前回から少しして精神と魂、2人の思音は向き合った後にお互いに手を差し出すと2つのレガリアは宙へと舞い、1つに戻り、2人の思音も光りとなって1つになっていく。
玉藻「精神と魂の融合。どんなに高等な術式が必要かと思いましたけどもそれさえ可能とするのですね。レガリアは…」
ネロ「……うむ。三つの要素のうち二つが統合されるのだ。自ずとふたりの奏者はひとりになる。そちらの奏者とこちらの奏者、共に不安定であったのは核となるものが失われていたからだ」
ヒロ「核……ですか?」
1つになって行く光景を見て感心する様に呟く玉藻へとそう言ったネロのにヒロは呟く。
ネロ「うむ。地上では肉体が依り代となるが、SE.RA.PH.では魂が核となる。その点で言えば魂の奏者だけは統合せずとも存続できたかもしれんな」
モードレッド「それじゃあ皇帝の方の精神だけの思音は統合しなかったらおのずと消えていたって事かよ」
出て来た言葉に驚くモードレッドにその通りだなとネロは頷く。
玉藻「そしてご主人様の肉体。あ、いえ、肉体のご主人様ですね。そちらに頼る必要もありません。魂に精神が宿った以上、生存しているだけで今の規格にあった
ネロ「! それがまことか、キャスター……?そうなると遊星の方のアルテラの側にいる奏者は―――――」
出て来た言葉にネロは驚く中で玉藻は結論を言う。
玉藻「統合するまでない、いえ、むしろ統合しては不純物になるでしょう。貴女も分かっている筈です、セイバーさん。肉体に宿った意識は仮初めのもの。それはもう、別の白凪思音様なのです」
ヒロ「別の……思音さん……」
そうはっきり言う玉藻にヒロは呟く。
玉藻「……おそらく。それを承知で、あちらの思音様は記録を飛ばした。……それが何を意味するか、全て受け入れた上で」
ネロ「キャスター?」
伏せて悲痛に顔を歪める玉藻にネロは話しかけると玉藻は顔を振ってから視線を上げる。
玉藻「なんでもございません。私がここで口を出すのはそれこそ不忠。彼のお方の決意を汚す愚行でございます」
ヒロ「誰かの為に…凄いです。勇気を出してそれをやった肉体の思音さんは凄いです」
そう言う玉藻にヒロは光を見ながら言う。
玉藻「そ・れ・よ・り。お話、概ね理解しました。悪しき遊星、それは神代にも記憶された災厄です。一万と数千年の周期も大元の私の記録と一致します。これを放っておけば、やがて月も地球もおしまいでしょう」
モードレッド「そんなにヤバいのか?その遊星は」
そう言った玉藻にモードレッドはそう聞くとそりゃあヤバいですよと返される。
玉藻「遠き日の……あれは破滅の記録です。
ネロ「案ずるな。融合には何の問題もない。これより後に出でるは過不足なく、余の奏者と貴様のマスター、正真正銘の存在に他ならぬ。…………ちょっぴり余も心配はしているのだが、そこはそれ、奏者を信じているからなっ」
説明していた玉藻へとネロはそう言って笑い、そうですねと玉藻も光を見る。
それを合図となったかの様に光が晴れ、そこには一人となった思音が立っていた。
ヒロ「思音さん、身体の状態はどうですか?」
思音「うん、大丈夫。統合は上手くいったみたい。レガリアの欠片同士が引き合っていることもあって誤作動や事故は発生しなかったようだよ」
どこか不自由がないかを心配するヒロに思音は笑って返す。
ヒロ「そうですか…良かった~」
思音「うん。だから二人とも心配いらないよ。精神と魂、二人の白凪思音にも失われるものはない。ネロ・グラウディウスのマスターとしての経験も、玉藻の前のマスターとしての経験もどちらも過不足なく繋がっているから」
ネロ・玉藻「「――――――奏者!/ご主人様!」」
ほっと安堵するヒロの後にネロと玉藻に思音は微笑んでそう言うと2人は駆け出して思音の両腕にそれぞれ抱き着く。
玉藻「……みこっ。セイバーさん?こちらは私のご主人様ですのでお忘れなきよう」
