、その金庫はテンキーによって閉じられているようだ。」

 

スティンガー「テンキーか・・・」

 

ハミィ「ナーガ、怪盗としてどうみる?」

 

ナーガ「テンキー式は初めて見るからな・・・桁の数がわからない上に適当に押してもダメだと思う。正しい桁、正しいナンバーでなければこの手の金庫は開けられない。」

 

はやて「成程。流石怪盗として活動してるだけの事はあるやん。って感心しとる場合や無いで!被害が広がるのを防がな!」

 

なのは「だね!」

 

ラッキー「皆、行くぞ!」ラッキーの一言でなのは達はバリアジャケットを展開し、ラッキー達はキュウレンスーツを纏うと戦闘に乱入しようと駆け出し、ブラスターで射撃した。

 

ギャングラー「ぬおっ!?」

 

ブラスターの攻撃でギャングラーは吹き飛ばされた。

 

ルパンレッド「なんだ?」

 

ルパンブルー「パトレンジャーか?」

 

ルパンイエロー「え?もう来たの!?」

 

ギャングラーが吹き飛ばされてルパンレンジャーたちは驚く。

 

シシレッド「加勢するぜ!」

 

ルパンレッド「あん?誰だよ、アンタら」

 

シシレッド「俺たちはキュウレンジャー!宇宙の救世s…ルパンレッド「そらっ!」うおっ!?いきなり何すんだよ!?」

 

ルパンレッド「いきなり出て来て意味不明なこと言うならだろ?ギャングラーの仲間かもしれないしな」

 

はやて「いや、私たちは…」

 

ルパンレッド「おばさんたち、そんな格好して恥ずかしくないの?」

 

はやて・フェイト・なのは「「「なっ!?」」」

 

ルパンイエロー「ちょっ、レッド!言い過ぎだよ!」

 

ルパンブルー「いや、確かに少し恥ずかしいだろ。あれは」

 

ルパンイエロー「ブルーまで!」

 

一方、自分たちの格好を指摘されたなのは達は・・・

 

なのは「コスプレだって思われてるのかな・・・」

 

はやて「うん・・・」

 

フェイト「戦闘用の服装なんだけどな・・・」

 

なのは「でも傍から見ればコスプレだって思われても可笑しく無いよね・・・この格好。」

 

はやて「うん・・・」となのは達がそれぞれのバリアジャケットを見ながら話している間にも話が続いていた。

 

???「でも、手伝ってくれるっていうなら助かる。」

 

ラッキー「良いのか?」

 

???「ああ、俺達としてもあいつを倒したいところだったからな。」

 

???「その前にコレクション回収が残ってるけどね。」

 

なのは「コレクション?」

 

???「詳しいことは後で話す。と自己紹介もしてなかったんだな。俺はルパンブルー。本名もあるが今は敵の前だからな。これだけ名乗らせてもらう。」

 

???「じゃあじゃあ、次はあたしだね。あたしはルパンイエロー。ブルーと同じく本名もあるんだけど、今は敵の前だからこれだけ名乗らせてもらうね。 そして・・・」

 

???「俺はルパンレッド。2人と同じように本名もあるが、今はこれだけ名乗らせてもらうぜ。」

 

はやて「私らも自己紹介したほうがええんやろうけど、今は敵がおるからな・・・私らは後で名乗らせてもらうってことでええかな?」

 

ルパンイエロー「うん。そのほうが良いよ。」と言ったその時だった。

 

???「おい!俺を無視するな!」と怪物が声を荒げて言った。

 

ルパンレッド「いけね!すっかり忘れてた!」

 

ルパンイエロー「けどけど、どうするの?あいつ素早いからダイヤルファイター当てようとしても避けられちゃうよ。」とルパンイエローが言ったその時だった。

 

???「動くな、ギャングラー!」と男性の大きな声が聞こえてきた。

 

ルパンブルー「ようやく本命のお出ましか。」

 

フェイト「彼らは?」

 

ルパンイエロー「お巡りさんだよ。あたしら快盗にとっては天敵だけどね。」

 

???「国際警察の権限において実力を行使する!」男性がそういうと、一斉に銃を構えて撃ちだした。

 

ルパンイエロー「やばやば!まだコレクション盗ってないよ!どうするの?」

 

ルパンレッド「コレクションを盗る前にやられるのは癪にさわる。お巡りさん!まだ盗ってないから足止めくらいで止めてよ!」

 

???「な!?快盗!居たのか!?」

 

ルパンレッド「俺たちの目的はコレクションなんだから居るに決まってんじゃん。」

 

???「さっき足止めで止めてくれって言ったな。」

 

ルパンレッド「まだ、コレクション盗ってねーからな。」

 

???「分かった。咲也、つかさ聞いたな?俺達はキャングラーの足止めをして、快盗の援護をする。」

 

つかさ「了解。」

 

咲也「分かりました、圭一郎先輩。」

 

二人が返事を返したのを聞いた圭一郎は、足止めをするために銃を撃とうとするが、ルパンレンジャー達と同様に避けられてしまう。

 

