凛「お帰り!無事に終わったみたいね!」
ローマ領に戻ると凛がすぐさま駆け寄ってそう言う。
それに思音はうんと頷く。
思音「ヴェルバーも完全に破壊したよ」
ネロ「うむ、我らと月のアルテラの勝利で終わった」
月のアルテラと聞いて、成程ね…と頷いた後に振り返る。
凛「良かったじゃない。あんたのサーヴァントも無事みたいよ。
その言葉と共に1人の少女が来る。
姿はほとんど思音と変わらないが…髪の色がアルテラの様に白かった。
そんな少女に月のアルテラは目を輝かせ…
月アルテラ「マスター!」
ヒロの手から降りて少女に抱き着く。
少女「思音、アルテラを救ってくれてありがとうございます」
思音「ううん。ネロや玉藻にヒロ君のお蔭だよ。名前は白野になったんだね」
うんと頷いた後に少女はヒロへと向き直り、自身の新たな名を名乗る。
少女→白野「改めて、私は岸波白野と言います。私のアルテラをありがとうヒロ君」
ヒロ「いえ、改めて宜しくお願いします。白野さん」
そう言ってお互いに握手する。
ネロ「ではこの勝利の記念に宴会をしようではないか!」
思音「もう、するのは良いけど終わったら色々と後始末をしないとね」
ミセスS「おーい」
ビシッとポーズを取って宣言するネロに思音は苦笑しながら宥め、周りの面々も苦笑しているとそこにミセスSが来る。
そんな彼女の後ろにいるエリザベートに玉藻があっ!?となる。
玉藻「エリザベート!って元に戻ってる!?」
エリザベート「元に戻ってるのは悪い!?」
ミセスS「儂が戻した!ついでにアルキメデスを月から永久追放しといたぞ」
目を見開いて驚く玉藻にエリザベートは叫んだ後にミセスSがそう言う。
永久追放と言う言葉に思音や凛達は驚く。
思音「え、永久追放って…」
ミセスS「文字通りじゃよ。奴はもう金輪際此処には来れんし悪用も出来ん」
あれは凄かった…と顔を青くして言うエリザベートを横目にミセスSはほっほっほっと笑う。
凛「ま、まぁ、悪用できないのなら心配ないわね」
思音「そ、そうだね…」
ミセスS「うむ、奴はそうされても同情できん事をしたからな」
ヒロ「そう…ですね」
聞いたら嫌な予感がしたのか強引に話を追える凛のに思音は慌てて頷いた後にミセスSがそう言い、ヒロも神妙な顔で頷く。
玉藻「そ・れ・で…エリザベートはどうするんです?」
ミセスS「え?儂のサーヴァントにするつもりじゃけど?」
その言葉にエリザベートは目を輝かせる。
エリザベート「デジマ!?」
ミセスS「うむ、理由は助手が欲しかったのと、歌を生で聞きたかったからじゃな。後一緒に居ると面白そうじゃし」
そう言ってミセスSは笑うとエリザベートは凄くデレデレな顔になる。
エリザベート「そ、そこまで言われたら仕方ないわね。助手でもやってあげようじゃない♪」
ネロ「ライバルとして聞きたかったと言われるのには共感出来るな」
思音「え、エリザベートの歌を生で……!?」
ジャンヌ「す、凄いですね;」
乗り気なエリザベートを見ながらネロが頷く中で思音は戦慄し、ジャンヌは冷や汗を掻く。
武蔵「そういえばさ、マスター達は別の世界から来たのだから、帰りはどうするの?」
ミセスS「あーそれなら迎え呼んどいたぞ」
私もだけどさと呟いた武蔵のにミセスSはそう返す。
迎え?と誰もが首を傾げる。
???「おーい」
誰でもない声に誰もがした方を見る。
目に入ったのは女性でどことなくSF的な服装をしていた。
思音「誰?」
ミセスS「おー久しぶりじゃのANよ」
駆け寄って来た人物に思音が首を傾げる中でミセスSがそう言う。