ネロ「いやいやキャスターよ、視力は確かか?どう見ても余の奏者であろうに。故に、あまり密着したり誘惑したりするでない」
嬉しそうに抱き着いた後にそう言いながら睨む玉藻にネロも睨み返す。
玉藻「いえいえいえいえ。ホホホ」
ネロ「いやいや笑うところではないぞオホホホ」
そのまま笑いあいながらグイグイと思音を自分の方へとお互いに引っ張り始める。
ネロ「むう、なんという怪力か!ガッチリ腕に組み付いて離れぬとは!貴様、筋力Eと言うのは嘘だったのか!?」
お互いに牽制し合って思音を引っ張り合う様子に、モードレッドとアルテラとタマモキャットはこっちでも始まるかとふーと息を吐く。
玉藻「セイバーさんこそ慎ましやかな胸がご主人様の腕に当たっているではないですかなんてはしたないオイ離れろ」
ネロ「バカめ、当たっているのではない。モーションをかけているのだっ!何事も先手必勝というからな!」
そう言う玉藻にネロは笑って言い返す。
玉藻「ふふふ。いやですよセイバーさん、仰ったではないですか。過不足なくどちらのマスターでもあるとかどうか」
ネロ「言ったとも。つまり、余の奏者だな!」
牽制しあう様子にうわぁ…とモードレッドとタマモキャットは呆れる。
玉藻「いいえいいえ私のご主人様ですっ!ああやっぱり!やっぱりこうなったじゃないですかーっ!」
ネロ「うむ、そこだけは気が合うなキャスター!こればかりはどうしようもない!むしろこれこそが正しき形!分割などは事故にすぎぬ、奏者は唯一無二であるからこその奏者であるがゆえ―――」
ネロ・玉藻「「――――――余が、真なる奏者のサーヴァントだ!/私が、真にご主人様のサーヴァントです!」」
タマモキャット「うーん、何これデジャヴ?」
モードレッド「まんま、明久の所のキャス狐と赤セイバーの喧嘩と同じだな…」
いがみ合い、ギャアギャア言い合う2人を見て知り合いのを思い出しながら呟くタマモキャットにモードレッドは肩を竦めてやれやれと呆れる。
ヒロ「ははは…!?」
それにヒロも苦笑した時、脳裏に流れる……空にヒビが入り、何かが現れると言う光景が…
ヒロ「思音さん!!気を付けてください!」
そう言ってヒロはペルセウスとなって3人の後ろにジャンプし、それにモードレッド達も慌てて思音達の隣に立って構える。
いきなりの事に思音達3人は驚きながらペルセウスの見ている方へと顔を向ける。
ピシッ……ピシピシッ……
するとペルセウスが見ていた空にひび割れが起こりだす。
ネロ「うむ、来たな」
玉藻「これは……空が……」
ピシッ……ピシッ……
意味に気づいて真剣な顔で見るネロの隣で玉藻が大きくなって行く亀裂に目を見開く。
ネロ「奏者よ、離れるな―――――空が割れる!いよいよ来るぞ!」
パリィィィィィィィィィン!!
その言葉の直後に空が…否…世界が割れた。
そして、割れた所から存在が降り立つ。
????「…………」
玉藻「……あれが……」
アルテラ「この世界の私………」
静かに舞い降りた存在…この世界のアルテラをアルテラは見る。
今の彼女を
彼女は舞い降りた後に静かに立ち上がる。
そしてメンバーを見渡した後にアルテラを見て目を見開く。
Aアルテラ「! お前は……私か」
アルテラ「そうだ。私はお前だ」
少し驚きを見せた後に問うAアルテラにアルテラは肯定する。
Aアルテラ「かつて地上で見た夢がまさか英霊になっていたとはな……」
そう呟いた後に剣の切っ先をペルセウス達に向けて示すと割れ目からデータの塊…軍勢が飛び出してペルセウス達を包囲する。
そしてAアルテラが左手を掲げると軍勢はピタリと止まる。
その後に掲げていた左手を降ろして左腰に添える。
Aアルテラ「私は―――――私は大王である。私は破壊である。星より降りて、蹂躙を果たさんとする者である」
そう言ってAアルテラはペルセウス達…特に思音をみつえ…
Aアルテラ「破壊の――――――」
ネロ「……ぬうっ!」
玉藻「ご主人様!」
ザシュザシュ!