圭一郎「早い!射撃がダメとなるとどうすれば・・・」

 

その言葉を聞いたラッキー達とルパンレンジャー達は思案した。

 

ルパンレッド「お兄さん達、あいつらの動きを止められそうなアイデアって有る?」

 

ラッキー「動きが早くて捕らえられない敵か・・・」

 

はやて「皆さんは何か有るんですか?」

 

するとルパンイエローがベルトのバックルを外して言った。

 

ルパンイエロー「このバックルにはワイヤー射出機能があるんだけど、あのギャングラー あ、怪物の事ね。そいつに効くかどうか分からないから試せてないんだよね。」

 

フェイト「つまりそのバックルによる捕縛が失敗した時の保険としてって事ですね?」

 

ルパンレッド「そう!流石金髪のおねーさん。話が早くて助かる。」

 

フェイト「こう見えて外国で警察官をやってるから。」

 

ルパンイエロー「そうなんだ。」

 

ラッキー「うーん・・・ナーガの能力が使えるなら使いつつ、捕縛系のキュータマで捕縛するっていう戦法はどーだ?」

 

なのは「うん。良いと思います。」

 

ラッキー「良かった。じゃあ話すぞ。」

 

ラッキーは、先程自身が思いついた戦法をルパンレンジャーに伝えた。

 

ラッキー「・・・という戦法で行こうと思うんだが、どーだ?」

 

ルパンレッド「成程・・・良いな。」

 

ルパンイエロー「あたしも賛成。」

 

ルパンブルー「確かに利にかなっているな」

 

ラッキーの案にルパンレンジャーたちは賛同する。

 

ラッキー「賛成を得られたところで、金庫はナンバーロック式。加えて俺達は金庫の番号を知らねー訳だが、そっちは知ってるのか?」

 

するとルパンレッドが銃の上部に付いたままの赤いジェット機をラッキー達に見せて言った。

 

ルパンレッド「俺達が持ってるダイヤルファイターは、ありとあらゆるものを開けることが出来るぜ。」

 

なのは「ありとあらゆる・・・例えばどんなものが開けられるんですか?」

 

ルパンブルー「ギャングラーの金庫はもちろん、通常の鍵穴まで様々だ。」

 

フェイト「すごい!」

 

圭一郎「快盗まだか!早くしてくれ!」

 

ルパンレッド「お巡りさん達お待たせ!作戦が決まった!」

 

作戦が決まり、ルパンレッドがパトレンジャーたちの方に叫ぶ。

 

圭一郎「漸くか・・・どうするつもりだ?」

 

ルパンレッドの声に反応してパトレン1号が聞く。

 

ルパンイエロー「作戦が2つあって、1つ目はワイヤーで捕縛して解錠するパターン。」

 

咲也「いつものパターンって訳だね。もう1つは?」

 

ラッキー「俺達の仲間の中に相手の動きを止められる能力を持ってる奴がいるんだ。そいつの能力を使いつつ捕縛系のキュータマで捕縛するって作戦だ。」

 

ルパンレンジャーのいつも使う作戦に加えてもう1つのことを聞く。

 

つかさ「成程。2つ目のプランは1つ目が失敗したときの保険として考えたのか?」

 

ルパンブルー「ええ。」

 

ルパンレッド「金庫の位置は右足か・・・お巡りさん達の銃で倒せる?」

 

つかさ「成程。倒れたところをすかさずワイヤーで捕縛して金庫を開ける作戦という訳か。」

 

ルパンイエロー「はい。」

 

咲也「ということは・・・僕達はひたすら足止めをすれば良いわけだね?」

 

ルパンレッド「そうなる。お巡りさん達の負担がでかくなるけど、やれそう?」

 

圭一郎「我々を甘く見ないで貰おう、やれるさ。」

 

ルパンレッド「OK。お兄さん達も手伝ってくれる?」

 

ラッキー「俺達も良いのか?」

 

ルパンブルー「1つ目の案ははともかく2つ目は貴方達が考えてくれた訳ですから居てもらわないと困ります。」

 

ラッキー「そうだな。と・・・なのは、はやて危ないから安全な場所に隠れててくれ。」そう言うと、なのはに近づき小声で続けた。

 

ラッキー「魔法があるとは言え、あくまでなのは達は一般人と変わらねーからな。」

 

なのは「そうですね。大人しく隠れてます。 はやてちゃん安全な場所に隠れよう。」

 

はやて「そうやね。」

 

なのは「フェイトちゃん、私達は安全な場所に隠れてるから金庫の付いた怪物は任せるよ。」

 

その言葉を最後になのはとはやては、攻撃が来ない場所へ避難した。

 

なのは達が避難したのを見届けるとラッキー達は、ギャングラーに向き直った。

 

ラッキー「待たせたな!この街の平和を脅かそうとする奴らは俺達が許さねー! 行くぞ!」

 

圭一郎「了解した。 咲也、つかさやるぞ!」

 

咲也「はい!」

 

つかさ「任せろ!」

 

