この素晴らしい仲間達に救済を!   作:よっひ。〜

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日常回はこのすば、戦闘回は型月作品らしさを出して書きたいです。
もう少し、文章力をつけたい。


第8話 男の戦い

 

 

 

 

 

 よく晴れた冬の日の昼頃。ギルドへ続く賑やかな一本道を、しんどそうに歩く魔法使いがいた。

そう、僕です。

突然だか、この世界の冬はいろいろややこしいらしく、ギルドはまともなクエストを出さないため、冒険者達は休業するらしい。

じゃあなぜ、ギルドへ行くのか?というと、ただ、単に暇だからです。

家にいても、することがないどころか今日はカズマ達の女性陣を交えてお茶会をするらしく、いたところで邪魔になるだけなのだ。

そんなこんなで、ギルドのドアを開く。

が、珍しく、いつものキツい酒の匂いもしなければ、ドンチャン騒ぎもない。

どうやら、皆さん、本当にお休みになられてるようだ。

とまぁ、立ち止まってても意味がないので、飯のスペースへ行く。別に腹が減ってる訳ではない。

なんとなく、誰かいる気がしたからだ。

すると、俺の勘は当たったようで、緑のマントを着た同い年の転生者に会いました。

 

 

「おう、ユウマ。お前も暇なのか?」

 

 

「yes。カズマこそ、暇だろ?」

 

 

 あぁ、とカズマは水を飲みながら返す。

お互い、パーティーに同性が居ないから暇になるわけだ。

ウエイトレスさんが、運んできた水を飲みながら、俺もボート天井を眺める。

そうすると、カズマの方から珍しく提案をしてきた。

 

 

「なぁ、これからすること無いんだったら、散歩でもしないか?」

 

 

「別にいいけど、カズマが散歩を提案してくるとは予想外だな」 

 

 

「そうだな。でも、なんもなくよ、ユウマと一緒なら良いことに巡り会えそうな気がするんだ」

 

 

 そうかな、と返して席を立つ。

俺も今、何かに巡り会えそうな気がした。

 

 

 

 

 

 それから、15分。

人気のない路地裏に通じる道の近くで、二人の男性を見つけた。

 

 

「あれって、ダストとキースじゃね?」

 

 ダストとキース。俺も前に少しだけ話した事はあるが、なかなか話やすい相手だったと記憶してる。

それにしても、何をこそこそとしてるのだろう?

 

 

「おーい、なにやってんだ?」

 

 

 カズマが後ろから声をかける。

すると、二人とも、慌てて振り返る。

 

 

「うわ!って、カズマとユウマか。驚かすなよ」 

 

 

「いやいや、そんなつもりはなかったんだけどな」

 

 

 2人とも、周りを確認する。

そんなに周りを気にして何をするんだ?

 

「どうやら、女は連れてないみたいだな」

 

 

「安心してくれ。今日は俺達の女性陣は仲良く家でお茶会してるから。多分外をほっつき歩いたりはしてねーよ」

 

 

「そうか、ならいいや。とりあえず、お前達口は固いよな?」

 

 

 ダストが真剣な顔で聞いてくる。

本当に何を隠しているのか。

 

 

「まぁ、隠し事ならちゃんと守るよ」

 

 

「同じく」

 

 

 そうか。とキースはダストと小声で話し合う。

 

 

「まぁ、二人は信じられるな。とりあえず、ついてきてくれ」

 

 

 と、キースとダストは俺達の袖を引っ張って路地裏の中へ入っていく。

何が始まるのかと、少し期待を込めてたどり着いた先には、一つの扉があった。

 

 

「いいか、今から言うことは、絶対に女達には言うなよ」

 

 

 キースはさっきより、少し崩した表情で、言う。

 

 

「ここ、サキュバスが店をやってるんだ」

 

 

「え、サキュバス?」

 

 それって、素晴らしい本によく出てくる女の悪魔じゃなかったっけ?

 

 

「想像の通り、男の、精気を吸う。女性のモンスターだ」

 

 

「だが、どうやら、ここのサキュバスは街の男達と共存関係を築いているらしいんだ」

 

 

「ほら、馬小屋とかで、寝泊まりしてると、ムラムラしたときにナニもできないだろ?」

 

 

「まぁ、確かにな」

 

 本当、うちのパーティーはレベルが高すぎるから、横で寝てる時は辛かった。

 

 

「手を出したら、どうなるかわかったもんじゃないからな」

 

 

 全くその通りと、俺とカズマは頷く。

 

 

「そこで、このサキュバス達の出番てわけさ。俺達が寝ている時にいい夢を見せてくれるのと引き換えで、彼女達が、俺達の精気を吸うわけだ。結果として、俺達はスッキリ、彼女達も生きていけるということでWinWinてことさ」

 

 

 つまり、俺達は男達は常日頃から賢者でいられると言うことか!