思音に放たれた斬撃をネロと玉藻が防ぐ。
防いだネロと玉藻はその顔を厳しくする。
ネロ「剣の一降り、真名解放なしでこの威力……!いざ目にしてみると震えるな!」
玉藻「……ふん。振るっただけでこの威力ですか。世界に対する特効というのもあながち法螺ではないようですね」
Aアルテラ「…………」
先ほどの斬撃の威力にそう評する2人だがその顔からは覇気は消えていない。
ペルセウス達も同じだ。
そう言う相手には何度も対面している。
Aアルテラ「……貴様達は何者だ?一体どういった存在だ」
そんなペルセウス達へAアルテラは問う。
ペルセウス「僕はは大空ヒロと言います。今の姿はブレイブヒーローペルセウスで…別の世界から来た存在で…このアルテラさんのマスターです!」
モードレッド「マスターのサーヴァント、セイバーのモードレッドは俺だ」
タマモキャット「同じくご主人のサーヴァント、バーサーカーのタマモキャットだワン」
アルテラ「同じく、セイバーのアルテラ…もしこの世界を破壊しようとするのなら…私と…私のマスター達がその破壊を破壊させて貰う」
そんなAアルテラに4人はそれぞれ名乗り、アルテラが自身の剣の切っ先をAアルテラへと向けてそう言う。
ネロ「そして余はネロ。ネロ・クラウディウス!貴様や是なるキャスターと同じくして!愛しき奏者、白凪思音のサーヴァントだ!」
それにネロが続いた時、Aアルテラから殺気が迸る。
Aアルテラ「―――――女。我が
タマモキャット「ああっと、どうやら相手を怒らせてしまったようだワン」
モードレッド「みたいだな…と言うかなんかニュアンスが違わなかったか?」
アルテラ「……」
ペルセウス達を見た後にAアルテラは剣の輝きを強める。
Aアルテラ「もういい。誰であろうが破壊する。例えそれが英霊の私であってもだ。私の事を知る者など必要ない。アルテラの名を呼ぶ者もそうだ。ただ一人だけでいい」
ネロ「奏者よ同期を!さあ、共に耐えるとしよう!キャスター!」
キャスター「あっやっぱりそっちと同期なさるんです!?悔しいですが……今は!ええ!」
それにネロはそう言い、うんと頷いてネロのレガリアに同期しようとする思音にキャスターは叫ぶが状況が状況なので気を取り直してAアルテラへと思考を向ける。
ギュイイイイイイイイイイン!
思音がネロのレガリアに同期するとAアルテラの剣から赤い放流が迸り…
ズドォォォォォオン!!
斬撃としてペルセウス達へと振るわれ、爆風が起こる。
爆風が収まると…防御態勢を取るネロと玉藻にそれぞれの武器を振った態勢のペルセウス達の姿があった。
Aアルテラ「軍神の剣を……受けきったのか。私はともかくただの人間や英霊が?」
ネロ「何を言う、アルテラ。ここに立つのはただの英霊ではないのだ」
アルテラ「そして……我がマスターはただの人間じゃない…今を生きる様々な世界を救いし戦士の内の1人だ」
驚くAアルテラにネロとアルテラはそう言う。
Aアルテラ「様々な世界を救った戦士か……」
玉藻「そして私達は誰であろう、聖杯戦争を勝ち抜いたマスターのサーヴァント!」
ネロ「うむ。さらに加えて言うならば、今回は―――――」
アルテラの言葉に呟いたAアルテラへとそう言ってお互いにネロはAアルテラから見て左へ、玉藻は右へと歩き、ネロは剣を、玉藻は舞う様に武術の様な構えを取ってからお互いに舞う様に中央へと移動して背中合わせになってからポーズを取る。
ネロ&玉藻「「タッグマッチ、なのだからな!!/ですから!!」」
ビシッと決める。
タマモキャット「そしてこっちは合体だワン!!」
ペルセウス&モードレッド&アルテラ「え?」
Σモード!Ver.インストール!スタート!!
その後にタマモキャットが言った事にペルセウス達が声を漏らすと音声が鳴り響き、タマモキャット、アルテラ、モードレッドがそれぞれ黄色、白、赤の光の球となってペルセウスに吸い込まれる。
プロセス1!
音声の後にペルセウスは飛び上がると彼の周囲に様々なアーマーが現れる。
プロセス2!!