そんなミセスSのにその人物、ANは半目で見る。
AN「 久しぶりってつい最近あの事件で会ったでしょ師匠」
はっはっはっ!と笑うミセスSにANはもう…と呆れる。
モードレッド「んで、誰だこの人?ただ者じゃないのは分かるけどよ」
そんなANにモードレッドが聞く。
AN「私はAN。ロボットの始祖です」
ミセスS「ワシの弟子でもあるんじゃよ」
ほっほっほっと笑うミセスSにここでも色々と起こしたんですねとANは呆れた感じにぼやいた後にヒロ達に顔を向ける。
AN「私がここに来た理由は師匠が言ったと思いますがヒロさんたちを元の世界に帰すために来ました」
思音「ちなみにどういう感じで帰してあげるの?」
そう聞く思音にANはそれはですね…とごそごそと漁る。
AN「転送、列車、ハンマー、バット、ゲート…色々ありますけどどれにします?」
凛「なんか選択肢に相応しくないの混ざってない!?」
モードレッド「特にハンマーとバットってなんだよ!?殴り飛ばす気か!?」
ヒロ「電車ってデンライナーですか?」
フリップで表現して出てきた選択肢に思わず凛とモードレッドはツッコミ、ヒロは気になったので聞く。
AN「電車はそうですね。ハンマーとバッドはまあハヤテさんから聞いたので」
玉藻「そのハヤテと言う方は何を考えてらっしゃるのですか、と言うか実際にされたのですか;」
ヒロのにANが肯定する中で玉藻は冷や汗を掻く。
AN「されたみたいですよ。実際」
マリー「あら、それは痛いわね」
ヒロインX「痛いで済むんですかね…」
思音「転送か電車、ゲートの三択だよね」
ほんわかに言うマリーのにヒロインXはツッコミを入れる中で思音が気を取り直し、バットとハンマーを除外してそう言う。
ヒロ「電車でお願いします」
AN「了解。電車ですね」
頷いた後にしばらく待ってて下さいと前置きしてから呼び出しに入ったANが呼んでる間、白野は全員を見渡して言う。
白野「皆、本当にありがとうございました」
月アルテラ「ありがとう!」」
頭を下げる白野に続いて月のアルテラも笑顔でお礼を言う。
アルテラ「良いんだ月の私に白野…きっと私達は来るべくして来たのかもしれないんだ」
ヒロ「え?」
思音「……うん、私もそう思う。ヒロくん達はミセスSさんによってだろうけど、きっと出会うのは必然だったんだと思う」
ネロ「奏者?」
そう言ったアルテラのに思音も同意する中でネロや他のメンバーは戸惑う。
アルテラ「マスター、私はこの世界で意識を取り戻す前にある夢を見た。1人の少女が消える夢を…あれがなんなのかは白野が消えかけた時に分かった。あれは体の思音…白野を助けて欲しいと言う…メッセージを送った平行世界の白野のサーヴァントである月の私が送ったSOSだったんだと」
ヒロ「そうだったんですか…」
モードレッド「そんな夢を見てたのかよ」
思音「そのSOSが偶然ヒロくんのアルテラに届いたんだね」
ネロ「それはもう偶然と言うよりそう、あれだ!奇跡としか言いようがないな」
出て来た言葉に誰もが驚いたがネロのにヒロは首を振る。
ヒロ「違うと思いますネロさん。奇跡じゃない。白野さんを助けたいって言う月のアルテラさんの思いが呼んだんですよ。2人が望んだ夢を叶える為に」
ネロ「思いか……うむ。そうだな…だからこそ2人はああやって笑い合えている」
笑い合う2人を見てネロはヒロの言葉に頷く。
AN「あ、来ましたよー!」
するとANの言葉通り、虚空からデンライナーが現れ、ヒロ達の前に来る。