 

 

「「素晴らしい!」」

 

 

 俺とカズマはぴったり揃っていう。どうやら、考えていることは同じらしい。

 

 

「そんなら、さっさと行こうぜ」

 

 

「そうだそうだ。これでやっと苦しい日常からおさらばできるのか」

 

 

 というわけで、俺達2人は仲良く、店の扉をあける。

 

 

「いらっしゃいませ~」

 

 扉をあけて一番最初に目に写ったのは、とても大人の色気を漂わせた服装のサキュバスさんでした。

 

 

「お客様は四名ですね?」

 

 

「「「「はい」」」」

 

「では、こちらにどうぞ」

 

 

 俺達は案内されたまま、店の中を進む。

素晴らしい。店の雰囲気も最高に大人な感じだ。

 

 

「それでは、こちらの席にてアンケートを記入してください」

 

 

「ええっと、これは?」

 

 

「はい、まずはお客様の見る、夢での状況を設定していただきます。たとえば、ご自分の性別、外見、地位や職業などですね。英雄やご自身を女性にするなどと、自由にどおぞ」

 

 

 そこまで細かくできるのか。夢なのにすごいな。

 

 

「あ、あの。この、相手の設定はどこまで……」

 

 

「誰でも大丈夫ですよ。存在するしないに関わらず、ご自由に」

 

 

「ちなみに、相手の年齢制限は?」

 

 

「それも、一切ありませんのでお好きに書かれてください。全部夢なので、ご自分の好きなようにお書きください」

 

 

 なんだと。そんな、広く対応してくださるとは、この方達は神様ですか!?

 

 

「それでは、本日の就寝中にスタッフがご希望の夢を見せに参ります。くれぐれもお酒などは控えてくださいね。熟睡されないと、お見せできませんので」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー

 

 

 

 

 

 そのあと、俺達は別れ家に帰ったときにはもう夕方だった。

 

 

「ただいま」

 

 

「お帰りなさい」

 

 玄関でエリスが笑顔で出迎えてくれる。ああ、いつ見ても癒される。

あれ?なんか、リビングから美味しそうな匂いがする。

 

 

「今日はダクネスさんの実家の方々が送ってくださった、蟹をお裾分けしてもらっので、お夕飯はカニ鍋にしました」

 

 

 リビングに向かうと、イリスが箸を持って、はやくはやくとせかすようにいた。

 

 

「ユウマさん、はやく席に座ってください!エリスさんが、みんな揃うまで食べちゃいけないって言うんです」

 

 

 どうやら、イリスはお腹が空いていたらしい。

別に、先に食べてもらっててよかったのに。

とせっかくのエリスの好意なんだ、そんなことは口にださない。

 

 

「ごめんな。ほら、みんな揃ったんだからいただこうか。」

 

 

 イリスもにっこり笑って、いただきますを言う。

本当、いい子だな。

 

 

「ユウマさん。よかったら、お取りしましょうか」

 

 

「うん、ありがと」

 

 

 エリスも、通常時は本当にできのいいお嫁さんって感じだ。本当、酒に手を出したりしなければね。

 

 

「エリス。今日は酒は飲んじゃダメだからな?一度飲み始めると酔いつぶれるまで、飲んじゃうんだから。今日こそはゆっくり寝たいから、お願いな」

 

 

「わ、わかりましたよ。私だって女神です。見境なしに飲んだりしません」

 

 

 エリスは顔を顔を赤くして言う。

本当に今日だけは勘弁だ。いつもみたいに夜遅くまで、めんどう見るはめになったら、せっかくのいい夢の見る時間が少なくなってしまう。

 

 

 

 

 

 夕飯後、俺は風呂に入り寝床につく。

なるべく、こういうのははやく寝たほうが吉だろう。俺は未成年者で本当よかったと思う。そうじゃなかったら危うく酒を飲んでいただろう。

それにしても、カズマは大丈夫だろうか?

さっき、エリスがお裾分けしてもらったという箱の近くにはギルドのメニューには書いてなかった、お高いお酒の瓶がいくつもあった。カズマは自分が未成年者であろうと、がんがん酒を飲んでいる。

しかも、メンツがメンツだ。

めぐみんも未成年者だから飲めないにしろ、アクアとダクネスがいる。

あの二人は、エリスを酒の道へ落とした張本人だ。正直言って危ない。

 

 

「まぁ、カズマのことだ大丈夫だろう」

 

 

 あくびがでた。それじゃあ、夢の中へレッツ・ライド!