そしてペルセウスの腕と足のアーマーが脱着されて腕のは変形して肩に装着されると腕と足に新たなアーマーが装着され、背中にバックパックと頭にペルセウスの顔をそのままに新たなパーツが装着された後に左手に盾を、右手にモードレッドのクラレントの刀身を囲む様にアルテラの剣が囲む様に合わさった大剣を握り…
ペルセウス→ΣオービスB「ブレイブヒーロー!Σオービス!」
アルテラ&モードレッド&タマモキャット『ブレイブ!』
ポーズを取ってから床へと着地してAアルテラと対峙する。
タマモキャット『……うーん。ノリで言って見たら出来たでござるの巻』
思音『相変わらず凄いよねヒロくん;』
ΣオービスB「いや、こっちも驚いてるんですけど;」
呟くタマモキャットのを聞いてそう言う思音にΣオービスBはそう返した後に気を引き締めてAアルテラを見る。
ΣオービスB「行きましょう!ネロさん!タマモさん!」
ネロ「うむ!」
玉藻「はい!」
Aアルテラ「合体しようが……破壊する!」
その言葉と共にぶつかり合いが始まる。
玉藻は後方支援に周り、ネロとΣオービスBがAアルテラやその部下である攻性プログラムを相手する。
ネロ「はぁっ!」
ガキィン!ガキィン!!
ネロの斬撃をAアルテラが防ぐ中でネロを狙おうとした攻性プログラムを玉藻が攻撃して怯ませた所をΣオービスBが両断する。
あらかた倒した所でΣオービスBはネロに加勢する。
Aアルテラ「フンッ!」
ガキィン!
ΣオービスB「クッ!」
Aアルテラの斬撃を受け止めるΣオービスBだが斬撃の重さに後ずさる。
ΣオービスB「流石はアルテラさん、別の世界でもその強さは違いませんね」
アルテラ『そうだな。マスター』
Aアルテラ「おしゃべりをしている暇があるとは随分余裕だなッ!」
ブンッ!
その強さにそう述べるΣオービスBにアルテラが同意するとAアルテラが剣を振るう。
ガキン!!
モードレッド『余裕なんてねえよ!見せてるだけだ!』
それをモードレッドが左腕を動かして盾で防いでそう言ってから、Aアルテラを剣ごと弾き飛ばした後にΣオービスBの右足で蹴り飛ばす。
Aアルテラ「っ!」
ネロ「はぁっ!」
ガキィン!
蹴飛ばされたがなんとか態勢を立て直したAアルテラへとネロは斬りかかり、防がれてから鍔迫り合いに持ち込んでぶつかり合うが、力はAアルテラが上で、ネロは吹き飛ばされる。
ΣオービスB「大丈夫ですか!?」
ネロ「これぐらい大丈夫だ!」
問うΣオービスBに体勢を立て直しながらネロはそう返す。
ギュィィィイイイイイイイイン!!
ΣオービスB・ネロ「「!」」
Aアルテラ「はぁああああっ!!」
そこにAアルテラが軍神の剣の刀身を回転させて突進する。
ΣオービスBは咄嗟に前に出て剣の鍔部分に触れて回転させるとモードレッドのクラレントを囲む様になっていたアルテラの軍神の剣の部分が回転し始め、光り輝く。
Σオービス「デヤァァァァぁ!!!」
ガギィィィィン!!!
そのままAアルテラの剣とぶつかり合わせて激しい火花が散った後に2人はそれぞれ距離を取る。
Aアルテラ「やるな。こうなったら
思音『待って』
それにAアルテラは宝具で仕掛けようとした時に思音が待ったをかけてレガリアから出てくる
ネロ「奏者!?」
玉藻「ご主人様!?」
モードレッド『おいおいあぶねえだろ!』
いきなり出て来た思音に誰もが驚く中で思音は前に出る。
思音「ありがとう、皆。でも……ほんの少しだけ刃を納めてほしい。……敵は月のアルテラじゃない。児の戦いを俯しているあの男だよ。今は少しでもアイツを上回り、時間が欲しいんだ」
ネロ「そうは言っても、だな。奏者よ。この状態ではマスターを実体化させるのは自殺行為にも……む?」
そう言う思音にネロは苦言を漏らすがAアルテラを見て気づく。
先ほどまで攻撃を仕掛けていたAアルテラは剣を降ろして佇み、じっと思音を見ている。
ネロ「月のアルテラめ、こちらに合わせて剣を止めている……?」
ΣオービスB「分かりました思音さん。だけど気を付けてくださいね。もしかしたらアルキメデスが不意打ちを仕掛けて来る可能性もありますし」