ネロ「なんだあれは!?カッコいいし空を走っているぞ!!」
思音「あれが…」
AN「時空を駆ける列車、デンライナーANバージョンです」
タマモキャット「わおう」
自分達の前に停車したのに誰もが驚く中でさあ行きますよと入り口まえにANが促す。
スカサハ「さて、忘れずに精進するのだぞクー・フーリン」
クー・フーリン「ああ、分かってるよ。そっちこそ越えられない様にするんだな師匠」
ぬかしおるとお互いに笑い返してから槍をぶつけ合わせて別れの挨拶をする。
アルトリア「ガウェイン、マスターと共に良き人生を歩め」
モードレッド「喧嘩すんじゃねえぞ」
ガウェイン「私がレオと喧嘩するわけないでしょう。モードレッド。あなたの方こそ迷惑をかけたらいけませんよ」
レオ「別の可能性とはいえ、騎士王に会えた事は嬉しい限りでした」
一方でモードレッドが茶化してガウェインが憮然とした顔で返す隣でアルトリアとレオがそう言って握手しあう。
タマモキャット「と言う訳でオリジナルよ。飽きられない様に良妻を磨くのだな!」
玉藻「飽きられないようには余計です!その言葉はそのまま返しますよ!」
にょほほと笑って言うタマモキャットのに玉藻はふしゃーと威嚇する。
ヒロインX「久々にセイバーを倒せて私は満足です!」
リリィ「それは良かったですねX師匠!」
ジャック「帰っちゃうんだ。少し残念」
ナーサリー「ホント残念だわ」
満足そうに笑うヒロインXのにリリィも笑う中で残念そうに言う2人にすいませんねと謝る。
ジャンヌ「(倒したのはアルトリアさんなんですけどね…)ホントお世話になりました…月の私が汚染されて凄くテンション高かったのが………忘れられないです…」
無銘「ああ、そうだったな」
思音「ど、ドンマイ;」
頭を下げた後に遠い目をするジャンヌに無銘はなんとも言えない顔をして思音は励ます。
そしてヒロ達が乗り込んだ後にデンライナーは走り出す。
ヒロ「さようなら!!!」
リリィ「皆さんお元気で!!」
ネロ「ヒロ達も元気でな!」
思音「また会おうね!」
窓から手を振る面々に思音達も手を振る中でデンライナーは消えて行く。
白野「行ってしまいましたね」
月アルテラ「うん」
呟いた白野のに月のアルテラは頷いた後にきゅっと抱き着く。
白野は愛おしそうにその頭を撫でてあげる。
ミセスS「さて、儂らも戻るとするかのう」
エリザベート「OKよ!と言う訳で子ジカ!私は行くわね!」
そう言って2人とも歩いて行く。
思音「二人とも、元気でね!」
ネロ「何時かまた会おうではないか!」
去る2人の背に2人はそう送った後に消えたのを確認すると玉藻が思音に抱き着く。
玉藻「さ、ご主人様♪2人のお熱い仕事をやりましょうね~♪」
思音「へ?」
ネロ「こらぁぁぁぁぁ!いきなり余の奏者を誘惑するでない!」
それにネロが噛み付いて思音の反対側に抱き着く。
ネロ「奏者と熱いのをするのは余である!狐にはやらせんぞ!」
思音「いやあの二人とも……」
玉藻「ムッキー!あなたと言う人はなんと我儘な!」
ギャアギャア言いまくる2人と挟まれた思音に誰もがやれやれとなる。
凛「やれやれ、まーた始まった」
シンジ「いつも大変だなあいつも」
レオ「ですが、それが思音さんらしいですね」
そんなぎゃあぎゃあと騒ぐ2人と苦笑してるマスターを見ながら白野と月のアルテラは微笑み合う。
こうして、月での戦いは終わった。
戦士達は元の世界に戻り、1人の少女と1人のサーヴァントは未来を掴んだのだ。
ブレイブヒーローEND
NEXT
コンパチヒーローズ・ザ・グランドオーダー