いろいろと不馴れな部分が多いので間違えなどがあったらすいません。
アドバイスなどあるとうれしいです。
プロローグ(改稿後)
人の一生は短く、案外あっけなく終わるものだ。そんなこと、頭では分かっていた。テレビやネットで何度も見聞きしてきた。
けれど、いざ終わってしまうと、あまりに呆気なくて、虚しさだけが残る。
ああ、せめて一度でも……。
「死後の世界へようこそ、工藤悠真さん。不幸にも、あなたは亡くなりました」
ふと、誰かの声が聞こえた。
あっけなく終わったはずの俺の17年間は、この声によって思いもよらぬ新たな道へと踏み出すことになる。
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「死後の世界へようこそ、工藤悠真さん。不幸にも、あなたは亡くなりになりました」
――女性の声が耳に届いた瞬間、まぶたが自然に開いた。
目の前に現れたのは、眼鏡をかけた茶髪の美女。神々しい光をまとい、どこか現実離れした雰囲気を漂わせている。
……なるほど。ここは“あの世”、つまり三途の川の前。机の上の紙には俺の人生の記録が載っていて、これから天国か地獄かの審査を受ける――そんなところだろう。
「私は、記憶と記録の女神・サツキ。あなたのセカンドライフを決める案内役を務めます。以後、お見知りおきを」
現実は小説より奇なりというけど……これはもう、ジャンルが違う。日本って女神とか信仰する文化あったっけ? まぁ、深く考えるのはやめておこう。
「えっと、サツキさん……“セカンドライフ”っていうのは?」
「はい。あなたはすでに亡くなっているため、現世には戻れません。その代わり、選択肢が三つございます」
サツキは淡々と語り始めた。
「一つ、記憶を消して赤子として人生をやり直す。二つ、このまま天国へ向かう。そして――三つ目」
「三つ目?」
「現在の記憶と状態を維持したまま、異世界へ転生することができます」
……ファ!?
「異世界って、あれですよね? 剣と魔法のファンタジー的な……」
「まさにそれです。人間と魔族が争い、冒険者が日々命をかけて生きる世界です」
それって、誰もが一度は夢見るやつじゃん。でも――
「いや、いきなり放り込まれても……すぐやられそうな気がします」
「ご安心を。転生を希望する方には、特典として“好きなものを一つ”持ち込むことが許されています」
「……好きなもの?」
「はい。想像を超える能力でも、伝説級の武器でも、日用品でも。たとえば――聖剣エクスカリバー、超能力、スマートフォン……なんでも構いません」
スマホで異世界生活……いや、それはないな。
用紙にはありとあらゆる“最強”の道具や能力が並んでいた。どれも魅力的だ。確かに、これがあれば無双できそうだ。
「さらに、もしその世界で“魔王”を倒せた暁には、どんな願いも一つ叶います」
「どんな願いも……?」
「はい。あなたの“心残り”さえも」
心残り――か。さすがは女神、全部お見通しってことか。
俺は黙って視線を落とし、しばらく考える。……力じゃない。剣でも魔法でもない。俺にとって今、本当に必要なのは――
「……決めました」
「それでは、お聞かせください」
呼吸を整え、言葉を発する。
「“仲間”が欲しいです。知らない世界に一人で行くのは、正直不安ですから」
サツキは、目を見開いた。少し驚いた様子だった。
「具体的には、最強の剣士、万能な回復を扱うプリースト、そして高位魔法を操る魔法使い。この三人を、俺の仲間としてください」
「……わかりました。それでは、魔法陣を展開しますので、その場でお待ちください」
サツキがゆっくり立ち上がり、静かに詠唱を始める。空中に浮かび上がった魔方陣が、まばゆい光を放ち始めた。
「これで、しばしのお別れです。ここから先は、あなた自身の物語です。ご健闘をお祈りします」
光の柱が俺を包み、体がふわりと浮き上がる。
これから始まる俺の“セカンドライフ”。ここから、人生の第二章が幕を開ける――。
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「……サツキ先輩の言ったとおりになりましたね」
誰もいない部屋に、もうひとつの声が響く。
「ええ。彼の記録を見れば、何を願うか予想はついていましたよ」
「でも……勝手に、あの方を転生者と一緒に送っちゃってよかったんですか?」
「大丈夫。彼女なら、工藤さんの欠落にすぐ気づいて、そっと寄り添えるはずです。それに……これは彼女自身のためでもあります」
少し戸惑った表情を浮かべるのは、後輩の天使。元々この案内役は、彼女の仕事だった。
「彼の……欠落、ですか?」
「ええ。そのうち分かります。では、私はそろそろ行きます。さっき、全能神様から“彼女の後任を正式に務めよ”と命を受けましたので」
そう言って、サツキは後輩天使を残し、部屋を後にする。
少し強引だったかもしれない。でも――これは彼女たちのため。いや、何よりも彼のため。
「あと少し。……あと少しで会えます」
誰もいない廊下で、サツキはぽつりと呟く。
「今度こそ、救ってみせます。……期待してますよ、ユウマさん」
――悪魔に堕ちた、あの人を救うために。私はいくつもの世界を渡ってきた。
今度こそ、必ず。
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加筆のつもりが、大幅な書き換えになってしまいました。
口調が第2章後よりになっているため、1話がすごい不自然になってしまってます(笑)
そのため、近いうちに1話も改行するかもしれません。
今回と改稿前の違いとして、サツキの目的とユウマの死ぬ直後を入れてます。
少しは読みやすく分かりやすくしたつもりですが、わからない点がありましたら、感想に書いてもらえるとありがたいです。