それに驚くネロの後にΣオービスBはそう言って剣を地面に突き刺して思音に任せる。
思音「うん。それに彼女も色々と疑問に思っているんだと思う。さっきは激昂していたけど、今ならきっと話が、英霊として正面から対話できる筈だよ」
Aアルテラ「……対話、か」
出来ると信じてる思音にAアルテラはぽそりと気づかない小さな声で呟く。
玉藻「……こちらの魔力は限界です。そちらは如何です?どのくらい継戦能力、残ってます?」
ネロ「む、そちらも余裕なしか。……悔しいが後がないぞ。あのような魔剣と永遠に打ち合えるものか。……そっちはどうだヒロ」
そんな思音から目を放して小さな声で聞く玉藻にネロも同じように小声で返してからΣオービスBへと問う。
ΣオービスB「まだ行けますが…思音さんの言う通り、僕達の目的はアルキメデスが起こそうとする遊星による滅びを阻止する事、彼女を倒す事ではないです。もしまだ来るのなら思音さんを守れる様に警戒します」
そうネロへと小声で返したΣオービスBはAアルテラを見る。
Aアルテラ「……いいだろう。事実、私は興味を抱いている。どうあれ結果は変わるまい。五分だけお前達に時間をやろう」
ネロ「……充分だ。ひとまず礼を言っておくぞ、月のアルテラ」
そんな思音の姿勢からAアルテラは対話する事を承諾し、ネロは感謝の意を述べる。
Aアルテラ「不要だ」
バシュ、バシュ
その言葉と共にそれぞれ武器を消し、ΣオービスBも変身を解いてモードレッド達は後ろに下がり、ヒロは思音の隣に立つ。
思音「まずはこちらの目的を伝えるね」
そう言って思音はAアルテラに自分達の目的などを説明する。
全てのレガリアの統合。
そして襲来するであろう遊星ヴェルバーの阻止。
レガリアを以て、遊星の観測機能をジャミングし続けることを…
思音「そして、それから―――」
Aアルテラ「……話にならんな」
まだ言おうとした思音のをAアルテラは遮る。
ネロ「最後まで話を聞け、アルテラよ。奏者はまだ肝心なことを伝えてない。世界を守るのは当然として、さらに―――」
Aアルテラ「レガリアの統合。そんな条件を私が呑むと思ったか」
言おうとしたネロのに対してAアルテラは遮りながらそう返す。
モードレッド「あいつ…自分のマスターが消えて欲しくないから…」
アルテラ「恐らく…だからこそレガリアの結合を重点に断ろうとする」
思音「相変わらずせっかちだね、英霊の方は」
そんなAアルテラのに小声で言うモードレッドにアルテラも小声で返すと思音がそう言う。
Aアルテラ「……英霊の方は、だと……?お前は何を―――いや、いい。最後まで聞いてやる。話せ」
驚きを見せるAアルテラだがすぐさま冷静になってそう言う。
ありがとうと礼を述べた後に思音は話しを再開する。
思音「そう。私達の目的は世界を遊星から守ること。それは生きることだと言ってもいい。一方的な侵略。理由も分からない破滅なんて認められないし認めるつもりは絶対ない。けれど、それだけじゃない。君だ、月のアルテラ」
Aアルテラ「……何?」
出て来た言葉に驚きを見せるAアルテラに思音は続ける。
思音「全ての事柄を五分で説明するのは流石に難しいから端的に言うね。私達は世界を守る。そして、君も守る。何処よりも遠くて何処よりも近しいだろう彼方から託された願いを私は、叶えたいと思っているんだ」
Aアルテラ「託された願い……だと?」
出て来た言葉に戸惑いを出すAアルテラにそうだよと返す。
思音「遊星やアルキメデスの言うがままにする必要は何処にもない。だから―――」
真剣なまなざしでAアルテラを見ながら思音はそう言う。
Aアルテラ「おかしなことを言う。私を守る?お前が?」
ネロ「……時間がないのが惜しい。もう少しまからぬか、月のアルテラよ。これは大切な機会で、真実、貴様のためでもある」
そんな思音へと疑問とばかりに言うAアルテラへと見守っていたネロが対話する時間を延ばせないかと頼み込む。
ネロ「奏者の目を見るがいい。これよりも曇りなき瞳を余は知らぬ。貴様はどうだ。本当に――――この眼差しに覚えがないと白を切るか?」
Aアルテラ「………………」
その言葉にAアルテラは少し無言となる。