 

 

 

 

 

 ーーああ、ここは夢の中なのかな?

まだ、意識がはっきりしないせいか少しぼやけて見える。

その時、軽く扉を叩く音がする。

 

 

「あ、あのー。ユウマさん。今いいですか?」

 

 

 き、キター!!今晩のメインディシュ!

 

 

「あぁ、別に大丈夫だぞ」

 

 

 ゆっくりと扉が開かれ、エリスが相変わらずの、なんともきわどい寝間着で入ってくる。

 

 

「あの、実は相談ごとがありまして」

 

 

 エリスは恥ずかしそうに顔を赤くしている。あー、ヤバい。ヤバいよ本当。

現実だったら、理性との戦いだが今は夢の中。

何をやったって、現実への支障は無い!つまり強く出れる。

 

 

「ほら、立ち話は辛いだろ?ベットの上に座っていいよ」

 

 

 エリスはえっ、て少し驚くが、赤面しながらベットに座る。

そして、俺はいきなりだが、エリスをベットに押し倒す。

通常時の俺なら、こんなことはできないが、今の俺は夢の中ということで、自信にみち溢れている。こんぐらい朝飯前だ。

 

 

「え、あの、その……」

 

 エリスは今だ、状況を理解できず、さっきより、いっそう顔を赤くしている。

さぁ、準備は整った。

童貞を守り続け、17年。夢の中だが、今大人の階段を踏み出す!

 

 

「ユウマさん……」

 

 

 俺が、勝ちを誇ったその瞬間だった。

 

 

「ユウマさん、エリスさん!敵が入り込みました!!」

 

 

 突然、雰囲気をぶち壊すように、イリスの声が廊下に響いた。

 

 

「え?」

 

 エリスも何かに気付いたようで、赤面から、真剣な顔に変える。

 

 

「さぁ、ユウマさん。はやくいきましょう」

 

 

 今度は俺が状況を掴めないまま、階段を下り玄関に行く。

そして、玄関で動けないままにいる影を見て、俺は全て悟る。

 

 

『すいません、お客様。失態を犯してしまいました』

 

 

 なんと、捕まっていたのはサキュバスのお姉さんだった。

 

 

「エリスさん、サキュバスということは狙いはユウマさんだったということですよね?」

 

 

「そうですね。サキュバスとは男性の精気を吸いとる悪魔。今まで、いったいどれだけの男性を襲ったのかは知りませが、ここに来たのが運の尽きです。一発で終わらせてあげましょう」

 

 

 サキュバスのお姉さんは相手にしている者の強さを感じ、もう逃げられないと悟ったのか静かに目をつぶる。

 

 

「え、ユウマさん!?」

 

 

「ユウマさん、何をしてるんですか。どいてください」

 

 

『そうです。お客様。これは私の失敗。お客様は庇う必要などありません』

 

 

 俺はサキュバスのお姉さんにだけ聞こえるように話す。

 

 

「ここは俺が受けます。そのうちに、はやく逃げてください。……今度は、いい夢を見せてくださいね」

 

 

 そうだ、これはすべて現実だ。

ここで、サキュバスのお姉さんを消されたは、俺はもういい夢を見れなくなってしまう。

せっかく、俺の苦しい日々に光を与えてくれようとしてくれた人だ。何があっても必ず逃がす!

 

 

「さぁ、はやく!」

 

 

『ありがとうございます』

 

 

「もしかしたら、サキュバスの催眠にかかっているのでしょうか?」

 

 

 イリスは聖剣を俺に向けながら、エリスに言う。

 

 

「きっと、そうでしょうね。さすが悪魔。手口が汚い。ユウマさんには悪いですが、ここはやるしかないようですね」

 

 

 エリスは拳を構えて俺を見据える。

俺も両腕を前に出し構える。今こそ、学校で習った柔道を使うとき。

漢、工藤悠真。

いざ、尋常に、勝負!

 

 

「でやーーー!!!」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーー

 

 

 

 

 

 後日、俺は包帯で腕を差さえながらカズマの屋敷へ行った。

が、どうやらカズマも散々な目にあったらしく、身体中アザだらけだった。

 ーーそういえば、エリスの相談て何だったのだろうか…。

 

 

 

 

 




次回は1章最後の日常回です。
今週も、もう1話投稿するので、よろしくお願いします。
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