それでは本編をどうぞ。
ー海鳴市 廃工場ー
翌日なのはは、巻物に書かれていた場所に来ていた。
なのは「巻物に書かれて居たのはここだよね・・・」と言ったその時だった。建物の奥の方から昨日会った宇宙人が姿を現した。
???「ここへ来たという事は仲間を裏切る覚悟が出来たと見て良いな?」
なのは「・・・・・・」
???「黙秘という訳か・・・娘の為なら嘗ての仲間を平然と裏切るとはな・・・」
その言葉を聞いたなのはは喉元まで出そうだった言葉をぐっと堪えて言った。
なのは「昨日の約束履行して頂けるんですよね?」
???「私の最終計画が成功した暁には娘を解放してやるさ。」
なのは「最終計画?」
???「それについては追追話す。」
なのは「分かりました・・・」
???「付いてこい。案内しよう。」宇宙人はそう言うと廃工場の地面を軽く蹴った。
するとなのはと宇宙人の前の地面が左右に割れるように開かれ、地下へと通じる階段が現れた。
階段が現れて宇宙人は降りていく。
なのはもその後を付いていく。
なのは「っ!?」
一番下まで行くとなのはは顔を青ざめた。
地下には筒状の機械が左右に並んでおり、中には緑色の液体と液体に浸けられている生物たちが眠るように入っていた。
機械についたプレートにはその生物の名前と出身地か出身の星が書かれていた。
宇宙人はその開けられた道を歩き奥へ進んでいく。
なのはもその後を付いていくが筒の中に浸けられている生物たちを見て気分が悪くなりそうになっていた。
?「ここは俺が目的のために集めた研究材料たちだ。ま、3人ほど捕まえ損ねたがな」
青ざめ、気分が悪くなりそうになっているなのはに宇宙人はそう説明した。
宇宙人の言葉通り、奥3つの筒は空で名前部分には"RZ"、"RG"、"GG"、出身地は"地球"とプレートに書かれていた。
?「コイツら3人は他のとは比べ物にならなかった。闇を宿し光の超人、人を食らう仮面、神殺しの竜、それぞれの異名に違わぬ強さだったよ。この俺が逃げるので精一杯だった」
懐かしそうに宇宙人は語る。
?「だが、次はしくじらん。貴様がいるからな」
なのは「それってどう言う…」
なのはが聞き返した瞬間、宇宙人は両腕から触手を伸ばしてきた。
伸ばされた触手はなのはが反応する前になのはの背中に回り込み、針を出して刺した。
なのは「あぐっ・・・いったい・・・何を・・・・・・」
?「悪いが今からは貴様は俺の命令だけ聞く人形になってもらう。そうでもしないと、仲間と接触されでもしたらこっちが困るからな」
宇宙人はそう言うと触手を通して何かがなのはの体内に入っていく。
なのは「あが・・・あ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
頭を押さえてなのはの苦しみの悲鳴が轟く。
なのは(な、何!?何かが・・・入って・・・くる・・・!?あ、頭が・・・頭が焼けるみたいに痛い・・・・・・!!)
頭を押さえて苦しむなのは。
?「苦しいのは一瞬だ。貴様に注入しているのはとある組織が使用した『改造ナノマシン』だ。内部から貴様を改造する」
宇宙人はそう言って何か―『改造ナノマシン』をなのはに向かって入れ続けた。
なのは(頭が焼けるみたいに痛い・・・み、皆との・・・思い出が・・・焼ける・・・消えてく・・・嫌だ・・・消え・・・な・・・い・・・で・・・助・・・け・・・・・・・・・)
なのは「・・・・・・・・・・・・」
やがてなのはは声も上がらなくなった。
?「改造完了だな。貴様は今から俺の手足となって働く人形、改造人間・デビルマジシャンだ。いいな?」
デビルマジシャン「はい・・・」
宇宙人に聞かれてなのは―いや、"改造人間・デビルマジシャン"は虚ろな目をして答える。
?「よし、じゃあ貴様と仕事をする奴らの所へ案内してやる。着いて来い」
宇宙人が言って歩きだすとデビルマジシャンもその後を付いていくのだった。
いかがでしたか?デビルマジシャンとして謎の宇宙人の手下となってしまったなのは。これから一体どうなるのでしょうか・・・それはこれからの展開に期待しましょう。また、この後なのはのパートナーを決める為のアンケートを行います。皆様奮ってご参加ください。
それでは次回の本編でお会いしましょう。