Aアルテラ「…………私は、破壊の機械だ。破壊の大王、遊星の化身。別段、人の論理を重んじる事もない。重んじようと思ったこともな」
ヒロ「月のアルテラさん……」
少しして口を開いて淡々とそう言うAアルテラにヒロはアルテラを見る。
彼女は様々な事を知らない。
自分のアルテラもどことなく淡々としていたがバン達や色んな人と話してる内に楽しさを知った。
それを教えられたら良いのにとヒロは思った。
Aアルテラ「だが、こう返そう。セイバー。お前達の言葉は非論理的に過ぎる」
ネロ「待つがよい!月のアルテラ!」
そう切り捨てて去ろうとするAアルテラをネロが止めようとした時、Aアルテラの付けていたレガリアから緑色のラインが入った巫女服を纏ったもう1人の思音…肉体の思音が現れた。
Aアルテラ「……許可した覚えはないぞ。姿を現すな」
ヒロ「肉体の思音さん!実体化してくれました!」
モードレッド「よし、これなら……」
現れた肉体の思音に顔を顰めながら叱るAアルテラだが、ヒロ達にとっては好都合であった。
それにもしかしたら話が進むと思った時……
肉体思音「…………」
ヒロ「……え?」
ネロ「な……に?何だ?」
タマモキャット「なんで無口だワン?」
首を横に振った彼女は無言だったが、同じ存在である思音と……同じアルテラのマスターだったからかヒロに伝わった。
ヒロ「あの……どう言う事ですか?話し合いは良かったけど、レガリアを統合させるだけじゃあ変わらない。月のアルテラさんの結末も変わらないってどう言う事ですか!」
肉体思音「…………」
その問いに肉体の思音は答えず、Aアルテラはネロ達から再度背を向けると肉体の思音をレガリアに入れて消える
ヒロ「ま、待っ……」
手を伸ばすヒロだがその手は空しく下がる。
玉藻「……お話し合いは決裂、ですね」
モードレッド「そう……だな……」
その光景に呟く玉藻にモードレッドも悔しそうに呟く。
玉藻「でもこれは大層運がようございました。あれがその気になれば、魔力の残り少ない私達はともかくヒロさんたちも消し飛ばされていたでしょうから。ですので、ご主人様、ヒロさん。どうかお気を落とされずに」
思音「……うん……」
ヒロ「いえ、俄然やる気が出ました。肉体の思音さんが言った事も気になりますし、こういう状況になった事が度々あったりもしましたから月のアルテラさんの運命を変える為に何が必要なのかハッキリさせたいです!僕の知り合いの人も絶対にそう言います」
そう労う玉藻に思音は残念そうに頷く中でヒロはそう言う。
玉藻「それはまた…」
ネロ「……月のアルテラ……どうあっても戦わねばならぬ運命なのか?いいや、いや。そうではあるまい」
そんなヒロのに呆れ交じりに感嘆する玉藻の隣でAアルテラが消えた場所を見ながらネロはそう呟いた後に今度は割れ目があった空を見る。
ネロ「余は記録でしか貴様のことは知らぬ。ついぞ今しがた会ったばかり……では、あるが……まだ道はある筈だ。そうであろう、ヒロ、奏者よ。破滅の定めになぞ、余は二度も屈しない……!」
そう強く決心するネロにヒロははい!と力強く答え、思音もそうだねと頷いた時だった。
無銘『ようやく繋がった!聞こえるかネロ!』
ネロ「む、なんだ。無銘か。一体どうした、そんな慌てた様子で……」
慌てた様子の無銘が通信をかけてきて、ネロは少し驚いて聞く。
無銘『今、こちらは襲撃を受けている!スカサハたちが迎撃に当たっているがかなりヤバイ状況だ!』
ネロ「な、なに!?」
玉藻「まさか、もう破壊の軍勢がローマ領域に?いえ、いくらなんでも早すぎます!」
告げられた事にネロは驚愕して玉藻がそう言うと無銘は首を横に振って言う。
無銘『いや、襲撃をしているのは破壊の軍勢ではない。襲撃しているのは――――
ヒロ「ドレイク船長が!?」
モードレッド「おいおい、第四勢力ってどう言う事だよ!?」
告げられた事に誰もが驚いた後に急いでローマ領域へと戻りはじめる。
☆
ローマ領域
こちらではあちらこちらで無銘の言う通り、戦いが起こっていた。
その一角でスカサハはクーフーリンと共に戦っていた。
ズドォォォォォオオオオオオオオオオン!!
