艦隊これくしょん ~誰の為に海へ出る~ 作:土居内司令官(陸自ヲタ)
「それで、貴女達はこの世界の艦娘ではないと?」
第201航空艦隊旗艦の加賀が問うと、金髪サイドポニーの艦娘が頷いた。
「Yeah. 正直な事を言うと、燃料と弾薬が欠乏し始めてね」
「まぁ、それだけの戦力に補給無しでは、2週間も持たないでしょう」
加賀が視線をずらせば、そこには大量の見覚えの無い艦娘達、上空には見た事の無い飛行機の群れ。
その頃――
「敵機直上! Hard starboard!」
「Fuck off!」
12.7cm単装高角砲MK12や28mm単装機関砲MK2が唸り、たこ焼き型艦爆を撃ち落とす。
「こちら第12航空戦隊、旗艦ワスプ! 敵の激しい航空攻撃を受けている! 至急応援を求む!」
その応援要請は、加賀の耳にも入っていた。
「こちら第21航空戦隊、旗艦加賀。そちらの位置は?」
〔現在地点、グリッドKM-2189! お願い、早く!〕
しかし、加賀が苦い顔をする。
「KM-2189……全速前進でも6時間は掛かるわ」
「それだったら、私達に任せてくれない?」
すると、金髪サイドポニーの女性が自分の胸を叩いた。それに伴い、巨大な胸部装甲が揺れる。
「ただし、conditionがあるわ」
「条件?」
「補給物資の定期的輸送、それと貴女達の上官とのダイレクトラインの敷設」
「……横須賀に話をつけておきます」
「Thanks! SLCMを持っているのは出発よ! Make a sortie!」
金髪サイドポニーの言葉に、幾人かの艦娘が動き出した。
「やれやれ」
「深海棲艦を石器時代に戻してやるか!」
「チャイナボカン舐めるなよ」
「大王の名を見せてやる!」
「D級の素晴らしさを思い知らせる時間がやってまいりました」
そして、ガダルカナル飛行場から次々と戦闘機が出撃していく。
計54機の3種類の戦闘機は、双発噴式・双外反角付垂直尾翼という共通の設計であった。
〔全機、スーパークルーズで向かう!〕
『コピー!』
戦闘機達――F-22A ラプター、Su-57 PAKFA、殲-20A ファイアーファング――は編隊を組み、超音速で飛んでいった。
ワスプ目掛け、たこ焼き型艦爆が急降下する。
「くっ!」
28mm単装機関砲MK2が唸るも、たこ焼き型艦爆の勢いは止まらない。
「Hard port!」
ワスプが左へ転舵し、投下された250ポンド爆弾をかわす。しかし、その判断は罠だった。
目の前に雷跡、しかも自分目掛けてやってくる。
〔レーダーコンタクト! ゴーストアイ、やっていいのか?〕
〔ゴーストアイから全ユニット、交戦を許可する。繰り返す、交戦を許可する〕
〔了解、マスターアームオン!〕
〔待ってました!〕
〔FOX3!〕
次々と兵器倉が開き、ミサイルが放たれていった。