この素晴らしい仲間達に救済を!   作:よっひ。〜

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タグ詐欺は何とか回避です笑
それでは本編どうぞ!


第13話 変態とぼっちと爆裂魔と

 

 

 

 

 

 いつもの朝。

ここ最近はいろいろありすぎてゆっくり眠れてなかったが体とは単純なものだ、いつも通りの時間に起きてしまう。

まだ脳は覚め切ってないので、少しぼーとする。

下の部屋からは油の音と朝飯の匂いがする。

二度寝したいところだが、作ってくれてる人に悪い。

下半身を覆ってる掛け布団を横にどかし、部屋をでる。

 

 

「おはよ」

 

 

「おはようございます。ユウマさん」

 

 

 どうやら、今日の当番はエリスだったようだ。

エリスは笑顔で挨拶を返してくれる。

 

 

「悪い、ちょっと水借りる」

 

 

 軽く会釈して、蛇口をひねって顔を洗う。

 

 

「もう、ここには手拭きしかないんですから」

 

 

 手拭きしかないことに気づいて、顔から水をたらしながら静止している俺にタオルを渡してくれる。

 

 

「ごめん、ありがと」

 

 

 俺は顔を拭いたタオルを首にかけて食卓の席に座る。

駄目だ。頭が回らない。

イリスは俺を待ってたようで、少しご機嫌斜めだ。

うちの食卓では、エリスから全員揃っていただきますするようにと言われているため、周りをしっかり待たなければならない。

朝飯の準備を終えたエリスは俺の正面の席に座る。

 

 

「「「「いただきます」」」」

 

 

 今日の朝飯はベーコン、目玉焼き、野菜と典型的な物となっている、ちなみに白米かパンかは個人で決めたものになっている。

俺は水を一口飲んでから、白米を口に入れる。

あぁ、味噌汁が飲みたい。

この世界では基本野菜の値段が高い、が、その中でも大豆はずば抜けて高い。

理由としては、すばしっこく逃げるため手に入りきくいからだ。

そのため、大豆を原料とする物は基本高い。

 

 

「エリスの料理は美味しいですね~。典型的な料理でも、作る人によってはここまで変わるとは」

 

 

「まぁ、ありがとうございます。デザートに、ヨーグルトも用意してるのでよかったらどおぞ」

 

 

「これは!デザートもあるとは。エリスは本当にエリス様のように慈悲深い人ですね」

 

 

 何を言ってるのか。ここにいるのはそのエリス様、ご本人だよ。

……ん?

俺は横の席を見る。

そこには、当たり前な雰囲気で座っている、めぐみんがいた。  

 

 

「さっきからエリスの顔を見て、いやらしい顔をしてると思えば、いきなりこちらを見て驚くとは、あなたは表情豊かですね」

 

 

「な、なんでお前がここにいんだよ!てか、別にいやらしい顔なんかしてねぇーし。人の家に勝手に上がっておいて、失礼なやつだな!」

 

 俺はめぐみんを指さしながら必死に否定する。

すると、めぐみんはやれやれとした顔で言う。

 

「本当、男は単純ですね。やっぱりあなたは、毎朝アクアやダクネスを見ては同じ反応をするカズマと大差はないようです。どうせいやらしい夢でもみてたんでしょ?」

 

 己、めぐみん。

貴様というやつは!

 

「ユウマさんはそんな人じゃありませんよ」

 

 エリスは俺のカバーをしてくれる。

ああ、やっぱり女神様だ。

俺がうんうんと頷いていると、ご機嫌斜めなイリスは一つの紙袋をエリスに差し出す。

 

「確かに、ユウマさんはそんな人じゃないですよね」

 

 エリスは差し出された紙袋の中を見る。

あ、それは!