スカサハ「くっ……」
飛んで来た砲撃をスカサハは転がって避ける。
クーフーリン「大丈夫か師匠!」
スカサハ「私を心配するなら自分の身を心配しろ。しかし…厄介な面々が聞いていたのとは別の勢力で来るとはな…」
声をかけるクーフリンにスカサハはそう返した後に自分達を襲撃する集団を見る。
その集団とはまさに無銘が言っていたフランシス・ドレイクが率いる集団でクーフリンの知る限り、ロビンフッドなどのサーヴァントを従えていた。
ドレイク「影の国の女王でも流石にこの姿のアタシには苦戦するようだねぇ!」
??????「さあ!押して行きなさい!」
そんなスカサハを見るドレイクの後ろでクーフーリンも見た事がない女性が攻性プログラムに命令する。
ズシーン!ズシーン!
ヒロインX「クッ!」
????「さあ、もっともっと私と遊びましょ?遊びましょ?」
次々と来る攻撃をなんとか避けるヒロインXを自身が召喚したジャバウォックの上に乗って黒のゴスロリを纏った少女は言う。
ロビンフッド「よっと。船長、捕虜を一人ゲットしたぜ」
リリィ「うぅ……」
ヒロインX「リリィ!」
するとドレイクの隣に縛り上げたリリィを連れてロビンフッドが現れ、ヒロインXは助け出そうと駆け出すが、ジャバウォックに妨害される。
ドレイク「よし!ゲットしたんならさっさと撤収するよ!」
アルトリア「貴様ら!何が目的で襲撃して来た!」
そう言うドレイクへとロビンフッドを追いかけて来たアルトリアが槍を突き出しながら問う。
ドレイク「目的……そうだねぇ。そんなの決まっているじゃないか」
アルトリア「何っ?」
獰猛な笑みを浮かばせるドレイクは腕をバッと広げて言う。
ドレイク「アタシたちは海賊!略奪以外に何が目的あるって言うんだい?」
スカサハ「成程、見事に海賊らしいセリフだな」
クーフーリン「確かにシンプルすぎる目的だな」
スカサハとクーフーリンにそう言う事さねと返してからドレイクは続ける。
ドレイク「それが嫌ならアンタらもアタシたちから奪ってみな!最高のハッピーエンドに至れる道への切符をな!」
スカサハ「(最高のハッピーエンド?)」
出て来た言葉にスカサハは少し違和感を覚える。
スカサハはその言葉に略奪以外にまるで自分達を試そうとしてる様な感じに思えた。
アキレスD9「皆さん!」
思音『あれってシンジと一緒にいたライダー、ドレイク!?』
ドレイク「おう、久しぶりだねぇ」
そこにアキレスD9達が到着し、ドレイクを見てレガリアの中から驚きの声をあげる思音へとドレイクはそう言う。
ネロ「貴様、何故その姿に……何故レガリアを持っている!」
ドレイク「悪いがそれを知りたかったらアタシたちの領域、海賊領域に来るんだね!」
その際にネロは厳しい顔で指に
アキレスD9「リリィさん!」
モードレッド「おいおい、レガリアって3つに分かれてたんだろう?」
玉藻「ええそうです。ご主人様が精神・魂・肉体の三つに分かれると同時にレガリアも三つに分かれました。だからありえないのです。四つ目のレガリアなんて物は……」
そう聞くモードレッドに玉藻もありえないと言う中でネロが言う。
ネロ「ならば行くしかあるまいな…それを知る為に」
アキレスD9「そうですね!行きましょうリリィさんを助けないと!」
その言葉と共にアキレスD9達はしばしの休憩を入れた後にヒロインXとアルトリアを加え、玉藻陣営のサーヴァント達も防衛に回してドレイクたちがいる海賊領域へと向かう。
そこで待ち受けるのは…
ブレイブヒーローΣオービスブレイブ Ver.インストール
外見:顔部分がペルセウスでΣドライブソードの刀身がモードレッドのクラレントの刀身を囲む様にアルテラの剣が合わさったのに変更されたΣオービス
概要
ブレイブヒーローペルセウスがタマモキャット、モードレッド、アルテラとインストールする事で変身した姿。
タマモキャットがノリで言った事で出来ちゃった姿だが3人の宝具を元にした技を使用する事が出来る。
体の主導権はヒロが主だがモードレッド達が動かす事も出来る。
オリジナルのΣオービスと違って銃は使えない。