咲也とつかさが返事を返すと、それぞれが三角形の頂点に来るように展開した後ギャングラーに向けて一斉に変身に使用している銃のトリガーを引いた。

 

???「な!?これでは逃げられない!?」

 

つかさ「逃げようなどと思うな!」

 

ルパンイエロー「そうそう!きっちり金庫の中のコレクション頂いちゃうもんね!」

 

圭一郎「快盗!今のうちに!」

 

ルパンレッド「サンキューお巡りさん! ブルー、イエロー!今だ、行け!」

 

ルパンブルー「ああ。」

 

ルパンイエロー「おけおけ、任せて!」

 

そう言うと2人は、ベルトのバックルを外してギャングラーの方へ向けてワイヤーを放つがギャングラーの素早い動きにワイヤー同士が絡まってしまった。

 

ルパンブルー「早い!」

 

ルパンイエロー「うそうそ!ワイヤーが絡まってるよ!」

 

ルパンレッド「こうまで動きが早いとワイヤーじゃ捕まらないか・・・お巡りさんプラン変更!」

 

圭一郎「成程、先ほど話していた2つ目のプランというやつか。了解した。」

 

ラッキー「となると・・・ナーガの力が必要になってくるわけか・・・」

 

ルパンイエロー「ねえ、さっき話してた相手の動きを止められるってどれくらい止められるの?」とルパンイエローの問いにナーガが答えた。

 

ナーガ「効果がとても短いんだ。それに何かしらの攻撃を受けると強制的に解除されてしまう。」

 

ルパンレッド「つまり、動きを止めている間にもう1つアイテムを使って捕縛し、そこをダイヤルファイターで解錠するってわけか・・・」

 

ナーガ「さっきも言ったが、短時間しか効果がないからな。止めていられる間にハトかアンドロメダで捕縛してくれ。」

 

フェイト「分かりました。」そう言うとフェイトは、ハトキュータマを手に持ちいつでも効果を発動させられるようにスタンバイした。

 

フェイト「準備完了です。お願いします。」

 

ナーガ「ああ。」そう言うとナーガは能力を発動させた。 その隙を逃さずフェイトがハトキュータマを起動させるとハトからリボンが伸び、ギャングラーを捕縛した。

 

???「このモブラー・パパチーノ様を捕縛するとは大した奴らじゃねーか。だがなそう簡単には捕まらねーよ!」そう言うとナーガの能力とリボンを破り逃走した。

 

ギャングラーに逃げられて残ったキュウレンジャーとルパンレンジャー及びパトレンジャーの面々は、変身を解除した。

 

???「くそっ!逃げられた。」

 

ナーガ「捕縛までは良い線だったんだが・・・」

 

フェイト「まさかリボンまで破られるなんて・・・」

 

???「捕縛の腕前見事だった。」

 

???「うん。」

 

ラッキー「あの怪物随分と逃げ足が早いんだな。」

 

ハミィ「だね。ナーガの能力とハトキュータマの力を借りてもダメなんて・・・」

 

その時物陰に隠れていたなのはとはやてが出てきた。

 

なのは「逃げられちゃったみたいだね・・・」

 

はやて「惜しかったな〜。」

 

ラッキー「ああ。けど、次は絶対捕まえて手伝えたらって思うぜ。」

 

???「そう言えばまだ本名を名乗ってなかったな。」

 

???「おねーさん達、「BISTROT Jurer」まで来てもらって良い?そこで全部話すから。」

 

フェイト「そのお店私達が行こうとしてたお店だよ。」

 

???「ならちょうど良かった。圭ちゃん達も来るだろ?」

 

圭一郎「我々もお昼がまだだからな。同行させて貰うつもりだ。」

 

???「じゃあじゃあ、行きましょうか。」

 

はやて「あの 友達も一緒じゃダメですか?」

 

圭一郎「我々がこれから話そうとしている内容は機密事項が含まれている話もあるからな・・・出来れば遠慮してもらいたい。」

 

はやて「分かりました。となると・・・」

 

なのは「もう少しだけ翠屋で待っててもらう?」

 

はやて「その方がええやろうね。 連絡するので少しだけ待ってもらえますか?」

 

???「分かった。ここで待ってるから連絡するといいよ。」

 

はやて「ありがとうございます。」そう言うとはやては、少し離れてアリサに連絡するために携帯端末を取り出し連絡する。 数秒ほどで連絡を終えるとなのは達が待つ場所へと戻ってきた。

 

なのは「アリサちゃん達なんて?」

 

はやて「話が終わったら連絡して頂戴って言ってた。」

 

フェイト「そう。じゃあ、行こうか。」

 

はやて「そうやね。 お待たせしました。」

 

???「今度こそ大丈夫そうだね。行こうか。」

 

少女の言葉と共になのは達は「BISTROT Jurer]へと歩き出した。

 




いかがでしたか?新しい時代を迎えて最初の投稿となります。これからも応援や感想どしどし送ってください。待ってます。

なお今回登場したキュータマに関しては、前回登場した際に解説しているので、恒例となっている解説コーナーに関しては割愛とさせて頂きます。

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