 

「ま、待ってくれ!それは!」

 

 だが、遅い。俺の必死な呼び止めは空に消え、エリスのほうから鬼の気迫が溢れ出す。

 

「後でお話願えますか?」

 

「はい」

 

 俺は諦めて、下を向きながら言う。

オワタ。

そのまま朝食の時間はなんとも言えない空気のまま終わり。

めぐみんとイリスが後片付けをしてる中、俺は和室でエリスに怒られる。

 

「別にいいじゃん!俺は思春期なんだよ?」

 

 そんな言葉を心で呟き、エリスの怒りが消えるのをひたすらに待つ。

台所のほうからはめぐみんの笑い声が聞こえる。

こいつ、後でカズマに頼んで、大衆の前で服剥がしの刑にしてやる。

いや、それはまたエリスに怒られるな。

 

 

 

 それから、一時間。ついにエリスの怒りは沈下し、「まだ、思春期前の子がいるんですから」と言う言葉を残し、紙袋を手に持ったまま外へ出る。

さらば、地球での思い出……。

落ち込んでいる俺の背中を、腹を片手で抑えながら笑う、めぐみんがさする。

 

「ま、まあそういうときもありますよ。ハハハハ」

 

 畜生、殴りたい!こいつが男なら殴ってたのに!

 

「で、お前は何なんだよ。朝から飯たかってきてよ」

 

 終ったことは仕方がない。そんなことより、こいつがなんで朝から来てるかが謎だ。

 

「ああ、ついつい面白くて本題を忘れてました。少しついてきてくれませんか?」

 

 俺はめぐみんに連れられ、家を出る。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「さぁ、決着を着けましょうか」

 

 アクセルの街の正門、デストロイヤーを向かい討った高野でめぐみんは言う。

 

「私はあなたがデストロイヤーを爆裂魔法で粉砕したあのときから、決着をつける日をずっと待ってました。どちらが上であるか早く決めたいと!ですが、戦いを挑もうとしても、牢屋に入れられるわ、裁判をやるわで、そんなことをする暇がなく」

 

 めぐみんは熱弁をし始める。

まぁ、簡単に言うと、どちらの爆裂魔法が凄いのか競いたいようだ。

 

「別にいいけどさ。お前一発しか打てないだろ?」

 

 俺の言葉にめぐみんはハ?とした顔で見てくる。

 

「いやさ、俺は魔力の回復が速いらしくてさ、撃とうと思えば何発でもやれるんだよ」

 

 まぁ、打ち過ぎれば魔術回路が焼かれてそのままおじゃんなんだが。

 

「別に一発勝負だからあれだけど、おわ!」

 

「爆裂魔法を何発も打てるなんて、どんな事をしたんですか!」

 

 めぐみんは俺の襟を掴んで揺らす。

 

「別になんもやってねーよ。ある日突然、回復速度が上がったんだよ。てか、揺らすの止めろ!」

 

 俺は無理矢理、めぐみんの腕を離す。

本当気性が激しいな。もう。

 

「ほら、やるんだったとっととやるぞ。じゃないと帰る。俺はこれからどうエリスの機嫌をどう治すか考えなきゃいけないんだ!」

 

「そうですか、わかりました。いいですよ、やりましょうか」

 

 めぐみんは仕方ないという表情で前の丘に振りかえり、杖を出す。

競いたいという気持ちは本当だったらしい。

めぐみんはいつもより、丁寧に長々と詠唱する。

 

「我が狂気を以て現界せよ!穿て!《エクスプロージョン》!」

 

 大きな音とともに地鳴りが、響く。

俺が見てきた、めぐみんの爆裂魔法の中ではトップランクの一撃だ。

少し高くできていた丘は、まるで月のクレーターのようにへこむ。

これは負けられないな。

 

「こんなもん見せられたら、頑張りたくなるじゃないか」

 

「さぁ、ユウマの番ですよ」

 

 めぐみんは仰向けに倒れ、俺を見る。

当の本人と最高の出来だと満足した顔でいる。

 

「悪いが、俺は極度の負けず嫌いでな」

 

 結界から短剣を取りだし、爆裂魔法によってできたクレーターを見据えて詠唱を始める。

 

「燃えろ、燃えろ、燃えろ!すべてを燃やす破滅の焔よ」

 

「詠唱が違う!?」

 

 俺の使える爆裂魔法の属性は一種類じゃない。

全属性使えるんだよ!

 

 

「今、その姿を現し、その目に写る全てを焼き尽くせ!穿て!《エクスプロージョン・イグニショナル》!」

 

 黒き破滅の光を飲み込んだ炎はめぐみんの作ったクレーターへ一直線に向かい、爆ぜる!

大きな爆発音とともに砂煙が視界を遮る。

そして、視界が晴れた時、めぐみんの作ったクレーターの倍の大きさのクレーターができていた。

 

「……。」

 

「まぁ、俺にかかればこんなもん、おわ!」

 

 めぐみんが足についてくる。

 

「私に、その爆裂魔法を教えてください。お願いします。なんでもしますから」

 

 ん、今なんでもって?

おっと、癖が出てしまった。

 

「いや、駄目だ。」

 

「何でですか!貧乳な私では不満ですか!」

 

「貧乳は別に関係はない。そんなことより、お前これ覚えても、むやみに打ちまくるだろ。だから駄目」

 

 俺の爆裂魔法の悪い点。それは周りに対しての被害が大きいことだ。

例えばこの前の氷の爆裂魔法。あれを畑とか水産業をやってる水辺の近くで使えば、凍って迷惑になる。この炎の爆裂魔法だって、森とかの木が多い場所で使えば山火になる。使うときは場所と属性を選ばなければいけない。

かっこよさやその場の気持ちで使うものではないんだ。

 

「わ、私がそんなことやるわけないじゃないですか!な、何を言ってるんですか」

 

「諦めないと置いて帰るぞ」

 

 と、その時だった。

突然視界からめぐみんが消える。

 

「もしかして、」

 

 そのもしかしてだった。

気がつけば、爆裂魔法の爆発音で目を覚ましたジャイアントトードに囲まれていた。

 

「めぐみん!大丈夫か!」

 

「私はお気になさらず。蛙の中は暖かいのでしばらくこうしてます。最後に救ってでもください」

 

 めぐみんは蛙の口から顔を出して言う。

よし、朝の仕返しだ置いてってやる。

一匹の蛙が舌を俺の方へ出してくる。

 

「甘いな!《固有時間制御・二倍加速》!」

 

 体内の時間を加速させ交わし、結界から短剣を放ち、蛙の目を潰す。

痛みからか、苦痛で開いた口に爆発ポーションを投げこむ。

流石に、蛙が四散するほどの威力ではないが、内蔵はめちゃくちゃ、まず一匹撃破。めぐみんの蛙を抜いてあと4体。

いい感じだ。そのまま前にいる3体も同じように目潰しからの内臓爆散!

あとは後ろを片付けて離脱する。

その時だった。気づけば蛙の舌が、俺の胴に巻き付いていた。

 

「《ライト・オブ・セイバー》!」

 

 その透き通った声と同時に俺を飲み込もうとした蛙は体を真っ二にして倒れる。

蛙の体を貫通される魔法といったら、上級魔法だろうか。

 

「ありがとう!助かったよ」

 

 俺が礼を言うと、とても素晴らしい体の少女は頬を赤くしてもじもじとする。

 

「あの。そろそろヤバイです。助けてもらえないでしょうか。今朝のことは謝ります。だからお願いしまぶ」

 

 声のする方へ顔を向けるとめぐみんが蛙の口の中へ吸い込まれていっていた。

 

「はぁ、わかったよ。全剣連続投射!」

 

 蛙の首元に短剣を向け、結界から短剣を射出する。

すると、蛙はぐちゃぐちゃとした何かと一緒にめぐみんを吐き出し倒れる。

 

「ほら、立て。今日は許すけど、次あんな状況を作ろうとしたら、カズマにえげつないこど頼むぞ。」

 

 俺はめぐみんの腕を引っ張り無理矢理立たせる。

ーーがまだ、魔力が戻ってないのか地面に倒れる。

 

「仕方ねぇな。ほら」

 

 俺はめぐみんはおぶる。

 

 

「カズマやダクネスより高くていいですね」

 

「そりゃどーも。悪いけど俺はお前の乗り物じゃないことを肝に命じといてくれ」

 

 なぜかめぐみんはその言葉には返事をしなかった。こいつ、もしかして乗り物だと思ってんな。

俺は少しいらいらしながら街へ帰ろうとしたとき。

 

「待って、めぐみん!」

 

 俺は振り返る。声の主はさっき助けてくれた、たわわな少女だった。

 

「久しぶりねめぐみん!約束通り、修行を終えて帰ってきたわ!あのときの約束を果たすときよ!」

 

 少女はめぐみんを指差す。

おお、揺れた!揺れだぞ今!

俺はおぶっていためぐみんを見る。

するとーー

 

「どちら様ですか?」

 

「ええ!?」

 

 めぐみんはとぼけた声で少女に言う。

だが、少女を見るとなんとなく、かっこがめぐみんに似ているのがわかる。瞳もめぐみんと同じで紅い。

こいつ、わざとだな?

 

「私よ私よ!紅魔の里の学校で同期だった!めぐみんが一番で、私が二番で!上級魔法を使えるようになったら決着をつけるって約束した」

 

 少女は今にも泣き出しそうな顔で言う。

おいまて、今なんて!?

 

「めぐみん、お前が学校で一番だったってマジかよ?」

 

「ええ、本当ですよ。私は紅魔族随一の魔法使いです」

 

「へー。じゃあそれに勝ったら俺は紅魔族より強いてことだな」

 

「ち、ちょっと待ってよ!」

 

 俺の言葉に怒って、ポカポカと殴ってくるめぐみんに少女は慌てて言う。

 

「ねぇ、めぐみん、本当に忘れちゃったの?あなたに負ける度にお弁当を巻き上げてきた私を!」

 

 一番腹が減る昼の救世主である弁当を巻き上げていただと!?

こいつ、朝といい、本当食い物に飢えるな。

 

「お前、最低だな」

 

「なんのことでしょうかね」

 

 めぐみんは顔をそむける。

少女はガクリと膝から地面に崩れ落ちる。

流石にかわいそうだ。

 

「本当はお前、覚えてるだろ?せっかくの友達なのにそんな態度はあんまりだろ」

 

「知りませんよ。大体、名前を名乗らないなんて怪しいじゃないですか。これはあれです、アクアに教わった、オレオレ詐欺ですよ」

 

 めぐみんは俺の背中トントンと叩いて、帰るように言う。

てか、アクア、お前は何を教えてるんだ?

 

「ちょっと待ってよ!わかったわよ。名乗る、名乗るから!……我が名はゆんゆん。アークウィザードにして、上級魔法を操る者。やがては紅魔族の長になる者……!」

 

 ゆんゆんと名乗った少女は胸を揺らしながら、着ていたマントを翻る。

とてもゆんゆんしてますね。

 

「とまあ、彼女はゆんゆん。紅魔族の族長の娘で、自称私のライバルを名乗るからストーカーです」

 

「おい、本当お前は最低だな。友達を粗末に言うなよ。俺はさっきめぐみんを爆裂魔法で負かしたユウマです。よろしく、ゆんゆん」

 

「やっぱり、覚えてるじゃない!……て、ユウマさんは私の名前を聞いても笑わないんですか?」

 

 ゆんゆんは顔を真っ赤にして聞いてくる。

さっきの名乗りといい、紅魔族はこんな感じなんだろう。

 

「別に。せっかく親が考えてつけてくれた名前を笑うなんて、失礼だろ?」

 

 驚いた表情で俺を見てくるゆんゆん。

まぁ、俺なんてアクアの事件以降、街の一部じゃ酷い言われようなんだよな。

 

「いい仲間を見つけたようねめぐみん!流石、私のライバルね」

 

 ゆんゆんは嬉しそうにめぐみんを指差す。

どうやら、彼女の中の俺の評価が上がったらしい。

 

「どうだ、外は寒いし立ち話じゃなんだから家にこないか?めぐみんも今日は魔力切れでしばらくは動けないし、なにより、背負っている俺が辛いんだ」

 

「え、ほ、本当ですか!?じゃあ少しお店によってお菓子でも用意しないと……」

 

「ほんと、めんどくさい女ですね。こういうのは遠慮せず行くもんなんですよ。だからあなたはボッチなんです」

 

「こら、お前は遠慮がなさすぎるんだよ。少しはゆんゆんみたいに気を使えるようになれ」

 

 と言うことで俺達は家に行くために街の商店街にいくことになった。

 




長くなりますので、中途半端ですが今回はここで切ります。
次回は来週になりますので、よろしくお願いします。
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